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最先端の次世代移動手段「パーソナルモビリティ」に試乗

筆者: 松中みどり 更新日: 2015年4月2日

「心のバリアフリー」を開催テーマとしたイベント「医の知のみち STREET FES.」が2015年3月22日(日)、大阪市北区の複合商業施設、グランフロント大阪で開かれました。このイベントは、国家戦略特区を活用して「まちの賑わいの創出」を図る「道路占用イベント」として実施されたもので、グランフロント大阪北館西側の「いちょう並木」の歩道および車道が活用されました。

「いちょう並木」特設会場には、最先端の次世代移動手段「パーソナルモビリティ」に試乗できる「パーソナルモビリティ体験ゾーン」、障がいがありながら世界で活躍 するトップアスリートの皆さんが迫力のパフォーマンスを披露する「パフォーマンスゾーン」、健康をテーマにしたイベントや食材販売の「おさんぽみちゾーン」の、3つのゾーンが作られました。ここでは、「パーソナルモビリティ体験ゾーン」について紹介します。

@グランフロント大阪北館西側「いちょう並木」特設会場

3月22日に開催された「医の知のみち STREET FES.」@グランフロント大阪北館西側「いちょう並木」特設会場

  • 今回のイベントに出展したメーカーとパーソナルモビリティは以下の6社、8車種です。
  • ◆ HandBike Japan(埼玉)         ハンドバイク
  • ◆ ヤマハ発動機株式会社(静岡)     JW スウィング /  タウニィジョイエックス
  • ◆ RT.ワークス株式会社(大阪)      電動歩行アシストカート
  • ◆ 株式会社クラモト(東京)         Boogie-Woogie-Luggie
  • ◆ WHILL 株式会社(東京)         WHILL Model A
  • ◆ セグウェイジャパン株式会社(横浜)  Genny 2.0  /  Segway PT i2SE

筆者が試乗したのは、ハンドバイク、JW スウィング、電動歩行アシストカート、WHILL、Segway PT i2SEです。

まずはハンドバイク、とても楽しい乗り物でした。

20インチスポーツモデル ハンドバイク  /   20 インチ電動アシストモデル

20インチスポーツモデル ハンドバイク / 20 インチ電動アシストモデル

手でこぐ三輪自転車「ハンドバイク」は、日本初のハンドバイク専門ブランドで2012年4月に設立したに「HandBike Japan」の製品。一般道での使用をメインに開発された 3 輪のハンド バイクであり、障がいの有無に関わらず、子供から大人まで、誰にでも気軽に乗ることができ る新しい乗り物です。

事実、グランフロント大阪の特設会場では、広いコーナーをハンドバイクで楽しそうに走る若い人たちいました。障がいがあってもなくても、手でこぐ感覚は新鮮で快適、スピードも出ます。脚をレストに休めてゆったりと背中をもたせ掛けると、体全体で風を感じます。筆者は曲がる時がちょっと難しかったのですが、それもすぐ慣れました。

会社のコンセプトは「イージー&ファン」、障がい者 / 健常者という壁を越えて、いっしょに楽しむことができる乗り物でした。

次に試したのが、ヤマハ発動機株式会社(静岡)の  JW スウィングです。

電動アシスト車いす JWスウィング

電動アシスト車いす JWスウィング

2014年、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する『グッドデザイン賞』を受賞した「JWスウィング」は、人がハンドリムを漕ぐ力をモーターが補助する電動アシスト車いすです。

今回試乗してみて分かったのですが、歩いていると気が付かないようななだらかな坂も、ハンドリムを漕ぐ力だけで上がるのは大変です。一緒にいる人に、あるいはそばを通りかかった人に押して欲しいと頼むしかないような時、このJWスウィングなら大丈夫なのです。ヤマハパスでおなじみの「パワーアシストシステム」採用、上り坂も軽々となめらかに上ることができ、下り坂は自動的にスピードがコントロールされるので安心。

駆動輪が取り外せるなど、ユニットの着脱や折りたたみをワンタッチですることができ、クルマへの積載もラクラクです。付属の専用ソフトにより使用者の身体状況や使用環境に合わせて最適なアシスト力を設定できるほか、2種類のパラメーターを記憶させてボタン一つで切り替えが可能。つまり、その人に一番ぴったりあった強さのアシストで出かけることが出来るというわけなのです。

JWスウィングに乗れば、ひとりで自由にどこまでも行けそうな気がしました。

次に試したのが電動歩行アシストカート、これはぜひ母に使わせたいなあと思った製品です。

電動歩行アシストカート

電動歩行アシストカート=2015年3月22日、撮影・松中みどり

足元がおぼつかなくなってくると、買い物にはカートを使うという人が多いことでしょう。母もそうなのですが、買ったものを入れて重くなったカートは動きかしにくく、また思わず杖代わりに体重をかけて転んでしまったこともあります。

RT.ワークスの電動歩行アシストカートは、必要な方に『優しく寄り添い、靴のように必要な存在でありたい』という願いから作られました。 デザインが先進的で、カートを使うのに抵抗がある人も使いたくなるシンプルな外見です。

電動アシスト機能により、登りの時は楽に進むことができ、逆に下りの時は ゆっくりと進むので安心です。また、安全な 歩行ができるように、多彩なセンサーを搭載。 スマートフォンやクラウドにも無線通信でつながっ ていて、何かあったときには自動的に連絡。 GPS機能で現在地を把握できますし、歩行履歴管理機能が備わっているので、 1日にどれだけ歩いたかわかり、健康管理に役 立てることも可能。まさに、子どもたちが「父の日」「母の日」にプレゼントしたくなるカートだと思った次第です。

そしていよいよ、以前から乗ってみたかったWHILLに乗りました。

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<筆者プロフィール>松中みどり(まつなか・みどり) フィリピン支援ボランティア/英語講師/ライター 初めて行った外国がフィリピンで、以来かの国の人々の明るさ温かさに魅せられ、様々なNGOや支援活動に関わる。1994年からは山岳先住民アエタの教育支援主宰。コミュニケーションツールとしての英語を各地で教えている。動物好きの自称「ケモノバカ」。飼い猫は黒猫で親バカ度も加速中。 ⇒松中みどりさんの記事一覧はこちら

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