「死ぬんか、講演会するんか、どっちやねんって…」 5月8日、岡本多絵さん講演会 | アイデアニュース

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「死ぬんか、講演会するんか、どっちやねんって…」 5月8日、岡本多絵さん講演会

筆者: 松中みどり 更新日: 2016年4月29日

2016年5月8日(日)13時40分から、大阪市浪速区の難波市民学習センター・講堂で「『1/4の奇跡 ~本当のことだから~』映画上映&岡本多絵さん講演会」が開かれます。(開場13時)映画上映と講演会を主催する吉岡佐知子さんは、これまでもドキュメンタリー映画「大地の花咲き」などを自主上映されてきました。でもそれは、お友だちを誘って、「素敵な映画だから見ない」?というタイプの小規模上映だったのです。今回は、定員120名の難波市民学習センター・講堂を借りて、初めての大きな催しとなります。なぜ、「1/4の奇跡 ~本当のことだから~」を上映するの? そこになぜ講演会をセットにしたの? そもそも、岡本多絵さんって、誰? さっそくインタビューをさせていただきました。

岡本多絵さん=撮影・松中みどり

岡本多絵さん=撮影・松中みどり

--(岡本)多絵さんと(吉岡)佐知子さんは、どうやって知り合ったのですか? それと、お互いの印象は?

多絵さん:「ミラクルタッピングっていう講習会の受講生同士です。佐知子さんは優しそうで、愛にあふれているなあって思いました」

佐知子さん:「私は、多絵さんって可愛らしい人だなあって。2015年の春くらいに出会ったんじゃないかな。1年しかたってないなんて信じられないわぁ。短い間にすごく親しくなったの」

佐知子さん(右)と、多絵さん=撮影・松中みどり

佐知子さん(右)と、多絵さん=撮影・松中みどり

原因も分からず治療薬もない病気に

--多絵さんはその頃、体調はどうだったんですか?

多絵さん:「2回目の手術の後始めた食事療法でフラフラしてましたね。がりがりに痩せてた頃です」

多絵さんは、2013年、悪性脂肪肉腫があることが分かり、第1回目の手術を受けて7キログラムの肉腫を摘出します。これは、原因も分からず治療薬もない病気で、肉腫を外科的に取り除くことが唯一の手段とされています。再発することも多く、多絵さんは2014年に再び手術を受けました。その後、摂取カロリーをギリギリまで落として飢餓スイッチを入れ、免疫力をあげるという食事療法中に、佐知子さんと出会ったというわけです。

--食事療法をして、どうでした?

多絵さん:「1年くらい続けると、体の細胞が入れ替わるので、すごく体調が良くなりました。生まれ変わったみたいで風邪ひとつひかなくなって。治療法のない病気だから、肉腫が出来ない体にすることが大事なので、今もそのための努力は続けています。東洋医学やヒーリングなども取り入れて」

--知り合いではあるけど、そこまで親しくなかったふたりが、このイベントにたどり着くまでには何があったのでしょう?

佐知子さん:「なんだかよく分からないんだけど、ふたりでお茶したり、話したりしたこともない多絵さんのことが、気になって気になって仕方がないときがあってね。会いに行ってあげてって誰かに言われた気がして、Facebookを通して連絡したの。お家まで行って、ヒーリングさせてもらいました」

佐知子さんは、マッサージやレイキヒーリングなどを学び、ミラクルサロン活動を通して、たくさんの人に癒しを届けている人。食事療法のことにも詳しく、アイデアニュースにも「原始人食ダイエット(パレオ食事法)に出会って」という記事を書いて下さっています→ https://ideanews.jp/archives/10574

この夏に死ぬかもしれないってインスピレーションと、“講演会をする”っていうインスピレーションも降りてきて

多絵さん:「また肉腫が再発して、3回目の手術をしないとダメだなあって去年の末に決心して、手術をしてくれる人を探していたんです。なかなか見つからなくて……私、よく散歩しているときにインスピレーションがわくことがあるんですね。今年の2月に、やっぱり散歩中だったんですけど、わかったんです。私、このままだったらこの夏に死ぬかもしれないって。そのインスピレーションと一緒に、“講演会をする”っていうインスピレーションも降りてきて、なんだこれ!? 死ぬんか、講演会するんか、どっちやねんって」

佐知子さん:「自分だったらって考えると、そんな大きな手術なんかコワいし、後回しにしたい!ってなると思うの。それを、3回目の手術をするって決めたんやって思ったら、ますます多絵さんを応援したくなったの」

多絵さん:「このまま行動を起こさなかったら、夏に死ぬ運命かもしれないけど、行動を起こせば、別の未来を引き寄せることが出来るって直感的に分かったんです。Facebookに、死期が見えましたっていうのと、講演会をしている自分っていうインスピレーションを両方アップしたんですね。そしたらたくさんコメントをもらって、講演会をやる方の未来を引き寄せようっていろんな人が言って下さいました。手術してくれる人も決まって、ああ、これで助かった、今年の夏に死ぬっていう運命は変わったんだと思いました」

イベント打ち合わせ中=撮影・松中みどり

イベント打ち合わせ中=撮影・松中みどり

痛みのトラウマを、佐知子さんは受け止めてくれた

多絵さんはこれまでに合計3回の手術を受けたことになりますが、2014年に受けた2回目の手術の際、再発を防止するために、腹膜や腸壁をたくさん削っているのだそうです。それが痛みを引き起こしていてトラウマになり、なかなか3回目の手術に踏み切れなかったという経緯がありました。その痛みのトラウマを、佐知子さんは受け止めてくれたという多絵さん。ふたりは、短い間に深いところでつながっていったのです。

3月に別の映画の小規模上映をしていた佐知子さんは、次は「1/4の奇跡 ~本当のことだから~」を上映しようと決めていました。その頃、多絵さんが3回目の手術を受けて、うまくいったということを知った佐知子さん、まだ手術が終わって間もない頃に、入院中の多絵さんに「講演会と映画の上映を一緒にやろう」と連絡したのでした。

--なぜ、その時期に連絡したの?

佐知子さん:「普通だったら、大きな手術だったし、ちゃんと退院して体の調子がもどってからと思うかもしれないけど、私は、いろんなことが整ってからとは思わなかったの。“する”って決める方が、自分の中から変わっていくと思った。私も含めて、多絵さんもね。それが回復につながるんじゃないかって」

多絵さん:「その通りですね。まだ入院中、術後5日で佐知子さんから連絡もらって、びっくりしました。心臓バクバクして、でもそれ以上にワクワクした気持ちがあって、Facebookの友だちからもエネルギーをもらった感じでした。いろんなアイデアが湧いてきて、これまでよりも術後の回復の日数も短くて、ヒーリングを学んできたこととか、すべてがうまくかみ合った感じがしました」

イベントスタッフも素敵な人ばかり=撮影・松中みどり

イベントスタッフも素敵な人ばかり=撮影・松中みどり

インタビューをさせてもらったのは2016年4月21日。私は多絵さんと初めて会ったのですが、大きな手術を経た人とは思えない、すっきりとしたたたずまいの美しい人で、質問にも的確に誠実に答えてくれて、本当に頭が下がりました。脂肪肉腫以外にもご病気があり、インタビュー直前には腸閉塞をおこして入院していた多絵さん。なぜ自分だけこんな思いをしなくてはいけないのかと自暴自棄に陥ってもおかしくない状況なのに、その言葉は感謝と生きる喜びにあふれていました。

それぞれの人が持つ生命力に気づいて欲しいんです。自分が生きていること。自分自身の中の輝きに。

--講演会に来て下さる人に向けて、初めて話をすることに関して、また初めて大きな会を主催して、今どう思っているか教えて下さい。

多絵さん:「それぞれの人が持つ生命力に気づいて欲しいんです。自分が生きていること。自分自身の中の輝きに。私の言葉が重要なんではなくて、言葉を受け取ってくださった方が、それぞれの中で感じることの方が大切だと思っています。話し終わったら柏手を打って、私の言葉を忘れてもらいたいと思っているんです。その人のハートで受け止めたことを大事にして欲しいです」

佐知子さん:「出会うべきときに、出会うべき人に出会えるんだと信じているから、このタイミングでこの映画と多絵さんの話に、出会う必要がある人が、来て下さると思ってます」

多絵さん:「誰しも母から生まれてきた子どもだから、母の日にこの映画を見るってこともピッタリだと思います。5月8日、空いていたら、もう諦めて、来てください!」

  • 「1/4の奇跡 ~本当のことだから~」映画上映&岡本多絵さん講演会
    ■日時 2016年5月8日(日) 開場13:00~ 映画上映13:40~ 講演会15:35~
    (全ての終了は16時45分前後の予定です)
    ■会場 難波市民学習センター・講堂(大阪市浪速区湊町1丁目4-1 OCATビル4階)
    ■参加費 予約前売り 大人2500円 中高生2000円
    当日 大人2800円 中高生2300円 小学生含む以下無料(予約優先)
    ■お問い合わせ・お申込み
    sachiko_lily0105★i.softbank.jp (★を@に変えてご利用ください)
    080-9129-8944 吉岡佐知子さんまで
2016年5月8日映画上映&講演会のチラシ

2016年5月8日映画上映&講演会のチラシ

「1/4の奇跡 ~本当のことだから~」は、主催する佐知子さんにとっては特別な映画です。ダウン症の娘さん、み~ちゃんが生まれ、光を追い求めて必死で生きていた頃に出会った映画だそうです。み~ちゃんと、すべての命に夢と希望をもって生きていってもらいたい。だから、この映画をたくさんの人に見て欲しいのだと語ります。

一方、多絵さんは、今回初めて映画を見た感想をこんな風に寄せてくれました。

『この映画に出てくる人たちはダイレクトです。ただただ感じるままに内側から湧き出てくる命の輝きをそこに表現しています。自分はここにいるよ!自分はこんなことを感じるよ!一切フィルターが掛からない輝きと感情を受け取ってください。そしてそっとあなたの胸に手を当てて、あなたの胸にある輝きを感じてみてください。私も彼らのように、自由に、感じるままに、生きていきます!』

<映画「1/4の奇跡 ~本当のことだから~」についてはアイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分になります>(有料会員登録するとアイデアニュースのすべての記事の全文をお読みいただけます)

■「1/4の奇跡 ~本当のことだから~」ってどんな映画?

■多絵さんのお母さんが描かれた絵葉書に、多絵さんのサインをそえて当日来られた方に特別販売 イベントの利益はすべて熊本で頑張っているお母さんたちに送ります

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<筆者プロフィール>松中みどり(まつなか・みどり) フィリピン支援ボランティア/英語講師/ライター 初めて行った外国がフィリピンで、以来かの国の人々の明るさ温かさに魅せられ、様々なNGOや支援活動に関わる。1994年からは山岳先住民アエタの教育支援主宰。コミュニケーションツールとしての英語を各地で教えている。動物好きの自称「ケモノバカ」。飼い猫は黒猫で親バカ度も加速中。 ⇒松中みどりさんの記事一覧はこちら

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最近のコメント

  1. 松中みどり より:

    岡本多絵さんの講演会とドキュメンタリー映画「1/4の奇跡 ~本当のことだから~」に参加された方も、そうでない方も、よろしければこちらのイベントにいらしてくださいね。
    【イベント名】: ☆宇宙の約束を思い出して☆夏休み熊本チャリティイベント☆
    【日時】 2016年 8月 21日(日) 13:30〜20:00
    【会場名】: Music Cafe&Bar パンプキン ロックス
    (大阪市北区太融寺町8-17 プラザ梅田ビルB1)

    あの映画の続きである「宇宙(そら)の約束」の上映に加え、ミニ癒しフェアやビュッフェ形式の交流会、そしてメジャーデビューを果たしたヴァイオリニスト竜馬さんのミニコンサートも!盛りだくさんの一日になります。詳しくはこちらをご覧ください→https://www.facebook.com/events/950918108368655/

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