不登校・中退生ら対象、通信制高校・サポート校の合同相談会開催 | アイデアニュース

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不登校・中退生ら対象、通信制高校・サポート校の合同相談会開催

筆者: 橋本正人 更新日: 2015年5月22日
合同相談会の様子

合同相談会の様子

不登校に関する本などを多く出版している「学びリンク株式会社」(東京・千代田区)の「通信制高校・サポート校合同相談会事務局」は2015年5月21日、不登校、ひきこもりの中高生、高校進路変更を考える転入生、中退生を対象とした「通信制高校・サポート校合同相談会」を、6月から7月にかけて、関東、東海、関西、九州の主要8都市で開催すると発表しました。

中学や高校での学校生活に課題を抱えている生徒の進学先として通信制高校は、柔軟な教育システムで注目されていますが、その仕組みやどんな学校があるのかは今ひとつ浸透していないのが実状です。

「通信制高校・サポート校合同相談会」には、通信制高校、サポート校、技能連携校、高等専修学校、高認予備校などが出展します。参加者は、不登校をはじめこれら学校を選ぼうとする中高生とその保護者、教育関係者です。

個別学校相談ブースの様子

個別学校相談ブースの様子

「通信制高校・サポート校合同相談会」入退場自由:無料

  • ◆開催会場・日時◆
    【関東地区】
    ・東京・御茶ノ水会場:6月7日(日)(ソラシティカンファレンスセンター 2階)
    ・神奈川・横浜会場:6月21日(日)(パシフィコ横浜 3階)
    ・東京・町田会場:6月27日(土)(町田市文化交流センター 5階)
    ・東京・新宿会場:7月5日(日)(新宿住友ビル 47階)
    ・埼玉・南浦和会場:7月20日(月祝)(さいたま市文化センター 4階)
    【東海地区】
    ・愛知・名古屋:7月26日(日)(TKP名古屋 6階、8階)
    【関西地区】
    ・大阪・梅田:6月28日(日)(阪急グランドビル 26階)
    【九州地区】
    ・福岡・天神:7月12日(日)(福岡ビル 9階)
通信制高校の仕組み講演

通信制高校の仕組み講演

  • ◆催事内容◆
    (1)各学校の個別相談…通信制高校などの教員が直接保護者・生徒の質問にこたえます。
  • (2)通信制高校の仕組み講演…通信制高校の仕組みを具体的な事例を交え説明します。
  • (3)生徒・保護者の体験談を聴く会
    …学校選びのきっかけ、学校生活の様子などをインタビュー形式で聴きます。
    ※東京・御茶ノ水会場、東京・町田会場、埼玉・南浦和会場では開催しません
  • (4)総合相談…参加者の状態を伺い、検討対象となりそうな学校を複数紹介します。また、運営スタッフは通信制高校を日ごろ取材している者が中心です。
  • (5)無料カウンセリング(不登校、ひきこもり、発達の課題など)…各地域の中高教育の実状に精通したカウンセラーが担当します。
生徒・保護者の体験談を聴く会の様子

生徒・保護者の体験談を聴く会の様子

通信制高校は、2000年度(平成12年度)の113校(公立校69校、私立校44校)から現在では231校(同77校、同154校)に増加しています。増加した学校の大半は私立校です。
通信制高校は個性的な学校が設立されてきたことで、不登校、高校中退など多様な生徒を受け入れてきました。その反面、「どの学校を選べばよいのか」「焦って選んで、少し失敗したかもしれない」といった疑問や不安が増えてきています。

通信制高校生徒の約6割には不登校経験があります(※出典1)。不登校の児童生徒数(小中学生)は、12万人です(※出典2)。18万人の通信制高校生徒のうち、6割の11万人が不登校経験者と考えると、学校へ通いづらさを感じていた生徒から、通信制高校の柔軟な教育内容が評価されていることがうかがえます。

ほかにも、発達障がいへの対応、仕事、やりたいこととの両立など、各校が特色ある教育内容を打ち出しています。在籍生徒に聞くと、学校生活での満足点も、「ユニークで楽しい授業や科目」、「海外留学・海外語学研修」、「小中学校の基礎授業」など、学校別に異なります。

「通信制高校・サポート校合同相談会」では、保護者、生徒の通信制高校選びのミスマッチを防ぎ、正確な情報を踏まえた学校選びにむすびつけて貰いたいと考えています。

学校を複数紹介する総合相談ブース

学校を複数紹介する総合相談ブース

生徒の学校選択のきっかけとなっているのは「親に紹介された」(32.8%)です。中学校の進学指導は全日制高校が中心。そのため、保護者からの情報は、通信制高校を“選ぶ”というより“知る”きっかけと言えます(※出典1)。保護者の情報収集は、Webサイトなど手軽なものから行動を伴うものに移行していきます。合同相談会は複数の学校を検討できる効果があります。

しかし、子ども・保護者の間では進路に対する感覚の違いも見受けられます。「入学時に期待したこと」では、

・「自由な時間が増えそう」
(生徒)35.7% →(保護者)11.5%
・「登校日が少ない」
(生徒)34.6% →(保護者)19.3%

と、自由な時間を使い「やりたいこと」に取組みたい子どもと、子どもの「自由な時間」をそれほど重要視していない、あるいは把握していない保護者の様子も見てとれます。

通信制高校が多様化する中で、自分に合った学校を見つけるためには、子ども・保護者が互いに進路に対する意識を共有する必要があります。その上で、学校の仕組みや特色など、正確な情報を事前に把握することが求められています。

(※出典1:新しい学校の会「通信制高校 生徒・保護者アンケート調査<報告書>」、平成26年12月発表)、出典2:文部科学省「平成26年度学校基本調査(速報値)」、平成26年8月発表)

【この件に関するお問い合わせ先】
通信制高校・サポート校合同相談会事務局(学びリンク株式会社内)
担当者:企画部 宍戸
TEL:03-5226-5256
通信制高校・サポート校合同相談会特設HP:http://www.stepup-school.net/soudankai/index.html
企業 HP:http://manabilink.co.jp/

<筆者プロフィール>橋本正人(はしもと・まさと) 産経新聞記者から朝日新聞記者となり、大阪本社整理部次長、デジタル事業本部サブマネジャーなどを歴任。宝塚歌劇などを扱うサイト「アサヒコム・スターファイル」の編集責任者を6年間つとめ、独立。アイデアニュース株式会社を設立し、編集長に。趣味は声楽(テノール)。 ⇒橋本正人さんの記事一覧はこちら

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