日本デビューしたK-R&Bシンガー、WONWOOインタビュー(上) | アイデアニュース

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日本デビューしたK-R&Bシンガー、WONWOOインタビュー(上)

筆者: 堀内優美 更新日: 2015年8月28日

K-R&Bシンガーとして日本デビューを果たしたWONWOO(ウォヌ)。2015年5月、初のデビューアルバム「awaken 」を発売し、大阪・BIGCATにおいてワンマンライブを成功させた。タイトル曲「SKY」は、「USENリクエスト J-POP HOT30」で16位にランクインし、FM大阪「wonwooのawaken」のパーソナリティーとしても活躍している。デビューから4ヶ月経った今、WONWOOさんに韓国時代のことや来日してからの活動、今後について話をうかがった。インタビューを2回にわたって掲載する。

WONWOOさん=撮影・堀内優美

WONWOOさん=撮影・堀内優美

WONWOOは、1983年5月24日、韓国江原道原州市で生まれ、父、母、兄の4人家族の環境で育った。幼い頃から歌とサッカーが大好きで、小4からダンスを始めた。物心ついたときから歌っていたそうだが、歌手になりたいと思ったことはないという。

WONWOO:「芸能人は、僕とは違う世界の人だと思っていました」

両親は厳しく、99点で叱られるほど教育熱心だった。韓国は日本よりも学歴社会で一流企業に入るための競争が激しい。厳格で堅実だった公務員の父親からは「公務員になりなさい」と言われていたため、運動が大好きだったWONWOOは、「それなら僕は将来、警察官だ」と漠然と思っていたという。

WONWOO:「そんな中でも僕は高校になると勉強そっちのけで、サッカー、バスケ、ダンス、歌にのめりこみました。特にスリークッションというビリヤードは三度の飯より好きでしたね」

WONWOOさん=撮影・堀内優美

WONWOOさん=撮影・堀内優美

高校卒業後は、大学の警察学科に進学。しかし、大学のバスケットボールの試合中に大怪我をし、左足膝にボルトを入れる大手術をすることになった。その後、休学届けを出して長期リハビリ入院し、そのことが理由となり、軍隊への入隊を免除されたという。

WONWOO:「それがなかったら、歌手になっていなかったかもしれない」

22歳の時、新人発掘番組「M!PICK」というドキュメンタリー番組の「season2」の主人公として取り上げられた。2005年にはソロデビューを果たし、アルバム「Touch My Soul」を発表、タイトル曲「ヘンボッカン・クリウム(邦題:幸せな懐かしさ)」がヒットし、大手プロダクションMedia Lineの期待の新人として活動、民放のバラエティ番組にも出演するなど、第一線で活躍した。また、Kimgunmo(キム•ゴンモ) 、DJ Koo、Lee Jung(イ•ジョン)、Chae Yeon(チェ•ヨン)CLON(クーロン)など多数の有名歌手のfeaturingにも参加した。

(WONWOOさんの韓国でのソロデビューアルバムに収録された曲「ヘンボッカン・クリウム(邦題:幸せな懐かしさ)」=2014.03.06、グランフロント大阪 in ナレッジシアター 日本1st CONCERTより ライブ映像)

その後、事務所を離れ、アルバム・ディレクターやボイス・トレーナーとして後進の育成に力を注ぎ、アカデミーの設立に向けて活動した。教え子の中にはK-POPアイドルとして活躍する歌手も多いという。

WONWOO:「韓国の芸能界には未練がなかった。だけど『もう一度歌いたい』という気持ちが高まり、日本へホームを移す決意をしたんです」

WONWOOさん=撮影・堀内優美

WONWOOさん=撮影・堀内優美

2012年1月、現事務所の社長である樋口多恵子氏のもとに韓国の知人から1枚のプロモーションDVDが送られてきた。それがWONWOOだった。

当初は、ラップとヴォーカルのデュオとして日本で活動する予定だったが、契約予定の事務所からビザをおろすことができなかったため、その話は白紙になってしまう。しかし、それでもWONWOOの「日本でもう一度歌いたい」という思いは変わらず、樋口氏はなんとか夢を叶えてあげたいと思った。

来日にあたり、一番の問題は「言葉」だった。日本語を習得するため、樋口氏による日本語教室が約5ヶ月間にわたって携帯電話のメールで行われた。

WONWOO:「最初は、ひらがなすらも、わからなかった。辞書で調べてもわからないから、パソコンのペンツールでひらがなの形を書いて変換し、調べながらメールの返信をしていました。漢字は韓国にもあって意味は似ていますが、読み方が音読みしかない。短いメールでも2~3時間かかりました」

努力を重ねた結果、語学習得の成長は目覚しかった。しっかりとした日本語のメールを使えるようになってきたところで、第二段階として電話で会話の練習をした。

そして、2013年9月3日に来日。デビューに向けての準備期間として楽曲制作にはいり、小さなイベントなどに出演しながら、プロモーション活動を展開していった。2014年7月にはオリジナル曲「It‘s over」を自己出版の形でリリース。構想をあたためてようやく形になったのが、2015年5月6日リリースの日本デビュー初アルバム「awaken」だ。タイトルには「新生WONWOOの再生」との意味がこめられている。

WONWOO:「まだまだこれからですが、やっと最低限のスタート地点に立てたと思っています」

WONWOOさん=撮影・堀内優美

WONWOOさん=撮影・堀内優美

※WONWOOさんインタビューの「下」では、日本の印象についてWONWOOさんにお聞きした部分と動画を掲載する予定です。「下」は、9月4日(金)掲載予定です。

<プレゼント>

アイデアニュースの読者3名さまに、WONWOOさんのサイン入りアルバム「awaken」をプレゼントします。どなたでも応募できます。応募の締め切りは9月11日(金)。当選者の発表は、発送をもってかえさせていただきます。

(このプレゼントの募集は終了し、当選者にサイン入りアルバムを発送しました)。ご応募くださったみなさま、ありがとうございました。

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なぜ日本を選んだのか? WONWOOさんにうかがいました(堀内優美)

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<筆者プロフィール>堀内優美(ほりうち・ゆみ) フリーライター。兵庫県出身。行政の広報・番組制作に携わった後、フリーアナウンサーに。女性ならではの繊細な感性で描くコラム、医療・教育・エンタテインメント分野の執筆・取材を得意とし、新聞・雑誌・WEBにて連載中。司会者、ナレーター、講師としても活動している。 ⇒堀内優美さんの記事一覧はこちら

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