「ぽこぽこクラブ」という男たちをご存知でしょうか?「虚構の劇団」(鴻上尚史さん主宰)の劇団員である、三上陽永さん、杉浦一輝さん、渡辺芳博さんの三人が、2013年に立ち上げた演劇ユニットで、2015年に坂本健さん、高橋玄太さんを新メンバーとして迎え、現在5名でエネルギッシュに活動中です。
合成音声による読み上げ
■涙を流しながら、必死に卵をぽこぽこ産む、カメの映像に感動した
<「ぽこぽこクラブ」HPより>
涙を流しながら
必死に卵をぽこぽこ産む
カメの映像に感動した
三人の男が
俺達だってぽこぽこしたい!と
決意して集まり
その集まりに巻き込まれた
二人の男が
ぽこぽこ付いて来て
ただいま男五人で活動中の
クラブである
「ぽこぽこクラブ」の上演作品は、作・演出が彼らのオリジナル!これまでにオムニバス公演2回、本公演2回、BAR公演3回を上演しており、その作風は力強くスピーディ。かと思うとユルい空気だったり、はたまた切なさで苦しくなるほど繊細だったり。人の持つ、喜怒哀楽全ての感情を引っさげて「劇場空間」で「演劇」で、演れることを「そこまでやるかっ?!」と感じられる攻めの姿勢を持って、観客の心に何かしらの爪痕をキッチリ残す、刺激的な「芝居」を魅せてくれる個性豊かな彼ら。そんなアツい男たちの渾身の次回作、第3回公演「あいつをクビにするか」をご紹介します。
■『あいつをクビにするか』、花まる学習会王子小劇場で10月26日〜30日に上演
<ぽこぽこクラブvol.3 『あいつをクビにするか』>
[公演日]2016年10月26日(水)〜30日(日)
(10月29日(土)14時開演回は「イベント託児・マザーズ」による託児サービス有)
[場所]花まる学習会王子小劇場
[チケット]前売り:3.200円 / 当日:3.500円 / 学生割引:2.000円
(各回5枚限定の高校生以下割引1,000円有)
[キャスト]三上陽永、杉浦一輝、渡辺芳博、高橋玄太、坂本健 / 伊藤公一、小野寺志織、都倉有加、磯部莉菜子、梅津瑞樹、くらら、松田佳央理
[スタッフ]音楽:オレノグラフィティ(劇団鹿殺し) 振付:下司尚美(泥棒対策ライト) 照明:坂本明浩 舞台監督:鳥養友美 衣装:宣伝美術:坂本健 音響:堀江潤 美術:渡辺芳博 当日運営:池田風見(サードステージ) 制作:吉田千尋(ゲキバカ)
■あらすじからしてギッチリとエグられそうな、ヤバそうな気配がぷんぷん
<『あいつをクビにするか』あらすじ>
ある高校で3人の教員が立て続けに依願退職をした。
「また先生がクビになったね・・・。」
阿久沢メイの通うその高校で、都市伝説のように噂される『先生をクビにする会』というサークルの存在。
やがて噂は現実のものとなり、4人目の犠牲者を出そうとしていた。
しかし事件は突然、終焉を迎える。
そして再び浮かび上がる阿久沢家の闇。
「あいつをクビにするか」
まだあどけないその声は、すべての始まりを意味していた。
先日公開された、あらすじからしてヤバそうな気配がぷんぷん。今回もギッチリとエグられそうな予感がします(笑)。
※ここからアイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分です。『あいつをクビにするか』のお稽古終わりに、三上さん、杉浦さん、渡辺さんのお三人に、プチ放談していただきました。
<有料会員向け部分の小見出し>
■完全エンタメで行こうという、ノリでしょ? 今回は
■ま、ホラーって言うよりは、ねじれている感じ?
■3人でいくと、一番ベーが人に対して共感0の人で
■結局今回はストッパーが誰も居ないから
■常識とか普通とか、異常だったりとか、ってなんなの?
<関連サイト>
ぽこぽこクラブ http://pocopoco-club.com
ぽこぽこクラブ Twitter https://twitter.com/pocopoco_club?s=09
「あいつをクビにするか」予約ページ http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=76166
- サイコパスを伏線に「普通」が揺らぐ90 分、『あいつをクビにするか』公演を観て 2017年2月13日
- 来た観た書いた:(6)2017年1月6日、ひとり芝居「夜明け」開幕 小沢道成インタビュー(下) 2016年12月27日
- 来た観た書いた:(5)小沢道成インタビュー(上) 「ガラスの仮面」北島マヤにあこがれて 2016年12月26日
- 来た観た書いた:(4)『あいつをクビにするか』、演劇ユニット「ぽこぽこクラブ」プチ放談 2016年10月26日
- 来た観た書いた:(3)「死ぬっ程大変!」、『光射す場所へ歩く君たちへ』山本・三上対談(下) 2016年6月7日
- 来た観た書いた:(2)AUBE GIRL’S STAGE『光射す場所へ歩く君たちへ』、山本夢人・三上陽永対談(上) 2016年6月6日
- 来た観た書いた:(1)小劇場公演「ストアハウスコレクション ~タイ週間~」より 2016年3月18日
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合成音声による読み上げ
■完全エンタメで行こうという、ノリでしょ? 今回は
渡辺:完全エンタメで行こうという、ノリでしょ? 今回は。
三上:そうですね、たまたまホラー映画観に行った時に、ホラー映画のエンターテイメント性って凄いなと思ったんですよ。ちゃんとストーリーがあって恐怖がありの、ハラハラドキドキっていう、そのエンターテイメントっておもろいなって思って。そっから着想を得て、今回はそういうちょっとホラー的なエンターテイメントをやってみませんか?って。
杉浦:ホラーテイストは段々無くなってったけどね。何がホラーか?(笑)っていう話になって。
三上:そうそう。何がホラーかわからなくなって。
杉浦:結局、「人」が一番怖いんじゃないか?みたいなところに。
渡辺:そうですね。
■ま、ホラーって言うよりは、ねじれている感じ?
三上:だから、ま、ホラーって言うよりは・・・。
渡辺:ホラーでも、ねじれている感じ?
三上:「ぽこぽこ」って毎回ねじれるよね?
杉浦:ねじれが、過去2回の本公演よりかなり強い(笑)アクが強くはなっている。
渡辺:トップスピードでねじれてる、今回。前は徐々にだったりとかはあったけど。
三上:そうね、最初からなんかちょっと。ねじれてますね。
杉浦:だから・・・、はたして共感して貰えるのかな?(笑)
渡辺:まぁ、ちょっとその、観終わった後に、ね?「隣の人とか近所の人ってどうなんだろうな?」っていう風に、ふと思ってくれたらいいんじゃないですか?
■3人でいくと、一番ベーが人に対して共感0の人で
三上:あ、それはいいですね! 共感、とかで言うと「ぽこぽこ」の3人でいくと、一番ベー(渡辺さん)が人に対して共感0の人で。
渡辺:ハイ。
三上:で、その次ぐらいに一輝(杉浦さん)が無くて、で、俺は一番共感性を持っていると思っているのね。人に、っていうか、お客さんとかに、俺のポジション的には歩み寄ってる気がしているの。でもねじれはやっぱり面白い事だから、すごいねじれすぎてる人と、そこそこねじれてる人と、そして俺で、「ぽこぽこ」ってバランスいいんじゃないかって、ずっと思ってたんだけど。今回俺も最初からねじれてるから。
杉浦:(笑)
渡辺:いや~、客観的に自分の事を観てて、素敵ですね。
■結局今回はストッパーが誰も居ないから
三上:ハイハイハイ(笑)だからなんか、こう、結局今回はストッパーが誰も居ないから、どんどんねじれていってんじゃないかな、なんて思ってるんですよ。ま、でも、さっきべーが言った、観終わった後に、隣の人って怖いな、とか、隣の人って本当に普通なのかな?とか、自分が日常だと感じてる事だったり、普通だと思ってる事に対して「あれ?」っていう、それはもう、自分自身の事も含めて「あれっ?」ていう。なんか「あれっ?」っていう疑問だったり、違和感を感じて貰えたらいいな。それは、気持ち悪い事かも知んないけれど。
杉浦:わかる、わかる。なんかその、ズレた人間を否定するのか肯定するのかすごく興味がある、観終わった後のお客さんが。
三上:個人的には、本当は俺ってズレてるんだろうな、って思うところがあって、だけど、みんな結構ズレてんじゃないかなーっていう事も、思ったりとかして。だったら、やっぱ結局、じゃあ、普通の人って何だ?!っていう所になってきたんだけどね。
杉浦:それはね、わからないね(笑)。もう表裏一体すぎて。そう、何だろね、何が普通なんだろうね。
■常識とか普通とか、異常だったりとか、ってなんなの?
三上:だから結局、じゃあ、俺らが思っている常識とか普通とか、逆に言ったら、俺らが思っている異常だったりとか、っていう事ってなんなの?という所と、その、最初にあった、ホラーと、なんか、ごちゃ混ぜに出来たら・・・。ま、最終的には渡辺の言う「エンターテイメント」って事だよね。
渡辺:そうですよ(笑)
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