田中芳樹さんのSF小説「銀河英雄伝説」を原作とした舞台『銀河英雄伝説 Die Neue These』(読み:ディ・ノイエ・テーゼ)が、2018年10月25日(木)から10月28日(日)まで、Zeppダイバーシティ東京で上演されます。出演は、「銀河帝国」側が、永田聖一朗/加藤将/畠山遼 釣本南(Candy Boy)、「自由惑星同盟」側が、小早川俊輔/米原幸佑 伊勢大貴 小西成弥/碕理人 汐月しゅう ほかのみなさんです。アイデアニュースでは、「自由惑星同盟」の統合作戦本部長の次席副官で、ユーモアのある毒舌家、アレックス・キャゼルヌ役を演じる米原幸佑さんにインタビューしました。上下2回に分けて掲載します。
――『銀河英雄伝説』ですが、大変知名度のある作品ですね。
そうですね。舞台を何作もやっているということは知ってたんですけど、まさかそれに出ることになるとは思っていなかったというか。タイトルは聞いたことありましたし、今までそうそうたるキャストさんが出演していたというのも、雑誌やネットで拝見していたので「すごいキャストの方々が出てる舞台なんだな!」と。河村隆一さんとか「お芝居されるんや!」みたいな、結構意外な方も出演されるじゃないですか。
――おっしゃる通りで、これまでにもいろいろなジャンルからキャストが集まって上演されていたので、そういう楽しみはありました。ご出演が決まってから、準備されたことはありますか?
そうですね。一応、出演が決まって、アニメを放送してたので、そこからアニメを見て。
――『銀河英雄伝説 Die Neue These』(2018年4月~7月)ですね。今回の舞台の設定はこちらのアニメを元にされるとか。
そうです。衣装やキャラクターデザインは、アニメに対応してますね。
――キャゼルヌが丸眼鏡をかけているキャラクターデザインで。
そうなんです。で、僕はもう「そういうモンなんや」と思って見てたんですけど。今は合間で、舞台で演るシリーズのところくらいまで、稽古場にある漫画版を読んでます。やっと今、2巻ですけど。
※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、米原幸佑さんが出演されている『ザ・池田屋!』や『SHOW BY ROCK!!』などの作品と今回の『銀河英雄伝説 Die Neue These』の役の違いや、キャゼルヌ役をどのように演じていこうと考えているかなどについて語ってくださったインタビュー前半の全文と写真を掲載しています。10月23日掲載予定のインタビュー「下」では、キャゼルヌ役について台本にはなかったけれどぜひ入れたいと思って試したらOKが出たという部分についてや、共演するヤン・ウェンリー役の小早川俊輔さんとダスティ・アッテンボロー役の伊勢大貴さんについて、そしてご自身の音楽活動について伺ったインタビューの後半の全文と写真を掲載します。
<有料会員限定部分の小見出し>
■細かい目配せや、声かけを、結構デリケートに今回は作って行かなきゃ
■自分が出てきたことで空気が変われば。お客さまがホッとするようなシーンに
■同盟軍で年齢も一番上なので、居方や役の作り方から重ね合わせていけたら
■自分が演るなら自分の色もやっぱり出さないと、あんまり意味ないかなと
<舞台『銀河英雄伝説 Die Neue These』(読み:ディ・ノイエ・テーゼ)>
【東京公演】2018年10月25日(木)~2018年10月28日(日) Zeppダイバーシティ東京
公式ページ
https://www.gineiden.jp/
公式ツイッター
https://twitter.com/gineiden_stage
<関連サイト>
米原幸佑 Twitter
https://twitter.com/kosk0313
米原幸佑 よしもとクリエイティブ・エージェンシー
https://profile.yoshimoto.co.jp/talent/detail?id=3128
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■細かい目配せや、声かけを、結構デリケートに今回は作って行かなきゃ
――米原さんの直近のご出演作品は賑やかな印象が強かったので、今回のキャゼルヌとのギャップがすごいなと思いました。
そうですね。僕がやる役でシリーズ化される作品は、結構僕の役のテンションが高いことが多くて。それこそ、『CLUB SLAZY』(2013年~2016年)とか、昔だと『マグダラなマリア』(2008年、2010年~2013年)とか、今やっている『SHOW BY ROCK!!』(2016年~2018年)とか、そういうイメージが強くて、多分観てるお客さまとしては、そういう印象が強いのかなとはやっぱり思うんですけど。
――シリーズものだと観る機会も多くなりますね。
そうですね。
――これまで共演された方の米原さん評も“やりすぎるくらいに演る人”といった感じをお聞きする機会があったので、これまでと雰囲気の違うキャゼルヌをどう役作りされていくのかはとても楽しみです。
まぁ、台本も軍人同士の戦いだったりもするので。まだ稽古中なんですけど、どこか同盟軍の方がちょっと賑やかというか、ちょっとラフな感じの軍人のチームなので、どこかにクスッと出来るようなポイントを細かく狙って行こうかなと思っているんです。でも今回、初「銀英伝」で、初キャゼルヌで、そしてこの同盟軍のチームで演るのが初めてなので、まずは土台をしっかり作っていく作業からかなと思っています。
――同盟軍のキャストを拝見すると、関西方面ご出身の方が多くて、賑やかで楽しそうですね。
そうですね、大分賑やかです(笑)。でも今はどっちかというと、役同士の関係性をどう濃くしていこうか、っていうところをメインにやっていて、『ザ・池田屋!』(2018年4月~5月)とか、発散系の舞台じゃないので、結構細かい目配せだったり、どういう風に声をかけてあげるかとか、結構デリケートに今回は作って行かなきゃいけないのかな、っていう風に思ってます。
■自分が出てきたことで空気が変われば。お客さまがホッとするようなシーンに
――台本を拝見しましたが、場面転換も多いですね。
場面転換は多いですね。僕らよりアンサンブルの方々が大変だろうなとは思うんですけど。
――『銀河英雄伝説』は、ラインハルトにしても、ヤンにしても、用兵術に抜きん出ている人たちの話なので、白兵戦よりは艦隊戦がメインで進みますね。
そうですね。だから、派手にアクションをガン! と、侍みたいな感じで軍人同士の殺陣があるとか、ああいうスカッとするフィジカルな感じではないので。そういう、戦艦戦なんですけど、僕はそこにやっぱり居合わせないことが多いんですが、戦艦戦とはいえ戦争していて、そこで命を落としている人もいるっていう、その状況みたいなものは、伝われば良いかなと思いつつ、僕の役としては、表立って出てるヤンやアッテンボローとの関係とか、軍の上層部との関係だとか、そんなに多い出番ではないんですけど、その中で、そういうところがちゃんと残ればいいかなと。今回僕のシーンとしては、結構サラッと流せば、サラッと流れてしまえる感じで、日常会話っぽくなりすぎることも可能なので、それをどういう風に引っ掛けて、演っていくかっていうのは試しながら。そういうところで遊んでいけたらな、とは思っています。
――ヤンの風景の中で、キャゼルヌのシーンは、確かにサラッと流すことも出来なくはないんですが、しかしキャゼルヌが出てくると物語の空気が変わると感じました。
そうですね、僕も意識しているのは、自分が出てきたことによって空気が変われば良いかな。わかんないですけど、お客さまがホッとするようなシーンになったらいいのかなって、今回は思っていますね。
■同盟軍で年齢も一番上なので、居方や役の作り方から重ね合わせていけたら
――キャゼルヌはヤンの先輩であり、彼に無理筋を押し付けてくる軍の中で、ヤンが動きやすいようにサポートしてくれる頼れる人物ですね。
懐が深いというか、状況をちゃんと受け止めてるというか。キャゼルヌが居るからヤンがのびのび出来てるというのもちゃんと伝われば。そういう台詞は無いんですけど、そういう関係、ヤンと一緒に立っているときに、そういう風に見えれば良いかなって思っています。でも同盟軍の中で、年齢も僕が一番上とかもあるんで、普段の居方から、役の作り方から重ね合わせていけたら、そういう風になっていくかなぁって。でもまだ稽古始まって1週間位で、個別にいろんなチームの稽古シーンがあったりするので、稽古は僕は今日で3日目なんですが、明日はもう通しらしいので。
――すごいですね! 総勢28名のキャストだそうで。
それはそれで、他のチームがどうなってるのかとかも、楽しみだなって思ってます。明日は全員揃うらしいので。とりあえず、アレでしょうね、探り合いなんでしょうね、明日は。
――探り合いですか(笑)。
こんな感じか! っていう(笑)。
■自分が演るなら自分の色もやっぱり出さないと、あんまり意味ないかなと
――原作のキャゼルヌは、米原さんとそう変わらない年齢設定ですが、アニメ版も劇場版も歴代はちょっと上の世代の方が演じられていました。
漫画読んでても、大岩さんからお話を聞いても、今までのキャゼルヌは、もっと歳上、みたいな。で、今回のアニメからビジュアルもちょっと若くなったと。
――アニメのビジュアルは、アッテンボローと見まごうような感じで若いですね。米原さんの扮装写真を拝見してピッタリだと思いました。
過去にシリーズ上演されてきたというのはあると思うんですけど、僕は、田中圭さんが出演された作品(『舞台 「銀河英雄伝説 初陣 もうひとつの敵」』2013年)をDVDで拝見したんですが、僕(キャゼルヌ)は出てなかったんで、「ま、でもちょうどいいや!」と思って。
逆にこう、あんまり前情報なく、この稽古場でこのメンバーと、僕も僕なりに考えて持ち込むんですけど、僕なりのキャゼルヌで良いかなって。僕なりのって言ったらあれですけど、ちゃんと原作のリスペクトも残しつつ、出来ることを頑張ろうかなって。でもどの作品、どの原作もののときもそう思ってるんです。結局、自分が演るなら自分の色もやっぱり出さないと、あんまり意味ないかなと思っているので。
――そこが、“自由惑星同盟の雰囲気を繊細に構築する”とツイートされていらっしゃったことにも繋がるんですね。今までの歴史は歴史として、しかしタイトルも変わり、アニメ版でのビジュアルも変わってキャストも若返った印象が強いので、今までにない新しいものを構築されるのだろうと感じました。
そうですね。若いですね、やっぱり稽古場の感じというか、みんな銀河帝国軍も、自由惑星同盟もみんな若いので、そのフレッシュさも、いい感じにこう、武器になればいいのかなって。お堅い軍人の話、戦争の話だけじゃなくて、その中の人間模様というか、成長過程みたいなのが見えて、それを楽しんでもらえたらいいのかなと思ってます。
※米原幸佑さんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。この下の応募フォームからご応募ください。応募締め切りは11月22日(木)です。(このプレゼントの募集は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。
キャゼルヌ役が決まってから、プライベートや他のお仕事の場でもベレー帽と丸メガネを着用していることが増えましたが、それは役作りとかキャゼルヌを意識してなのでしょうか?
キャゼルヌはエリートで愛妻家と米原さんとはかなり違うように思いますが、米原さんなりのキャゼルヌを楽しみにしています!
読み応えのあるインタビューと素敵な写真ありがとうございました!!