アイデアニュース編集長の橋本です。アイデアニュースのアプリ制作などの仕事が一段落したことから、たまにはのんびり温泉につかりながら、ついでに紅葉見物も出来る良い場所がないかということで、近所の「武田尾温泉」に行ってきました。訪ねたのは、118年の歴史を持つ老舗温泉旅館「マルキ旅館」ですが、この11月28日から3年間閉館すると宿の人にうかがい、歴史あるレトロな温泉旅館の姿を、アイデアニュースで紹介することにしました。
ご存じの人はご存じですが、「武田尾温泉」は、兵庫県の西宮市と宝塚市の間にある切り立った渓谷にあり、宝塚駅からJRの各駅停車でわずか8分の「武田尾駅」の最寄りと便利な場所でありながら、絶海の孤島に降り立ったような、秘湯感覚を味わえる温泉郷です。武田尾温泉郷の中央を流れる武庫川は、夏の台風シーズンになると水害被害をもたらすことが多いため、堤防工事が行われることになり、工事が終わるまで「マルキ旅館」は3年間閉館することになったというのです。
私は、マルキ旅館を利用するのは初めてでしたが、連れ合いは、主宰している「がん患者の会」のメンバーらと、この旅館を利用したことがあり、貸し切りの露天風呂があって「ぼたん鍋」が美味しくて、とても良い旅館だと知っていたので、私を誘ってくれたのでした。
この日、利用したのは「名物ぼたん鍋コース」をランチとして食べる日帰りコースで、1人8000円。食事をとる部屋は3時間利用できて、大浴場はもちろん、貸し切り露天温泉にも30分入れるので、とてもお値打ちの価格だと思いました。ぼたん鍋は、地元のイノシシ肉を使った料理で、「秘伝の味噌」を使った味付けが素晴らしく、とりわけ、ダシがたっぷり出たお汁を、最後にご飯にかけて食べた時の美味しさといったら、とんでもないものでした。家族で露天の温泉にのんびり入り、紅葉の進む武庫川周辺の切り立った山々をながめながら野鳥の声を聞くのは、本当に気持ちの良いものでした。
男湯には「岩窟風呂」と呼ばれる岩に穴を掘って作ったコーナーもあり、その周辺のレトロな装飾が時代を感じさせてくれました。マルキ旅館は創業明治30年で、2015年で満118歳となります。宝塚歌劇は2014年に100周年を迎えましたが、この旅館はその宝塚歌劇が始まる20年近く前から営業しているんですね。(女湯は見ていませんので、写真はありませんが、連れ合いによると「岩窟風呂」は、女湯にはなかったそうです)
今はちょうど紅葉のシーズンで、マルキ旅館前の道にも、リュックサックを背負ったハイキングの人たちが何人も歩いていました。旅館の営業は11月27日までですが、もしお時間のある方がいらっしゃいましたら、118年の歴史ある建物と風景を、紅葉の中での貸し切り露天風呂で楽しまれてみてはいかがでしょうか。3年後にマルキ旅館が再オープンしたら、またぜひ行きたいと思っています。
<マルキ旅館の情報>
マルキ旅館の予約・問い合わせ電話 : 0797-61-0221
マルキ旅館のホームページ → http://marukiryokan.jp/index.html
日帰りプランの案内ページ → http://www.489pro.com/asp/489/menu.asp?id=28060031&ty=ser,duse
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さらに詳しいマルキ旅館の内部、男湯の洗い場の中にあった「赤い兜の絵」や「ダルマの絵」、旅館周辺の光景などを写真で紹介します。