「もう男役ではない」『CUORE』、愛月ひかるインタビュー（上）

「珠城りょう1st コンサート『CUORE』」が、2022年4月30日から5月3日に大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで、5月13日から5月15日まで東京国際フォーラムホールCで開催されます。スペシャルゲストとして、大阪公演には、彩凪翔さん、東京公演には、愛月ひかるさんが登場します。

アイデアニュースでは、愛月ひかるさんにインタビューしました。上下に分けてお届けします。上では、『CUORE』への出演が決まった時のこと、宝塚を退団されてからの変化、宝塚受験スクール「Classy Lesson」（クラレス）プロデューサー就任のことなどを伺いました。

下では、この2月からプロデューサーとしてクラレスで受験生に向き合いながら感じられたこと、生徒への想い、ご自身が受験スクールに通われていた時のこと、ファンの方々への想い、『CUORE』を楽しみにしてくださっている方へのメッセージを紹介します。

（※このインタビューは、3月下旬に実施しました）

ーー『CUORE』は、退団されて初のステージですね。

そうなんです。たまちゃん（珠城りょうさん）からお話をいただいたとき、すごく嬉しかったです。退団直後でしたので、自分がどういうふうに活動していくかは、まだ全く決まっていなかった中でのタイミングでした。在団中に「共演」することはなかなかできなかったたまちゃんと、退団後ではありますが、こうして何かを一緒にできるのはすごく楽しそうだなと思って、出演することを決意しました。

ーー共演は、貴重な機会ですね。

宝塚スペシャルはありましたが、それ以外はなかなか舞台で絡むことはあまりなかったです。でも、たまちゃんとは1学年差ですし、下級生時代や新人公演に出ていた頃は、二人でご飯に行って、男役についていろいろと語り合っていた仲でした。お互いの舞台は常に観ていたので、「素敵な舞台人だなあ」と思っていましたけれども、こういう形で「一緒に」という機会はこれまでになかったので、すごく楽しみです。

ーー『CUORE』の中身などが決まるのは、これからでしょうか？

そうですね。稽古もこれからなので、今はまだなんともという感じです。

ーー退団されてから数ヶ月たちますが、翌日はどのような気持ちでしたか？

翌日は全然、実感が湧いていなかったです。公演のときはいつも、全力でやって燃え尽きていたのですが、いつもと全く同じ感じでした。「千秋楽が終わっちゃったな」という、いつもの千秋楽が終わったときに感じる寂しさと変わりないといいますか、またお休みを経て、次の公演に普通に集合しちゃうんだろうなという気持ちがまだありました。「もうあの舞台には、立たないんだ」ということまでは、考えられなかったです。

ーー今は、実感はありますか？

先日、星組の『王家に捧ぐ歌』を観劇したんです。「自分が立っていた舞台」を観に行ったからこそ、「ああ、もう本当にやめたんだな」とやっと実感しました。

※アイデアニュース有料会員限定部分には、宝塚を退団されてからの変化、宝塚受験スクール「Classy Lesson」（クラレス）プロデューサー就任のことなどインタビュー前半の全文と写真を掲載しています。16日掲載予定のインタビュー「下」では、2月からプロデューサーとしてクラレスで受験生に向き合いながら感じられたこと、生徒への想い、ご自身が受験スクールに通われていた時のこと、ファンの方々への想い、『CUORE』を楽しみにしてくださっている方へのメッセージなど、インタビューの後半の全文と写真を掲載します。

＜有料会員限定部分の小見出し＞（有料会員限定部分はこのページの下に出てきます）

■着る服を選ぶとき「男役として」と考えなくなったが、それはそれで迷う

■在団中は、稽古後に帰宅してからもう一度台本や譜面を読み直す日々だった

■「宝塚への熱い想い」を、もっと持っている生徒が増えるといいなと思って

■いろいろな子がいる。それぞれの個性にきちんと寄り添える先生でありたい

＜珠城りょう1stコンサート『CUORE』＞
【大阪公演】2022年4月30日（土）～ 5月3日（火）　梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
【東京公演】2022年5月13日（金）～ 5月15日（日）　東京国際フォーラムホール C
公式サイト
https://www.umegei.com/tamaki2022/

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※ここから有料会員限定部分です。

■着る服を選ぶとき「男役として」と考えなくなったが、それはそれで迷う

ーー退団後、大きく変わったことはありますか？

「もう男役ではない」というところです。普段の気持ちが変わりました。例えば、着る服を選ぶときも、今までは「男役として」ということをすごく考えていたんです。

ーー急に「自由に」となると、いかがですか？

それはそれで何を着ようかなと迷う状況にも、ちょっとなっています。

■在団中は、稽古後に帰宅してからもう一度台本や譜面を読み直す日々だった

ーー普段の生活リズムなどの変化は、いかがですか？

在団中は、お稽古をして家に帰ってから、もう一度台本を読み直したり、譜面を読んだりしていました。そういうことをしていると、あっという間に寝るのが深夜の1時や2時になることも普通でした。今は、12時には基本的には眠れています。朝も早めに起きますし、健康的だなと思っています。

■「宝塚への熱い想い」を、もっと持っている生徒が増えるといいなと思って

ーー退団後のキャリアとして、「クラレス」でのプロデューサー就任が発表されました。決められた経緯について教えてください。

遠野（あすか）さんに、お話をいただいたところからのスタートでした。私自身も、宝塚にいたことを活かせる仕事ができたらいいなと常に考えていたんです。在団中から「宝塚っぽさ」が年々薄れてきているように感じていたこともありました。宝塚のことをよく知っていて、「宝塚への熱い想い」を持っている生徒が、もっと増えるといいなという気持ちもあり、受験生をみるというお仕事をしようと思いました。

■いろいろな子がいる。それぞれの個性にきちんと寄り添える先生でありたい

ーー愛月さんご自身の、宝塚への想いが伝わっていくといいですね。

私自身が宝塚のことをとても好きなので、そういう気持ちのある子が、もっと増えていったらいいなという思いがありますね。とにかく、宝塚に対しての熱い想いを持った子たちに来て欲しいです。

ーーどのような先生になりたいですか？

やはり、一人一人、いろいろな子がいるので、それぞれの個性にきちんと寄り添える先生でありたいです。

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