ケニア北東部のガリッサで4月2日に起きた大学の襲撃事件を受け、 国境なき医師団(MSF)は、現地のガリッサ病院でケニアの保健当局を支援しています。 銃撃や爆発などによって負傷した生存者とともに、 事件現場から逃げる際に粉々になったガラス等でけがをした人びとの手当もおこなっています。 (国境なき医師団<MFS: Médecins Sans Frontières >の2015年4月3日プレスリリースより)
ケニアのMSF活動責任者チャールズ・ゴードリーは「我々のチームは、2日木曜日の午後からガリッサ病院の医療チームとともに、ものすごい数の怪我人に対応しています。 MSFは重症度判定をするトリアージを含む救急医療や外科病棟の支援を行い、 これまでに70人以上の負傷者に対応しています」と話します。
MSFのチームは医師1人、 看護師3人、 クリニカル・オフィサー5人、 手術室看護師1人、 物資調達管理調整員を2人で構成されています。
4月3日の朝からはガリッサ空港での医療活動を開始、 空港には何百人もの学生が避難し、 一夜を過ごしていました。 MSFは食糧と水の配給も行いました。 学生らはケニア政府によりナイロビに移送されることになっています。
“The situation is extremely difficult, and the students are in a lot of shock,” says Dr Bashir Abdiweli, who is coordinating MSF’s response in Garissa. “We are mainly treating injuries sustained when they escaped the site. A few were referred to the hospital, and we are referring many others for post traumatic counselling.「状況は大変困難で、学生たちは大きなショックを受けています」と、ガリッサでの活動を指揮するバシール・アブディウェリ医師は話しています。「われわれは主に、現場から避難する際にけがをした人びとに対応していますが、何人かは病院に搬送しました。多くの学生にはPTSDのカウンセリングが必要で、紹介をしているところです」
The MSF teams will remain at the Garissa Hospital and at the airport for as long as support is required. MFSは、ガリッサ病院と空港にととまり、支援が必要な間は対応していくことにしています。
☆アイデアニュース編集部より
4月2日にケニア北東部のガリッサで、イスラム過激派の武装集団がガリッサ大学のキャンパスを襲撃し、多数の死傷者を出した事件にMFSが対応しているというニュースです。
悲しい事件ではありますが、中立・独立・公平な立場で医療・人道援助活動をおこなっている国境なき医師団が、ケニアで不安な時間を過ごしている若い人たちを支え、いち早く行動していることに敬意を表します。
国境なき医師団(MFS: Médecins Sans Frontières )