喜劇“崩壊シリーズ”第2弾『リメンバーミー』、松下洸平インタビュー(上)

松下洸平さん=撮影・岩村美佳

2016年4月に、物語と共に笑いの腹筋も崩壊させたドタバタ喜劇“崩壊シリーズ”の第2弾、『リメンバーミー』が4月13日から東京・俳優座劇場で、続いて大阪、名古屋、福岡で上演されます。前作に引き続いて出演する松下洸平さんに、崩壊シリーズならでは面白さについて伺いました。(上)(下)2回に分けてお届けします。※松下洸平さんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。(このプレゼントの応募は終了しました)有料会員の方がログインするとこの記事の末尾に応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。

作・演出は前作に引き続き、バナナマン、東京03など人気芸人を手がける構成作家のオークラさん。キャストは、松下さんのほか、山﨑樹範さん、上地春奈さん、大水洋介(ラバーガール)さん、伊藤裕一さん、彩吹真央さん、梶原善さんが続投し、新たに味方良介さんが参戦します。

本作品は、2015年に英国オリヴィエ賞最優秀コメディ賞を受賞し、現在もロンドンでロングラン上演しており、オーストラリアでもツアーが決定している人気作。前回の日本公演は、海外原作の舞台では珍しく、ストーリー、登場人物も日本の設定として上演し、激しく崩壊するステージが大きな反響を呼びました。

松下洸平さん=撮影・岩村美佳

松下洸平さん=撮影・岩村美佳

※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、『リメンバーミー』で共演する方々などについて伺ったインタビューの全文を、テキストで掲載しています。3月31日に掲載するインタビューの「下」では、2016年12月の『松下洸平LIVE2016 LIVING XMAS』や、30歳を迎えられたことなどについて話していただいた内容を掲載します。

<有料会員限定部分の小見出し>

■本気でぶつかってお芝居して、少しうるっと出来るのは、演劇の醍醐味

■やましげさんは、全力でボケてくるので、何度も笑いをこらえました

■毎回毎回、少しずつ顔が変わっていく味方くんが可愛いです

■善さん。あんなに「間」を恐れない俳優さんは初めて見ました

<~崩壊シリーズ~『リメンバーミー』>
【東京公演】2017年4月13日(木)~4月30日(日)俳優座劇場
【大阪公演】2017年5月3日(水・祝)~4日(木・祝)松下IMPホール
【名古屋公演】2017年5月11日(木)日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
【福岡公演】2017年5月13日(土)~14日(日)都久志会館
公式ページ http://www.houkai-st.com/

<関連サイト>
松下洸平オフィシャルサイト
https://www.kouheiweb.com/
松下洸平オフィシャルブログ
https://www.kouheiweb.com/blog/

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松下洸平さん=撮影・岩村美佳

松下洸平さん=撮影・岩村美佳

※ここから有料会員限定部分です。

■本気でぶつかってお芝居して、少しうるっと出来るのは、演劇の醍醐味

――最初にお断りさせてください。私、前回を拝見していないんです。とにかく「おもしろかった」と聞いていて、観れなかったことが悔やまれるんですが……。

ぜひ、じゃあ今回は来て頂ければ!

――はい! その分、ものすごく楽しみにしています。

前回見てない人でも全然大丈夫だと思います。

――ファンの皆さんや前作をご覧になった方が、続編が決まってすごくワクワクしてる感じが伝わってきます。

本当ですか? 有難いですね!

――今回のテーマは「涙」ですよね?

そうみたいです。

――涙も色々と種類がありますよね。

ですよね。そこのところをオークラさんに聞きたいです(笑)。

――(笑)。笑い涙なのか、悲しくて泣く涙なのか。ちょっと想像できないなと。

本当に(笑)。でも、笑いと涙は紙一重かもしれないと思います。登場人物の皆さんが一生懸命なので、時々その一生懸命さが愛おしく思えてきたりするんです。だからそれを越えたところに、もしかしたら涙があるんじゃないかと。熱い人たちや一生懸命な人たちを見ていると、胸が熱くなってくるじゃないですか。その延長線上に、もしかしたら涙があるのかもしれないですね。決して感動的ないい話ではないような気がしていて、不器用な人たちが一生懸命生きてる姿に、ちょっとポロッとくるような。コントとかお笑い芸人さんのライブとは違うのは、そこですよね。これはあくまでも演劇、お芝居なので、自分がやってきたことや、普段演劇をやってらっしゃる方々が、一番力を発揮できるのはそこじゃないかと思います。本気でぶつかってお芝居しているところにも、少しうるっと出来るのは、演劇の醍醐味ですよね。やましげ(山﨑樹範)さんは、「本気で泣かしにいく」とおっしゃっていましたので、僕もついていきたいと思っています。

松下洸平さん=撮影・岩村美佳

松下洸平さん=撮影・岩村美佳

■やましげさんは、全力でボケてくるので、何度も笑いをこらえました

――面白くて魅力的なキャストの皆さんについて伺いたいのですが、前回の印象的なことなどぜひお聞かせください。

色々と印象的なことはありますが、やはりやましげさんの引き出しというか……決して明るい方じゃないんですよ。むしろちょっとジメっと感があるぐらい、ウエットな俳優さんです。

――私も取材させて頂いたことがあるので、雰囲気は分かります。前にぐいぐい来る感じではないですよね。

そうなんです。芸人さんのように前に出て笑いをとるような人間ではないこの方が、全力でボケてくるので、本番中も何度も笑いをこらえました。特に舞台裏、舞台袖で笑いっぱなしでしたね。上地春奈さんが、本当にただのゲラなんですよ(笑)。「春ちゃん」と、呼ばせて頂いているんですが、春ちゃんと僕は、袖でずっとやましげさんの芝居を見て、ケタケタ笑っていました。

――袖で笑いを堪えるんですか? それとも笑い声が漏れてもいい?

お客様の笑い声もすごく大きいので、僕たちが袖でちょっと笑ったぐらいなら多分大丈夫だろうと。本当にやましげさんを見てゲラゲラ笑っていました。だから、全体的にすごく楽しい思い出が多いです。

松下洸平さん=撮影・岩村美佳

松下洸平さん=撮影・岩村美佳

■毎回毎回、少しずつ顔が変わっていく味方くんが可愛いです

――前回の経験をもとに今作に取り掛かるというのはどんな気分ですか?

またゼロからだと思います。もちろん皆さんとコミュニケーションをとる時間は前回よりは少なくて済むと思いますが、作品を作る上では、あまり変わらないですね。おそらくまた分からない日々が続くと思います。また一からはじめます。

――今回は新しいメンバーで味方さんがいらっしゃいますが、初めてですか?

『恋するブロードウェイ〜It’s festival〜』の第1回目でご一緒しているんです。その時に味方くんは初舞台でした。当時、すごく可愛い感じだったんです。共通の知り合いを通じて、彼がまだこの世界に入る前に一緒に食事をしたことがあり、結構よく知っているんです。初めて会ったときに「僕、ミュージカルやりたいんです」と言ってたのをよく覚えていますが、今や大きな作品にも出るようになって、立派な俳優さんですよね。

――ご活躍ですね。

お互い別の作品に出ていて、稽古場などでばったり会ったりすると、ふと現れる姿がめちゃくちゃ大人になっていて。毎回毎回、少しずつ顔が変わっていく味方くんが可愛いです。

――一緒に芝居するのは初めてですね。

そうですね。先日、彼が出ていた『テイク・ミー・アウト』を拝見したんですが、ミュージカルをやりたいと本人も言ってるし、その気持ちは多分変わらないと思うんですが、本格的なお芝居も出来る、とても芯のある俳優さんなんだろうなと思いました。だから楽しみですね。

松下洸平さん=撮影・岩村美佳

松下洸平さん=撮影・岩村美佳

■善さん。あんなに「間」を恐れない俳優さんは初めて見ました

――共演の皆さんで楽しみな方や、観て欲しい方など、いかがでしょうか?

みんな個性の塊なので、本当に面白くて楽しみなんですが、例えば(梶原)善さんとか! 長い芸歴も相まってだと思いますが、「間」を恐れない俳優さんです。あんなに「間」を恐れない俳優さんは初めて見ました。ちょっととぼけた執事の役で、台詞が全然覚えられないおじさんの役でもあるんです。だから、時々台詞が分からなくなるシーンがあり、それを思い出すのに、舞台上に1人でいて、1分ぐらい黙れるんですよ。

――1分! 結構長いですね(笑)。

1分ってめちゃくちゃ長いですよ! もう、放送事故(笑)。でも、この方は大丈夫なんですよね。面白い人だなと思って。

――周りはドギマギしないんですか?

善さんが黙るので、僕たちも袖で見ていて動けなくなるんですよ。物音を立てられなくなるので、俳優座劇場すべてが一瞬止まるという……(笑)。それは通常怖いことですが、なぜ出来るんだろうという、バイタリティの強さ。

――きっと上演回によって黙る長さが違ったりしましたよね?

調子がいいときには1分半ぐらい黙っていたんじゃないですか?

――バロメーターになるんですか(笑)。

あ、今日調子いいな、きっと昨日よく寝たんだろうなって(笑)。もう、素晴らしい方です。あとは、伊藤さん。イトゥーと呼んでるんですが、僕から見るイトゥーは相当変人ですよ。ちょっと常軌を逸しています。大好きなんですが、彼もまた違う意味で恐れを知らない人です。音響PA役で、きっかけの音などを出すときにタイミングを間違えたり、色々なドタバタがあるんです。稽古期間中にいろいろ見ながら、ここでこういう音を流そうとか決めるので時間がかかるんです。それが決まるまでイトゥーはずっとブースに座っているだけなので、多分欲求不満に陥ったんでしょうね。「やりたい!」と思ったらしく、ある日突然スマホに曲をたくさん入れてきて、オークラさんの指示ではないのに、勝手に曲をかけ出すんですよ。この人おもしろいなーと思って(笑)。イトゥーがかけた曲をオークラさんが気に入って、「じゃあ本番これでいこうか」と採用されたりもしました。その前のめり感というか、本当に変わった人ですが、大好きです。

――ちょっと変わった人が多いんですか?

ちょっと変わっているからあの舞台が出来るんでしょうね。

――だからキャスティングされている?

まともな人はいないんじゃないでしょうか……。いや! そんなことないです(笑)。彩吹さんはホントに身を削ってやってくださってますから。ただ、やはり時々、イトゥーさんしかり、春ちゃんも、大水さんも、善さんも、ヤマシゲさんも、僕も、多分おかしいと思います。よくぞこのメンバーを集めてくれたなと思う今日この頃です。

――もう今のお話だけで絶対に楽しいことは分かりました。

松下洸平さん=撮影・岩村美佳

松下洸平さん=撮影・岩村美佳

※松下洸平さんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。有料会員の方がログインするとこの記事の末尾に応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは4月13日(木)です。(このプレゼントの応募は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。

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