2019年3月1日(金)から新宿テアトルで公開される映画『Noise ノイズ』。舞台はポップカルチャーの聖地・秋葉原。2008年6月8日に起こったショッキングな事件をモチーフに、絶望の中に生きる若者たちと大人たちが見たものとは…。この映画に主演している篠崎こころさんと、松本優作監督にインタビューしました。
――まず、松本監督にお伺いします。どのような映画なのか教えてください。
松本:もともとは、秋葉原で起こった無差別殺人事件をモチーフにした映画なんですけれども、ただ事件を扱っているというよりは、実際に僕が体験したことだとか、出ている人達の体験をもとに作っていったような、あくまでプライベートな映画です。でも、それをちゃんと世の中に開かれるようにした映画かなと思っております。
――監督が実際に体験したことがもとになっているんですね。
松本:そもそも、僕の友人が自殺してしまったというところと、同じ時期に秋葉原で事件が起きてしまったところ。無差別で人を殺してしまうことと、自分を殺してしまうことのリンクを、僕が15歳ぐらいの時に感じて、映画として表現したいなと思ったんです。
――主演が篠崎こころさんになったのは、どういう経緯なんでしょうか。
松本:篠崎さんを初めて見たのは、ミスiD(ミスアイディー、講談社主催)のオーディションの時です。僕はそこでカメラマンをやっていて、篠崎さんの思いを聞いて、すごく心に刺さったことがきっかけだと思います。
――どんなところが心に刺さったんですか。
松本:これは僕が想像しているだけのことで、実際は分からなかった部分もあるんですけど、自分の活動を自分自身が表現しようとしている。その思いの強さとかを感じたところと、それが生きる強さになっているのかなと感じたところが、僕の映画の主人公のイメージにリンクしていたんです。
――篠崎さんはオファーされた時にどう思われましたか?
篠崎:映像作品自体が初めてだったので、主演って聞いて、どうすればいいんだろうという戸惑いの方が多かったです。どうやって演じればいいんだろうと。題材も題材だったので、不安も多かったです。
――ミスiDのオーディションだったのに、突然、映画の主演と言われたんですね。
篠崎:オーディションを監督が撮ってらっしゃるということも知らずに、ミスiDだけを意識してやっていたので、映画という思ってもいないところから話をいただいたという感じでした。
――急に映画と言われて、戸惑われたでしょうね。
篠崎:でも、私の中では、いただいたお仕事はあまり断りたくないというのがあって、監督が私に合うだろうなと思ってくれて、組んでくださったことならやってみたいなと思いました。
――初めての演技は、どうでしたか。
篠崎:難しかったです。台本も頂いていたんですけど、当日に監督と私と、他の演者さんで話し合って、結構、変えていくという感じが多かったので。アドリブの長回しが使われたっていう事もありますし、その場で監督と話し合って、ストーリーが変わるっていうこともありました。そのあと、映像のお仕事を何本かしたこともあるんですけど、振り返ってみても挑戦だったし、難しかったなとは思いますね。
※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、映画『Noise ノイズ』と松本優作監督や篠崎こころさんの実体験の関係や、どのような形で映画を作っていったのかなどについて伺ったインタビュー前半の全文と写真を掲載しています。3月1日(金)掲載予定のインタビュー「下」では、篠崎こころさんの現在の活動や、篠崎さんが企画しているブランド『showtty(ショーティ)』について、松本監督が撮影中の映画や2019年2月23日からケイズシネマ新宿で上映される映画『日本製造/メイド・イン・ジャパン』などについて話してくださったインタビューの後半の全文と写真を掲載します。
<有料会員限定部分の小見出し>
■松本:批判ではなく、社会と自分達がちゃんとリンクしている物語を作りたい
■篠崎:実体験じゃないですけど、半分私っていうぐらいの感じにはなっている
■松本:僕自身が辛かった時、映画を作らなければ生きていけない時期に作った
■篠崎:みんな、ぎりぎりの状態で撮っていたんだと思います。一触即発のような
<映画『Noise ノイズ』>
2019年3月1日(金)より テアトル新宿にてロードショー
公式サイト
https://noise-movie.com/
公式 twitter
https://twitter.com/kakifuraiyusaku
映画『Noise ノイズ』予告篇
https://www.youtube.com/watch?v=EHEtFL_Iz5k
<関連リンク>
篠崎こころ twitter
https://twitter.com/kokoro777pp
篠崎こころ blog
https://cheerz.cz/artist/212
ブランド『showtty(ショーティ)』 公式twitter
https://twitter.com/showtty___
松本優作監督 facebook
https://www.facebook.com/yusakumatsumoto.noise
映画『日本製造/メイド・イン・ジャパン』(ケイズシネマ)
http://www.ks-cinema.com/movie/made_in_japan/
- 2019年以前の有料会員登録のきっかけ 2020年8月18日
- 「“showtty”というブランドもやってます」、篠崎こころ・松本優作対談(下) 2019年3月1日
- 「苦しんでいる人に観てほしい」、映画『Noise ノイズ』篠崎こころ・松本優作対談(上) 2019年2月28日
- 2020年12月以前のプレゼント 2021年6月16日
- 2019年以前の有料会員登録のきっかけ 2020年8月18日
- 「“showtty”というブランドもやってます」、篠崎こころ・松本優作対談(下) 2019年3月1日
- 2019年以前の有料会員登録のきっかけ 2020年8月18日
- 「“showtty”というブランドもやってます」、篠崎こころ・松本優作対談(下) 2019年3月1日
- 「苦しんでいる人に観てほしい」、映画『Noise ノイズ』篠崎こころ・松本優作対談(上) 2019年2月28日
※篠崎こころさんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。有料会員の方がログインするとこの記事の末尾に応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは3月28日(木)です。(このプレゼントの募集は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。
※ここから有料会員限定部分です。
■松本:批判ではなく、社会と自分達がちゃんとリンクしている物語を作りたい
――監督はどうしてそういうスタイルをとったんですか。
松本:今回出ているメインの3人は、他のフィールドがあってそこで活躍されていて、役者としてじっくり活動している方ではなかった。その中で、一番惹かれたのが、その人達の生き方だとか、考え方だとか、立居振舞。そこに一番惹かれていたので、僕が考えたことをそのままやってもらうより、その中で自分として生きてもらうには、制約が無い方がその人の魅力がちゃんと映るのかなって思って、そういう風にしたんです。
――自分として生きてもらう…。
松本:扱っている題材が題材なので、描き方のバランスがすごく難しかったです。少し間違えると批判的になってしまいますし。役者の方たちが映画の中で強く生きていったというのがすごく見えたので、それが一番素晴らしかったと思います。
――批判的にはしたくない?
松本:僕は『Noise ノイズ』以降も別の映画も作って、これからも映画を作りますけど、社会と自分達がちゃんとリンクしている物語を作りたと思っています。
■篠崎:実体験じゃないですけど、半分私っていうぐらいの感じにはなっている
――秋葉原で起きた事件がモチーフになっていますが、篠崎さんには秋葉原で活動されていたこともあったんですか。
篠崎:拠点は渋谷や原宿だったんですが、メイドカフェで働いていた時は秋葉原にいて、メイドからアイドルを始めようと思った時のホームタウンは秋葉原ですね。
――監督が俳優さんに添った感情を引き出すというのは、どういう感じだったんでしょうか。
篠崎:監督にヒヤリングしてもらったり話し合いをした中で、自分のお父さんとの関係などは、ほとんど自分の実体験を入れてもらいました。もともと、そういう設定ではなかったんですが。
松本:主人公の桜田美沙がリフレ店で働いているという設定は僕が勝手に与えましたけど、こころさんが生きてきた物語にできるだけリンクするように、岸(建太朗)さんが演じるお父さん役も、実際にこころさんのお父さんに合うように作っていったという感じです。
篠崎:そうですね。だから、実体験じゃないですけど半分私っていうぐらいの感じにはなっていると思いますね。
――そうなんですね。その中で映画撮影中大変だったところとか、何かエピソードはありますか。
篠崎:結構、題材も題材なので、そんなにぱっと明るくなるような事はなかったんですけど。楽しかったことは、ボンカレーとか提供していただいたところの、おかしとかが、撮影現場にあって、皆でカレーを食べたりとか。ちょっとピリっとした現場の中で、そのケータリングがあると和むというか。なんか、ちょっとした時の休憩とかで談笑したのが面白かったです。
■松本:僕自身が辛かった時、映画を作らなければ生きていけない時期に作った
――どんな人に観て欲しいとかありますか。
松本:僕自身が、めちゃめちゃ人生の中で辛かった時に作った。映画を作らなければ生きていけない時期に作っていたので、やっぱりそういう今、苦しんでいる人達に観てもらいたいなって思いますね。そういう映画なんだと思います。
■篠崎:みんな、ぎりぎりの状態で撮っていたんだと思います。一触即発のような
篠崎:それはそう思います。みんな、ぎりぎりの状態で撮っていたんだと思います。一触即発のような。
松本:そんな感じです。
※篠崎こころさんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。この下の応募フォームからご応募ください。応募締め切りは3月28日(木)です。(このプレゼントの募集は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。