「原始人食ダイエット」(パレオ食事法)に出会って

「パレオ食事法」をとりいれた料理=撮影・吉岡佐知子さん

アイデアニュース読者の吉岡佐知子さんは「原始人食ダイエット」とも呼ばれる「パレオ食事法」を生活の中に取り入れて、ずいぶんお痩せになったとうかがいましたので、その体験を記事に書いていただきました。そういう私(橋本)も、晩御飯だけライスや麺類を食べるのをやめてその分を肉や魚や野菜・果物でおぎなうという「夜だけ炭水化物抜きダイエット」を実践したところ、4ヶ月で4キロほど、特にお腹回りを中心に痩せました。ダイエットだけではないですが、アイデアニュースでは健康法や食事についても、さまざまなアイデアを紹介してゆきたいと思います。では、ここからは吉岡佐知子さんに書いていただいた文章です。(アイデアニュース編集長・橋本正人)

母の病気がきっかけでした

私が取り入れましたダイエットになった食事法について、素晴らしい効果がありましたので、シェアいたします。

「パレオ食事法」をとりいれた料理=撮影・吉岡佐知子さん

「パレオ食事法」をとりいれた料理=撮影・吉岡佐知子さん

私とこの食事法に出会いましたのは、約2年前、当時同居していました実の母の病気がきっかけでした。毎年健康診断を受け、健康には人一倍気を配っていた母が「肺がんステージ4(末期)」という診断を受けました。ガンの3第治療である「手術」「放射線」「抗がん剤」という中で、「抗がん剤」しか出来ないという診断でした。

「抗がん剤」の効果をドクターに聞いたところ、「薬を使っても治ることはありません」とのことでした。治る事がないにも関わらず何故勧めるのか、という事に疑問を持ちました。そしてその事を尋ねますと、「延命です」と言われました。しかしながら、抗がん剤と言っても様々多様にあるそうで、やってみて、合わなければ違う薬。また違う薬と、試してみる、ということでした。

その延命とやらはどのぐらい?ということもはっきりしない。そして治りませんから、という言葉に対して、治療方針を示さない訳にいかないから、とりあえず抗がん剤治療を勧めましょう!的に感じてしまいました。ドクターからみれば、沢山のガン患者のうちの一人だったのでしょうが、患者からみればたった一人の先生です。その温度差を感じました。

大きな国立病院でしたが、流れ作業的な業務的な先生の対応や雰囲気も、温かい心は感じられませんでした。これはそのドクターのせいではなく、医療機関全体の流れがあるのかもしれません。その事はあとになって知ることになります。

母と私達兄弟はこれからの事を話し合いました。母の意向を尊重し、もっとも最善と思う治療方針を立てようと模索しました。ただ、ただ、希望を持っていける方に向いて行きたかったんです。母は強く治りたい。と思っていましたし、私も絶対に治って欲しいと思いましたから。そして、癌のこと、抗がん剤のこと、闘病記をみたり、ダイガイ治療の事。本を読み漁ったり情報収集を始めました。諦めたくない。その想いが強くありました。

そして、崎谷ドクターに出会いました。先生は元々は脳外科医で、しかも奈良出身。大阪の病院にお勤めだったという親近感もあり、是非お会いしたいと思いました。西洋医学を勉強、実績をお持ちの先生は、慢性病と言われる病気は現代医学で治せない。という壁にぶち当たり、専門医が陥りやすい盲点を、早くから感じておられたようです。人間の生態全体、遺伝子、人類学、考古学、あらゆる分野を総合的に研究、そして医療もひとつのビジネスになっている現代。矛盾に溢れている医療の世界にもメスを入れておられました。

吉岡さんが出会った崎谷博征医師の本=撮影・吉岡佐知子さん

吉岡さんが出会った崎谷博征医師の本=撮影・吉岡佐知子さん

全く知らなかった世界がそこにはありました。「お薬飲まないと治らないよ〜」「薬貰いたいからお医者さんや〜」何も疑問に思わずに生きてきました。薬が治すのではなく、対処方法であって、根治治療ではないんです。本当は治しているのは自分の身体なんです。免疫機能だったり、ひとつひとつの細胞や内在している微生物やミトコンドリアの共存の働きや活性で、治癒しているんですね。その事がとてもよく分かりました。お薬や外からのアプローチにあまりにも依存していては免疫力も落ちます。それは人類の身勝手な、自然界の摂理の崩壊破壊にも繋がっていました。詳細は崎谷先生の著書を参考にして下さい。

私が感じたそんな非常識が常識になっている現代に対して、勇気を持って発言発信し、命に向き合ってられる姿に信頼を持ちました。「治らないけど抗がん剤しましょう」という医師より、勇気や希望を頂けたからです。

結論から言いますと、母は治ることなく他界しました。けれど病室のベッドで、治る見込みのない、辛いであろうと思われる「抗がん剤治療」をし、様々な制約と、自由を奪われ弱っていくすべを、ただただ見ているだけの希望のない最後にならなかった事は、しあわせだったと思います。

そして最後に残してくれた大きな学びが、この出来事の中にありました。どんなことも全ては愛にしか繋がっていません。一見マイナスにみえる出来事も、人もです。いつか人は亡くなります。どうしても困る、何があっても駄目です。そんな気持ちの毎日の中で、私と母は必死に生きました。そして沢山の事を学び、挑戦し、抱き合う日でした。最後にこんな日々を送れて幸せだったのです。どんな最後より最善最高だったと思います。

亡くなって暫くは、色んな気持ちが押し寄せては自責の念が湧いたり、落ち込む気持ちになったりもしましたが、誰しも最愛の人を失くせば立ち上がれなく打ちのめされます。その痛みはどうあっても逃れられません。だけれど、この母との最後をこんな風に過ごした事が大きな意味を残すことになるとは、その時は思っていませんでした。その事を今深く感じさせていただいていて、崎谷先生との出会い、この食事療法に出会った事が大きな分岐点になり、感謝しています。

約半年で私は9kg減

パレオ食事法、原始人食を取り入れて、毎日の母の食事を作ることが始まり、ほぼ同じものを食べ出した私達家族が、特に私と10歳になる娘が本来の適性な身体機能に戻った副産物として、ダイエットだったり、体型だったりしたのは間違いない事実です。

約半年で私は9kg減。体重というより体型が変わりました。娘はダウン症ですが、だいたいが背が低めで、ずんぐりした体型が多いと思うのですが、背が伸び、学校でも標準的になりました。好き嫌いなく何でもよく食べ、風邪も引かないです。またインフルエンザが流行った時も、ワクチンなどしていなくて、移りません。最近の子供はアレルギーが多いですが、縁がないようで有難く思っています。

「パレオ食事法」を実践していなかったころの吉岡佐知子さん=写真提供・吉岡佐知子さん

「パレオ食事法」を実践していなかったころの吉岡佐知子さん=写真提供・吉岡佐知子さん

「パレオ食事法」を実践した後の吉岡佐知子さん=写真提供・吉岡佐知子さん

「パレオ食事法」を実践した後の吉岡佐知子さん=写真提供・吉岡佐知子さん

米粉のシフォンケーキ=撮影・吉岡佐知子さん

米粉のシフォンケーキ=撮影・吉岡佐知子さん

もちろん食事ですべてが決まるわけではありませんが、健康の大きな要因ではあると思っています。ダイエットが目的ではなく、本来の人間がもつ免疫機能や代謝機能が戻るだけで、適性化がすすんだだけと思います。それだけ現代の食が乱れているという立証が出来ます。自然界の一部である人間が脳の発達により、様々な分野で抜き出て、他のものを支配し、自分達の都合の良いようにコントロールした姿が、現代の病気を含むあらゆる問題を引き起こしているように思っています。

科学や技術の向上は素晴らしいのですが、そのおかげ様で暮らしは便利になり、快適になり自由も手に入れたようです。ですが、昨今の状況情勢をみても、今一度立ち返る時、地球の未来を人類の進化を考えた時、知能を智慧に変えていく必要があるな、と私は思います。

「パレオ食事法」をとりいれた料理=撮影・吉岡佐知子さん

「パレオ食事法」をとりいれた料理=撮影・吉岡佐知子さん

食の分野での学びの中でしか、また主婦の感覚でしか語れませんが、毎日の食事。冷蔵庫の中、買い物ひとつとっても、ドラマがあり工夫があり、考えがあり、意識を向ける視点が違えば日々は変わって来ると思っています。あら、大げさですね。でも大真面目に思ってるんですよ〜

※ここからは、アイデアニュース有料会員(月額300円の全文閲覧権購読者)だけが読める部分となります。吉岡さんが実践している一日のメニューの簡単な例などを掲載しています。

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吉岡さんは、食事法での「ダイエット個人カウンセリング」も始めています。お問い合わせは、メールもしくはフェイスブックメッセージで。

luana_sachi★yahoo.co.jp (メールは★マークの部分を@に変更してお送りください)

吉岡佐知子さんのフェイスブックページはこちら。
→ https://www.facebook.com/sachiko.yoshioka.71

「原始人食ダイエット」(パレオ食事法)についての詳しいは、「社団法人パレオ協会」のページをごらんください。
→ http://user.paleo.or.jp/

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ダイエットは副産物

一日のメニュー

ウェストはくびれ、お尻は小さく

体と心と経済を健康に

ダイエットは副産物

「パレオダイエット食事法」はそもそも健康法のひとつであり、ダイエットは副産物です。巷では、⚪︎⚪︎がダイエットに良い。痩せる!と言われると⚪︎⚪︎が売れたりしますね。でも全体的に学んだ私が思うのは、食材の選び方だったり、調理法だったり、食べ方だったり、またライフスタイルを含んだ、全体のバランスです。

痩せるからと、そればかり食べていたら、健康的ではありませんし、無理がきます。医学的な根拠に基づいた詳しい内容を知りたい方は「パレオ協会のプログラム」がありますので、そちらを取り入れて下さい。ものすごく勉強になります。

先ず私の考えが変わったのは「ご飯は主食、その副菜がある。」という考え方です。ご飯も他のおかずと一緒である一品、と捉えたことでした。便利になり、またデスクワークなど、運動量が少ない現代人には、多過ぎる炭水化物摂取でした。そして、「リーキーガット症候群」ということを知りました。簡単に言うと、「腸の粘膜に穴があく状態」これが全ての現代病に当てはまる問題だということを知りました。遺伝子に合わない現代食を摂取しつづけている事実も知りました。

約250万年前から〜1万年前に、人類は何を食べていたのか、そして、1万年前から現在までに、どのように食が変わったのか。農耕革命、家畜化、産業革命があり、もの凄いスピードで食生活が変わったようです。そのスピードに人間の遺伝子がついていけてない…不適合な食が様々な病気を併発している、また体の機能がきちんと働かないことによる、肥満を含むメタボリックシンドローム。様々な事実が医学的な根拠の中で、理解しました。豊かになったように見えても、何か大切なものを失ってしまったのかもしれない…と思いました。

私達家族の食生活に戻りますが、炭水化物の量を減らし、脂質、たんぱく質を増やすように心がけました。たんぱく質の消化吸収に使われる、消費エネルギーが最も高いそうで、お腹を満たすには、たんぱく質が良いのだな、と思いました。そして、炭水化物といっても、様々な問題を含む小麦粉の量を極端に減らすことに専念しました。そうは言ってもパンやパスタが大好きだったので、これはプログラムを学んだおかげで、裏付けのある学びを得て、減らすことが出来ました。ただ単に、健康上良くないから、また、食べ過ぎたら太るよ、だけ言われても辞めれませんよね…

それから、最大の最悪の「添加物排除」これは深く広く学びました。メーカーのカラクリも知りました。なんと、日本は添加物だらけスーパーで「加工品」は買えなくなりました。

それ以降 、子供のおやつは必ず手作りになりました。お菓子類は特に危ないと感じたからです。そうなると、本当に市場に出回っているものが買えません。ため息でした。知ったので、買えなくなってしまったんです。

この食事法は母の病気を改善したい、という思いから始まりましたが、出来るだけ自分達も質の良い食事を摂ろうとなりましたので、たくさんの学びが出来て本当に良かったです。ですが、神経質になり過ぎす、厳格にしなくても、調整可能な範囲での毎日の食事で、充分結果が出ることも実証しました。

一日のメニュー

ちなみに簡単な例ですが、一日のメニューをシェアします。

★朝食 少量の無糖ヨーグルト(自家製カスピ海)に果物入り(グレープフルーツなど柑橘系、キウイ)ゆで卵。アボカド。珈琲。

★昼食 ご飯、昨夜の残りもの、もしくはササミや鶏胸肉が入った野菜のセイロ蒸し。

★夕食 アジやイワシなどの青魚と野菜とのマリネ、イワシハンバーグなど。納豆、野菜か貝類のお味噌汁。また赤身肉の塩コショウのみのソテーなど、

魚介類とキノコはよく食べます。それから、脂肪を取り除いたお肉が適切だそうです。これは脂肪分が良くないのではなく、抗生物質や餌の毒素的なものは脂肪分にまわるそうです。牧草で育てられた健康な牛や健康状態の良いお肉でしたら脂肪分は排除する必要はないそうです。詳しくは「原始人食レシピ本」が出てますので、参照にして下さい。

魚は養殖でないものを選びます。DHAが多く含まれる青魚を、出来るだけ沢山食べます。良い脂質が身体の中の脂肪を溶かしてくれる、そんなイメージが湧きました!とにかく、天然でないものを極力身体に入れないようにしました。自然界にないものは、自然界の一部である私達にも弊害を与えてしまう。そんなシンプルな印象が自然と入りました。

人工甘味料で、虫もよりつかないモノもあるそうです。カロリーゼロ、というマーケティング戦略にのせられて購買意欲をかきたてられますが、カロリーはないけど、虫も嫌がる人工甘味料が入っています。騙され続けていました。。(^^;;

これは認可されているから大丈夫な添加物。と、一般的な疑わない日本人は、大半思うのだと思います。だけれど、添加物も単体での実験。添加物と添加物の複合での実験はありません。ましてや対象はモルモットなどの動物です。人体実験しているわけではありません。そして、量や与えた期限は?

私はこの添加物にだけは嫌悪感が強くあり、自ら買うことはなくなりました。ですが、これも心の部分での偏りがないよう、ある程度許す、ということを定期的にやっています。

外食や、外でのデザートはします! 食事は楽しく楽しんで食べることだからです。神経質になり過ぎては、本末転倒です。社会生活が出来ない偏った人格になります。「食べても大丈夫だよ!」を自分に与えています。外に対してだけではなく、私は私に対しても、自由で在りたい。「私はどんな時も大丈夫だよ!」強い信念ではなく、緩やかな自由を選んでいたいからです。

「パレオ食事法」をとりいれた料理=撮影・吉岡佐知子さん

「パレオ食事法」をとりいれた料理=撮影・吉岡佐知子さん

ウェストはくびれ、お尻は小さく

原始人食を始めて、初めの一週間で感じたのは、体が軽くなり、疲れにくくなったことです。そして続けていくうちに、自分がいかにお菓子やケーキといった甘い物に依存していたのかを、実感しました。それらを食べなくなって初めて、自分の依存体質を実感しました。もちろん、時にはお菓子類を口にすることはありますが、以前より美味しい、と感じられなくなりましたし粗悪品はすぐに分かり、気分が悪くなったりします。

ダイエットしたつもりは全くなかったのですが、当時あった体重57kg(身長160cm)は半年足らずで48kg。ちょっと太めかな?でもまぁ大丈夫。でも下半身が気になる、お腹やお尻太ももなんかに肉がついていたんですが、その部分が痩せました!ウェストはくびれ、お尻は小さくなりました。

ようするに、本来あるべき体型に戻ったんだと思います。健康になる、っていうのは本来の体機能を戻す、ってことだと思いましたから、代謝や循環が良くなると当然痩せますし、免疫力も上がり、治癒力もあがったと思います。

こんなふうなダイエット食事法ですので、無理がありませんし、家族と同じものを食べるものですから手間もかかりません。そして、肌が綺麗になったり、お通じが良くなったり、爪が強くなったり。と今まで弱かった部分も改善に向かう食事法だと思います。

今現在も体型体重は維持しておりまして、こんな素晴らしい食事法は、是非皆さんにシェアしたいと思い、記事を書かせていただく運びとなりました。

あとは、主婦の感覚です。どんなに素晴らしい食事法であっても、継続が出来なければ、理想や夢で終わります。いかに節約して良いものを手にいれ、無駄をなくして、美味しく作り、家族に喜んでもらいつつ、健康的になっていくか!です。

体と心と経済を健康に

健康は体だけで維持するのではなく、心と経済の健康と密接です。そしてその3つの健康がなければ成り立たない。というのが私の持論です。ですので、今日も私のFBページは「今晩のご飯☆」をアップして主婦の目線でのシェアをしています。今後はレシピも裏技もシェアしていこうかな?と思っております。

お料理に関しては普通の素人の主婦ですが、毎日お台所に立っていますから、その素人料理ではプロですよね~(*^^*)

ありがとうございました。

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