多様な世代で作り上げるconSept ヤングアダルト・シリーズ第1弾『アーモンド』が、2022年2月25日(金)から3月13日(日)まで、シアタートラムで上演されます。韓国で40万部を売り上げ、日本では本屋大賞「翻訳小説部門」1位を獲得した韓国発の小説『アーモンド』が舞台化された本作は、日本初上演となります。「共感とは何か?」をテーマに、思春期の苦悩や家族愛を緊密に描く社会派エンタメで、 感情を持たない少年「ユンジェ」と荒々しい性格の「ゴニ」という正反対の2役をWキャストで演じるのは、長江崚行さん・眞嶋秀斗さんです。そのほかの出演者は、智順、伊藤裕一、佐藤彩香、神農直隆、今井朋彦の皆さんです。脚本・演出は、板垣恭一さんが務めます。
韓国で40万部を売り上げ、13カ国で翻訳された本作は、日本でも多くの書店員の支持を集め、2020年本屋大賞翻訳小説部門の第1位に輝きました。大人から子どもまで幅広い読者から支持を集め、今回舞台作品として生まれ変わります。
感情を持たず他人とのコミュニケーションに悩む主人公ユンジェは、ある出来事をきっかけに、不遇な環境で育ち荒々しく振舞う少年ゴニと出会います。対照的な二人の“怪物”が互いを知り、成長していく物語です。
他人の気持ちを“心から”感じるということは、どういうことなのか。些細なすれ違いが大きな問題や事件に発展し「想像力の欠如」が叫ばれる現代において「共感とは何か?」をまっすぐに問いかける社会派エンタメ作品です。
物語は、失感情症の主人公「ユンジェ」と、その友人の「ゴニ」を軸に展開されます。感情がわからないユンジェに対し、短気で荒々しい性格のゴニ。本公演の特徴は、この対照的な2役を役替りのWキャストでお届けするという点です。
難度の高い役替わりに挑むのは、子役時代から現在まで幅広い活動を続け、4作連続で主演を務める長江崚行さんと、2.5次元作品・ドラマ・コントなど多方面で存在感を示す眞嶋秀斗さんです。そんな2人の同級生、ドラを演じるのは瑞々しい表現力が持ち味の佐藤彩香さん。また、数多くの舞台作品で活躍する智順さんがユンジェの母親役を務め、祖母役には、舞台作品のみならず多彩な場で才能を発揮している伊藤裕一さんが選ばれました。ある事件をきっかけに一人ぼっちになったユンジェを支えるシム博士は、紀伊國屋演劇賞個人賞など数々の受賞経験を持つ今井朋彦さんが演じます。気性の荒い息子ゴニとの関わり方に苦悩する父親、ユン教授は、重厚な語り口に定評のある神農直隆さんが務めます。 演出家には社会派エンタテイメントを標榜する板垣恭一さんを迎え、現代社会問題を緊密に描いていきます。
ここ数年でインターネットは急速に普及し、若い世代がSNSを通じて多くの人とコミュニケーションを取れるようになりました。ネット上では、恋愛リアリティショーやオーディション番組が台頭し、手軽に誰かの人生に関われるようになったようにさえ見えます。そんな時代背景の中、「共感とは何か」についてまっすぐに問いかけます。
「友達って何?」「他人を思いやるって何?」 同じ学校に通う友人、SNS上で繋がっている人や会社の同僚からの「いいね」は果たして共感なのか、他人の気持ちを心から感じるとはどういうことなのか、愛は本当にあたたかいものなのか、誰かと繋がっているようで、誰とも繋がっていない現代の不安を抉(えぐ)るような作品です。
<conSept「ヤングアダルト・シリーズ」とは?>
若年層・ファミリー層をターゲットに、ヤングアダルト小説を舞台化する取り組みである。主な目的として「新たな観劇層を作ること」「若手演者の育成」を掲げている。記念すべき1作目である『アーモンド』では、多様な世代で舞台作品を作り上げることにより、どの世代にも通じる「思いやり」や「愛」を多くの家族層・若年層に届けていく。
※ヤングアダルト文学:作中に社会問題が取り込まれ、若い世代が「社会」を考えるツールとして認知されている文学ジャンル。それに加え、「若者と大人をつなぐ架け橋」でもある。 大人が言いにくいことや伝え方がわからないことを、作中の登場人物が巧みな言葉で代弁し、若い世代へ伝えようとするのが特徴。
<あらすじ>
怪物と呼ばれた少年が、愛によって生まれ変わるまで――。
感情を司る脳の部位、偏桃体(形状が似ていることから、原作内ではアーモンドと表現される)が人より小さく、怒りや恐怖といった感情をうまく感じることができない16歳の高校生、ユンジェ(Wキャスト:長江崚行/眞嶋秀斗)。祖母(伊藤裕一)は彼を“かわいい怪物”と呼んだ。母親(智順)は感情がわからない息子に「喜」「怒」「哀」「楽」「愛」「悪」「欲」などの感情を丸暗記させることで、なんとかユンジェを“普通の子”に見えるようにと訓練してきた。そんな彼は、15歳の誕生日に、目の前で祖母と母親が通り魔に襲われ死傷したときも、ただ黙ってその光景を見つめているだけだった。事件によって母親は植物状態になり、ユンジェはひとりぼっちに。そんなとき現れた、もう一人の“怪物”ゴニ(Wキャスト:長江崚行/眞嶋秀斗)。激しい感情をもつその少年との出会いは、ユンジェの人生を大きく変えていく――。
<キャスト>
■長江崚行(ナガエ リョウキ):ユンジェ/ゴニ
1998年8月26日生まれ。大阪府出身。2007年に9歳で芸能活動を始め、2009年から2012年までの4年間、NHK『天才てれびくんMAX/大!天才てれびくん』にレギュラー出演。その後、ダンス&ボーカルグループの活動でダンスと歌唱の実力を身につけ、2015年にはミュージカル『ヘタリア』に17歳ながら主演に抜擢。その後もシリーズ全てで主演を務める。最近では、『虹色とうがらし』(主演・七味役)、『スケートリーディングスターズ』(主演・ 前島絢晴役 )、ミュージカル『ヘタリア』(主演・イタリア役)そして今作『アーモンド』と、4作品連続で主演を務める。
■眞嶋秀斗(マシマ シュウト):ゴニ/ユンジェ
1995年8月8日生まれ。群馬県出身。2005年ミュージカル『ピーターパン』で初舞台、その後ダンス&ボーカルグループの活動でダンスと歌唱力の実力を身につけ、ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン、斬劇『戦国BASARAシリーズ』では伊達政宗役で主演に抜擢。その他の主な出演作として朗読劇『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』『結婚しないの!? 小山内三兄弟』、ドラマ『俺のスカート、どこ行った?』『まだ結婚できない男』『KING OF DANCE』『小山内三兄弟シリーズ』、映画『ブラック校則』『たまには、大きな声で』『人狼ゲーム マッドランド』ほか多数出演。
■智順(チスン):ユンジェの母さん
大阪府出身。2005年映画『パッチギ!』にてスクリーンでデビュー。18年に劇団阿佐ヶ谷スパイダースに入団。近年の主な作品に、舞台『セールスマンの死』『桜姫』(共に長塚圭史 演出)、『海のホタル』(得丸伸二 演出)、『ゲバゲバッ』(羽原大介 演出)、『アジア温泉』(鄭義信 作・演出)最近の作品として『サンソン~ルイ16世の首を刎ねた男』(白井晃演出)『ジュリアスシーザー』(森新太郎演出)他、映画『ロックンロール・ストリップ』(木下半太 監督)、『ごっこ』(熊澤直人 監督)、『GUEST HOUSE』(チョソンギョ監督)、『無限の住人』(三池崇史 監督)、TV『青のSP』(CX)、『ALIFE』(TBS)、『黒い十人の女』(TX)、『ギルティ この恋は罪ですか?』(NTV)、『イチケイのカラス』(CX)、『ボイスII』(NTV)など多数。
■伊藤裕一(イトウ ユウイチ):ユンジェのばあちゃん
1984年3月25日生まれ。神奈川県出身。2003年に小劇場を中心に活動開始。主な出演作品に、映画『シン・ゴジラ』、『ONLY SILVER FISH』『HERO~2020~』の他、舞台『~崩壊シリーズ~』、斬劇『戦国BASARA』シリーズ、『黄昏』、『ミュージカル ふたり阿国』、『魔法使いの嫁-老いた竜と猫の国-』、音楽劇『モンテ・クリスト伯』『フェイス』『楽屋』などがある。2021年2月には韓国発のミュージカル『僕とナターシャと白いロバ』日本版で“マルチマン”を演じ、ミュージカル俳優としての一歩を踏む。ストレートプレイからミュージカルの出演まで多才な才能を活かし幅広く活動している。
■佐藤彩香(サトウ アヤカ):ドラ
2000年1月13日生まれ。兵庫県出身。文学座附属演劇研究所研修科2年。早稲田大学在学中。ストレートプレイ・ミュージカル・吹替など幅広く活躍。主な出演作に、舞台:『自殺の解剖』(国際演劇協会日本センター)、『17AGAIN』(ホリプロ)、『GREY』Shiro役(conSept)、吹替:『星の王子ニューヨークへ行く S2』ボポト役(Amazon Prime Video)『あの夏のルカ』(Disney+)『フィアー・ストリートpart2:1978』アリス役(Netflix)、ミュージカル『四月は君の嘘』コンセプトアルバムに参加。
■神農直隆 (カミノ ナオタカ):ユン教授
1981年1月5日生まれ。大阪府出身。2005年に劇団M.O.Pに入団。劇団解散後も数々の作品に出演し、低音ボイスをいかした存在感のある演技を見せる。主な出演作は、舞台『舞台「刀剣乱舞」維伝 朧の志士たち』(19)、『魔法使いの嫁』(20)、『サイドウェイ』(21)、『反応工程』(21)、『赤シャツ』(21)、大河ドラマ『西郷どん』(18・NHK)、『青天を衝け』(21・NHK)、ドラマ『相棒season19』(21・EX)、映画『バクマン。』(15)、『見えない目撃者』(19)など。
■今井朋彦(イマイ トモヒコ):シム博士
1967年8月20日生まれ、東京都出身。1987年文学座研究所入所、2020年6月退団。舞台、映画、ドラマ、ナレーションなど幅広いメディアで活躍する一方、演出も手掛ける。第31回紀伊國屋演劇賞個人賞、第9回読売演劇大賞優秀男優賞、第62回芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。最近の主な作品に、舞台出演『4』(21 ティーファクトリー 川村毅演出)、舞台演出『ねー』(21/11月 愛知県芸術劇場)、ドラマ『緊急取調室』(21 EX)『准教授・高槻彰良の推察』(21 CX・WOWOW)、ナレーション『地球ドラマチック』(21 NHKEテレ)など。
<スタッフ>
■板垣恭一 (イタガキ キョウイチ):脚本・演出
演出家・脚本家。日大芸術学部演劇学科、第三舞台を経て演出家に。日本版脚本&歌詞・演出を担当した『FACTORY GIRLS ~私が描く物語~』が第27 回読売演劇大賞優秀作品賞を受賞。近作に『October Sky-遠い空の向こうに-』、『魍魎の匣』、『いつか~one fine day 2021』、『忠臣蔵討入・る祭』、『Crimes Of The Heart』、『Fly By Night~君がいた』、『HUNDRED DAYS』、『フランケンシュタイン』など。「社会派エンタテインメント」というジャンルの確立を模索中。
原作:ソン・ウォンピョン (チャンビ刊)
翻訳:矢島暁子(祥伝社刊)
舞台美術:乘峯雅寛
照明:三澤裕史
衣裳:半田悦子
音響:天野高志
振付・ステージング:山田うん
ヘアメイク:田中エミ
音楽:桑原まこ
演出助手:城田美樹
舞台監督:村田明
協力: エイベックス・マネジメント、オリオンズベルト、クオン、クリオネ、ファザーズコーポレーション、文学座、KiKi inc.、UAM(五十音順)
演奏:桑原まこ(Key)、吉良都(Vc)=A/荒井桃子(Vl)=B
※弦楽器は日替りでの演奏
宣伝・ウェブデザイン:柚木竜也(aboka design)
宣伝:小沢悠未、川辺陽向香
制作:横田梓水
プロデューサー:宋元燮
企画・製作・主催:conSept
<conSept ヤングアダルト・シリーズ第1弾『アーモンド』>
【東京公演】2022年2月25日(金)~3月13日(日) シアタートラム(東京都世田谷区太子堂4丁目1番地1号)
※東急田園都市線(営団地下鉄半蔵門線、東武伊勢崎線乗入)三軒茶屋駅より地下通路にて直結。
※キャロットタワー前世田谷通り沿い「三軒茶屋」バス停下車。
公式サイト
https://www.consept-s.com/almond
Twitter
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Instagram
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<上演スケジュール>
Aユンジェ=長江崚行/ゴニ=眞嶋秀斗
Bユンジェ=眞嶋秀斗/ゴニ=長江崚行
2022年2月25日(金)A公演①19:00開演
2022年2月26日(土)B公演②12:30開演/A公演③17:00開演
2022年2月27日(日)A公演④12:30開演
2022年2月28日(月)B公演⑤19:00開演
2022年3月1日(火)休演
2022年3月2日(水)A公演⑥14:00開演/B公演⑦19:00開演
2022年3月3日(木)A公演⑧14:00開演
2022年3月4日(金)B公演⑨19:00開演
2022年3月5日(土)B公演⑩12:30開演/A公演⑪17:00開演
2022年3月6日(日)B公演⑫12:30開演
2022年3月7日(月)A公演⑬19:00開演
2022年3月8日(火)休演
2022年3月9日(水)A公演⑭14:00開演/B公演⑮19:00開演
2022年3月10日(木)A公演⑯14:00開演
2022年3月11日(金)B公演⑰19:00開演
2022年3月12日(土)B公演⑱12:30開演/A公演⑲17:00開演
2022年3月13日(日)B公演⑳12:30開演
<チケット発売日>
最速早割先行:2021年11月14日(日)10時~11月30日(火)
主催者単独先行(特典付き)及びプレイガイド先行:2022年1月8日(土)10時~1月23日(日)23時59分
一般:2022年1月29日(土)10時~
<チケット料金(全席指定・税込)>
SS席(センターブロック最前3列):11,500円
SA席(センターブロック中腹):10,500円
SB席(サイドブロック前方):9,000円
A席(センターブロック後方):9,500円
B席(サイドブロック後方):8,000円
C席(最後方列):7,000円
※ミラチケ対象公演です。詳細は後日発表いたします。
<プレイガイド>
conSept公式
https://consept-movie.myshopify.com
世田谷パブリックシアターチケットセンター
03-5432-1515(10:00~19:00)
※窓口での発売・発券はございません。
世田谷パブリックシアターオンラインチケット(要事前登録・24時間受付)
https://setagaya-pt.jp/
チケットぴあ
0570-02-9999
https://w.pia.jp/t/almond/
e+(イープラス)
https://eplus.jp/almond/
ローソンチケット(Lコード:34456)
WEB予約
https://l-tike.com/almond/
店頭販売 ローソン、ミニストップ店内Loppi
カンフェティ
0120-240-540(オペレーター対応10時~18時)
http://www.confetti-web.com/almond
ミラチケ対象公演(学生無料チケット・枚数限定)
https://www.mirainokaigi.org/mira-ticket/
<注意事項>
※未就学児はご入場いただけません。
※開演後は本来のお席にご案内できない場合がございます。あらかじめご了承ください。
※公演中止の場合を除き、チケットの変更・払戻しはいたしません。
<託児サービスのご案内(定員有・要予約)>
料金:2,200円
対象:生後6ヶ月以上9歳未満(障がいのあるお子様についてはご相談ください)
申込:ご希望日の3日前正午までに劇場03-5432-1526へ。
<車椅子スペースのご案内(定員有・要予約)>
料金:C席の金額より10%割引(付添者は1名まで無料)。
申込:ご希望日の前日19時までに劇場チケットセンター03-5432-1515へ。
<お問合せ>
info@consept-s.com
Illust copyright © 0.1 (0choo1.tumblr.com)
ALMOND
©2017 by Sohn Won-Pyung All rights reserved.
Originally published in Korea by Changbi Publishers Inc.
Japanese translation copyright ©2019 by Akiko Yajima
Japanese translation version is published by Shodensha Publishing Co., Ltd.
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