2022年11月27日(日)に東京建物Brillia HALLで開幕するミュージカル『東京ラブストーリー』に、赤名リカ役で出演する笹本玲奈さんと関口さとみ役で出演する夢咲ねねさんのインタビュー、後編です。「下」では、お互いの印象について、キャストがハマり役だと思ったということ、恋愛や人生設計についてなどについて伺った内容と、お客さまへのメッセージを紹介します。
ーーお二人は初共演になりますが、この機会に、お互いにお話ししたいことはありますか?
笹本:私は結構、宝塚のときの舞台も観ていて。
夢咲:えー!
笹本:ものすごく顔が小さくて、スタイルがいい美女がいるなと最初に釘付けになったんです。退団されてからの舞台もたくさん拝見していて、すらっとしていて、その透明感に目が釘付けになりました。
夢咲:私は『ミー&マイガール』のサリーちゃんがすごく印象深くて、パワフルで元気で、ひまわりみたいな女優さんだと思っていたんです。『ミス・サイゴン』のキムも拝見しましたし、『マリー・アントワネット』では、マリーの子どもたちに接する母性がすごく素敵で。
笹本:ありがとうございます。
夢咲:「玲奈ちゃん」と勝手に呼んでいたのですが、玲奈ちゃんはこういう顔も持っているんだなと、とても意外でもあり、素敵な一面だと思っていました。女性として素敵に成長され、歩まれているのだなと。
ーーそのおふたりが赤名リカと、関口さとみを演じることについて、どう感じていますか?
笹本:ドラマだと、さとみは嫌な女の代名詞みたいになっていましたよね。
夢咲:私も唇を噛み締めながらドラマを観ていました(笑)。
笹本:でも台本を読んで、さとみみたいなところは自分にもあると、共感できた部分があったんです。みんなが、それぞれに切ないし、頑張っているし、嫌なキャラクターが出てこなくて、そこが一番よかったな、と思いました。
リカとさとみは、そんなに大きな絡みなどもなく、恋愛のライバルではありますが、ひとりの人間としてお互いをきちんと認め合っている感じなのだと思います。それぞれの人間性を認めているからこそ、最後の選択をできるのだろうし。
ーーそれを夢咲さんが演じられることについては、いかがですか?
笹本:読み合わせをしたときに、ねねちゃんだけではなくて、完治も三上も含め3人がぴったりすぎて、もう出来上がってるじゃん!と思いました。あて書きかなというくらい。
夢咲:私も、同じことを玲奈ちゃんに思ってる。本当にハマってた(笑)。
笹本:1幕の読み合わせのあとに、カッキー(柿澤さん)に「みんなハマり役じゃない?」ってポロッと言ったんです。それくらい、リカなのか自分なのかも、やっていて分からなかったし、さとみも保育園の先生ということで、やさしい、女性らしい印象でした。男性が守ってあげたいと思うようなしおらしさも持ち合わせているので、本当にあて書きかなと思いました。
ーーキャスティングがとてもハマっているということですね。
夢咲:だから、本読みがめちゃくちゃおもしろく、楽しかったのだと思います。『東京ラブストーリー』の世界観に入れました。台本も出来上がっていないし、仮の本読みをしてみましょうという感じだったのに、何かが見えてしまったみたいな(笑)。
笹本:もう出来てるじゃん!みたいな(笑)。
夢咲:先ほどの話にも通じますが、リカは一見明るく、ダメージも自分で消化できる女性に見えがちですが、その明るい部分は、私が「ひまわりみたい」と言ったように、玲奈ちゃんの元気なところとマッチしていて。
でも、リカの繊細な部分が玲奈ちゃんの中から見えて。さとみと対峙する場面もあるんですが、そこの潔さ、女性のかっこよさみたいなものも、本読みの段階でもとても素敵で、玲奈ちゃんのリカは、現代の女性が目指すところに通じるのではないかと思いました。
ーー自立している、みたいなところですか?
夢咲:昔のドラマでも、今、私が観てもおもしろいと思ったのは、リカにそういう部分があるからだと思いますし、玲奈ちゃんからそこをより感じ取れて、「現代、2022年に生きる女性の代名詞」みたいなところがぴったりだと思いました。本読みがとても楽しかったです。
笹本:本当に楽しかった。
※アイデアニュース有料会員限定部分には、恋愛や人生設計についてなどについて伺った内容やお客さまへのメッセージなどインタビューの後半の全文と写真を掲載します。
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■笹本:リカの潔さには、自身と重なる部分がある。30歳くらいの頃、一気に断捨離
■夢咲:相手のことを考え、自分のことを後回しにしがち。さとみにも通ずるところ
■笹本:思いつめたら、シンプルに決断 夢咲:宝塚にいる間は、絶対に全うしようと
■笹本:「これ、いけるんじゃない?」と確信 夢咲:一緒にときめいてくだされば
<ミュージカル『東京ラブストーリー』>
【東京公演】2022年11月27日(日)〜12月18日(日) 東京建物Brillia HALL
【大阪公演】2022年12月23日(金)~25日(日) 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
【愛知公演】2023年1月14日(土) 刈谷市総合文化センターアイリス 大ホール
【広島公演】2023年1月21日(土)~22日(日) JMSアステールプラザ大ホール
公式サイト
https://horipro-stage.jp/stage/love2022/
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■笹本:リカの潔さには、自身と重なる部分がある。30歳くらいの頃、一気に断捨離
ーー『東京ラブスートリー』なので、恋愛トークなどもお聞きしてみたいと思います。台本を読まれて、自分の人生の岐路や今までの恋愛などで、ご自身はこうだったなと思ったことなどはありますか?
笹本:四角関係ということがなかったので(笑)、台本を読んでいて自分だったらどうするだろうとは考えなかったです。でも、リカの潔さは自分自身と重なる部分があるなと思っています。恋愛に限らず、何に対しても好き嫌いははっきりしていますし、選択もあまり迷わないかもしれません。
ーー未来に目標を据えて、そこへ向かっていくイメージですか。
笹本:長い目で見たときに、どうなるかということを考えていますね。30歳になる手前くらいのときに、この先の人生をどうやって生きていこうと考え、一気に断捨離したんです。服などのモノもそうですし、連絡先も1回整理しました。どんどん溜まっていったものをいったん削ぎ落していこうと思った時期でした。そういう潔さや物事をはっきり決めるところは、リカに近いところがありますね。
■夢咲:相手のことを考え、自分のことを後回しにしがち。さとみにも通ずるところ
夢咲:私も、どちらかというとリカに共感してしまうところがありますが、若いときを宝塚の娘役として育ってきているので、その考え方が抜けるのが難しかったです。どうしても自分より相手のことを優先してしまったり、自分のことは後回しにしてしまう傾向は、さとみにも通ずるところもあるかなと思います。昔は全てにおいてになりますが、何かあると悪い方へ悪い方へ自分自身で追い詰め苦しめる傾向にあった様な気がします。劇中でいう、さとみが三上と尚子との空気感を感じてこれは……となるのも、皆さんも経験ある方多いのではないでしょうか(笑)。さとみが、尚子と三上がちょっと向き合っているだけで、おかしいと思ってしまったり。
宝塚を退団してからも、自分主体で考えることになかなか慣れませんでした。いろいろな人からも「自分主体で考えなさい」と助言はされたんですが、根付いているものがなかなか取れなくて。でも、最近ようやく自分を主体に取捨選別できるようになってきて、少し成長してきたかなと思います。
ーー意識的に心がけましたか?
夢咲:というよりも、もともと幼い頃から、インスピレーション人間、直感を信じて動いてきているので、急にパンと答えが出るんです。それでたくさん失敗もしてきているのですが。
■笹本:思いつめたら、シンプルに決断 夢咲:宝塚にいる間は、絶対に全うしようと
ーー宝塚は退団しないと結婚できませんし、女優という職業も特殊なのかなとも思います。一般の人に比べると自由度が限られるであろう中、恋愛や人生設計はご自身でどのように決めてこられましたか?
笹本:思いつめたときは、シンプルな方を選んできました。子どもが欲しいなとか、結婚がしたいなとか。いろいろやりたいことがある中で悶々と考えていたんですが、自分の理想は、自分の両親でした。ですから、自分の理想を求めればいいのだとシンプルに決めてきました。
夢咲:退団してから7年が経ちますが、今考えると退団するまでは息することも精一杯なくらいで、少し先しか見えていませんでした。でも、宝塚という世界には限られた時間しかいられません。憧れて入った世界だから、いる間は絶対に全うしようと思っていたので、「退団=死」ではないですが、それくらいの覚悟をもって毎日を過ごしていました。
だから、辞めた後は何をしたらいいのかが分からなくなってしまい、24時間がこんなに長いんだと思いました。明らかに退団してからの方が人生は長いのですが、その人生をどう歩んでいくのだろうとずっと模索していましたね。最近は、24時間にはこういう使い方があり、自由って楽しいなと思えるようになりました。
■笹本:「これ、いけるんじゃない?」と確信 夢咲:一緒にときめいてくだされば
ーー最後に、読者の皆さんにメッセージをお願いします。
笹本:ミュージカルと、『東京ラブストーリー』はあまりマッチしないだろうという印象があるでしょうし、私も実際そう思っていました。でも、本読みのときと、楽曲を聴いたときに、「これいけるんじゃない?」と確信に変わりました。間違いなく脚本も面白いですし、楽曲もよくて、ミュージカルに必要な要素が揃っていると思うので、本当に期待していただきたいなと思います。
夢咲:製作発表を通して、キャストの皆さんも揃って、このメンバーで作っていくんだなと、リアルに感じられた1日でした。初演ですし、今日がスタートというか、色がつきはじめた段階だと思っているので、みんなで作る『東京ラブストーリー』がどういう作品になっていくのかなと、楽しみな部分が多いです。舞台なので、もちろん毎日同じストーリーをやるのですが、お客さまにとっても、毎回なにかしらの発見があると思うので、何度観ても、そのときに皆さんと作る『東京ラブストーリー』を楽しんでいただけたらと思います。一緒にときめいてくだされば嬉しいです。
※笹本玲奈さんと夢咲ねねさんの写真1カットとサイン色紙を、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。この下の応募フォームからご応募ください。応募締め切りは12月19日(月)です。有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。
とても読み応えのある良いインタビューで公演がますます楽しみになりました!ずっと応援している大好きな2人の初共演なので待ちきれなくてソワソワです。岩村さんのお写真も好きなので嬉しかったですし、アイデアニュースさんにはいつも楽しませてもらっています。玲奈ちゃんとねねちゃんにインタビューしてくださり本当にありがとうございます。