2022年11月27日(日)に東京建物Brillia HALLで開幕するミュージカル『東京ラブストーリー』に、三上健一役で出演する廣瀬友祐さんのインタビュー後編です。「下」では、柿澤さん、笹本さん、夢咲さんが「みんなハマり役だと思った」とインタビューでおっしゃっていたことに対して廣瀬さんはどう思われるかというお話や、最近コメディ要素の大きい役を演じる中で感じたことなどについて伺った内容と、お客さまへのメッセージを紹介します。
(※このインタビューは10月末に行いました)
ーー柿澤さんインタビューと、笹本さんと夢咲さん対談インタビューをさせていただく中で、空キャスト4人のハマり具合がすごいと伺ったのですが、廣瀬さんはどう思われていますか?
そう言われると、複雑な思いになります(苦笑)。
ーー当て書きじゃないかというくらいハマっていると伺いました。
他の3人に対しては僕も同じ気持ちで、ぴったりだなと思いますが、僕に関しては嬉しい反面、やっぱり、「違うよ」って(笑)。そう言いたくなるところはあるけれど、そう言ってもらえているということは、素直に嬉しいですね。本当はそんなんじゃ……と思いながらも、そう受けて止めてもらっているのは、三上をやる上では嬉しいかな。これまで愛人役や不倫などを舞台上で経験させてもらったおかげだと思っています。
ーーここ一年半くらいは、コメディ要素の強い役が続いていましたね。
偶然にも続いたコメディ要素のある役は、僕にとってすごく大きいです。いい意味で力の抜き方を、自分の中で出来たんじゃないかなと思います。今までガチガチに、どこか自分で窮屈にしていた感覚が変わってきた中での三上という役には、この一年半の経験がない自分とは違うアプローチの仕方があると思います。だからこそできるアプローチがあるんじゃないかなと。力の抜けた感じがうまく乗ればと思います。
ーー素晴らしいハマりようでしたが、コメディをやるのは大変でしたか?
自分的には全然大変じゃないんですよね。「僕はやっぱりカッコいい役は向いていない」と本当に思いました。特にミュージカルにおいては、貴族や王子様みたいな、所作や言い回しや佇まいなど、生み出す空気感というのが、カッコよくなければいけないみたいな役を最初に与えていただいたので、結果どんどん自分で窮屈にしていたんですよね。こうじゃなきゃいけないなど、勝手に自分で情報量だけ増やして、でもそれとは反発したい自分と、違う見せ方をしたい自分がいるのですが、技術もいろんなものも足りていなくて。中途半端になってしまって身動き取れない状態が、感覚的にありました。
※アイデアニュース有料会員限定部分には、最近コメディ要素の大きい役を演じる中で感じたことなどについて伺った内容やお客さまへのメッセージなどインタビューの後半の全文と写真を掲載します。
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■コメディというか、ちょっと遊びがある役は、窮屈な感じをガス抜きしてくれる
■人を笑わせることのほうが好き。「変なヤツ」「意味わからない」と思われたい
■チャラくてキザなセリフを言っているけど、カッキー、ねねちゃんとだから抜け感が
■ミュージカル版で、今演じる我々にしか届けられない『東京ラブストーリー』がある
<ミュージカル『東京ラブストーリー』>
【東京公演】2022年11月27日(日)〜12月18日(日) 東京建物Brillia HALL
【大阪公演】2022年12月23日(金)~25日(日) 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
【愛知公演】2023年1月14日(土) 刈谷市総合文化センターアイリス 大ホール
【広島公演】2023年1月21日(土)~22日(日) JMSアステールプラザ大ホール
公式サイト
https://horipro-stage.jp/stage/love2022/
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■コメディというか、ちょっと遊びがある役は、窮屈な感じをガス抜きしてくれる
でも、カッコいいと言われるような役を任せてもらえている以上は、そこに応えたいとも思っているのですが、理想と現実のギャップに、自分自身が押しつぶされていく感覚はずっとありました。そういう意味で、コメディというか、ちょっと遊びがある役は、窮屈な感じをガス抜きしてくれるようで。ある意味カッコよくなくていいんだと、わかりやすく思えるのは、すごく気持ちが楽だったんです。
■人を笑わせることのほうが好き。「変なヤツ」「意味わからない」と思われたい
そして、周りが笑ってくれる反応がやっぱり楽しいですし、基本的に僕は人を笑わせることのほうが好きなのかもしれないと。どこか「変なヤツ」「意味わからない」と思われたい願望がずっとあるんですよ。そこにアプローチしたり、表現できるもののひとつがコメディだと、僕のなかにその感覚があるんだろうなと思えました。コロナ渦でいつ中止になるかわからない状況がずっと続いているなかで、作品に自分自身も救われました。これが暗い話や、暗い役どころだったら、どうなってしまっていたんだろうと思うくらいに、いろんな力が抜けて救われたという意味では、コメディ要素がある役をやっていたときの自分は、今までの自分よりも楽しくやっていたと思います。
■チャラくてキザなセリフを言っているけど、カッキー、ねねちゃんとだから抜け感が
ーーでは、それを実感してから今回の作品や役に取り組めているというのは、これまでとは心持ちが違ったりするのでしょうか?
そうかもしれないですね。どこか開き直るじゃないけれど、自分で自分を苦しめないような、そういう捉え方みたいな感覚は、昔とはちょっと違うのかなという意味でやれてはいますね。あんなにチャラくてキザなセリフを言っているけれど、どこか抜け感があるような表現でいられるのは、カッキー、ねねちゃんとやっているからというのもありますね。
ーー女性にモテるカッコイイ役どころではありますが、また違った新しい廣瀬さんが拝見できそうですね。
そうだといいですね。がんばります。
■ミュージカル版で、今演じる我々にしか届けられない『東京ラブストーリー』がある
ーー最後に読者の皆様へメッセージをお願いします。
ずっと続いているコロナの影響ですが、この作品も無事にみんなで初日を迎えられることを、一番に望んでいます。日本で知らない人はいない作品タイトルですが、ミュージカル版で、今演じる我々にしか届けられない『東京ラブストーリー』が絶対にあると思うので、本当に劇場でこの作品をできるだけ多くの皆さんと共有して、「ああだこうだ」言ってもらいたいです!
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1789の素敵なフェルゼンでファンになりましたが、エニシングゴーズの廣瀬君もとても輝いていました。今回の役も楽しみにしています。
本日開幕おめでとうございます!
日常ではなかなか聞かないようなキザなセリフも廣瀬さんだとハマりますね!
読み応えのあるインタビュー、ありがとうございました!
廣瀬さんの今回のお役は、ドラマを観ていましたので、少しキザな感じですが、しかし、廣瀬さんなりの三上くんを今から凄く楽しみにしています。作品によって、廣瀬さんの色々な表現力が素晴らしく、今回の作品も観劇前からドキドキです。
後編も読み応えのあるインタビューありがとうございます。お写真も素晴らしくて見とれました。
共演者の方々を信頼して、以前よりも肩の力を抜いてお稽古できているのがわかって何だか嬉しくなりました。
廣瀬さんの新しい表現を観られるのが楽しみです。もうすぐ幕が上がるのでドキドキです。