5月14日劇場公開の映画「わたしの自由について」、自主上映が全国に広がる

「わたしの自由について~SEALDs 2015~」より=© 2016 sky-key factory, Takashi NISHIHARA

学生団体「SEALDs(シールズ)」の活動を丹念に追った映画「わたしの自由について~SEALDs 2015~」が、5月14日からミニシアターなど全国の劇場で公開されます。へえ~~と思ったのは、この映画の劇場公開が自主上映と同時進行で行なわれていることです。自主上映は劇場上映が終わったあとに行われるのが一般的ですが、この映画は、劇場上映が決定していない地域であれば同時期に自主上映でき、参議院選挙までの期間であれば「映画料」が安くなるという形にしたこともあり、北海道から沖縄まで14都道府県(5月10日現在)に自主上映企画が広がっています。

「わたしの自由について~SEALDs 2015~」より=© 2016 sky-key factory, Takashi NISHIHARA

「わたしの自由について~SEALDs 2015~」より=© 2016 sky-key factory, Takashi NISHIHARA

映画は、「情熱大陸 」などのTV ドキュメンタリー番組のディレクターとして活動している西原孝至さんが監督・撮影・編集・製作したもので、SEALDs の立ち上げ段階から、デモ、国会公聴会での意見陳述、法案可決、参議院選挙に向けた動きなどを丹念に撮影・編集しています。

「わたしの自由について~SEALDs 2015~」より=© 2016 sky-key factory, Takashi NISHIHARA

「わたしの自由について~SEALDs 2015~」より=© 2016 sky-key factory, Takashi NISHIHARA

4月20日に東京で先行上映され、5月14日から東京、京都、大阪、兵庫の劇場で通常の上映が始まります。自主上映は「劇場上映が決定している地域は劇場上映を優先する」という条件がついていますが、劇場公開と同時期に全国各地で自主上映企画が進んでています。

<5月10日現在の自主上映一覧>
4月27日(水) 大阪府 日常避難所511
5月14日(土) 埼玉県 国立女性教育会館(大会議室)
5月14日(土)15日(日) 福岡県 cafe causa
5月15日(日) 埼玉県 蓮田市図書館(視聴覚ホール)
5月18日(水) 東京都 小金井宮地楽器ホール(小ホール)
5月22日(日) 東京都 セシオン杉並
5月28日(土) 神奈川県 ウェルシティ 市民ホール(横須賀)
5月29日(日) 沖縄県 読谷村文化センター(中ホール)
5月29日(日) 福島県 郡山市視聴覚ホール図書館
(6月以降は、宮崎、熊本、京都、岡山、香川、愛媛、北海道、東京、兵庫で自主上映)

自主上映をするためには「映画料」の支払が必要となりますが、第24回参院選開催までに開催する場合は、有料上映で通常50,000円の「映画料」が20,000円になるという「キャンペーン」が実施されており、自主上映を開きやすくなっています。

「わたしの自由について~SEALDs 2015~」より=© 2016 sky-key factory, Takashi NISHIHARA

「わたしの自由について~SEALDs 2015~」より=© 2016 sky-key factory, Takashi NISHIHARA

劇場での映画の上映日程や、自主上映について、詳しくは、「わたしの自由について~SEALDs 2015~」のホームページ(⇒ここをクリック)をご覧ください。

「わたしの自由について~SEALDs 2015~」より=© 2016 sky-key factory, Takashi NISHIHARA

「わたしの自由について~SEALDs 2015~」より=© 2016 sky-key factory, Takashi NISHIHARA

<作品情報>
『わたしの自由について~SEALDs 2015~』
監督・撮影・編集・製作:西原孝至
配給・宣伝:sky­key factory 配給協力:アップリンク 宣伝協力:contrail
(2016 年 / 日本 / カラー/ 165 分 / 16:9 / DCP)
ホームページ http://www.about-my-liberty.com/

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◆イントロダクション

◆ディレクターズノート

◆監督:西原孝至 (にしはら・たかし)

◆SEALDs(シールズ)

◆イントロダクション

声上げ続け、国会前を群衆で埋め尽くした学生団体「SEALDs(シールズ)」。彼らの激動の半年間の記録。終わったなら、はじめるぞ。

2015年。第二次世界大戦以後、70年間、平和国家として歩んできた日本の安全保障が、大きく変わろうとしていた。安倍晋三首相率いる自民党は、これまでの憲法解釈を180度転換、集団的自衛権の行使容認を含む新たな安全保障関連法案を国会に提出した。

日本国憲法第9条で定められた、戦争放棄に反するこの政府の動きに、世界一政治に無関心といわれた日本国民、特に若い世代が大きな危機感を持った。

東京を中心に立ち上がった、学生団体「SEALDs」(シールズ:Students Emergency Action for Liberal Democracy-s)は、春から夏にかけて毎週金曜日に国会議事堂前で抗議活動を行い、その動きは日本全土に広がった。この映画は、数名の若者たちが手探りではじめた社会運動の、半年間の記録である。

◆ディレクターズノート

2015年春、SEALDs の存在を知った。当初は漠然と、一市民として、この運動を記録しておくことに意義があるように思え、デモがある度にカメラを持って現場に行った。しかし、撮影をしていくにつれ、誰かの言葉ではなく、自分の言葉で世界に向きあう彼・彼女らの姿に心を動かされ、デモ以外の活動も追っていった。その中で、私自身も「自分にできる事は何か」を問い続け、撮りためた映像を自主制作で映画にすることを決めた。SEALDs は確かに、日本の路上を変えたように、私は思う。「終わったなら、はじめるぞ」「社会など変わらない。けれど、私はここで生きている」 諦めから出発した、数名の若者たちがはじめた社会運動は、21世紀の日本でどのような意味を持つのだろうか。 (監督/西原孝至)

◆監督:西原孝至 (にしはら・たかし)

1983 年、富山県生まれ。早稲田大学で映像制作を学ぶ。2011 年の初長編作『青の光線』は、大阪アジアン映画祭に正式招待。14 年に劇場公開。次作『Starting Over』(2014)は、東京国際映画祭をはじめ、国内外 10 箇所以上の映画祭に正式招待される。現在、主に TV ドキュメンタリー番組のディレクターとして活動中。

<映画>
『Starting Over』(2014) 監督・脚本・編集
『青の光線』(2011) 監督・脚本・編集 <テレビ>
『情熱大陸 ふうせん宇宙撮影_岩谷圭介篇』
『情熱大陸 俳優_池松壮亮篇』
『情熱大陸 モデル・歌手_西内まりや篇』
『NONFIX 花のない花屋』

◆SEALDs(シールズ)

SEALDs(シールズ:Students Emergency Action for Liberal Democracy – s)は、自由で民主的な日本を守るための、学生による緊急アクション。SEALDs は 2015 年 5 月 3 日、安倍首相の政権運営や憲法観に対して危機感を覚えた学生らが SASPL の後続団体という形で発足した。SASPL(サスプル:Students Against Secret Protection Law 特定秘密保護法に反対する学生有志の会)は、特定秘密保護法が参議院本会議で可決された 2013 年 12 月 6 日に、首都圏の大学生メンバーが発起人となって設立された学生団体。

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