2016年6月30日から7月9日までシアターオーブで上演される「LOVE ON THE FLOOR」の公開稽古が、このほど行われた。トップフィギュアスケーターたちのダンスを堪能できる世界初演のステージで、日本からは、フィギュアスケート男子シングル元世界チャンピオンでオリンピック銅メダリスト髙橋大輔がゲスト出演する。芸術性と卓越したパフォーマンスで多くのファンを魅了してきた髙橋が、氷の上ではなく、フロアーで初めて踊ると話題を集めている。
「LOVE ON THE FLOOR」は、「ときめき」「情熱」「とまどい」「嫉妬」「無償の愛」といった愛という感情の持つ様々な面を、米国のトップダンサー達と米国の超人気リアリティーショー番組「Dancing with the Stars’」で優勝したトップフィギュアスケーターたちの卓越したダンス技術を通じて表現する、世界初のダンス・ショーだ。
構成・演出・主演は「Dancing with the Stars’」のプロデューサー、シェリル・バーグ。シェリルは、かねてより人間の複雑な感情をセリフや演技ではなく、ダンスという肉体の躍動を通じて表現してみたいという願いを持っており、様々な人間の感情が交錯する場面として「LOVE」をテーマとして、人々が辿る愛の局面をダンスパフォーマンスを通じて表現する企画を温めてきた。
髙橋の他、フィギュアスケート女子シングル世界チャンピオンでオリンピック金メダリストのクリスティ・ヤマグチ、フィギュアスケートアイスダンス世界チャンピオンでオリンピック金メダリストのメリル・デイヴィス、チャーリー・ホワイトが出演する。
公開された場面に使用された曲は、John Dreamerの「Rise」。シェリル、髙橋、クリスティ、メリル、チャーリーの5人がスローに踊るパートが前半部分、全キャストがエネルギッシュ踊るパートが後半部分になっている。髙橋は、前半部分はまだ探っているような様子で踊っていたが、後半部分では本領発揮といった様子。共演者たちと一緒にビートを感じて踊り、ダンスを全身で楽しんでいるように感じられた。
6/30の初日には終演後、特別舞台挨拶が行われる。また、7/6、7/7の夜公演には、七夕スペシャルとして、出演者と観客による集合写真撮影会を開催。当日主演後の熱が残るステージ上で、来場者の中から抽選で選ばれた50名と撮影する企画も発表されている。
<木下グループ presents LOVE ON THE FLOOR>
【東京公演】2016年6月30日(木)~7月9日(土) 東急シアターオーブ
<関連サイト>
木下グループ presents LOVE ON THE FLOOR
http://www.loveonthefloor.com/
D1SK 髙橋大輔公式サイト
http://d1sk.com/
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- 髙橋大輔出演の『LOVE ON THE FLOOR』が開幕、公演の一部を動画で紹介 2016年6月30日
- 氷上からフロアーへ、髙橋大輔出演のダンス・ショー「LOVE ON THE FLOOR」稽古場ルポ 2016年6月28日
※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、稽古場公開の後に行われた、髙橋さんとシェリルさんの「囲み取材」で報道陣から出た質問とお答えの全文と、稽古での髙橋さんのさまざまな表情をとらえた写真を掲載しています。
<有料会員限定部分の小見出し>
■こういった舞台に髙橋さんは出演されますが、稽古をされていていかがですか?
■堂々としたパフォーマンスでびっくりしました。ダンスに慣れてきましたか?
■今後挑戦してみたいことはありますか? 奇抜なことでも何でも。
■LAで練習されて、何か刺激を受けたようなエピソードはありますか?
■小塚崇彦さんがご結婚されたり、いろいろと節目を迎えていますが、髙橋さんは?
■シェリルさんに恋することはないですか?
※ここから有料会員限定部分です。
【囲み取材】
■こういった舞台に髙橋さんは出演されますが、稽古をされていていかがですか?
――まず、舞台の内容を教えてください。
シェリル:2010年からはじまった「LOVE ON THE FLOOR」というプロジェクトです。ダンスを通じた劇場であり、ダンスとミュージック、愛の物語を表現しています。愛というのは世界共通のフィーリングであり、愛にはいろいろな場面があり、ロマンス、情熱、ハート、パワーなどの場面があります。このような愛の物語を、ダンスを通じてみなさんに伝えていけたらいいなと思っています。
――そういった舞台に髙橋さんは初めて出演されますが、稽古をされていていかがですか?
髙橋:フロアーのうえで、スケート靴を脱いで人前に出るということは初めての経験で、まだあと少し期間があるので、(本番までに)精一杯つくりあげていきたいです。やっぱり畑違いなものですから、スケートに比べたらなかなかうまくいかないところも多いんですが、これも一種の挑戦だと思っています。シェリルをはじめとするダンサーのみなさんやスケーターたちが本当にいい人たちばかりで、いろいろと助けてくれます。そういった意味で、すごく一体感のあるチームでこのショーを迎えられるということに喜びを感じています。
――髙橋さんのダンスはいかがでしたか?
シェリル:アメージング!!!
全員:(笑)。
シェリル:本当にすごくて。スケートのときのパフォーマンスも情熱があって素晴らしいですが、髙橋さんがこの挑戦をやるというので、私はすぐにやろうと思いました。
――髙橋さんが持っている、特に踊りに対するパワーや情熱で、他の人が持っていない魅力は何でしょうか?
シェリル:他のダンサーがいなければ答えられるんですけれど……。
全員:(笑)。
シェリル:他のスケートダンサーと比べると感情的な表現が素晴らしいです。彼が動いているときに愛や表現が伝わってくるので、泣けるぐらいの素晴らしいパフォーマンスです。
■堂々としたパフォーマンスでびっくりしました。ダンスに慣れてきましたか?
――ダンスが初めてという割にはかなり堂々としたパフォーマンスをされていてびっくりしました。ダンスに慣れてきましたか?
髙橋:いや、全然慣れていないですし、全然自信もないんですが、堂々とやらないとおかしなことになるので、精一杯堂々とやっています。
――それはやはり今までのフィギュアでの経験が生かされているものなんですか?
髙橋:人前で踊ったりするということは経験しているんですが、やっぱりプロフェッショナルなダンサーたちの中に入ると、何か違うなと。(鏡に映る)いつも自分の動きをみて、何が違うんだろうという研究は重ねています。ちょっとずつ良くはなっているかなと思いますが、僕は完璧な動きを思い描いているので、そこにいくまではなかなか大変だなと思います。
――スタッフや仲間のダンサーからはどういった評価を頂いていますか?
髙橋:多分、僕がいつも自信なさそうにしているからか、「良かったよ! 大丈夫! すごくいいよ!」と、毎回言ってくれます(笑)。心配しなくていいよと、いつも励ましてもらってます。
■今後挑戦してみたいことはありますか? 奇抜なことでも何でも。
――新しい挑戦が続いていると思いますが、今後挑戦してみたいことはありますか? 奇抜なことでも何でも。
髙橋:今後挑戦してみたいこと? ……声優!?
――声優!? ちなみにどういったものを?
髙橋:アニメが好きなので、アニメに出たいなって。誰か使ってください(笑)。
シェリル:彼はいい声を持ってるわ!
髙橋:(笑)。
――これまでは?
髙橋:やったことはないですよ! できるとも思っていないので! でもあの空間が好きなんです。やらないですけれど、新しいことといえばそれ(声優)かなって(笑)。
■LAで練習されて、何か刺激を受けたようなエピソードはありますか?
――今回、LAで練習されたというのは本当ですか?
髙橋:はい、行ってきました。時間的には長くは取れなかったんですが。朝から晩までみっちり練習をして、いろんなダンサーの方に教えて頂きました。
――何か新しい刺激を受けたようなエピソードはありますか?
髙橋:もう毎日ですね。彼らの踊りを見るだけですごく刺激をもらいます。フロアーのダンスの振付をしてもらって、それを毎日やることで、体の使い方が今までと全く違うんです。今まではスケートの上でしか使っていなかったですが、フロアーに持ってきて使っていると全く違う。先日アイスショーがあったんですが、スケートにも生きていましたし、すごくプラスになったと思います。
――スケートに生きたこととは?
髙橋:ダンスに集中していたので、アイスショーに向けてあまりスケートの練習をしなかったんですが、練習していたときより動きがいいんじゃないかなと(笑)。それでもすごくいいパフォーマンスができたので、そういった意味では生きているんじゃないかと思います。
――プライベートはいかがですか?
髙橋:プライベートは全然変わらないですね(笑)。いつもどおりです。
――昨年留学をされていたんですよね? 英語が大分上達されたと思うんですが、皆さんとのコミュニケーションは問題ないですか?
髙橋:全然問題ありますね(笑)。言っていることはわかるんですが、僕は何を勉強していたんだろうというぐらい会話できなくて。
――どのぐらい留学されていたんですか?
髙橋:8カ月ぐらいです。
――場所は?
髙橋:ニューヨークです。
■小塚崇彦さんがご結婚されたり、いろいろと節目を迎えていますが、髙橋さんは?
(そろそろ終わりですというアナウンスがあり……)
――元フィギュアスケーターの小塚崇彦さんがご結婚されたり、鈴木明子さんがご婚約と、いろいろとひとつの節目を迎えていますが……
髙橋:(笑)。
――髙橋さんは、ずばり恋は?
髙橋:恋ですか? してますよ毎日。ダンサーが素敵すぎて。
――それは、男性女性どちらも?
髙橋:男性女性限らず素敵だなと思ってときめいています……嘘です! 恋はしていないです。ダンスに集中して、新しいこともいっぱいやっていますし。あ、でもそんなことを言ったら、これは「LOVE ON THE FLOOR」だから(笑)。でも、毎日してますよ。今日も、さっきシェリルさんが愛について話しているのを聞いていて、そういう感じなんだとすごく勉強になるというか、考えさせられるというか。
■シェリルさんに恋することはないですか?
――シェリルさんに恋することはないですか?
髙橋:シェリルさんに!? シェリルさんにとっては、僕なんてガキンチョなので、相手にしてくれないと思います(笑)。
最後にパッションを感じる決めポーズをとの報道陣のお願いに、「恥ずかしいんですけど!」と言いながらかっこ良く決めてくれた。