「芯が一本通ってるというような男になりたい」、俳優・塩野瑛久さんインタビュー

塩野瑛久さん=撮影:アイデアニュース・橋本正人

テレビドラマや舞台で活躍している俳優の塩野瑛久(しおの・あきひさ)さんが、2016年8月から9月にかけて東京・札幌・大阪で上演される『名探偵コナン×ライブミステリー ~洋上の迷宮(ラビリンス)~』に、大学生「藤堂英人」役で出演します。アイデアニュースでは、このほど塩野さんに単独インタビューし、名探偵コナンのこと、幼いころからこれまでのこと、自分が大切にしていることなどをうかがいました。抽選で有料会員3名さまに、塩野さんの直筆サイン入りチェキ写真をプレゼントします。

塩野瑛久さん=撮影:アイデアニュース・橋本正人

塩野瑛久さん=撮影:アイデアニュース・橋本正人

『名探偵コナン×ライブミステリー ~洋上の迷宮(ラビリンス)~』は、紀伊國屋サザンシアター(東京)などで上演されますが、観客は「豪華客船の乗船客」として謎の事件に遭遇することになります。豪華客船「プリンセス・セリザベス号」の船上では、鈴本財閥の百周年記念パーティーが行われており、そこには鈴本財閥総帥の妻、鈴本香子(中道裕子)や、鈴本財閥令嬢の鈴本すみれ(加藤里保菜)らが参加しています。そして、塩野さん演じる藤堂英人は、鈴本すみれの友人の大学生として登場します。パーティーの最中、突然届いた謎のメッセージには「令嬢をいただく」と書かれ、やがて殺人事件が発生します…。

■脚本や演出の方々がお芝居で活躍されている方々なので、お芝居をちゃんと全うできたらと

――「名探偵コナン」のお話を聞かれた時は、どう思われましたか?

話を聞いたときは正直、とまどいました。「蘭姉ちゃんや、目暮警部は出ないんだよ」と言われたので、「じゃあ、コナン君は?」と聞いたら、「コナン君も実在の役者が演じるわけではないんだよ」、と。

――とまどいましたか。

お客さんの参加型で一緒に推理していくということも聞いて、イベントみたいな舞台? どういう舞台? と予想がつかなかったんです。でも、脚本や演出の方々がお芝居で活躍されている方々とうかがって、お芝居をちゃんと全うできたらいいなと思いました。

『名探偵コナン×ライブミステリー ~洋上の迷宮(ラビリンス)~』の出演者ら。前列左から2人目が塩野瑛久さん=6月15日の合同取材会より

『名探偵コナン×ライブミステリー ~洋上の迷宮(ラビリンス)~』の出演者ら。前列左から2人目が塩野瑛久さん=6月15日の合同取材会より

■僕自身は、よく「落ち着いているね」と言われます。声のトーンも低いし、話し方もゆっくりだし

――塩野さんの今回の役柄は?

豪華客船の船上パーティーが舞台で事件が起こります。ファッションモデルもしている、お金持ちの大学生の役です。

――塩野さんはイケメンですしピッタリですが、実際の塩野さんはどんな人なんですか?

僕自身は、よく「落ち着いているね」と言われます。声のトーンも低いし、話し方もゆっくりだし、リアクションも激しくないので。

――他の出演者の方とこれまでにご一緒されたことはありますか?

キャストの人とは全員、今回の舞台が初めての共演です。みなさんとは合同記者会見でお会いしていますが、バタバタしてあまり話せていなかったので、自然の流れに身を任せて関係をつくっていこうかなと思います。

――東京公演、札幌公演、大阪公演とありますが楽しみはありますか?

まずは仕事が優先で、そのあとに余裕があったら地域を楽しむ。という感じです。食べることは好きですけど、欲がなくて、地のものを必ず食べたい!ということはないんです。

――好きな食べ物は?

スイカはすごく好きです。きっと一玉丸ごと食べられますよ(笑)。

■お子さんにも伝わりやすいキャラクター作りが大切だと思っています

――名探偵コナンについては?

友達に名探偵コナン好きの子多くて、映画は必ず見に行くという人と一緒に映画を観に行ったりします。友達は、僕が「名探偵コナン×ライブミステリー~洋上の迷宮(ラビリンス)~」に出演することは知らないかもですけど(笑)。

――お子さんも多く観に来られる舞台だと思いますが。

お子さんにも伝わりやすく、だけど簡単すぎるミステリーではつまらなくなるので、どういうふうな舞台になるのかな?と思っています。

――難しすぎても困るし、簡単すぎても困りますよね。

お子さんに伝わりやすくというのは、僕たちのキャラクターであったりとかキャラクター作りが大切。それをハッキリ識別できるような演じ方で、必然的にこの人はこのような人だ、と分かりやすい位置づけが出来れば自然と入っていくと思います。とにかく、僕は演技を全うします。

塩野瑛久さん=撮影:アイデアニュース・橋本正人

塩野瑛久さん=撮影:アイデアニュース・橋本正人

■クレープ屋さんのお客さんのひとことが芸能界に進むきっかけに

――塩野さんが芸能界に進んだきっかけは、ジュノン・スーパーボーイ・コンテストだったそうですね。

実家がクレープ屋さんで、僕も働いていたことがあって、お店に立っていることもあったんですよね。それで僕をみたお客さんが、母親に「息子さん見たよ!ジュノンスーパーボーイコンテストに応募してみたら?」と言ったみたいなんです。言われた母親もその気になって僕に言ってきたんですけど、途中で落ちたら恥ずかしいから…と。それでも母親は「受けるだけタダだし受けてみたら?」と言うので、誰にも言わず、しずかーーーに受けたんです(笑)。

――審査員特別賞とAOKI賞をW受賞されました。

受賞できたのは、いろんな人の協力があったんですよ。「どうせ出すんだったらしっかり写真を撮ろうよ!」と、写真が好きな姉が、一眼レフで公園で撮影をしてくれたんです。今は携帯の写真の時代なんで…それこそジュノン・スーパーボーイ・コンテストはWEB応募というのもあったので、逆に目をひいたのかもしれなですね。

※このお話の続きは、アイデアニュース有料会員限定とさせていただきます。

<名探偵コナン×ライブミステリー ~洋上の迷宮(ラビリンス)~>
【東京】2016年8月10日(水)~8月21日(日) ※8月17日(水)休演日 @紀伊國屋サザンシアター
【札幌】2016年9月16日(金)~9月17日(土) @道新ホール
【大阪】2016年9月22日(木・祝)~9月25日(日) ※9月23日(金)休演日 @松下IMPホール

<関連ページ>
名探偵コナン×ライブミステリー洋上の迷宮
塩野瑛久オフィシャルブログ
塩野瑛久オフィシャルモバイルサイト

ここからは、アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分です。塩野さんの幼い頃のお話や、塩野さんが大事にされていること、今後の目標などについて、うかがいました。

■歳が離れた姉二人に、可愛い~可愛いと、女装させられたり

■16、17歳の頃、自分の道を確立させないといけないので本当に真剣でした

■芯が一本通ってるというような男になりたい

■「カンヌ国際映画祭」などの映画の新人賞や助演男優賞などをとりたい

<プレゼント>
塩野瑛久さんの直筆サイン入りチェキ写真(カードサイズのインスタント写真)をアイデアニュース有料会員(月額300円)3名さまに抽選でプレゼントします。応募締め切りは8月15日(月)。当選者の発表は発送をもってかえさせていただきます。(このプレゼントは終了しました)応募の際に記入いただいたメッセージは、コメントのページ(⇒こちら)に掲載させていただきます。

■歳が離れた姉二人に、可愛い~可愛いと、女装させられたり

――写真を撮られたお姉さんには可愛がられていたんでしょうね。

姉二人とは歳がけっこう離れていたので、可愛い~可愛い、されていました。でも、女装をさせられたりしていたので、学童のお迎えに来てくれた時は、イヤだ!また女装させられる!と怒ってましたね。

――女装ってスカートはいたりするんですか?

いえいえ、髪の毛を二つに結ばれたり、口紅を塗られたりする程度ですが。

――可愛いから、つい、そうしたくなったんでしょうね。

でも、そういう環境が、根の部分ではコンプレックスだったと思います。反発心で、姉が18歳で独立をしたら、僕は17歳で独立してやる!とか(笑)。仲はとても良いんですよ。姪っ子、甥っ子がいるんですけど、僕と姉の年齢差よりも近いので三兄弟みたい。

――甥っ子とは男の子同士だし。

甥っ子の成長が僕の活動とドハマりで、戦隊モノのテレビに出ていたときは戦隊モノのテレビを見だす時期だったり、舞台「戦国BASARA」を観に来てからはゲームをはじめたりしていました。

塩野瑛久さん=撮影:アイデアニュース・橋本正人

塩野瑛久さん=撮影:アイデアニュース・橋本正人

■16、17歳の頃、自分の道を確立させないといけないので本当に真剣でした

――ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでの受賞が芸能界に進むきっかけになったんですね。

けっこう現実を見るほうなので、180度生活が変わるとは思っていませんでした。自分の道とかも全然決まっていなかったので、きっかけになってありがたかったです。芸能界のノウハウは分からなかったけれど、この道でやるからにはしっかりしていきたいと思い、芸能事務所も徹底的に調べて各事務所のかたともお互いに厳しく話し合いました。16、17歳の頃でしたが、自分の道を確立させないといけないので本当に真剣でしたね。

――すぐに映像の世界でデビューされました。

一番初めの映像の世界はテレビドラマで、セリフもあるかないかだったのですが、あのテレビで見る1秒2秒のカットがこんなに時間をかけてつくられていて、スタッフもカメラもいっぱいでかなり衝撃でした。新しい発見でワクワクしましたね。

――海外向けのテレビドラマに主演された時は?

日本のシェアハウスを舞台に、ことわざなどを用いて日本の良さを伝えるというテレビドラマで、フィリピンで放映されたのですが、撮影は愛知県でした。登場人物の中のフィリピン人が、日本人に囲まれて日本の良さ知っていくのですが、フィリピンには行ったことがないので、行ってみたいと思いました。

塩野瑛久さん=撮影:アイデアニュース・橋本正人

塩野瑛久さん=撮影:アイデアニュース・橋本正人

■芯が一本通ってるというような男になりたい

――塩野さんが大事にされていることは、何ですか?

男に生まれたからには男らしく、女に生まれたからには女らしく。やるときはしっかり、バカをやるときも真剣にバカをやる。浮ついたことはしたくないですね。

――男らしいとは?

自分の決めた確固たるものを持ちつつ、いろんな人から影響を受けてスポンジのように吸収していくけど、芯が一本通ってるというような男になりたいと思っています。芯がないと、良い悪いの判断ができないので、自分の良い方向にあるものを軸にして取り入れていくことをしています。

――芯ですか。

芯はひとつじゃない。自分勝手と自分らしさは違うと思っていて、自分らしさは、自分の持っているものを軸としてブレずにいるけれども、まわりからの影響だったり良い事をどんどんスポンジのように吸収して、それを真似をするのではなく、その人の良い部分を自分なりに消化して自分らしさを作っていくイメージです。人の真似をしたところで受け入れられなかった経験もあって…。きちんと自分なりに消化したうえなので、答えはひとつじゃない。自分のやりかたでやってきたいと思います。

――たしかに自分らしさと自分勝手は違いますね。女らしくっていうのは?

女らしさは、女らしく努力している人。女らしさという意識はしていて欲しいです。所作や口調が悪い人は、あまり好きじゃないかな(笑)。

■「カンヌ国際映画祭」などの映画の新人賞や助演男優賞などをとりたい

――今後の目標は?

演技を頑張っていきたいです。舞台やテレビも頑張っていきたいですが、映画も好きなので役者として「カンヌ国際映画祭」「ベルリン国際映画祭」などの映画の新人賞や助演男優賞などをとりたいです。

――どんな映画がお好きなんですか?

最近でいえば、「ルーム」という映画(2016年日本公開のカナダ・アイルランド映画)が良かったです。

――そうですか。また見てみますね。では『名探偵コナン×ライブミステリー ~洋上の迷宮(ラビリンス)~』、楽しみにしています。今日は、ありがとうございました。

ありがとうございました。

塩野瑛久さん=撮影:アイデアニュース・橋本正人

塩野瑛久さん=撮影:アイデアニュース・橋本正人

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