最後まで大盛り上がり、「ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー」より

「ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー」オフィシャル公演写真より

1986年に発売されたゲーム「ドラゴンクエスト」のシリーズ30周年を記念して企画されたステージ「ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー」が2016年7月22日から8月31日まで、埼玉、福岡、名古屋、大阪、横浜で上演されました。アイデアニュースでは、公演に先立って、この舞台にアリーナ役で出演した中川翔子さんにインタビューさせていただきました(記事はこちら)が、実際、どんなステージだったのか、大阪城ホールでの公演の様子をレポートします。

「ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー」大阪公演会場前で=撮影・きたあつこ

「ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー」大阪公演会場前で=撮影・きたあつこ

客席につくと、座席にはブレスレット式の丸いライトが置いてありました。どんな時にそのライトを使うのかわかりませんが、周りを見渡すと、小学生や中高生はもちろん、子供連れの家族も、そのライトを腕にはめていました。私も期待に胸を高鳴らせながら、ライトを腕にはめました。

■合計9つのステージとプロジェクション・マッピング

大阪城ホールの広い会場内には、中央にメインステージがあり、そこから4つの橋が架かる形で、4つの舞台があり、さらにその舞台と舞台の間に小さな舞台がありました。メインステージと、それ以外に8つのステージがあり、合計9個の舞台がある状態です。

ホールの天井からは細長いスクリーンが何本も吊るされていて、このスクリーンにプロジェクション・マッピングの映像が映し出されます。スクリーンは場面に応じて長さを変えてゆき、炎や洞窟、状況説明などに効果的に使われていました。

「ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー」オフィシャル公演写真より

「ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー」オフィシャル公演写真より

■ブレスレット式のライトで観客が力を合わせてモンスターを倒す

舞台は、トルネコ役の芋洗坂さん(さいたま公演の後半と福岡公演は我善導さん)のコミカルな前説から始まり、観客のつかみはバッチリ。アリアハンの勇者といわれるオルテガの子、勇者は松浦司さん。孤高の剣士はジャニーズの風間俊介さん。おてんば姫アリーナは中川翔子さん、武具商人トルネコ役には芋洗坂係長さんと我善導さん、大きな体の元山賊ヤンガスは田尻茂一さん、放浪芸人パノンは田中精さん、竜の女王は「残酷な天使のテーゼ」などの歌手、高橋洋子さん。

これらのメインキャストが見えなくなっても、モンスターや村人たち、ダンサー、スタッフの方々が始終舞台を駆けまわるので、どこを見たら良いか迷うほど。観客も参加できるシーンで、ブレスレット式の丸いライトでキャスト達と力を合わせてモンスターを倒すところでは、小さな子どもたちが一生懸命にライトを掲げている姿が目をひきました。

■地元キッズダンサーの踊りや、高校マーチングバンドの演奏も

大阪公演の最後には、三代目J Soul Brothersの山下健二郎さんが振付したダンスを50人の地元キッズダンサーが踊り、マーチングバンドの強豪校(大阪公演は四條畷学園高等学校)が演奏。さらにメインキャストの皆さんが、観客席をかけまわって、ハイタッチしてくれたりと最後まで大盛り上がりの公演でした。

<ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー>(すべての公演は終了しています)
【さいたま公演】2016/7/22(金)~2016/7/31(日) さいたまスーパーアリーナ
【福岡公演】2016/8/5(金)~2016/8/7(日) マリンメッセ福岡
【名古屋公演】2016/8/12(金)~2016/8/14(日) 名古屋 日本ガイシホール
【大阪公演】2016/8/18(木)~2016/8/22(月) 大阪城ホール
【横浜公演】2016/8/26(金)~2016/8/31(水) 横浜アリーナ
公式サイト http://dragonquestlive.jp

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「ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー」出演、中川翔子さん単独インタビュー(上)
「ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー」出演、中川翔子さん単独インタビュー(下)
最後まで大盛り上がり、「ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー」より

<ここからはアイデアニュース有料会員限定記事>

■フライングも多数。勇者役の松浦司さんは、佇まいが「勇者さま」そのもの

■さすがのセリフ回し、アリーナ姫の中川翔子のおしゃべりで物語を展開

■「はやぶさ斬り」などの素早い動きが決まっていたテリー役の風間俊介さん

■竜の女王役の高橋洋子さん、神々しいほど伸びやかで迫力ある歌声

■パノンやヤンガスが笑わせ驚かせ、トルネコと一緒に「ステテコダンス」

■鍛えられた身体でのポールダンスはマジックを見ている感覚

■ホイミスライムなどのモンスターは、舞台下でも楽しませてくれました

■フライングも多数。勇者役の松浦司さんは、佇まいが「勇者さま」そのもの

アリアハンの勇者といわれるオルテガの子、勇者は松浦司さん。勇者は、セリフがとても少ないのですが、勇者に名前がないのは、ドラゴンクエストのゲームのように、勇者の名前を自分で決めることができるするため。自分自身が冒険者となれるようになのでしょう。勇者の松浦さんは、やはり佇まいが「勇者さま」そのものであり、フライングシーンも沢山あり、ドラゴンクエストの醍醐味である親子の物語に感動を与えてくれました。

■さすがのセリフ回し、アリーナ姫の中川翔子のおしゃべりで物語を展開

勇者にセリフが少ない分、しょこたんこと中川翔子さんの演じるおてんば姫アリーナが会場中を動き回り、お喋りでストーリーを展開します。中川さんは、声優のお仕事もされているだけあって、そのセリフは聞き取りやすく、臨場感があり、それでいてキュート。中川さんの「ドラクエ愛」を感じながら、まるでアニメを見ているような気分になりました。

アイデアニュースのインタビューでは「バレエだったりとか、基礎の基礎から特訓を積んで、二段蹴りや回し蹴りなどいっぱい出てくるので頑張りたいと思います」と話していた中川さん。特訓の成果で、アリーナの爆裂拳や閃光烈火拳も、きまっていました。

アリーナ役の中川翔子さん

アリーナ役の中川翔子さん

■「はやぶさ斬り」などの素早い動きが決まっていたテリー役の風間俊介さん

孤高の剣士テリーは風間俊介さん。「3年B組 金八先生」やNHK連続テレビ小説「純と愛」での難しい少年の印象が強い風間さんですが、メインキャストの中では「はやぶさ斬り」などの素早い動きも1番カッコ良くきまっていて、クールなポーズもちょっとしたアドリブもテリーそのものでした。最後にはスタンド席をキャストみんなで走り回って、ハイタッチしてくれる演出がありましたが、テリーをずっと目で追って「早くこちらに来てくれないかなぁ」と思ってしまうほど、最後にはファンになってしまう魅力がありました。

■竜の女王役の高橋洋子さん、神々しいほど伸びやかで迫力ある歌声

竜の女王の高橋洋子さんは、落ち着いた声でのナレーション、そして「美しい」の一言で決して表してはいけないと恐縮してしまう程の神聖な歌声の持ち主。録音したものかと錯覚するほど、神々しいほどの伸びやかで心地よい迫力ある歌声でした。座っていた席の横を通ってくださり高橋さんを近くで拝見しましたが、タイトでスタイルが良くなくては着こなせないだろう衣装はもちろん、メイクもこめかみに竜の柄が入っていて、爪の先までまさしく竜の女王。衣装デザインは、宝塚歌劇団の有村淳さんが手がけられたそうです。

「ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー」オフィシャル公演写真より

「ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー」オフィシャル公演写真より

■パノンやヤンガスが笑わせ驚かせ、トルネコと一緒に「ステテコダンス」

田中精さん演じる放浪芸人パノンは、笑わせながら状況を丁寧に説明してくれます。だから、ドラクエを知らない人でも十分理解できたと思います。

大きな体の元山賊ヤンガスは田尻茂一さん。元プロレスラーという経歴が生かされているヤンガス役でした。でも実際のからだよりもっと大きくなっていました。腕とかお腹とか、どうなっていたのでしょうか?

トルネコは芋洗坂さん(さいたま公演の後半日程と福岡公演は我善導さん)。トルネコの「ステテコパンツ」という、しましまのアイテムがあって、会場前で売っていたステテコパンツ柄タオルを持って会場のみんなとトルネコと「ステテコダンス」を踊る大盛り上がりのシーンがもありました。さすが大阪、阪神タイガースのタオルで元気に踊る方を発見し、またそれを見て大笑いしました。

■鍛えられた身体でのポールダンスはマジックを見ている感覚

メインステージより下がった場所のアリーナ席だったので、舞台の全体が見えなかったのが残念でしたが上手に工夫されていて、小さな舞台で個々にダンサーが踊ったり、サーカスのようなエアリアルの演出もあり、どこを見ようか迷うほどでした。中でも、初めて生で見たポールダンスに釘づけでした。同性がみても鍛えられた身体がセクシーで、腹筋、背筋…どの筋肉を使って空中に浮いてられるのかしらとマジックを見ているような感覚でみさせていただきました。

「ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー」オフィシャル公演写真より

「ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー」オフィシャル公演写真より

■ホイミスライムなどのモンスターは、舞台下でも楽しませてくれました

足のあるスライムのホイミスライム、手の形のマドハンド、おばけきのこ等のモンスターは、舞台に上がる前のアリーナ通路側に座っている観客を驚かせてくれたり、ポーズをとってパフォーマンスしてくれたり、舞台下でも楽しませてくれました。

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