加藤和樹さんインタビュー後半です。有料部分は個別インタビューでお伺いしたミュージカル『レディ・ベス』について語って頂きました。
ーージャケットについてもお聞かせください。
特に通常版ですが、自分でもびっくりするぐらい、久々に格好いい写真が撮れたなと(笑)。
ーー(笑)。
今までの「恋の処方箋」シリーズは、その世界観に併せて、例えば「夏恋」ならばさわやかに、「春恋」はちょっと切なくなど、自分のイメージの中で作ったんですね。今回は大人の色気、格好良さ、セクシーというものをベースに、自分もそこのイメージに近づいて体を作ったりしました。
ーー体も作るんですね!
時期的なこともあったんですが、そのタイミングに併せて撮影しました。映したときの絵と、カメラマンさんがイメージしているものが、すごくリンクしたと思うんですね。もちろん撮影しているときは「俺、格好いいよな」とは思っていないですが、その瞬間の、その世界に入り込むというのは、いつも意識するので、そういう意味ではその摺り合せにブレがなかったと思うんです。
ーーちなみにこの撮影のときは、カメラに向ってどんな気持ちで?
挑んで行く感じですね。負けないみたいな。久しぶりに身内にも褒められて、恥ずかしくなっちゃって(笑)。
ーー撮影している最中にですか?
いえ、ジャケットのサイズに出来上がったときの格好良さと、撮影しているときの全体が見えているときって違うんですよね。現場で見ていていいというものと、出来上がったものでズレって絶対にあるんです。自分もそうですが、撮影しているときは自分もノっているし、イケテルと思ってやっているんですが、出来上がった写真を見たときにアレ?と思うことがあるんです。今回はそういうズレがなかったように思います。
ーー自分の想像の上をいく仕上がり?
自信というか、いいものが出来たという気持ちがあります。
ーー初回限定版は?
通常版のガッツリした格好良さというよりは、さわやかなスタイリッシュな感じですね。どちらとも雰囲気も違いますね。今回は基本的には全てスタジオで撮影して、背景も含めてこういう仕上がりと聞いた上でのイメージで撮影しました。そのイメージというものが、作る側と撮られる側でズレていると、どうしても出来上がったものにそれが出てしまいますが、そこは信頼しているのでその関係性があってこその仕上がりだと思います。
※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、小池修一郎さんに「歌は上手くなってる。発声もちゃんとしている。でも、それだけだ」と言われたことなど、自身の葛藤などについて語ってくださったインタビュー後半の全文と写真を掲載しています。
<有料会員限定部分の小見出し>
■(「Myself」のビデオは)スタジオ映像技術との融合を見せる挑戦でした
■『レディ・ベス』、ただ歌うのではなくロビンの主張をもっと理解しなければ
■「歌は上手くなってる。発声もちゃんとしている。でも、それだけだ」と
■同じキャストの中で出来る『レディ・ベス』、成長を見にきて頂けたら
<加藤和樹 MINI ALBUM『SPICY BOX』>
2017年10月18日(水)発売
【初回限定盤】TECI-1558 ¥3,000(税込) 商品形態:CDA+DVD
【通常盤】TECI-1559 ¥2,000(税込) 商品形態:CDA
CD 収録内容:初回限定盤・通常盤共通
「con・fu・sion ~心の叫び~」
「Myself」
「Heart Beat」
「君は Fragile」
「I’ll be there」
「to you」
DVD 収録内容(初回限定盤のみ):「Myself」Music Video、メイキング映像 収録予定
<加藤和樹『SPICY BOX』発売記念スペシャルイベント>
【東京】2017年10月17日(火) TOWERmini汐留店
【東京】2017年10月17日(火) 渋谷MODI
【東京】2017年10月19日(木) HMVららぽーと豊洲
【東京】2017年10月19日(木) アニメイト新宿
【茨城】2017年10月22日(日) イオンモール土浦
【東京】2017年10月24日(火) SHIBUYA TSUTAYA
【東京】2017年10月26日(木) タワーレコード渋谷店
【東京】2017年10月27日(金) タワーレコード新宿店
【佐賀】2017年11月19日(日) モラージュ佐賀
【滋賀】2017年12月 3日(日) ピエリ守山
<関連リンク>
加藤和樹 テイチクオフィシャルサイト
http://www.teichiku.co.jp/artist/kato-kazuki/
加藤和樹 Official Web Site / ASSIST
http://katokazuki.com/
加藤和樹 オフィシャルブログ
http://ameblo.jp/katokazuki-blog/
加藤和樹 twitter
https://twitter.com/kazuki_kato1007
- 城田優が演出と出演、加藤和樹・真彩希帆・sara出演、ミュージカル『ファントム』東京・大阪で2023年夏上演 2022年10月7日
- 「冒険的な挑戦」、『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』小西遼生・伊礼彼方(上) 2022年9月25日
- スターが日替わりで登場するバラエティショー『THE PARTY in PARCO劇場』、2022年11月開催 2022年9月13日
※今回の取材で撮影した写真にサインをしていただいた、加藤和樹さんのサイン入り写真1枚を、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。有料会員の方がログインするとこの記事の末尾に応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは10月30日(月)です。(このプレゼントの応募は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。
※ここから有料会員限定部分です。
■(「Myself」のビデオは)スタジオ映像技術との融合を見せる挑戦でした
ーーミュージックビデオのお話も伺いたいのですが、これはワンシチュエーションですか?
そうですね。スタジオで映像技術との融合を見せたいと思いました。その限られた空間の中での、リップシーンもずっと同じシチュエーションですが、基本的にはスタジオのグリーンバックで監督からのイメージを聞いて撮影しました。今まではちゃんとリアルなシチュエーションがある中でのリップシーンや、ロケで歩くシーンを撮影していたので、今回は自分的にもある意味で挑戦でした。限られたイメージ空間の中で自分がどれだけそれを実現させることが出来るか、はじめての経験でしたから。でも、それも楽しかったんですよ。今の映像技術のクオリティの高さと、そこに負けちゃダメだなと思う自分から出てくるもの、そのイメージが上手く融合している仕上がりになったと思います。
ーー完成した映像を見たときには「おお!」と?
こういう風に仕上がるのかと思いましたね。イメージを超える瞬間というか。「Myself」の歌詞がすごく胸に突き刺さるものなので、言葉として絵の中にはめ込みながら、そうすることで絵で見てより伝わるものがあるなと思いました。
ーーCDを楽しみにしている皆さんへメッセージをお願いします。
6曲入りのミニアルバム『SPICY BOX』、今の自分が出せる最大限の魅力を詰め込むことが出来たと思います。1曲1曲がすごく個性的ですし、その中で届けられるメッセージもすごくたくさんあるので、じっくり味わって堪能して頂ければと思います。
■『レディ・ベス』、ただ歌うのではなくロビンの主張をもっと理解しなければ
ーーミュージカル『レディ・ベス』についてお聞かせください。初演から変わっているところが多いそうですが、再び取り組んでみて、ロビン役は違いましたか?
根本は変わっていませんが、再演をやるにあたって新たに書き換えられたシーンや曲の中での、ロビンの居方が少し変わったなと思います。ベスを導いたり、彼自身も変わっていく姿が、より浮き彫りになってきた感じはしますね。この物語は結局何の話なのかというところを、前回も成立していたと思いますが、改めて小池(修一郎)さん、(シルヴェスター・)リーヴァイさん、(ミヒャエル・)クンツェさんが見たときに、必要ないところや、より濃くする意味で凝縮出来るところをブラッシュアップしています。実際に上演時間も短くなっていますし、より見やすくなっていますが、ただわかりやすくしたのではなく、より濃密になったからわかりやすくなったという、結果論だと思うんです。
ーー『フランケンシュタイン』のときは韓国でのヴォイストレーニングもされたとおっしゃっていましたし、3年間で歌についても多くの経験を積まれていますが、再び取り組んだ歌はいかがでしたか?
新しい感覚ですよね。もちろん初演で歌っていますが、再演にあたりアプローチの仕方も変えなければいけないので、どこを聞かせるべきなのか、この曲の中では何が言いたいのか。例えばロビンのソロナンバー「俺は流れ者」はベスに自己紹介する曲ですが、それによってベスにどう思われたいか、俺はこういう人間なんだという彼なりの主張をもっと理解しなければいけない。ただ歌うのではなく、技術的に上手くなったかどうかではなく、それが出来たからこそもっと歌に説得力を持たせることが出来たとならなければいけないですよね。そういう意味では初演の頃とは違うアプローチの仕方をしていますね。
ーー『フランケンシュタイン』を拝見したときに、加藤さんが新たに『レディ・ベス』をされるのがとても楽しみだなと思いました。そう思っていらっしゃる方はたくさんいらっしゃるんじゃないかなと。
それは自分でも思いますね。ただ、作品のテイストも全然違いますからね。『レディ・ベス』は歌い上げるナンバーではないですし、ちゃんと芝居に基づいて歌が作られているので、よりもっと芝居で歌わなければいけないなと、今すごく感じています。
■「歌は上手くなってる。発声もちゃんとしている。でも、それだけだ」と
ーー技術以上に芝居をする上での歌ですね。
自分でもダメだなと思ったんですよね。テクニック的にも色々と自分の中で基礎が出来てきているところで、これは小池(修一郎)先生にも言われたんですが、「歌は上手くなってる。発声もちゃんとしている。でも、それだけだ」と。だから、自分が嫌いなミュージカルの歌を歌っていた訳です。
ーーなるほど。
上手いけれどただ歌っているだけ。自分としてはそれが出来るようになった喜びもありますし、葛藤なんですよ。以前は出なかった音が楽に出せるようになった段階から、より感情の起伏をその音に込めることが出来るはずだと。初演のときは余裕がなかったですからね。その自分の成長も感じながら、だからこそ難しい部分もあると、たくさん感じています。
ーーもちろん音を正確に歌うことは大切だと思いますが、はみ出るぐらいの感情があると、そこに惹き付けられるというのはありますよね。
結局お芝居なんだというところを忘れてはいけないなと思います。それは自分の音楽とは違うところですね。もちろん自分の音楽も、上手ければいい訳ではないですよ。でも、ミュージカルはお客さんにこの歌はこういう歌なんだと聞かせる物語であり、そこには主人公達がいる。それをどうしても忘れがちになってしまうんですよね。上手く歌いたい気持ちはもちろんありますが、歌ってそうじゃないなと。上手くて気持ちが込められる人が最強ですよ。あれはずるいなぁって。僕の中で、それはやはり中川晃教さん。本当にすごいですよね。
■同じキャストの中で出来る『レディ・ベス』、成長を見にきて頂けたら
ーー今回の再演はメインキャストがほぼ全員揃っていることが貴重なことだと思いますが、集まってみていかがでしたか?
やはり懐かしいなという感覚はありますね。もちろんいい意味ではみんな変わっていますが、基本は変わらないというか。再演するとなると、メンバーが変わることの方が多いですから、同じキャストの中で出来る喜びと、だからこそよりブラッシュアップして高めなければいけない部分もありますね。
ーー皆さん3年間で様々な経験を積まれてきていますよね。
本当にそうですね。花(花總まり)ちゃんも、(平野)綾ちゃんもすごいですし、いっくん(山崎育三郎)は最近はテレビで見かけることが多かったですが、やっぱり歌わせたらこの人は素晴らしいなと思います。みんな経験も積んで、ポジションも変わってきているのに、またここで一緒に出来ることが、単純に嬉しいですし、すごいなと思います。だからこそ刺激も受けます。
ーー何か皆さんで話しましたか?
基本的に話すことは「久しぶりだね」「こういうことをやっていたね」という話ですね。それはお芝居だけではなくて、稽古場で流行っていた遊びも思い出したりして(笑)。何でこんなことが面白かったんだろうと笑いあったりもしました。
ーー3年経つと、そういう流行りも変わりますよね。
そうなんですよね。作品については、前回をなぞるのではなく、前回を壊して新しく作っていることを小池先生も意識されいているので、僕らもそれに付いていこうと、自分達の中から生み出してくる気持ちを大事にしようとやっています。
ーー『レディ・ベス』を楽しみにしてる皆さんへメッセージをお願いします。
再演ですが初演の気持ちで見に来て頂けたらと思います。それぐらいに、僕達も稽古を重ねていく段階で新しくなった部分にトライしています。はじめて見る方にも『レディ・ベス』はこういう物語なんだと、初演よりもわかりやすいだけではなく、よりぎゅっと凝縮された熱のこもった作品になっていますので、みんなの成長を見にきて頂けたらと思います。
※今回の取材で撮影した写真にサインをしていただいた、加藤和樹さんのサイン入り写真1枚を、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。有料会員の方がログインするとこの記事の末尾に応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは10月30日(月)です。(このプレゼントの応募は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。
加藤和樹さんのインタビュー、いつも興味深く読ませていただいています♡
こんな思いがバックにあったんだなぁ…と知ると、お芝居も曲もまた違う印象を受けたりするのが
おもしろいですね。
そして岩村美佳さんの写真♡いつもながら大好きな表情を切り取ってくださっていて嬉しいです。
ありがとうございます。
今後も楽しみにしています。
毎回アイデアニュースさんのインタビューを読ませていただくのを楽しみにしています。
写真も毎回素敵で楽しみにしています。
これからも加藤和樹さんのインタビュー続けていただけたら嬉しいです。
和樹さんのファンになって10年… いろいろな和樹さんを見守らせていただいてきましたが こちらの記事を読ませていただいて まだまだ 知らない和樹さんの姿が見えて 新しい和樹さんを知ることができました。とても貴重で素敵な記事を ありがとうございます!
加藤君のインタビューありがとうございました。加藤君の誠実さや、優しさがよーく伝わってきました。他の方の記事も読ませて頂きます。
後半も素敵な記事ありがとうございました!レディ・ベスのロビン、今回初めて拝見しましたが、とても気持ちの熱い、真っ直ぐで素敵な彼が歌から伝わってきました。記事を読んでなるほどなと。いつもありがとうございます。