朝夏まなとさんインタビュー後半です。宝塚退団後初舞台となった『マイ・フェア・レディ』や、この一年を振り返って頂きました。
――最近のお話もお伺いしたいと思います。『マイ・フェア・レディ』で全国を回られて、終えられていかがでしたか?
最後は、ただひたすら楽しかったですね。
――それは全国を回るのが楽しかった? シアターオーブでの公演から全部ですか?
やはり稽古のときは、宝塚を出てから初めての公演で、カンパニーとして大きい作品に出させてもらっていて、最初は「どうなるんだろう」とか、「私のことを知らないみなさんと、どうなんだろう」とか、色々と思っていたんですが、いざ自分がやらなきゃいけないことをしっかりとやって、必死に役に向かって突き進んでいこうと決めました。そうしているうちに、私が作ったイライザを共演者のみなさんも好きと言ってくださったり、家族みたいなカンパニーの絆ができたりして。ダブルキャストなので出演する回が空くわけですが、帰ってくると、自分自身もすごく新鮮に毎公演できますし、みなさんも回を重ねるごとに色々と変わっていって、そのなかに入っていくことがまた新鮮に感じました。舞台上でイライザとして生きることや、回を重ねてもいまだに、こんな風に思うんだとか。
――「いまだにこんな風に思う」?
何回もやっているはずなのに、同じ場面なのに、受け取るものが変わっていたりとか、こういう風に思うんだという発見もできて、毎回すごく充実していました。
――回を重ねるごとに、全国を回って、終わるまで毎回そういう新鮮さがあったんですね。
大千穐楽は自分のなかでは満足できるくらい、イライザとして生ききったという感じでした。
――宝塚でも全国ツアーを回られていましたが、『マイ・フェア・レディ』で全国を回られてみて、いかがでしたか?
やっぱりこれだけ長く続く作品なんだと改めて思いました。初めてご覧になる方もいらっしゃいましたが、絶対に笑ってくださるから、その反応を見てやっぱり「おもしろいんだ!」って。やはり笑いがくると、「してやったり」じゃないですか(笑)。だから、「よっしゃ!」と思うんですよ。「この会場は初見の人が多いな」というのが、出た瞬間に空気ですぐわかるんです。劇場によって音響の設備も違うので、「今日は台詞を硬めにしよう」とか、ちゃんとコーラスリーダーの方が言ってくださったりして、それも勉強になりました。お客様とのコミュニケーションも毎回おもしろかったですし、みなさん盛り上がってくれました。
※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、新しい世界で過ごしたこの一年を振り返っての思いなどを伺ったインタビューの後半の全文と写真を掲載します。
<有料会員限定部分の小見出し>
■(今年1年を振り返っての総括は?)本当に、あっという間!
■大千穐楽のとき、「寂しい、寂しい」って別れがたくて大変でした
■新しい現場に行く前の日は、「嫌だ嫌だ」って。子どもだから(笑)
■『オン・ユア・フィート!』は盛り上がる作品。発熱しに来てください
<ミュージカル『オン・ユア・フィート!』>
【東京公演】2018年12月8日(土)~2018年12月30日(日) シアタークリエ
【福岡公演】2019年1月4日(金)~6日(日) 博多座
【愛知公演】2019年1月9日(水)~10日(木) 刈谷市総合文化センターアイリス
大ホール
【大阪公演】2019年1月17日(木)~20日(日) 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
<公式サイト>
ミュージカル『オン・ユア・フィート!』
https://www.tohostage.com/onyourfeet/
<関連リンク>
朝夏まなと 東宝芸能オフィシャルサイト
https://www.toho-ent.co.jp/actress/profile.php?id=8923
朝夏まなと オフィシャルファンクラブ
https://asakamanato.com
朝夏まなと official Instagram
https://www.instagram.com/asaka_manato_official/
朝夏まなと マネージャーTwitter
https://twitter.com/asakamanatomg
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■(今年1年を振り返っての総括は?)本当に、あっという間!
――会場ごとに発見も、勉強も、喜びもあったんですね。宝塚を退団されて、ちょうど1年経ちましたよね。新しい経験もたくさんあったと思いますが、今年1年を振り返っての総括をして頂けますか?
あっという間!
(一同笑)
本当にあっという間でした。現役時代と、あまりなにも変わってない気がする(笑)。
――「あっという間」ということが?
そう! 宝塚時代もあっという間に1年が終わっていたんですが、「あれ? もう終わり?(笑)」って。もう2018年が終わりますね。
――退団からちょうど1年くらいですよね。
11月19日に退団したのでそうですね。
――たくさん詰った1年でしたか?
稽古が真新しくて、すごくおもしろかったですね。とてもおもしろい1年でした。
――舞台もたくさん観に行かれていますよね。それもそれまでは、あまりできなかったのでは?
そうですね。自分が新たなジャンルに挑んでいくうえで、色々とインプットできたのは大きかったです。でも、あっという間でしたね(笑)。
――でも、楽しい1年ですね。
楽しいですよ。やはり刺激がほしい人なんですよ(笑)。
■大千穐楽のとき、みんなが「寂しい、寂しい」って別れがたくて大変でした
――それは子どもの頃から、そうなんですか?
多分、この仕事をはじめてからですね。
――九州で育っていた頃は、そんなことはなかった?
そうやって意識して生活していたわけではないですが、舞台が好きでした。バレエの発表会が好きでしたから。それは非日常な空間じゃないですか。きっと子供の頃からそういうのは好きだったんでしょうね。
――その思いが、より育っていった感じ?
公演って毎日同じことをするわけですよ。芸事ってそうですが、そこに新しい人との出会いが今年はすごく多かったので、自分が変わっていっているなと思いましたし、それを実感できました。だから、刺激的でした。
――なるほど。じゃあ、カンパニーが変わっていくのは、きっと性に合っていますね。
そうですね(笑)。
――それを改めて感じた1年。
ずっと同じところでやる良さも、もちろんあります。宝塚で本当に家族のように、密に時間を過ごせるということがあっての今ですから、余計にカンパニーが変わるということが楽しいんだと思います。もちろん別れは寂しくて。大千穐楽のときに、みんなが「寂しい、寂しい」って(笑)。別れがたくて大変でした。(前田)美波里さんをはじめとする大先輩方が、本当によくしてくださいました。
――そうすると、また再会が楽しみですね。
そうなんです。普段舞台をメインにお仕事されていない方とも一緒だったから、その方と一緒になるには映像に出なくちゃいけないとか。そういうことがあると、また頑張ろうと思えますし、そこで出会った縁は切らない限り続いていくから、うれしいご縁ですよね。
――来年もそういう意味で、新たなカンパニーがたくさん待っていますね。きっと目まぐるしい1年になると思いますが、ここを経て、来年に向かっていくうえで、いまの思いや抱負などは。
ひとつひとつずつと思っています。
■新しい現場に行く前の日は、「嫌だ嫌だ」って。子どもだから(笑))
――『笑う男 The Eternal Love –永遠の愛-』、『Little Women -若草物語-』、『天使にラブ・ソングを ~シアター・アクト~』。同じミュージカルでも、全部違うだろうなと思って楽しみにしています。
それはよかったです! もう、いまはラテンで頭がいっぱいだから(笑)。ジャンルが違うというのは、すごく自分の楽しみではあります。役柄がまったく違うので、ひとつひとつをいけるところまで、いきたいぞという感じです。中途半端にはなりたくないなと。
――舞台以外にも朝夏さんの色々な姿を拝見できるのではと期待しています。先日の声のお仕事の『暁のハルモニア』も素敵でしたね。
最初はすごく嫌だったんですが、やはりやってみるとおもしろかったですね。
――嫌だったんですか?
新しい現場に行く前の日は、だいたい「嫌だ嫌だ」って言ってる(笑)。
(一同笑)
――こんなに刺激を求めているのに?(笑)
子どもだから(笑)。「初めてのところ、嫌だなぁ。緊張するなぁ」と。でも、1回やったら「めっちゃ楽しいね!」ってなるんです(笑)。ちょっとメンタル危ない人みたい(笑)。すみません。
――翌日楽しくなるのがわかっているなら大丈夫じゃないですか?
前日は本当に嫌だと思ってるんですよ。でも、もうだいぶん慣れてきました。「朝夏まなと」という人が、新しい世界の人にも「こんな人なんだ」というのが、少しずつ広まってきているので。宝塚時代しか知らない人だと、やっぱり「誰?」って思われることがありますから、それでくじけそうになりましたが、もう全然大丈夫です。ちょっとずつ安心感がでてきました。来年の舞台もぜひ全部観に来てください!
■『オン・ユア・フィート!』は盛り上がる作品。発熱しに来てください
――最後に『オン・ユア・フィート!』を楽しみにしているみなさんへメッセージをお願い致します。
いいところ取りで、よくできている作品だと思います。コンサートシーンは、本当にライブみたいな感じですが、お芝居もしっかりしています。お芝居のシーンで、グロリアのプライベート部分がすごく描かれているので、私がアメリカで観たときも、感動するし、盛り上がるし、泣けるし、笑えるし、観ていて感情が動きました。演出の上田一豪さんが、より日本向けに芝居の面をすごく掘り下げて、しっかり構築しているところなので、日本語だからより伝わると思います。
――『ジャージー・ボーイズ』や『キューティ・ブロンド』もそうでしたが、日本で演出を変えるときに、芝居がより際立ってくるというのは、ありますよね。
意外に身近なんですよね。世界的歌手のような手の届かない人の話かと思いきや、「ここ気持ちわかるな」と思うところもありますし、働く女性や主婦の人にもぜひ観てほしいです。男の人にも、「女の人ってこう思ってるんだよ」と知って頂きたいですし、エミリオの「なんでわからないんだよ」というところなども見所です。
――先日、渡辺さんのインタビューをしたら、「どの国でも男って不器用で子供だなって思いました」と話していました(笑)。
(笑)。そういうところも、すごく赤裸々に描かれているんですよ。これがノンフィクションというのも、すごいですね。
――説得力がありますよね。
だから、絶対に観て損はないです。今年の締めくくりにもいいし、年初めにもいい、盛り上がる作品です。ぜひ温まりに、発熱しに来てください(笑)!
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また更に素敵なお写真にクラクラしながら、深く切り込んで下さるインタビューに感動しています。
今までは聞けなかったような、初めての現場に行く日は嫌だ嫌だと仰るまぁ様が可愛らしいなぁと思いますし、同時にそれくらい勇気を持って臨まれているんだな、と胸を打たれました✨
素敵な記事をありがとうございました?
一年前は、嫌だ嫌だやめないで!と思ってましたが、まぁ様とともに、オンユアフィートを盛り上がって、来年のいろんなお仕事もワクワクで待ちたいと思います(^^)
宝塚時代、太陽と愛されたまあ様!相変わらず明るく美しく。嬉しいです。