2022年9月7日(水)から9月26日(月)までシアタークリエで、10月1日(土)から10月2日(日)まで新歌舞伎座で上演されるミュージカル『モダン・ミリー』に、ミリーの親友ミス・ドロシー・ブラウン役で出演する実咲凜音さんのインタビュー、後編です。「下」では、朝夏まなとさんのこと、ドロシーが歌う曲の音域のこと、退団後に音域を広げるためにトレーニングしていたこと、タップダンスのことなどについて話してくださった内容と、お客さまへのメッセージを紹介します。
――前回取材させていただいたときは、朝夏まなとさんとの対談でしたね。
まぁさま(朝夏)は、結構普段からお話させてもらったりしているので、2年前となると結構前に感じますね。
――昨年は『エリザベート TAKARAZUKA25周年 スペシャル・ガラ・コンサート』でもご一緒されたり、一緒に観劇されていたりと、2年の間も離れていないですよね。
まぁさまはやはり、ちょっと安心する、「これこれ」となるところがあります。一緒にお芝居をしていて、そう感じる部分は宝塚時代にもあったんです。何なんでしょうね、あの空気感……。阿吽の、「懐かしい何か」を感じるのは、男役をされてても、女役をされてても、変わりません。外の舞台でご一緒しても、やはり絆みたいなものを感じますね。
宝塚の時も、お芝居のアドバイスもいただき、いつも引っ張っていただいていたりと、まぁさまは、一番私自身を知ってくださっている存在なんです。普段の私のことも、性格も、ダメなところも、良いところも、全部ご存知ですし、いつも真っ直ぐに、言葉を投げかけてくださった方なんです。そういう方とご一緒できるとなると、やはり特別な感覚がありますね。
――この作品でもう1回稽古をできると考えると、その経験や関係性も上乗せされそうですね。
「あの時はああだったな」「あそこはもうちょっとああしておいたほうがよかったな」と感じた部分を稽古場で一緒にやってみて、お互いに投げかけるなど、どんどん積極的にやっていったほうがいいとは思います。今までの信頼関係があるからこそ、それができますし、その私たちが、親友役、友人役としてまたご一緒できるなんて、勝手に「ご縁があるな」と感じています。ご縁がある方って本当にこうやって、どこかで赤い糸で繋がっている気がしちゃうんですよね。私にとってはすごく存在が大きい方です。
――おふたりの親友役を見れることは、観客の皆さんも楽しみだと思います。
きっと、ファンの皆様やお客様のほうが、「わぁ! 一緒に女性同士でお芝居している!」と思われるのでしょうね。まぁさまご自身もそうだと思いますが、役の中でも違和感なく、すごくナチュラルでしたので、私もそれに乗っかって、一緒に楽しくお芝居をさせていただきました。ご覧になるお客様にとっては、新鮮かもしれません(笑)。
※アイデアニュース有料会員限定部分には、ドロシーが歌う曲の音域のこと、退団後に音域を広げるためにトレーニングしていたこと、タップダンスのことなどについて話してくださった内容と、お客さまへのメッセージなどインタビューの後半の全文と写真を掲載します。
<有料会員限定部分の小見出し>(有料会員限定部分はこのページの下に出てきます)
■ドロシーの曲は、宝塚っぽい高音が多い。久しぶりにその音域を出すのが懐かしい
■退団後は、低めの音域の曲が来ても乗り越えられるようにトレーニングしてきた
■タップダンスそのものが好きなので、1曲でも踊る機会がある作品との縁が嬉しい
■「みんなタップして帰れるんじゃない?」というぐらい心軽やかになれる作品
<ミュージカル『モダン・ミリー』>
【東京公演】2022年9月7日(水)~9月26日(月) シアター・クリエ
【大阪公演】2022年10月1日(土)~10月2日(日) 新歌舞伎座
公式サイト
https://www.tohostage.com/modern_millie/
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■ドロシーの曲は、宝塚っぽい高音が多い。久しぶりにその音域を出すのが懐かしい
――『モダン・ミリー』の楽曲については、どのような印象ですか?
耳に残る『モダン・ミリー』のテーマ曲もありますし、歌って踊ってと、結構曲数が多いです。「ザ・ミュージカル」という感じの作品だなと思いました。私が歌う曲は、キャラクター設定もありますが、わりと高音の部分が多くて、その音域を出すのが懐かしい感じがしました。
――高い音域は、懐かしいですか?
高いところの音を追って、歌稽古をやっていた時に、わりと宝塚っぽい音域だったんですよね。「ここの音域のあたり懐かしいな」という感覚で、歌いやすかったです。すごくキャッチーですし、耳に残ります。
――退団された後の作品で歌われた楽曲は、全体的にもう少し低音域でしたか?
作品によりますが、宝塚では低い音のみの曲はあまりないんです。ずっと上の音を出してきたので、中音域から低音域をもうちょっと強めたいなと思っています。退団するまでは経験がないから、出し慣れていないですし、聞き慣れてもいないんですよ。
■退団後は、低めの音域の曲が来ても乗り越えられるようにトレーニングしてきた
――観客側としても、「聞き慣れない」という感じなのですね。
退団後は、もちろんその音域での経験を積むことになりますし、トレーニングもするのですが、やはり「これで良いかな?」と不安になるんです。そこの音域の曲が来た時に耐えられ、乗り越えられるようにお稽古しなければと思ってきました。それに比べると、今回の『モダン・ミリー』は高かったなという印象です。
――下の音域を育ててから、改めて上の音域で歌うと、宝塚で歌っていらした時の声とはまた違いましたか?
下の音域も歌ったことがあると、上も出やすくなるといいますよね。でも逆に、高音を出さなくなっていたので、チューニングと一緒で、出づらくなるんですよ。宝塚の時には、高音でハモっていましたが、その必要がない環境になりましたから。
――そうなのですね。
声帯は楽器ですから、「トレーニングしてきちんと出しておかないと、良い音が出なくなる」と、歌の先生から言われてて、レッスンでは、高い音も出せるようなお稽古もしていました。定期的に高音も出して、音域が繋がっているほうが、良い声になるとおっしゃっていたんです。
――今回、久しぶりの高音も、さらに進化した歌声も楽しみです。
頑張りたいです。
■タップダンスそのものが好きなので、1曲でも踊る機会がある作品との縁が嬉しい
――ダンスについては、いかがですか? タップもありますね。
私の役は、タップダンスは1場面のみですが、でもとても難しい振りだったことは覚えています。ステップが細かいんですよ。「知らないうちに鳴っている」みたいな感じを見せるのが、タップの難しさだと思うのですが、私はタップダンスそのものが好きなんです。タップを踊る機会がある作品に、ご縁があって嬉しいですね。
――タップは、他のダンスとはまた、使う筋肉なども違いますか?
違うんです。きちんと適切な筋肉が使えていないと、音が鳴らなかったりもしますね。
――シアター・クリエの客席の近さで、タップが観れることも見どころですね。
すごく良いと思います。クリエはステージと客席が一緒の空間に居られる、ちょうど良い距離感ですよね。広すぎず、小さすぎず。アンサンブルの皆さんが、一斉にタップをやっているところなどは「ブロードウェーミュージカルを観ている! 華やか! 」ってなると思います。
■「みんなタップして帰れるんじゃない?」というぐらい心軽やかになれる作品
――稽古や上演に向けて、今楽しみにしていることはありますか?
みなさんきっと、ネタを変えてくるのかなと(笑)。稽古場が楽しみです。私は2年前のことを思ったよりも覚えていなかったんですが、一路さんはとても鮮明に覚えていますと仰って、当時の稽古場で笑いが起きていた場面をピックアップしてくださったんです。(保坂)知寿さんと廣瀬(友祐)さんと私は、「なんやったっけ?」と、忘れちゃうタイプでした(笑)。そして面白さといえば、入絵加奈子さん。素晴らしい役者さんで、演技が本当に面白かった覚えがあります。
――キャストの皆さん全てが見どころですね。最後にお客さまに向けてメッセージをお願い致します。
生の舞台は特別だと思います。私自身も、一番感動したり、その感動をリアルに感じられるのは、やはり生の舞台です。少しでもたくさんの方に観ていただきたいです。この作品は、観終わった後に「みんなタップして帰れるんじゃない?」というぐらい心軽やかになれるのではと思います。楽しみに劇場に足を運んでいただけたら、それが一番嬉しいです!
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