ミュージカル『エリザベート』にトート役で出演する古川雄大さんにインタビューしました。古川さんは、2012年、2015年、2016年に同作品のルドルフ役で出演されていましたが、今回満を持して初のトート役を射止めました。ずっと憧れていたトート役への思いを伺いました。
――2012年、2015年、2016年とルドルフ役で『エリザベート』に出演されていますが、一番最初に『エリザベート』をご覧になったのはいつですか?
最初に観たのは、やると決まってからだったので、劇場ではなく資料用のDVDだったと思います。
――最初にDVDで観たときの印象は?
とにかくミュージカルという世界に圧倒されました。作品もすごくおもしろいですし、歌のナンバーも魅力的で、皆さん歌もすごいなという、すごく素人目線な感想ばかりでした。
――ルドルフとして作品に関わって「すごいな」という世界観から、どんな印象になりましたか?
トートという存在に、常に魅了されていました。初めてDVDで観たとき以上に、その存在にもすべて、魅了されていました。袖で観ていて、山口(祐一郎)さん、石丸(幹二)さん、マテ(・カマラス)さん、お三方の違いや「トートは魅力的だな」と思って観ていたんです。
――三者三様のトートでしたね。最初に3人のトートの方々とルドルフをやったときと、その後は何か変わりましたか?
エリザベートとトート、ファンタジーの恋愛で、エリザベートにとってトートは自由なのか、安らぎなのか、そういう部分で恋愛要素の強い部分から、より新演出になってからハプスブルクの栄光から滅亡までめまぐるしく動いてくる時代背景というか、そういうところを演出の意図で変えていったところがあると、小池先生がおっしゃっていた部分があったので、そのなかでの変化はあったかもしれないですね。
<取材協力>
ヘアメイク:及川美紀(NICOLASHKA)
スタイリスト:森田晃嘉
衣装 =(ジャケット) Tジャケット/(シャツ) フランク&アイリーン
※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、トートという役に手が届いた感覚についてや、他の作品も立て続けにある中で決まった状況などについて伺ったインタビュー前半の全文と写真を掲載しています。5月24日(金)掲載予定のインタビュー「下」では、今、古川さんが考えてらっしゃるトートについて「絶対に却下されるのが分かっていますから(笑)」と言いつつも「ちょっと分かりやすいイメージ」で語ってくださった内容の全文と、ルドルフ役(トリプルキャスト)の京本大我さん、三浦涼介さん、木村達成さんについて話してくださったインタビュー後半の全文と写真を掲載します。
<有料会員限定部分の小見出し>
■目指していこうという感じよりも憧れの方が強かった
■この役と近づいていく過程で、意識が強くなっていく
■自然となる。スイッチって分からない
■エネルギーや勢いで乗り越えられないのがトート
<ミュージカル『エリザベート』>
【東京公演】2019年6月7日(金)~8月26日(月) 帝国劇場
公式サイト
https://www.tohostage.com/elisabeth/
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■目指していこうという感じよりも憧れの方が強かった
――トートを目標とされていたというお話は、すでにいろいろな媒体で公言されていますが、長く関わっていた作品の目標としていた役に手が届いたというのは、どういう感覚ですか?
やはり嬉しい気持ちはすごくありました。この役はいずれ出来るようになれる俳優になりたいとずっと思っていたので。目標にはしていましたが、あまり考えてなかった部分もあります。
――具体的に考えていなかったということですか?
自分がやれる役だとは思っていなかったです。これを目指していこうという感じよりも憧れの方が強かったので、嬉しかったですが、びっくりしました。スチールを撮ったり、メイクをしたりして、だんだん実感が湧いてきたという感じですね。
――まだその途中ということですね。
そうですね。稽古をやるんだなと思って。
――「稽古をやるんだな」という表現も、どこか客観的ですね。
このあとすぐに稽古に入らないといけないんですが、「やれるんだ」という喜びは強いです。
■この役と近づいていく過程で、意識が強くなっていく
――「やれるんだ」という自分の主観的な感覚と、まだ少し「本当にやるんだな」という客観的な感覚と、両方ある?
そうですね。
――なるほど。それはきっと、本番の舞台の板に立つまで、もしくは稽古の途中まで、だんだん変化していくかなという感じ?
稽古をしていく中で、この役と近づいていく過程で、意識が強くなっていくんじゃないかなと思います。
■自然となる。スイッチって分からない
――今までの役は、そういう感覚はなかったんですか? たとえば『モーツァルト!』とか。
似たような感じはありましたが、『モーツァルト!』は時間があったので1年かけて準備していたんです。でも、今回はありがたいことに他の作品も立て続けにある中で決まって、今も『ロミオ&ジュリエット』が終わってすぐに稽古に入らなければいけないので、どれだけ準備できるかなという感じはあります。
――そういうときは、どうやってスイッチを入れているんですか? こういうときにスイッチを入れるとか。
スイッチとか分からないんです。自然となります。スイッチって分からないですね…。
――そうすると、稽古を経て自然となっていく?
そうですね。稽古をしていく段階で。
■エネルギーや勢いで乗り越えられないのがトート
――前回昨年12月にインタビューさせていただいたときに、歌に関して『モーツァルト!』を経て、『ロミオ&ジュリエット』のときに声が楽に歌えるようになったと話していましたが、ご自身でそういった変化を感じている中で、トートのナンバーを歌うというのは、いかがですか?
一度、歌をさらおうと思って、曲を練習させていただいたんです。分量的にはそこまで多くないんですが、ナンバーひとつひとつが難しくて。トートという役になって歌うというのは、なおさら難しいかなと思っています。『モーツァルト!』も難しいナンバーが揃っていますが、すごくエネルギーや勢いで乗り越えられる部分がありました。それが出来ないのがトートなのかなって思います。
――それは役柄的なトートのイメージですか?
それもありますが、わりと綺麗なナンバーが揃っていますよね。美しい旋律がある中で、シャウト系の曲じゃない部分をどう持っていくかですね。
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初日を見てあらためて読みました。古川さんの考えって独特で、でもきちんと引き出してくださるインタビュアーの方だと目から鱗が落ちるお話が聞けるのがとても楽しいです
読みごたえのあるインタビューでした。小池修一郎さんによって大胆にアレンジされたことにより、日本においてエリザベートという演目が独特で唯一無二の魅力を持ったものになったと思うのですが、今回はトートとルドルフのシーンが少しし違った演出になるとのことで、どのように変化するのかとても楽しみです。古川さんならビジュアルもあいまって、よりファンタジックで人間離れしたトートを演じられるのではないでしょうか。ロミジュリでの古川さんがとても良かったので観劇日が待ち遠しいです。
インタビュー上下ともに読みました。古川さんの考えるトート、抽象的でとても面白いものになりそうですね。古川トートの誕生が楽しみでなりません!
古川くんのトートに対する思いを丁寧に想いを込めてお話してくれる様子にもうすぐ迎える初日が楽しみでしかたありません。
そんな思いを丁寧に問いかけ引き出してくれるアイディアニュースさんの記事には毎回感謝です。ありがとうございます。
丁寧で的を得た質問ばかりで古川さんの素直な気持ちを感じられました。
エリザベート、楽しみにしています。
雄大くんのトートへの想いを改めて知ることが出来て一段と楽しみになってきました。
古川さんのファンです。
念願のトート役。
エリザベート、とても楽しみにしております。頑張ってください。
アイデアニュースさん、素敵なインタビューありがとうございます(*´-`)古川雄大さんの役に対する解釈、直向きな姿勢が感じられて初日がとても楽しみです。今までいろんな舞台でいろんな役柄を演じる古川さんを見ましたが、このトート役が1番楽しみで期待が大きいです( ^ω^ )遠方からですが、エールを送ります。頑張ってください!ずっと応援しています!(^∇^)
いつも記事を楽しみにしています。私たちが役者さんに聞きたくても聞けないことを代弁してインタビューしてくださってありがとうございます。
古川さんのトート、そしてその後のご活躍も楽しみです!!
古川さんのトート楽しみです!お稽古頑張ってください。
いつも、素敵なお写真と記事を楽しませていただいております^_^
これからも、古川雄大さんの記事を楽しみにしております。
初めて、劇場にてエリザベートを観劇します。記事を読んで、ますます楽しみなりました。
ありがとうございます。
色々な役の経験を
活かされての
トート役 どんな空気を
纏って現れるのか、今から
とても楽しみです。
ステキなインタビューとお写真をありがとうございました。
エリザベートとという作品、本当に見応えがあって大好きです。
トート役に雄大くんが抜擢された時、ご本人は驚いたとの事ですか、ファンは「よし!やっぱり来た!!」と思ってました。
モーツァルトが本当に素晴らしかったから、次はトートーが来る事確信できたんです。
雄大くんのユニセックスなトート、今までにない黄泉の帝王になりそうですね!楽しみにしています。
今までで未体験の「古川トート」を楽しみに待っています☆
いつも素敵なインタビュー記事ありがとうございます。いろいろな媒体で何回も読んでいることでも少し視点を変えてくれるアイデアニュースさんが大好きです。
古川トートが楽しみで初日をドキドキしながら待っています。
舞台終わってからの感想もお願いします。
アイデアニュースさんのお写真&インタビューは素敵だし、古川くんファンとして是非とも聞きたい!!と思う一歩踏み込んだ内容が嬉しいです。こんな思いや考えでどんなトートを演じて魅せてくれるのかと思うと、この目で直に観れる観劇の日がますます待ち遠しくなりました。明日の記事も楽しみです♪
アイディアニュースさんの記事は毎回楽しみにしています。
舞台を観るのが大好きなので演者さんの意気込みだったり舞台に向き合う姿勢など知りたい情報がいっぱいで有料会員に入って良かったと思いました。
ますます楽しみになってきたエリザベート。
今から待ちきれません。
いつも 素敵な記事に感動しています。
これからも どんどん斬り込んだ取材
楽しみにしています。
いつも予想を超えてくる古川さんのトートを楽しみにしています!
いつも他では見ないような視点からのインタビューとステキな写真をありがとうございます。
7月に観に行きます。
チケット入手がとても困難でしたが、それだけ期待が高いのだと思います。楽しみです。
古川君にとって、トートは目標というより憧れ的なものだった、とは彼らしい謙虚さではあるなと思いました。
M!を経て勝ち得た自信や技術も多く、それらは古川君の努力の結果が現れたものだと、一ファンとして感じております。
彼の出演舞台は、演目数的には少ししか観ておりませんが、一度として裏切られた事はありません。
思っていたよりずっと素晴らしかった!という意味で、裏切られた事はありますが。
憧れのトート初日まであと少しですね。
堂々たる古川君らしいトートを楽しみに、指折り数えて過ごします。
アイデアニュースさんの記事、写真ともいつも本当に素敵で大好きです。ありがとうございます!