新曲『虹の向こうへ』発売&ワンマンライブ開催決定、清貴インタビュー(上)

清貴さん=撮影・橋本正人

新曲『虹の向こうへ』を2019年5月17日にリリースした歌手の清貴(きよたか)さんが、2019年11月10日(日)に、池袋オペラハウスでワンマンライブを開くことが、決まりました。清貴さんはセクシャルマイノリティであることをカミングアウトし、『虹の向こうへ』は、認定NPO法人「グッド・エイジング・エールズ」が主催するカミングアウト・フォト・プロジェクト『OUT IN JAPAN』のテーマ曲にも採用されました。アイデアニュースでは清貴さんにロングインタビューし、2回に分けて掲載します。「上」では『虹の向こうへ』に込めた想いと、清貴さんが毎月、東京、仙台、名古屋、大阪、福岡、鹿児島で開催している『SING FOR JOY』などについてのお話を中心に掲載し、8月4日(日)掲載予定のインタビュー「下」では、歌手になろうと思ったきっかけとデビュー当時の話、3rdシングル『The Only One』が40万枚のヒットとなった後、『あの上目遣いはホモだ』などというインターネットへの書き込みなどで疑心暗鬼になり、人前で歌うのが怖くなってしまったこと。そして渡米、帰国、『虹の向こうへ』リリースとなったこれまでと、今後目指すものなどについて伺ったお話を紹介します。

清貴さん=撮影・橋本正人

清貴さん=撮影・橋本正人

――新曲について聞かせてください。

『虹の向こうへ』は、僕自身がセクシャルマイノリティだったし、僕はずっとデビューした時から隠して活動してきて、それでその後にアメリカに渡って、自分らしく生きていこうという風に思って、2015年日本に帰ってきて、カミングアウトしたんですね。で、その時に実は、この曲の原型というのができていて、で、なんか自分らしく生きていこうっていう風に決意して書き始めたんですけど、その時にこう…ちょっと完成できなかったんですね。

――2015年に帰国されてカミングアウトした時に、この曲の原曲ができたと。

そうです。本当に4年間かかってできた作品ですね。

――この4年間は、いかがでしたか?

自分がゲイだということを公表して活動していった時に、今まで知ってた方が、どういう風に接し方が違うのかとか、そういうのが、カミングアウトした時点で、分からないわけですよね。でも、色んな方に会ったり、生活したりしていく中で、自分が本当に自分に素直になって、自分のことを受け入れて…。人に接していると、とにかく壁がなくなって、今までと人間関係が変わってきたんですよね。

――具体的には、どう変わったんですか?

人に会ったり、誰かと接したりすることが、すごく、億劫じゃなくなったんです。

――億劫じゃない?

それまでは、特に仕事で会う時は、そういうことを隠していたので、そういうことを聞かれるんじゃないかとか、自分の中でどこか壁を1枚作っていたような感じがあったんです。でもそれがなくなって、『あ、人とのコミュニケーションってこうやって、自分が素直に相手を自分の気持ちを伝えることで、相手もそういう風にしてくれるんだな』っていう、映し鏡のようだなって思って。それから、自分らしく生きることの素晴らしさっていうのをすごく感じて、そこでそれを何かにしていこうって、出てきた曲なんですね。

――『虹の向こうへ』は、曲としては、どういう曲だというのはありますか?

この曲は、自分自身が素直になって、人を好きになったり、好きなものを好きって言える気持ちっていうのを大切にするということ。なので、人を愛することの尊さ、それが男性同士であったり女性同士であったり、男女だったり、色んな形があると思うんですけれども、どんな愛でも、それがとても素晴らしいこと、尊いことっていうことが、ひとつの隠れたメッセージというか…。

※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、清貴さんが全国各地で続けている一緒に歌う活動『SING FOR JOY』について、声を合わせてみんなで歌うことの意味について、シンガーソングライターとしての活動について、少年時代などについて伺ったインタビュー前半の全文と写真を掲載しています。8月4日(日)掲載予定のインタビュー「下」では、歌手になろうと思ったきっかけと、デビュー当時の話、その後の状況と渡米、そして帰国、『虹の向こうへ』リリースと、今後目指すものなどについて伺ったインタビューの後半の全文と写真を掲載します。

<有料会員限定部分の小見出し>

■人を好きになるとか愛することに、正しい、間違ってるっていうことはない

■声を重ねあわせることによって、心と心も通じあったりっていうことがある

■ライフワークとして、歌うことでもやもやが解消される場所を作っていきたい

■生まれた時から歌ってたとか言われてます(笑)。しゃべるのと同時ぐらい

※こちらは認定NPO法人「グッド・エイジング・エールズ」が主催するカミングアウト・フォト・プロジェクト『OUT IN JAPAN』のYouTubeチャンネルに掲載されている『PROJECT MOVIE OF “OUT IN JAPAN” with MARUI GROUP #011-#016 Photographed by LESLIE KEE』の動画です。清貴さんの最新の楽曲『虹の向こうへ』がテーマ曲に採用されています。

<『虹の向こうへ』>
各ストアから250円で配信中。画像をクリックするとAmazonのページが開きます(試聴あり)。

配信ストア一覧
https://linkco.re/S77RPH8N

<『SING FOR JOY』>
参加費:一般 3,000円/中学生、高校生 2,000円/小学生以下無料
【大阪】2019年8月4日(日)14:00-16:00 モラッキースタジオ 1階
【仙台】2019年8月10日(土)13:00-15:00  仙台中央音楽センター 地下Aスタジオ
2019年8月12日(月・祝)13:00-15:00  仙台中央音楽センター 地下Aスタジオ
【東京】2019年8月18日(日)11:00-13:00  Studio RES 4F
【福岡】2019年8月23日(金)19:00-21:00 福岡市民福祉プラザ ふくふくプラザ音楽室
【鹿児島】2019年8月24日(土)9:00-11:00 そらのまち保育園
【名古屋】2019年8月26日(月)19:30-21:30 日本特殊巡業市民会館 地下第二リハーサル室
詳しくは『SING FOR JOY』のページをご覧ください
http://g-glamour.com/kiyo/?page_id=3240

<『清貴ワンマンライブ』>
【東京公演】2019年11月10日(日) 池袋オペラハウス
詳細は決まり次第、清貴さんのホームぺージにアップ
清貴オフィシャルサイト
http://g-glamour.com/kiyo/
twitter
https://twitter.com/Kiyosound?lang=ja
facebook
https://www.facebook.com/kiyotakamusic/
Instagram
https://www.instagram.com/?hl=ja
池袋オペラハウス
https://opera-house.tokyo/

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清貴さん=撮影・橋本正人

清貴さん=撮影・橋本正人

※ここから有料会員限定部分です。

■人を好きになるとか愛することに、正しい、間違ってるっていうことはない

――どんな形でも、愛することが大事。

やっぱり人を好きになるとか愛することは、誰かにそれを裁く権利はないですし、それを咎めたり、何が正しい、間違ってるっていうことはないわけです。でも、そういった気持ちを素直に受け入れることを、社会がなかなか良しとしないところがまだあると思うんです。例えば同性同士の恋愛っていうのを、未だにちょっと受け入れられないとか、気持ち悪いって思う人がいたりとか。そういう世の中がまだまだ、特に地方に行けば行くほどあると思うんですよね。

だから僕は、この曲で、人を好きになる気持ち、愛する気持ちっていうのが、どんな形であれ尊いものなんだよって言いたかったんです。

――歌手としてソロで歌うこと以外に、みんなで歌う『SING FOR JOY』という活動もされていると伺いましたが、これはどういう形で…。

『SING FOR JOY』は、僕自身がニューヨークでずっとゴスペルを歌っていた経験が元になってるんです。人と一緒に歌う、誰かと一緒に音楽を作り上げる喜びって、ソロでひとりで歌ってた時には感じられなかったもので、それがアメリカで歌っててあったんですね。『人間の声を重ね合わせて歌うっていうのは、こんなに素晴らしいことなんだ』って感じて、日本に帰ってきた時に、それをたくさんの人と共有したいなって思ったんです。

ひとりで歌うより、みんなで歌う。そうすることによって、心の浄化作用、悩みだったりストレスだったり、色んな負の感情が解放されて、もやもやした気持ちが浄化されていく。それをアメリカで感じたんです。

清貴さん=撮影・橋本正人

清貴さん=撮影・橋本正人

■声を重ねあわせることによって、心と心も通じあったりっていうことがある

――ひとりで歌って、ひとりで聴いて、癒しになる曲もあると思うんですけど、みんなで歌うことで癒される、そこが違うということですか?

スポーツなど、人と一緒に何かをすることはありますが、特に音楽の場合は、声を重ねあわせることによって、心が通じあうということがあるんです。今まで全然知らない人同士だったのが、『ひとつの音楽を作り上げている!』ということで、一体感が生まれたり。それがもっと行くとコミュニティになって行く。

―― 歌うことで生まれる一体感が、コミュニティに。

そうです。本当に、心の拠り所に。

――それは、やはりアメリカの教会で得たご経験からですか?

僕はクリスチャンではないんですが、一緒に音楽を作り上げるっていう喜びは、アメリカの教会でゴスペルを歌ってた時に、すごく感じたことなんです。だから『歌の伝道師』って自分で言ってるんですけれども(笑)。歌を全国に伝えていって、各地の人たちと毎月一緒に歌っていると、皆さん楽しみにしてくださって。

――毎月、各地で開催なさっているのですか?

今は、仙台、東京、名古屋、大阪、福岡、鹿児島です。

――大阪でも開催されるんですね。

そうです。大阪でもぜひやって欲しいという声をずっといただいていたんです。全部いっぺんにはできないので、札幌もやって、大阪もやって、金沢もやってと、ひとつひとつ増やしていっているんです。

清貴さん=撮影・橋本正人

清貴さん=撮影・橋本正人

■ライフワークとして、歌うことでもやもやが解消される場所を作っていきたい

――月に1回というのは、これからも毎月、全国を回られるということでしょうか。

ある意味、自分自身も、色んな所に『帰る場所』があるって、楽しみでもあるんです。だから、僕自身はライフワークとして、歌をずっと伝えていって、みんなが毎月、そこを楽しみにして来てくれる、そこで歌うことで色んな人たちとつながって、自分のストレスとか、もやもやとか、そういうものは全部解消されて…という場所を作っていくというのが、これから僕のずっとやっていきたいことです。

――さっき、『伝道師』とおっしゃっていましたが、何の伝道なんでしょうか?

僕が作る歌のメッセージを伝えていきたいです。僕の夢は、自分が死んだ後も、残っていく歌を作ることです。極端なことを言うと、モーツァルトやベートーベンとか、死後何百年と経ってもずっと聴かれている音楽のように、自分の音楽がずーっと残っていくことに一番の幸せを感じるし、僕の夢なんです。だから、歌を伝道していくということは、色んな各地へ行って、その歌を、僕のメッセージを、色んな方と共有して、それを歌い継いでいってくれたら嬉しい、というのがあるんです。

清貴さん=撮影・橋本正人

清貴さん=撮影・橋本正人

■生まれた時から歌ってたとか言われてます(笑)。しゃべるのと同時ぐらい

―ちょっと話を戻しますが、子供の頃、音楽の道に進もうと思われたのは、どういうきっかけで?

音楽は、自然に身の回りにあったというか。

――ご両親が、お好きだったとか?

そうですね。母が音楽をすごく好きで。いつも歌ってたりとか、曲を流してたりとか。

――ピアノは、おいくつぐらいから?

物心つくぐらいなんで、小学校入る前とか…。

――ピアノを始められて、歌につながったわけですか?

歌は、生まれた時から歌ってたとか言われてます(笑)。しゃべるのと同時ぐらいだとか。

清貴さん=撮影・橋本正人

清貴さん=撮影・橋本正人

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“新曲『虹の向こうへ』発売&ワンマンライブ開催決定、清貴インタビュー(上)” への 1 件のフィードバック

  1. スヌーピー より:

    清貴くんのインタビューとても楽しく拝見させて頂きました。橋本正人さんの写真もとても素敵ですね!!鳩を見て微笑む清貴くんの写真が特に好き(*´∀`)デビュー当時はこんな笑顔見れませんでした。今は全てのものから解放され、自分らしく生きてる清貴くんが本当に素敵です。素晴らしい記事をありがとうございました。

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