新曲『虹の向こうへ』をリリースし、2019年11月10日(日)に池袋オペラハウスでワンマンライブを開く清貴さんのインタビュー、後半です。高校生だった2000年に東芝EMIからシングル『No No No』でデビューし、3rdシングル『The Only One』は40万枚のヒットとなるなど、順風満帆と言われて『ミュージックステーション』に出演するなどしていた清貴さんは、『あの上目遣いはホモだ』などというインターネットへの書き込みなどで疑心暗鬼になり、人前で歌うのが怖くなってしまったと言います。インタビュー後半では、清貴さんのデビューから、アメリカでの活動、帰国、カミングアウトについて、新曲『虹の向こうへ』に込めた想いと、今後目指すものなどについて伺いました。
――その中で、プロの歌手になろうと思われたのは?
ひとつのきっかけとしては、小学校2年生の時と中学校1年生の時に、大きな手術をしたんです。その時、病室でずっと音楽を聴いていた時に、本当に音楽が自分を救ってくれるような、そんな感覚だったんです。まあ、2割くらいの方が死んでしまうかもしれないと言われているような病気で。
――そんな大病だったんですか
はい。だったので、どうなっちゃうんだろうっていうのが、本当に。
――小学校2年の時も、中学校1年の時も、同じ病気で?
同じ病気です。再発してしまいました。そういったことがあって、病室で真っ暗で動けないような状態になってしまって。その時に音楽をずっと聴いてたんですけど、それが、その時の自分の状況を全部忘れさせてくれるというか。音楽を聴いてる時だけは、怖いこととか、余計なこと考えなくていいっていうのが、本当に救いだったんです。
――ちなみに、その時に聴いていた音楽のジャンルは?
色んなものを聴いていたんです。ラジオからだったり、本当に多種多様な音楽を。
――特定の曲ではなくて、『音楽』を聴いていたんですね。
そうやって聴いてて、すごく音楽に救われたというところがあって。それまではサッカーが好きで、サッカー少年だったので、サッカー選手になりたいと思ってたんです。でも、中学1年生の時に再発して入院して音楽を聴いていた時、音楽への想いが溢れてきて。それからサッカーももちろん続けてたんですけど、どちらかというと音楽のほうに、がっと傾倒して、自分で曲を作り始めたり、友達とバンド組んだりだとか、色んなことをやり始めて。高校生の時に自分が作ったデモテープが、レコード会社に認められてデビューしました。
――デビュー当時はどうでしたか?
本当に僕の場合、大変ありがたいことに、デモテープを送ってからデビューが決まって、とんとん拍子で半年ぐらいでデビューしてしまったんです。仙台から東京に通って、スタジオに行って歌って、そういうことを繰り返してたので、いつの間にかデビューしていて、『ミュージックステーション』に出させていただいて。高校生がもういきなり生放送です。
※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、デビューしてテレビに出演した清貴さんが、『あの上目遣いはホモだ』などというインターネットへの書き込みなどで疑心暗鬼になり、人前で歌うのが怖くなってしまってから、アメリカでの活動、帰国、カミングアウトについて、新曲『虹の向こうへ』に込めた想いと、今後目指すものなどについて伺ったインタビューの後半の全文と写真を掲載します。
<有料会員限定部分の小見出し>
■高校生でデビューしてテレビ出演。でも、セクシャリティの部分が表に出てしまう…
■ヒット曲が出て順風満帆と言われていたのが、人前で歌ったり表現することが怖くなった
■今までの人生の中での悩みや葛藤や痛みを、音楽として表現するのが使命だと
■ひとりひとりが何かのマイノリティ。その人たちを音楽で励ましていければ
<『虹の向こうへ』>
各ストアから250円で配信中。画像をクリックするとAmazonのページが開きます(試聴あり)。
配信ストア一覧
https://linkco.re/S77RPH8N
<『SING FOR JOY』>
参加費:一般 3,000円/中学生、高校生 2,000円/小学生以下無料
【大阪】2019年8月4日(日)14:00-16:00 モラッキースタジオ 1階
【仙台】2019年8月10日(土)13:00-15:00 仙台中央音楽センター 地下Aスタジオ
2019年8月12日(月・祝)13:00-15:00 仙台中央音楽センター 地下Aスタジオ
【東京】2019年8月18日(日)11:00-13:00 Studio RES 4F
【福岡】2019年8月23日(金)19:00-21:00 福岡市民福祉プラザ ふくふくプラザ音楽室
【鹿児島】2019年8月24日(土)9:00-11:00 そらのまち保育園
【名古屋】2019年8月26日(月)19:30-21:30 日本特殊巡業市民会館 地下第二リハーサル室
詳しくは『SING FOR JOY』のページをご覧ください
http://g-glamour.com/kiyo/?page_id=3240
<『清貴ワンマンライブ』>
【東京公演】2019年11月10日(日) 池袋オペラハウス
詳細は決まり次第、清貴さんのホームぺージにアップ
清貴オフィシャルサイト
http://g-glamour.com/kiyo/
twitter
https://twitter.com/Kiyosound?lang=ja
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池袋オペラハウス
https://opera-house.tokyo/
- 「ひとりひとりが何かのマイノリティ。音楽で励ましたい」、清貴インタビュー(下) 2019年8月4日
- 新曲『虹の向こうへ』発売&ワンマンライブ開催決定、清貴インタビュー(上) 2019年8月3日
- 2020年12月以前のプレゼント 2021年6月16日
- 2019年以前の有料会員登録のきっかけ 2020年8月18日
- 「ひとりひとりが何かのマイノリティ。音楽で励ましたい」、清貴インタビュー(下) 2019年8月4日
※清貴さんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。有料会員の方がログインするとこの記事の末尾に応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは9月3日(火)です。(このプレゼントの募集は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。
※ここから有料会員限定部分です。
■高校生でデビューしてテレビ出演。でも、セクシャリティの部分が表に出てしまう…
――高校生で、ミュージックステーションはすごいですね。
もう、めまぐるしく変わっていって。だから何が何だかよく分からない感じだったんですね、当時は。その中で、やはり、自分のセクシャリティの部分が、表に出てしまって…。
――そうなんですか。
例えば、ミュージックステーションに出た時に、誹謗中傷されたりとか…。
――セクシャリティ的な部分で?
『タモさんを見るあの上目遣いはホモだ』とか、すごくこと細かに。そういうことをインターネットに書かれて。僕自身はそれを隠してたので『メディアに出ると、こんなこと言われるんだな』って。それまでは、音楽が好きで、歌うことが好きでやってたのが、仕事になると、こんなことまで言われて、それを受け止めなきゃいけないって…。そこから、人に会うのがだんだん怖くなってしまって。会った人が、自分のことをもしかして、そういう目で見てるんじゃないかとか、疑心暗鬼になってしまって。
■ヒット曲が出て順風満帆と言われていたのが、人前で歌ったり表現することが怖くなった
当時を振り返ると、すごく閉ざしていて、写真なんかも、全然笑ってる顔がなかったりとか。デビューしてから最初にヒット曲が出て、順風満帆と言われていたのが、人前で歌ったり、自分を表現したりすることが、怖くなってしまったんです。
どんどん、内に内にこもるようになってしまって、活動も上手くいかないようになって。そういうことが積もり積もって、ちょっと環境変えないと、自分自身がだめになってしまうなって。
――アメリカを選んだ理由は何だっんでしょうか?
自分が影響を受けたものが、ゴスペルであったりとか、ソウルミュージックであったり、そういう音楽だったので。
――アメリカに行く前から、興味があったんですね。
そうです。大好きでした。
――アメリカの教会でゴスペルに出会われたのかと思っていました。
僕がデビューしたころ、ゴスペルのような歌い方をする人は日本にいないというので注目されたんです。元々ずっと憧れがあって、スティービー・ワンダーやホイットニー・ヒューストンとか、小っちゃい時から好きで。いつかアメリカで、本場でゴスペルを歌いたいって思うのは、デビューしてからずっとあったんです。それで、自分が日本で活動してる時の色んな葛藤だったり、自分自身を上手く表現できないとか、そういうものが積もり積もって、本当に自分が好きな音楽、やりたいと思っていたものを追求したいと思って、アメリカに。
■今までの人生の中での悩みや葛藤や痛みを、音楽として表現するのが使命だと
――そろそろインタビューの時間がいっぱいになってきました。さきほど『歌を残していきたい』ともおっしゃっていましたが、あらためて、今後、何を目指していきたいか教えていただけますか?
ひとつはやはり、シンガーソングライターとして、自分がこの世を去った後も、後世に残る曲を作りたいということ。あとは、今までの自分の人生の中での、悩みだったり、葛藤だったり痛みだったり…、そういうものを音楽として表現するっていうのが使命だと思っているので、それをずっと、死ぬまで続けていくっていうことが、自分のやるべきことかと。
――自身の痛みや葛藤を歌で表現することが、使命だと思われているんですね。
そうです。それを表現することによって、癒されたりとか励まされたりとか、慰められたっていう方が、いると思うんですね。だからそういうことを、活動を続けていくことが、使命と思っています。
そしてもうひとつは、『歌の伝道師』として、全国に、そのうち世界にも行けたらいいなと思っているんですけど、歌で人々の心をつないで、歌う人もハッピー、それを聴く人もハッピー、っていう、そういう輪を広げていきたいです。
■ひとりひとりが何かのマイノリティ。その人たちを音楽で励ましていければ
――痛みにも色々ありますが、どのような痛みを癒せる曲を作ることを目指されているんでしょうか?
人間、生きてると、つらいこととか生きづらいこととか、誰もが持っていると思うんですね。僕は今、マイノリティと言われてますけど、皆さんも、どこかの角度で見たら、ひとりひとりが何らかのマイノリティであって、そう考えると、悩みがないっていう人はいないわけですよね。だから、そういう人たちに、自分が今まで経験してきたところから、周りの人たちとの関わりの中で色んな話を聞いて、その人たちを、音楽で励ましていく、癒していく。そして、音楽を聴くと、優しい気持ちになれたり、誰かにその優しい気持ちを届けたり、そんな風になればいいなと思って、音楽を続けています。
――よくわかりました。今日はお忙しい中、長い時間、ありがとうございました!
※清貴さんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。この下の応募フォームからご応募ください。応募締め切りは9月3日(火)です。(このプレゼントの募集は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。