2019年11月9日（土）から12月1日（日）までTBS赤坂ACTシアターにて、12月7日（土）から12月16日（月）まで梅田芸術劇場にて上演されるミュージカル『ファントム』に、シャンドン伯爵役で出演する廣瀬友祐さんと木村達成さんにインタビューしました。稽古がはじまる前の段階での、シャンドン伯爵役に対する印象などについて伺いました。（下）では、おふたりがお互いの歌声についてどう思っているかなどについて伺った内容を紹介します。

――製作発表といろいろな取材を経て、『ファントム』に出演することについて、どんな思いですか？

廣瀬：城田優君から新情報を聞いて、楽しみが増えました。

木村：テンションが上がっております。

――おふたりは『ファントム』をご覧になったことはありますか？

廣瀬：前回の資料映像を拝見しました。

木村：僕もです。

廣瀬：舞台は拝見していないんです。

――『ファントム』のシャドン伯爵役のオファーが来た時にどう思いましたか？

廣瀬：詳しいわけではないのですが、『オペラ座の怪人』という作品があるのは知っていましたので、『ファントム』はどう違うんだろうと。そこから考えた時に、まずシャンドン伯爵が『オペラ座の怪人』のほうには出てこないなと。

――そうですね。『オペラ座の怪人』では、ラウル・シャニュイ子爵ですね。

廣瀬：違う役回りの、違う爵位を持つ人が出てきて、三角関係というところにおいて、どういうポジションなんだろうかと。すごいきらきらした王子様なのかなって。

――（笑）。

廣瀬：それが最初の印象です。

――名前だけでもそんな感じですよね。

木村：シャンパン王子って言われてるんですよね。

廣瀬：シャンパン財閥の……。

木村：モエ・エ・シャンドンってことですか？

――シャンパンを作るぶどう園を持っている、オペラ座のパトロンのひとりですね。

廣瀬：すごくきらきらした印象の役どころなのかなと、イメージとしては思っていますが、それだけだと、ただのお金持ちのお坊ちゃんみたいになってしまうなと。それが、何も情報がない、役名を聞いただけの印象でした。ファントムであるエリックが、印象としては、すごく悲劇的な要素をたくさん含んでいる分、その反対の印象の恋敵なのかなと。同じクリスティーヌを愛した人間として、分かりやすく識別したら、明るい顔なのかなという印象がすごくありました。でも、またそれも違うのかなと思い始めたところです。

――木村さんはいかがですか？

木村：原作小説から、ミュージカルになって、『オペラ座の怪人』『ファントム』『ラブ・ネバー・ダイ』と、派生の仕方がすごいじゃないですか。そのなかで、この『ファントム』は、エリックの過去が洗いざらいになってしまうというか、悲しいお話だなと思いました。そこにシャンドン伯爵としてどう関われるのかなと思っています。今日、新情報をいただいて、テンションは上がっていますが、逆に怖いところもあります。

※アイデアニュース有料会員限定部分には、木村さんが『エリザベート』でルドルフ皇太子役を、廣瀬さんが『1789 -バスティーユの恋人たち-』でフェルゼン伯爵をされ、今回もおふたりが伯爵役と、日常とかけ離れた役を演じることについてどう感じているかなどについて伺ったインタビュー前半の全文と写真を掲載しています。11月6日（水）掲載予定のインタビュー「下」では、おふたりがお互いの歌声についてどう思っているか、『ファントム』の楽曲についてどう思うかなどについて伺ったインタビューの後半の全文と写真を掲載します。

＜有料会員限定部分の小見出し＞

■木村：笑いが絶えないカンパニーになりそう　廣瀬：期待に応えなければいけない

■廣瀬：（伯爵役など）何もない廣瀬友祐としての日常に、引き締まる要素が出てきたり

■木村：ヒロさんは品があるんですよ　廣瀬：達成はいい眉毛があるから

■木村：出てきた瞬間から、「階級が高い人なんだろうな」と思われなければいけない

＜ミュージカル『ファントム』＞
【東京公演】2019年11月9日(土)～12月1日(日)　TBS赤坂ACTシアター
【大阪公演】2019年12月7日(土)～16日(月)　梅田芸術劇場 メインホール
公式サイト
https://www.umegei.com/phantom2019/

＜関連リンク＞
廣瀬友祐Official WebSite
http://hiroseyusuke.info
廣瀬友祐twitter
https://twitter.com/hirose_yuusuke
TATSYNARI KIMURA official site
https://www.tatsunari-kimura.com
木村達成｜up2you.jp
https://www.up2you.jp/actoractress/kimura/
木村達成twitter
https://twitter.com/TK_officialsite

• 城田優が演出と出演、加藤和樹・真彩希帆・sara出演、ミュージカル『ファントム』東京・大阪で2023年夏上演 2022年10月7日
• 上田久美子の戯曲『バイオーム』、中村勘九郎主演、花總まり、古川雄大らで6月上演 2022年4月16日
• 望海風斗主演、ミュージカル『DREAMGIRLS』2023年2〜3月に東京・大阪で上演 2022年2月14日

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• 「カッコいい役は向いていない」、『東京ラブストーリー』、廣瀬友祐（下） 2022年11月27日
• 「チャラいけどそこにちょっと寂しさが」、『東京ラブストーリー』、廣瀬友祐（上） 2022年11月26日
• 「優柔不断さに、リアリティが」『東京ラブストーリー』、笹本玲奈・夢咲ねね（上） 2022年11月19日

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• 【動画】ミュージカル『マチルダ』、11月30日11時から東京公演チケット一般発売開始 2022年11月30日
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• ミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』本編映像、複数アングルSwipeVideoで配信 2021年10月15日

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※廣瀬友祐さん＆木村達成さんのサイン色紙と写真１カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。有料会員の方がログインするとこの記事の末尾に応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは12月5日（木）です。（このプレゼントの募集は終了しました）有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。

※ここから有料会員限定部分です。

■木村：笑いが絶えないカンパニーになりそう　廣瀬：期待に応えなければいけない

木村：面白く楽しくなるだろうなという期待も、もちろんたくさんあります。そして、笑いが絶えないカンパニーになりそうだなとも。でももちろん、これは仕事であり、お遊びではないので、どこまでみんなでいい作品を作れるか、新たな情報を得て、ビビるほうが強くなったり……。

廣瀬：テンションは上がってますが、期待に応えなければいけない、頑張ろうと気が引き締まりました。

■廣瀬：（伯爵役など）何もない廣瀬友祐としての日常に、引き締まる要素が出てきたり

――木村さんは『エリザベート』でルドルフ皇太子を、廣瀬さんは以前、『1789 -バスティーユの恋人たち-』でフェルゼン伯爵をされていて、生まれた時から、皇太子、伯爵というのは、もちろん普段の日常とはかけ離れた役ですよね。今回も伯爵役ですが、そういう役を演じるのはいかがですか？

廣瀬：大変ですよね。僕は精神的にも肉体的にも、そういう階級の人たちを演じるほうが、良くも悪くもストレスを感じます。

――良くも悪くもなんですね。

廣瀬：良くも悪くも……。そこで、何もない廣瀬友祐としての日常に、引き締まる要素が出てきたりすることは感じますね。だから、今日の会見でも、歩き方から気をつけました。本当に嘘ではなく、そういう姿勢だったり所作だったりが、今、普通の生活をしているところでは、想像もできないというか、「嘘だろ！？」と思うようなことをしている人たちですね。

■木村：ヒロさんは品があるんですよ　廣瀬：達成はいい眉毛があるから

木村：でも、ヒロさんは、結構お金持ちというか、いいところの出の役をやってないですか？

――『エリザベート』で演じた役も、革命家とはいえスウェーデンの貴族でしたね。いいお家の出身。

木村：さらに、ロミジュリ（『ロミオ＆ジュリエット』）のティボルトでしょ。ヒロさんは品があるんですよ。

――品があるから、そういう役が回ってくる？

木村：そうそう！

廣瀬：達成はいい眉毛があるから。

木村：この眉毛でいいところの出の役を勝ち取ってるわけじゃないから。

廣瀬：どこかでその眉毛ネタ使ってくれないかなと思って……。

木村：見出しですからね、今日のね。

――アイデアニュースは残しますよ（笑）。

木村：明日、全剃りします。

廣瀬：やめて、大好きなんだから、達成の眉毛。

――ルドルフ皇太子の眉毛がないのは嫌です（笑）。

木村：あ、でも、描けますから。

廣瀬：話がずれてんだよ。

――ずれてますね（笑）。

廣瀬＆木村：（笑）。

■木村：出てきた瞬間から、「階級が高い人なんだろうな」と思われなければいけない

廣瀬：えっと、大変です。僕はストレスを感じがちな役どころではあるから、その分プライベートが解き放たれてしまうといいますか、緩みすぎちゃうんですよね。体をこう、ぴしっとしていた分、力が抜けるというような。単純にそういうところだったりとか。

木村：僕は役柄の階級などで縛られたことはないかな。

――（『エリザベート』公演中の）今もですか？

木村：別に、何の意識もしていないです。ただ、何も言われなくても、例えば皇太子であったり伯爵であったりとか、いいところの出というのは、台詞じゃなくて、出てきた瞬間から、「多分この人、階級が高い人なんだろうな」と思われなければいけないですし、そういうオーラなどを見せなければいけない。登場からそういう意識はしています。そこで決まってしまうから。それ以外は別に。日常もちゃらんぽらんですし（笑）。いつも寝てます（笑）。

廣瀬：そうね（笑）。

木村：そうねって！ そのまま載りますからね！

――（笑）。

木村：お客様方は、『達成、ちゃらんぽらんなのね』って（笑）。

廣瀬：いや、知ってるでしょ？（笑）。

木村：いやいや、知らないです。知らないって言うのもおかしいです。

――認めたことになっちゃいますね。

廣瀬：誘導尋問だ（笑）。

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