「若々しい部分を思い出して」、『ロカビリー☆ジャック』昆夏美インタビュー(上)

昆夏美さん=撮影・岩村美佳

ミュージカル『ロカビリー☆ジャック』が2019年12月5日(木)から12月30日(月)まで東京・シアタークリエで上演されます(福岡、愛知でも上演されます)。作・作詞・楽曲プロデュースを森雪之丞さんが、演出を岸谷五朗さんが、作曲を斉藤和義さん、さかいゆうさん、福田裕彦さんが手掛けるオリジナルミュージカル。主演は屋良朝幸さんです。シンガーのルーシー・ジョーンズを演じる昆夏美さんにインタビューしました。上下に分けてお届けします。上では、作品や役、楽曲の印象などを伺いました。

昆夏美さん=撮影・岩村美佳

昆夏美さん=撮影・岩村美佳

――『ロカビリー☆ジャック』の作品の印象はいかがですか?

歌やダンスがあって、ダンスで感情表現をするシーンもあるので、エンターテイメント性が強くて、華やかな作品になると思います。そして、コメディですね。何か言ったことに対して、スッと入れるワードがおもしろかったり、韻を踏んだ言葉遊びだったり、そういうところが巧みな雪之丞さんらしいなと思います。それを岸谷さんがどうやってよりおもしろく、肉付けや色づけをしていくのかなと楽しみですね。年末にぴったりな明るくハッピーな作品だと思います。

――ビジュアルも結構インパクトがありますよね。

そうですよね。この撮影のときは岸谷さんもいらっしゃって、衣裳選びから場の盛り上げまで参加してくださいました。作品によっては、シリアスな作品の場合、無音のなかでカメラのシャッター音だけがパシャパシャと響く撮影現場もあります。今回は、撮影現場に音楽も流れていましたし、こんな作品になるだろうなという楽しさが伝わってきました。皆さん自然な笑顔や表情をされてますが、役者を自然とそういう表情にさせてくれる現場でしたね。

――流れている音楽はロカビリー系のものが流れているんですか?

そうですね。ガンガン流れていました。小物もすごく凝っているんですね。サングラスやパフェを持ったりして、1つ1つにこだわりがあるなと感じる現場でした。セットやイスも可愛くて、メイクや髪型も誇張して表現することによって、こういう楽しそうなテイストが伝わるなと思って。かわいくて、おしゃれで、スタイリッシュというか、小洒落た感があるフライヤーだなと思います。

――(取材時点で)仕上がっているのは2曲とのことですが、音楽については、いかがですか?

斉藤さんのギターと声の入ったデモを頂いたのですが、編曲やアレンジがあって女性キーに直したりして、そういう風に色づけしていくと、やはり印象は変わるだろうなと思います。今の時点では、これまで自分が歌ってきたことがない曲だなと。

<取材協力>
ヘアメイク:五十嵐友美
スタイリング:津野真吾(impiger)
衣装協力:GOLDY、RPKO

※アイデアニュース有料会員限定部分には、『ロカビリー☆ジャック』で演じる売り出し中の新人のシンガーのルーシー役について、初めて完全オリジナルのミュージカルに出演することや、共演する岡千絵さん、屋良朝幸さん、海宝直人さんらについて話してくださったインタビュー前半の全文と写真を掲載しています。11月21日(木)掲載予定のインタビュー「下」では、幼いころのお話から中学3年生の時に進路変更を決意した経緯、大学時代に『ロミオ&ジュリエット』でデビューした時にロミオ役のおふたりと交わした会話や、これまでに出演した『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』などについても話してくださったインタビューの後半の全文と写真を掲載します。

<有料会員限定部分の小見出し>

■どうやって歌えばいいのかという期待と、新しい引き出しを使わなければいけないという挑戦

(平野)綾ちゃんが事務所社長で、私は事務所の売り出し中の新人のシンガーなんです

■なにをやっても自分が正解というか、私が作りあげてきたものがルーシーになる。光栄です

海宝さんとは『ミス・サイゴン』も含めて1年ほぼ一緒。屋良さんとは初めて

<ミュージカル『ロカビリー☆ジャック』>
【東京公演】2019年12月5日(木)~12月30日(月) 日比谷シアタークリエ
【福岡公演】2020年1月11日(土)~1月12日(日) 福岡市民会館
【愛知公演】2020年1月16日(木) 日本特殊陶業市民会館ビレッジホール
公式サイト
https://www.tohostage.com/rockabilly_jack/

<関連リンク>
昆夏美 東宝芸能 オフィシャルウェブサイト
https://www.toho-ent.co.jp/actor/1059
昆夏美 Twitter
https://twitter.com/khooon3

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昆夏美さん=撮影・岩村美佳

昆夏美さん=撮影・岩村美佳

※ここから有料会員限定部分です。

■どうやって歌えばいいのかという期待と、新しい引き出しを使わなければいけないという挑戦

――どんなテイストの楽曲ですか?

私が今、頂いている曲は、どちらかというとバラードでしょうか。なんて言ったらいいんだろう……斉藤さんがライブなどで歌っていそうな感じ(笑)。

――斉藤さんの声の、あのアンニュイな感じですか?

斉藤さんカラーがすごく出ていて、この歌を私はどうやって歌えばいいのかという期待と、新しい引き出しを使わなければいけないという挑戦。楽しみながら初日の12月5日までに完成させて、表現できるようになればいいなと思います。まだまだ模索中ですね。

――今回はシンガー役ですが、シンガー役は初めてですか?

シンガー役として歌うというのは、初めてですね。

昆夏美さん=撮影・岩村美佳

昆夏美さん=撮影・岩村美佳

(平野)綾ちゃんが事務所社長で、私は事務所の売り出し中の新人のシンガーなんです

――台本上のなかで、ルーシーはどんな女性ですか?

(平野)綾ちゃんがクラブのボスで、NYに進出して事務所を立ち上げるんですが、私は綾ちゃんの事務所の、売り出し中の新人のシンガーです。がんばっていて、どこか魅力的なところやパフォーマンスがある、これからスター街道に上っていくような子なんだろうなと思います。

――性格的なところはいかがですか?

キャピキャピしているなと思います。台詞に「プンプン」って書いてあったんですよ(笑)。屋良さんとのシーンですが、「プンプン」と書いてあって、プンプン……?って(笑)。あと、私の台詞ではないですが、どなたかが私のことを「ぶりっ子」と言っていたり、そんな要素をなにも持ち合わせてなくて恥ずかしいです……(笑)。メイクや衣裳に助けてもらって、少しでも自分の若々しい部分やキャピキャピしたかわいい部分を思い出せたらなと思います。いつもは、こういうキャピっとした役とは無縁なので。

――確かに不幸なことが続いたり、背負っているものが大きかったり(笑)。

そうなんですよ(笑)。それが常だったので、そういう意味ではなかなかやったことがない役で、新しいですね。アイドルと書いてありましたから、ちょっと生田絵梨花に聞こうかなと思います(笑)。

――なるほど!

「アイドルってどんな感じ?」って(笑)。

昆夏美さん=撮影・岩村美佳

昆夏美さん=撮影・岩村美佳

■なにをやっても自分が正解というか、私が作りあげてきたものがルーシーになる。光栄です

――これまで、オリジナルミュージカルに出演されたことも、そんなにないんじゃないかと思いますが。

完全オリジナルミュージカルは初めてかもしれないですね。日本初演や、原作があったりする作品はありましたが。

――オリジナル作品に取り組むというところに関しては、いかがですか?

なにをやっても自分が正解というか、私が作りあげてきたものがルーシーになるので、いかに役を構築していって精度を上げて、お客さまに、「これが『ロカビリー☆ジャック』です」という風に見せていくかですね。1から作りあげていくというのは本当に初めてですし、なかなか日本ではない機会だと思うので、こんなに素晴らしいキャスト、スタッフ、クリエイターの皆さんと一緒にできるのは、光栄です。私は基本的に海外作品に参加することが多いので、ノウハウがわからないです。

――これから始まるという段階で、気持ち的にも違いますか?

普通は動画サイトで音源を聞いたり、海外の資料を見たりするので、雰囲気はわかりますが、それが全くないので。森雪之丞さんや岸谷さん、屋良さんは『SONG WRITERS』をされていて、空気感などがあると思うので、まずはそこに乗っかって、入っていって、自分の役割を見つけていきたいです。柔軟にいたいですね。

昆夏美さん=撮影・岩村美佳

昆夏美さん=撮影・岩村美佳

海宝さんとは『ミス・サイゴン』も含めて1年ほぼ一緒。屋良さんとは初めて

――共演者も素晴らしい方々というお話がありましたが、どんな印象ですか?

岡千絵さんは『シークレット・ガーデン』という去年シアタークリエでやった舞台で、振り付けとステージングをされていたんです。今回は、結構絡む役なので、うれしい再会ですね。今度は共演者として舞台に立てるので、岡千絵さんの名前を見たときはうれしかったです。綾ちゃんは以前同じ役をやらせてもらっていたので、一緒に共演する機会はなかったですし、屋良さんや吉野(圭吾)さんともご一緒したことがなくて、青柳(塁斗)さんも初めてです。

――そうすると、逆に海宝(直人)さんしか共演経験がないんですね?

海宝くんとは、次の『ミス・サイゴン』も含めて、『レ・ミゼラブル』から1年間丸々ほぼ一緒なので、うれしいです。でも、今回は役的にあまり絡むことがないので、今回は各々でがんばろうという感じです(笑)。

――また来年がんばろうという感じですね(笑)。

はい、来年また一緒に(笑)。

――屋良さんの印象はいかがですか?

『ドッグファイト』を拝見したことがあります。「屋良さん=ダンス」というイメージがあると皆さんからもお聞きしますが、今回はこの作品で屋良さんならではのダンスが楽しみです。雪之丞さんも屋良さんのことを知っているからこそ、表現する場を作ったりされるのかなと深読みしたりもしていて、今回は屋良さん演じるジャックの相手役ですが、そばで勉強させていただきたいと思っています。

昆夏美さん=撮影・岩村美佳

昆夏美さん=撮影・岩村美佳

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“「若々しい部分を思い出して」、『ロカビリー☆ジャック』昆夏美インタビュー(上)” への 2 件のフィードバック

  1. ナッツ より:

    昆ちゃんのインタビュー、とても嬉しいです!赤いリップもシックな装いも似合っていてお写真も素敵です。
    斉藤和義さんのライブに行ったりもするので昆ちゃんが斉藤さんの曲を歌うのはとても嬉しいです♪♪

  2. のこ、 より:

    記事を拝見して、役や作品のイメージが広がりました。
    日本発のオリジナルミュージカルに昆さんが参加されること、今からとても楽しみです!

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