「両軍に感情移入できるから悲しい」、『銀河英雄伝説』米原幸佑&藤原祐規対談(上)

米原幸佑さん=撮影・NORI

田中芳樹さんの大ヒット小説を原作とする舞台『銀河英雄伝説 Die Neue These ~第三章 嵐の前~』が、2019年10月24日(木)からの東京公演を終え、2019年11月2日(土)~11月3日(日・祝)にZepp Namba(OSAKA)で上演されます。自由惑星同盟・銀河帝国それぞれの重鎮、アレックス・キャゼルヌ役の米原幸佑さんと、パウル・フォン・オーベルシュタイン役の藤原祐規さんにインタビューしました。開幕直前のお稽古の合間を縫いながら、まずは米原幸佑さんのソロインタビュー、続いてお二人による対談、そして藤原祐規さんのソロインタビューとしてお話いただきました。(このインタビューは東京公演開幕前に行ったものです)

米原幸佑さん=撮影・NORI

米原幸佑さん=撮影・NORI

――第一章が上演されて、ちょうど一年になります。

米原:一年も経ちましたか、早いですね。第一章から、第二章がちょっと空いて、第二章から第三章が結構早かったので、今回は全然久しぶり感が無かったです。一章から二章のときは、とくに僕は、伊勢(アッテンボロー役の伊勢大貴さん)と絡むシーンが多かったので、二人でちょっと小ネタ考えたりしながらやっているときは「一章もこんな感じだったねー」みたいに。でも、わりとすぐ感覚と言うか、雰囲気は取り戻せたかなという感じはありましたね。三章は、二章からの地続き感があって「なんか久しぶり感ないなぁ!」「この間やもんねぇ~」みたいな。

――キャゼルヌという役が、もう身体に宿っている感じですか?

米原:そうなんですかね、良いのか悪いのかはさておき。第一章のときは、キャラクターを染み込ませる作業が結構大変で、第二章に関しては、それを踏まえて演っていたので、楽しくいろいろ挑戦できたかなという感じで。今回は、ほとんど何もと言ったらアレですけど、新しいキャラクターもたくさん増えたので、自分のキャラというよりは周りとの関係性がどんな感じなんかなー、というのを。同盟軍全体でバーン! と出るシーンが結構多いので、こことここはどれぐらい絡めるかな? とか、誰とだったら目配せとかしても変じゃない、関係性が崩れないとかそういう細かいところを探り探り。人数増えた分、新キャラも多いので意識しているのはそういうところですね。

――そうなんですね。第一章でのインタビューでも「人間関係を細かく構築している」とお話くださったのを思い出します。

米原:あー、やっぱ変わっていないですね。そうですね、「銀英伝」は派手な動きやオーバーなリアクションとかをするような作品じゃないので。たぶん帝国も一緒だと思うんですけど、そういうところで帝国と同盟の雰囲気の違いとか、関係性を見せていくしかないというか。今回もそうですけど、基本的には戦争しているけど、日常な感じを出しつつ式典のシーンではちゃんと軍人っぽく、こうピシッとして「あ、軍人なんやな」みたいなギャップとかを。

――たしかに!ヤンやアッテンボローと三人で会話しているときと、軍人として式典に参加しているときの雰囲気が違いました。

米原:今回もわりとポイントで出てくるんですけど、結構戦闘シーンは多いので、だいたい僕が出てくるシーンは、同盟がちょっと和やかな雰囲気になるシーンみたいな感じです。僕は基本的に戦艦にも乗らないし白兵戦もしないので、戦闘シーンは出ないので、イゼルローンに残ってお留守番です。今回は白兵戦もあるし、オープニングから結構バカスカやっているので、三章が一番派手なんじゃないかなーって。

※アイデアニュース有料会員限定部分には、米原さんのソロインタビューの続きでカンパニーの様子などについて伺った内容と、途中から藤原さんがインタビューに加わって、『マグダラなマリア』『CLUB SLAZY』『「真夜中の弥次さん喜多さん」 双』などでこれまで共演してきた2人の変化などについて話してくださったインタビュー前半の全文と写真を掲載しています。10月31日(木)掲載予定のインタビュー「下」では、『銀河英雄伝説 』の中で「中間管理職」的な立場にあるおふたりの稽古場での役割や、同盟・帝国それぞれのチームの様子などについて話してくださった対談の後半部分と、藤原さんソロインタビューになってからは、第二章でオーベルシュタインを実際に演じての思いや、第三章について藤原さんに伺ったインタビューの後半の全文と写真を掲載します。

<有料会員限定部分の小見出し>

■米原:今回は、帝国と同盟の役を兼ねている人が活躍。裏は早着替えで戦場みたい

■米原:藤原は、みんなに「こうした方がエエんちゃう?」と。そういう歳になったんやなー

■藤原:初共演したころの幸ちゃん、「すげぇな!」って思いました。ただ、チャラかった

■米原:昔は「いかに爪跡を」みたいな感じ。主演をやらせてもらえるようになって変わった

<舞台『銀河英雄伝説』>
【東京公演】2019年10月24日(木)~10月27日(日) Zepp DiverCity(TOKYO)(この公演は終了しています)
【大阪公演】2019年11月2日(土)~11月3日(日・祝) Zepp Namba(OSAKA)
公式サイト
https://www.gineiden.jp/

<関連リンク>
舞台 銀河英雄伝説 公式 Twitter
https://twitter.com/gineiden_stage
藤原祐規 Twitter
https://twitter.com/fukey0424
藤原祐規 アミュレート
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米原幸佑 よしもとクリエイティブ・エージェンシー
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藤原祐規さん=撮影・NORI

藤原祐規さん=撮影・NORI

※ここから有料会員限定部分です。

■米原:今回は、帝国と同盟の役を兼ねている人が活躍。裏は早着替えで戦場みたい

――もうすぐ初日を迎えますが、カンパニーの雰囲気はいかがですか?

米原:帝国と同盟で別々で稽古をすることが多いので、通し稽古で観るみたいな感じだったりするんですけど、今回両方兼ねて演ってくださるおじさまチームと若い衆が非常に活躍します。帝国の役を演ったと思ったら次は同盟と、第七場まであるんですけど、ひとつの場だけで4回着替える人がいたりするので、裏が早着替えで戦場みたいなんです。僕らはそれを邪魔しないように「頑張れ!」って応援しているっていう。僕らよりみんなを、おじさまたちを気を使ってあげたいなっていう感じです。

――大所帯のカンパニー内のコミュニケーションを円滑に保つところが本当に大切になってきますね。上演回数を重ねて、みなさん一緒に居る期間も長いですが、この仲の良さには、鍋の会も一役かっているのでしょうか?

米原:そう、それは第一章の頃から導入されて…、でもそれは「銀英伝」というか、大岩さんの現場独特なのかもしれないですけど、やっぱりこれだけの人数が出る舞台で、ひとつの作品で統率をとろうと思ったら大変だろうなと思うんですけど、これだけ連携とれているっていうのは大岩さんの細かい気遣いというか、稽古が終わったあとに鍋つつきながら、みんなで話しながら、そういうので一体感は生まれているんじゃないかなっていう気はしますね。

――キャゼルヌを通して一年間作品に向き合われて、新たな発見などはありましたか?

米原:第一章では、ここから新しい「銀英伝」を立ち上げていこう、みたいな感覚とかキャラとかが多かったんです。第三章はわりと客観的に見れるシーンが多かったりするんですけど、戦争してて軍人だけど、すごいサラリーマンっぽいなぁっていう。僕は左遷されたりするんですよ。だから、戦争している組織同士って、すごい会社っぽいなと思ったのと、こういう戦争って無くなるに越したことはないけど、お互いの「正義」がすごい濃いので、やっぱり繰り返してしまうモンなんやろなー、っていうところは見てて感じますね。

――お互いの正義がぶつかって争いに…。

米原:そうですね。僕らじゃ計り知れない、上の方の情勢や政治が結構複雑に。だから巻き込まれてんのやろな、という感じはしますね。生まれた頃にはもう戦争が始まってたという感じで、いまの僕らの感覚とは違うんですけど。ヤンの台詞で好きな言葉があって “人は戦争を起こすときは、命より大切なものがある、やめるときは、命より尊いものはないといって終わる” といった意味の。でもずっとその繰り返しなんやろなぁって気はしますね。だから両方とも見ていると、両方の事情があって、両方の正義があって、両方の軍に感情移入できるというか。だからすごい悲しい話ではあるなと思いますね。

米原幸佑さん=撮影・NORI

米原幸佑さん=撮影・NORI

■米原:藤原は、みんなに「こうした方がエエんちゃう?」と。そういう歳になったんやなー

――第二章からオーベルシュタイン役で藤原祐規さんが参加されましたね。

米原:キャラクターの運び方とか上手だなって思います。けどそれより裏でラインハルトとかみんなに「こうした方がエエんちゃう?」とか、ずーっと人のシーン、帝国のシーンを見て観察しているとことか、すごいオベっぽいなーと。「あー、藤原もそういう歳になったんやなー」っていうか。藤原って、わりとマイペースなタイプなので、こんなに人の面倒みるの珍しいなって。でもそれって「そっか、そういう年齢か!」とか思いつつ。第二章から藤原が参戦して安心はしましたね。

――安心というのは?

米原:やっぱり藤原も、出てくるだけでクッと場を締めてくれる役者としての安心感ですね。稽古見ながら「こんなに積極的に帝国のシーンに対して、意見出しに行くんや!」とか、そこはちょっと驚きでしたけど。帝国は帝国ですごい良いチームワークだなと思います。前回二章のときの大阪で、なぜか帝国のメンバーと大岩さんと、同盟から僕だけでご飯に行くっていう会があって。帝国がズラッと居て「あー、こういう感覚か」みたいな。すごい若いなーっていう感覚でした。

――では、同盟は?

米原:同盟もキャッキャしてはいるんですけど、キャッキャっていうよりは、小言の言い合いとか、小ボケのやり合いとか。で、帝国はホンマに「これ、美味しいねー!」みたいな会話してる。帝国はみんな純粋なんですよ。同盟はなんというか、みんな “ひと毒” 持ってる、いじりいじられ、みたいなところもあります。

――演出の大岩美智子さんからの言葉で、特に印象的だったものを教えてください。

米原:どいつもこいつもそうなんですけど、帝国に比べたら、ちょっとこう“ひと毒” 持ってる役者が多いんで。僕らが集まってワァワァしゃべっている感じが、結構リアルに役っぽいというか。俊(小早川俊輔さん)だったらヤンっぽいなとか、伊勢だったらアッテンボローっぽいとか。

――普通にしているときで、もう役が滲んじゃっている感じで?

米原:はい。大岩さん曰く、僕の居方もキャゼルヌっぽいって言われて。自分ではわからないですけど「あ、そうなんやー」と思って考えたら、溶け込んではいるんですけど、ちょっと一歩引いて見守っている感は、確かにキャゼルヌっぽいのかなー、とか思います。

――同盟の中でのキャゼルヌの居方については、第一章でお話いただいたときにも触れていらっしゃいましたね。

米原:そうですね。でもそれこそ同盟の中でも、キャゼルヌより上の方が居たりとか、そういうのもあるので。まぁ、中間管理職というか。

――下からの突き上げ上からの圧、みたいな?

米原:居心地は良いですけど。というか、僕はスルスルとすり抜けるタイプなんで。キャゼルヌさんは、しっかり責任を押し付けられるタイプなんで、大変だなーと。キャゼルヌと自分との対比もわかってきたし。

――キャゼルヌとご自身の違いはどんなところでしょう?

米原:キャゼルヌの方が家庭もあるし、下の面倒も見ながらも上からの政治的な圧力っていうのがのしかかっているので、大変だなーと。まぁ役者も、そんなのはあるんですけど。だから、今回は優しい方が多いので、上からの圧力はまったくないです。

――中間管理職ポジションでも居心地の良い現場なんですね。

米原:そうですね、みんなが本当に一丸となって、って言ったらすごい安くなっちゃいそうですけど、本当にみんな個々が「どうすればもっと良くなるかな?」とか、「どうすればもっとシーンが濃くなるかな?」というのを考えつつ、これだけ人数居たら、まとまるのも難しいような気もするんですけど、「じゃあ、通し始めます!」って言ったら、シュッとみんなが個々でグッと集まる。あの集中力っていうのはすごいなと。あと、みんなで「次の早着替えなんだっけ?」って助け合ったりしているのを裏で見ていると、素敵な座組だなって思いますね。

――カンパニーの皆さんが同じ方向を、作品を良くしようという思いでまとまって。

米原:そうですね。話の中で艦隊的にはみんな別の船に乗っているんですけど、一個の作品としては、みんなちゃんとひとつの船に乗っているなぁっていう感じはしますね。

――「銀河英雄伝説」というひとつの船。

米原:そうですね、舞台版の。

――続いてはお二人の対談に移らせていただきますが、その前に、作品を観に来てくださるお客さまへ、米原さんからのメッセージをお願いいたします。

米原:「銀英伝」は、お話的にたくさん登場人物も出てきたり、戦争モノあるあるだと思うんですけど、見た目みんな軍服とか、衣裳が似てるじゃないですか。帝国は黒、同盟は青みたいな。だから、ちょっと予習してきてくれた方が、わかりやすいなとは思います。まっさらも良いけど、予習してきてくれた方が、よりわかりやすいと思います。「銀英伝」に関しては「まったく予備知識なしで観ても大丈夫だよ」って、一概に言えない感じかなと。見終わった頃に「あの人とあの人がアレで」というのはわかるんですけど、最初から分かろう、話にグッと集中して入ろうと思ったら、多少予習してきて欲しいなと。「どんな人が出てんのやろ?」とか、ちょっとネットで調べるくらいでも良いので。

米原幸佑さん=撮影・NORI

米原幸佑さん=撮影・NORI

■藤原:初共演したころの幸ちゃん、「すげぇな!」って思いました。ただ、チャラかった

――ここからは藤原さんと米原さんのお二人にお話を伺います。お二人はこれまでにも何回か共演されていますね。

藤原:『マグダラなマリア』(2008年)。

米原:『CLUB SLAZY』(2013年)、『「真夜中の弥次さん喜多さん」 双』(2017年)と続いて、という感じですね。『マグダラなマリア』が初共演ですね。藤原とやるときって、シリーズものが多くて。「弥次喜多」は、僕は1回しかでていないですけど、「銀英伝」もそうなので。

――お互いの初印象はいかがでしたか?

米原:最初の印象は、とにかく今の藤原の稽古場の居方とは、ほど遠いですね。いまはものすごい面倒みてるし、アドバイスしたりっていう感じなんですけど、昔はとにかくひとりでずっと台詞の稽古したりとか。こう、稽古場の端っこでブツブツ言っているみたいなイメージで、ストイックだなとは思っていました。

藤原:はじめて共演したのが、多分10年以上前?

米原:そうやな、俺が二十一、二とかやから、10年くらい前やな。

藤原:そのとき、幸ちゃんの所属している「RUN&GUN」が、ちょうど2.5次元をやり始めた直後ぐらいで。

米原:そうね、はじめて『エア・ギア』(2007年)ってやつで。

藤原:「2.5」って言葉がなかったときだったと思うんですけど、すげぇイケイケで、なんか…、チャラかった。

米原:ははははは!。

藤原:めっちゃチャラかった。僕と同年代っていうかちょっと下ですけど、笑い、ストレート、歌、ダンス「こんなに何でもできるんや、すげぇな!」 って思ってましたね。ただ、チャラかった。

米原:イヤイヤイヤ。チャラくないっスよ。

藤原:「コワッ!」って思いましたよ。

米原:イヤでもね、…そうっスね、なんか尖ってましたね。二十代後半くらいまで。

藤原:全然違うイメージです。いまはもう、とくに三十越えたくらいからなのかなと思うんですけど。「座組とは」「カンパニーとは」みたいなことを、結構飲み会でも後輩に言ったりとか。

米原:そうそう言った! 聖一朗とかに言ったわ。「座長って、主役のこと言うんちゃうと思う」みたいな話した気がする。

藤原:うん。でも、それは「銀英伝」の第二章の飲み会やったんですけど、僕がその言葉をはじめて聞いたのは、わりと「スレイジー」のときとかに。「スレイジー」って、主役っていう主役がそんなに居ないというか、毎回メンバー変わっていく舞台やったんで。で、幸ちゃんはそのメインも演ってたからか、当時すごく「スレイジー」背負ってたなって思ってたんですけど、そのときにも聞いた言葉で。

米原:あー。

藤原:アレぐらいから、思ってきたんかなって思いましたけど。

米原幸佑さん(写真左)と藤原祐規さん(同右)=撮影・NORI

米原幸佑さん(写真左)と藤原祐規さん(同右)=撮影・NORI

■米原:昔は「いかに爪跡を」みたいな感じ。主演をやらせてもらえるようになって変わった

米原:そうですね。二十代後半になって主演の舞台をやらせてもらえるようになってきてから、わりと変わってきましたね。昔は「いかに爪跡を残したろか!」みたいな感じが多かった。

藤原:「ツマランでも、俺だけ光れば」みたいな。

米原:そういう感覚でした。いま思えばちょっと恥ずかしいですけどね。もう「他の奴がコケても俺だけ絶対光ったるからな!」みたいな。

藤原:「むしろコケろ」みたいな。

米原:ははははは! いや、リアルに思ってたもんな。フッキーは全然あれでしょ? そういう争いごとにあまり関与しないタイプ。

藤原:僕、逆に三十越えたくらいから出てきたかもしれないですね。「むしろコケろ」もちょっと思いますけど。

米原:マジかよ!

藤原:なんか「この舞台、俺と被ってる奴おらへん、ラッキー!」とか。

――同じ座組に似たキャラづけがあるとやはり気にされますか?

藤原:僕はその役が、たとえば今回やったら、オーベルシュタインはすごい暗いというか…。

米原:陰湿な、淡々とした、な?

藤原:陰湿な淡々とした役ですけど、淡々とした役がもう二人くらいおったら「やべぇな。被ってきたな」って思う方ですね。

米原:僕は、それはあんま思ってないですね。なんか「自分が作品の良い “歯車” になればエエかな」みたいな。

藤原:…こんなこと言う奴じゃなかったんですよ、マジで! “歯車” とか。「どーでもええやろ」っていう人間やったんですよ。

米原:ははははは! 僕はもう、同盟軍が円滑に回ればもう。僕が出て、そのシーンが円滑に回ればいいなぁっていうことしか考えてないです。

――キャゼルヌがまさにそういう役回りですが、役に影響されたり?

米原:キャゼルヌはそうですね。ま、でも役によって引っ張っていかなアカンときは、たしかにいまでも、グイグイやったりしてました。『SHOW BY ROCK!!』(2016年)のときとかは結構。でも役によってちょいちょいポジションは変わるんかなぁ。現場の居方みたいなモンは。

米原幸佑さん=撮影・NORI

米原幸佑さん=撮影・NORI

※米原幸佑さんと藤原祐規さんのサイン色紙と写真(米原さんソロ1枚と藤原さんソロ1枚の計2枚)を、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。この下の応募フォームからご応募ください。応募締め切りは11月30日(土)です。(このプレゼントの募集は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。

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“「両軍に感情移入できるから悲しい」、『銀河英雄伝説』米原幸佑&藤原祐規対談(上)” への 4 件のフィードバック

  1. asm より:

    銀英伝第3章も観劇いたしました。
    内容がどんどんスピードを上げていく過程の作品で。でもたくさんの印象的なシーンがあり、とても面白く観劇できました。続編の発表も心待ちにしたいです。

    米原さんと藤原さんのテンポのよい対談、楽しませていただきました。(下)も楽しみに読ませていただきます。

  2. ナツオ より:

    銀英伝だけではなく米原さんと藤原さんお2人の役者に踏み込んだ対談、大変楽しく読ませて頂きました。最近の作品でいえばミュージカル「ハムレット」の矢田さんへのインタビューも興味深く読ませていただきました。今後も楽しみにしております。

  3. Liou より:

    米原幸佑さんの記事が読みたくて会員になりました。
    米原さんが、現場での立ち位置が変わった、今は周りを立てるようにしていると言われていて、作品ごとにカンパニーが変わる役者さんたちは大変だなと思いました、

  4. みずか より:

    いつも素敵な記事を有難うございます。
    米原さんファンなので、今回インタビューを載せて頂き嬉しいです。
    とても読み応えがありました。
    仲良しなフッキーさんとの対談も楽しかったです。

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