これからは全国各地で「モモタロ」を、神木優インタビュー(下)

神木優さん=撮影・橋本正人

「桃太郎」を題材にした1人舞台「モモタロ」公演を続けている俳優、神木優(かみき・ゆう)さんのインタビュー。「下」では、東京の23区すべてで開いた公演で得たものなどについて、うかがいました。

神木優さん=撮影・橋本正人

神木優さん=撮影・橋本正人

東京23区のすべてで公演を行うという目標を立てて実行した神木さんですが、その記録を見て、私が一番「おお!」と思ったのは、3番目に行った渋谷区の美容室での公演でした。ホールやスタジオ、お寺、神社、カフェ、ギャラリーなど、各区にあるさまざまな施設で「モモタロ」公演を開いてきた神木さんですが、「美容室」では、シャンプー台を使ったコントなども行ったとのことでした。

桃太郎とシャンプー台が、いったいどう組み合わさるのか?、と思いましたが、まずは「桃太郎」公演を1人でやって、それから美容師さんに入っていただいて、コラボのコントを20分程度するというスタイルだったそうです。「劇場に足を運びにくい人に観に来ていただけるように、日常の場所で公演を」という試みは、とても面白いものだと思います。美容室では「桃太郎のヘアアレンジショー」も行ったとのことでした。

東京23区内すべてでの公演を終えての感想をたずねると、神木さんは「力がつきました」と。「力がついた、力が尽きたというですか?」とお約束の突っ込みをすると、「力が付いたというか、1人でやる力がついたという感じがしています」とのこと。「1人でやるには、いろいろなものが完結してゆく必要があり、アドリブの返しや笑いなど、エンタテイメントの空間として満足して帰っていただける率が高くなった」と感じているそうです。

「モモタロ」東京公演より=写真提供:神木優さん

「モモタロ」東京公演より=写真提供:神木優さん

神木さんは、もともと「東京23区制覇」が目標だったわけではなく、当初は「全国47都道府県のすべてを回りたい」という思いがあるけれども、いきなりはできないので「まずは東京23区すべてを回ろう」という目標を立てて、実行しました。現時点での「モモタロ」公演は、東京以外では大阪と高知でしか上演していませんが、現在、福島、京都、兵庫などでの上演を目指して準備中。いつかは海外での公演も行ないたいと、神木さんは考えています。

神木さんは、大阪市立大学在学中に英国に留学した経験もあり、英語の能力はペラペラならぬ「へらへら」程度だそうですが、海外公演をするとなると「海外の人は桃太郎の話を知らないので、そこが課題です」と話していました。

「モモタロ」東京公演より=写真提供:神木優さん

「モモタロ」東京公演より=写真提供:神木優さん

<神木優さん関係の公演やテレビ番組など(2015年11月13日現在)>
2015年11月23日 神木優ソロアクト「モモタロ」神奈川公演 @港南区民文化センター ひまわりの郷
→ http://www.himawari-sato.com/
2016年2月 「空のバッキャロー!」 @シアターグリーンBox in Box Theater
→ http://www.theater-green.com/boxinbox.html
出演中のテレビ番組「The English Bar〜大人の楽しい英語〜」(バーテンダー役)
→ http://www.bsfuji.tv/top/pub/english_bar.html

<関連サイト>
神木優公式ホームページ
→ http://yuhkamiki.com/
神木優ブログ「FLY -yuh KAMIKI’s-」
→ http://ameblo.jp/yuhkamiki/

<アイデアニュース関係記事>
桃太郎を題材に、さまざまな表現で演じるソロアクト「モモタロ」公演
→ https://ideanews.jp/backup/archives/3377
「桃太郎」の1人舞台で東京23区制覇、神木優インタビュー(上)
→ https://ideanews.jp/backup/archives/11915
これからは全国各地で「モモタロ」を、神木優インタビュー(下)
→ https://ideanews.jp/backup/archives/11917

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神木優さんのサイン色紙と写真を、抽選でアイデアニュースの読者3人にプレゼントします。どなたでもご応募いただけます(応募締め切りは11月27日)。当選者の発表は発送をもってかえさせていただきます。(このプレゼントの募集は終了しました)ご応募くださったみなさま、ありがとうございました。

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神木さんに「モモタロ」を支えてくださる人の話、そして、困難な状況にある人への応援メッセージなどをうかがいました。

神木さんは現在の所属事務所は、空手の角田信朗さんらが所属する「ジャイロスコープ」(http://gyroscope.co.jp/talent)ですが、「モモタロ」公演は事務所とは別に自分自身で行っている活動とのこと。もともと、「モモタロ」公演が東京23区を制覇する最後の公演となった東京タワー公演(2015年6月12日)を見たジャイロスコープの関係者から声がかかって、所属することになったそうです。

1人舞台で受付役など何から何まで1人ですることは不可能なので、「モモタロ」公演は、神木さんの知り合いの人に手伝っていただいて行ってきました。今後は東京を離れて全国各地での公演を行ないたいと考えていますが、これまでもバックアップしてくださった方の各地でのお知り合いなどに応援してもらうことが必要になりそうです。

「モモタロ」東京公演より=写真提供:神木優さん

「モモタロ」東京公演より=写真提供:神木優さん

インタビューの最後に、ソロアクト「モモタロ」で新たな活動の地平を開こうとしているエネルギッシュな神木さんに「いろいろ困難な状況にある人、どうしたらいいかと悩んでいる人にメッセージを」と無理なお願いをしてしまいました。

神木さんは「俳優としてですか? 個人としてですか?」とたずねられたので、「個人として」と聞くと、「難しいですねぇ」と言いながらも、次のように答えてくださいました。

「僕は表現者なので、桃太郎も含め、笑っていれば幸せになれる気はします。『人生に笑いを』と言って、桃太郎を提供している部分もあるし、桃太郎はほぼコメディーで作っているので、そういう笑えるものを増やしていけばいいなと思います。みなさんも、もっと笑って活力になるようなことがあれば、幸せな人生がおくれるのじゃないかなと思います」とのことでした。

ありがとうございました。

<読者の声>(プレゼント応募より)

motherという舞台を観て大ファンになりました。昼ドラに出演されていたとは…見逃していた自分にガッカリしました。モモタロや、他の舞台で、岐阜市にまた来て頂けると嬉しいですが、東海三県でぜひ♪ またお話ししたいです( ´艸`) これからも応援しています(*^^*)♪

写真に掲載されている、モモタロ公演、東京タワーまで行かせていただきました。 桃太郎ひとつの題材で、たくさんのネタを作り上げ、幅広い考察でお客様を笑わせる素敵な方でした。また、新たなイベントなど情報がありましたら、ご紹介下さい。

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