濃くて熱い「姿月あさと×マテ・カマラス×伊礼彼方 SPECIAL LIVE」メールインタビュー

「姿月あさと×マテ・カマラス×伊礼彼方 SPECIAL LIVE-Musical Songs &Pop Galore!-」フライヤーより

さまざまな舞台で活躍している、姿月あさとさん、マテ・カマラスさん、伊礼彼方さんの3人が揃うスペシャル・ライブ「姿月あさと×マテ・カマラス×伊礼彼方 SPECIAL LIVE-Musical Songs &Pop Galore!-」が、2016年9月に東京と兵庫で開かれます。ミュージカル界でも屈指の濃いメンバーが揃うこのライブについて、出演するお3方にメールでインタビューしました。

「美女とハンサムな野獣」とも「野生の3人」と言っても良いような迫力満点のお3方が揃う今回のスペシャル・ライブ。姿月さんとマテさんは2006年12月の「ウィーン版『エリザベート』来日記念コンサート」や2007年の「SUPER LIVE」で舞台を共にしており、さらに姿月さんとマテさんと伊礼さんは湖月わたるさんらも参加した2009年の「SUPER LIVE vol.2『LOVE LEGEND』」で共演されています。「姿月×マテ×伊礼」の濃~~い3人がガッツリ組むのは今回が初めてと言えますが、その3人にお話をうかがいました。

「姿月あさと×マテ・カマラス×伊礼彼方 SPECIAL LIVE-Musical Songs &Pop Galore!-」フライヤーより

「姿月あさと×マテ・カマラス×伊礼彼方 SPECIAL LIVE-Musical Songs &Pop Galore!-」フライヤーより

――姿月さんにおうかがいします。2006年の「ウィーン版『エリザベート』来日記念コンサート」でマテさんと共演されてから、10年の時が過ぎ、もちろんお3方とも10年の年月を重ねたわけですが、この間の姿月さんの熟成度ならびにマテさんや伊礼さんの年の重ね方についていかが思われますか?

姿月:自分自身もそうですが、マテさんや伊礼さんも、それぞれ個性的にワインの様に熟成していると思います。

姿月あさとさん

姿月あさとさん

――マテさんにおうかがいします。マテさんには2011年のミュージカル『MITSUKO ~愛は国境を越えて~』の時にインタビューさせていただき、その端正なたたずまいにこちらも背筋が伸びましたが、映像でチラッと見させていただいた「ウィーン版『エリザベート』」の舞台では本当に野獣のようなワイルド感がすごかったです。本当のマテさんは野獣なんでしょうか紳士なんでしょうか。

マテ:I think human soul is very complex. I feel everybody has a murder, prince, darkness & holiness inside. It always depends on life circumstances which one comes to shine at the moment. As an actor I try to dig out the right emotion and color for the role which I have to play. So that means I have the beast, I have the prince inside of my soul, so I am both. Of course in my private life, I am more of the prince.

訳:人間の心理はとても複雑だと思います。自分は、誰もが、心の中に殺人者、王子様(紳士)、闇、そして尊い気持ちを持ち合わせていると思っています。人生のその時々のどのタイミングでどの性質が出てきてしまうかだけだと思います。自分は役者として、役柄に合ったカラーと感情を引き出すように努めています。よって、自分の中には野獣もいれば、王子(紳士)も両方いるわけです。もちろん、プライベートでは王子(紳士)だと思います。

マテ・カマラスさん

マテ・カマラスさん

――伊礼さんにおうかがいします。「ぴあ」の姿月さんとのインタビューで、「マテとふたりで『あずさ2号』をやりたいんです」と言っておられました。冗談かもしれませんが、本気ですか?

伊礼:本気です!!!この面構えで歌謡曲や演歌などを歌ったら、イントロがなっただけで笑えません?絶対楽しんでもらえると思います(笑)。

伊礼彼方さん

伊礼彼方さん

――お3方それぞれに、今回のライブに行こうかなと思っているみなさまに向けてのメッセージをお願いします。

姿月:音を楽しむ、音楽の時間を共有できたら嬉しいです。是非、会場でお待ちしております。

マテ:I am very happy to be a part of this concert because we have a long history with Shizuki, she knows me from the very beginning because we did a press conference together in 2007 for the Japanese Elisabeth tour. And since then we became friends. With Kanata I played in several productions and we became friends as well. So I think this concert will be about friendship and love and showing hidden skills. So be prepared for a fun concert. I am looking forward to it. Minasan Minikite Kudasai!

訳:今回、このコンサートを非常に楽しみにしています。というのも、姿月さんとは初来日の時からの長年のお付き合いで、2007年に一緒に「エリザベート」のツアーのために記者会見しましたから。それ以来とても仲良くさせてもらっています。彼方さんとも幾つか公演を共にしてきまして、親睦を深めていったのです。ゆえに、今回は友情と愛と、そして隠れた才能を引き出す挑戦というコンサートになるのではないでしょうか。自分も非常に楽しみなんで、皆さんにも楽しい公演を期待してきてほしいですね。皆さん、観に来てください!

伊礼:この3人が集まったら熱すぎて濃すぎて熱中症でお客さんが倒れちゃうんじゃないかと心配です(笑)でも大丈夫!道路沿いに救急車を配備しておきますので、皆さんご心配なく(笑)モノ好きなあなたよ、待ってるよ。一緒に倒れよう(笑)

<姿月あさと×マテ・カマラス×伊礼彼方 SPECIAL LIVE-Musical Songs &Pop Galore!->
【東京公演】2016年9月13日(火)~9月15日(木) 草月ホール
http://www.kyodotokyo.com/makspecial2016
【兵庫公演】2016年9月28日(水) 兵庫県立芸術文化センター・阪急中ホール
https://www1.gcenter-hyogo.jp/contents_parts/ConcertDetail.aspx?kid=4282412355&sid=0000000001#

<関連サイト>
Mate Asato Kanata Special Live オフィシャルサイト(facebook)
https://www.facebook.com/makspecial2016/
姿月あさと オフィシャルWEBサイト
http://www.shizukiasato.net/
マテ・カマラス Official Site
https://www.facebook.com/matekamarasofficial/
伊礼彼方 official web site
http://www.kanata-ltd.com/

※こからはアイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分です。姿月さん、マテさん、伊礼さんに、さらにうかがった質問と回答です。

■過去に姿月さんがトートでマテさんがルドルフの歌がありました。姿月さんがルドルフなんてことは?

■姿月さんは「ライブには100点がない」とおっしゃっておられましたが、ライブの良さ、難しさとは?

■「マテさんに『自由であれ』と教わりました」と伊礼さんは話しています。マテさんの「自由」とは?

■マテさんのこの2年間の日本以外での活動内容や、今後のビジョンについて教えてください

■伊礼さんの「グランドホテル」での高音の迫力ある歌声に驚きました。あれは「自由」だった?

■伊礼さんは「本当に熱い人」ですが、姿月さんもマテさんも「熱い」です。共演をどう思われますか?

■過去に姿月さんがトートでマテさんがルドルフの歌がありました。姿月さんがルドルフなんてことは?

――2007年の「SUPER LIVE」では「闇が広がる」(エリザベート)を姿月さんがトートでマテさんがルドルフのパートをドイツ語で歌ったデュエットがあり、「マテがルドルフ、すごい!」と驚きの声が出ていました。今回は姿月さんがルドルフのパートをドイツ語で歌うなんてことは、ないですか?

姿月:内容はこれから詰めて行く段階ですが、無いと思います。

■姿月さんは「ライブには100点がない」とおっしゃっておられましたが、ライブの良さ、難しさとは?

――今回の公演に向けた伊礼さんとの対談インタビュー(宝塚ジャーナル)で、姿月さんが「ミュージカルは譜面通りに100点を目指して進みますがライブにはそもそも100点というものがない」と話されているのが面白いと思いました。ライブの良さ、ライブの難しさについてお話しくださいますでしょうか。

姿月:ライブの1つ 1つ、その時に来て下さるお客様や共演者、ミュージシャン とのセッションが、その時だけのものなので、そこが良さであり、難しさでもあると思います。同じ時間は2度とないですから。

■「マテさんに『自由であれ』と教わりました」と伊礼さんは話しています。マテさんの「自由」とは?

――伊礼さんとは2009年の「SUPER LIVE vol.2『LOVE LEGEND』」で共演されていますが、伊礼さんは姿月さんとのインタビューで「マテさんには『自由であれ』ということを教わりました」と話しています。私は、伊礼さんも最近の公演では自由度が増してきたように感じていますが、マテさんにとって「自由である」とはどういうことですか?

マテ:To feel free is to give yourself away forget the stage, forget the audience while you’re performing and be 100% in the moment. And in that moment you don’t act, but you ARE the role. Being in the moment is the strongest tool of an actor.

訳:自由になるとは、自分自身をステージに預けることだと思います。ステージに上がっている時はオーディエンスを忘れ、100%そのステージの瞬間の中に生きるということ。そうすると、もはや演技ではなく、自分がその役の中に入っていることになるのだと思います。役者にとって、その瞬間の中に入るということこそ、最強なんだと思います。

■マテさんのこの2年間の日本以外での活動内容や、今後のビジョンについて教えてください

――マテさんは日本での本格的な活動は2014年に東京・名古屋・大阪で「Mate Kamaras Future Documentation LIVE 2014」を開いて以来かと思いますが、この2年間の日本以外での活動内容や、今後のビジョンについて教えてください。

マテ:I was playing in Elisabeth again for the German tour, I did some concerts and exhibitions because I paint as well. I would love to play in a Japanese musical again and one of my big dreams is to play in West End. I would love to play Dance of Vampire, Phantom of the Opera, Les Miserables. I’m learning how to play Ukulele and Guitar. I would love to learn how to play Shamisen as well. And I would love to do more live paintings for the exhibitions.

訳:ドイツツアーで再び「エリザベート」の舞台に立ったり、コンサートやまた、絵画も嗜むので展示会もしたりしていました。今後については、また日本でのミュージカルでやってみたいですし、さらに大きな夢としては、ウェスト・エンドでもやってみたいですね。具体的には、「ダンス・オブ・ヴァンパイヤ」、「ファントム・オブ・ジ・オペラ」、「レ・ミゼラブル」等に出演してみたいです。他には、現在はウクレレやギターを練習していますが、更に三味線にも挑戦してみたいです。そして今までもやって来ているライブ・ペインティングも続けて行きたいと思っています。

■伊礼さんの「グランドホテル」での高音の迫力ある歌声に驚きました。あれは「自由」だった?

――伊礼さんの先日のミュージカル「グランドホテル」公演での歌を聴いて、高音の迫力ある響きに驚きました。楽屋を訪ねて雑談させていただいた時、「グランドホテルではみんなが自分の意見を言っていて、自分も歌いたい歌い方ができている」という趣旨のことをおっしゃっていたと思いますが、それはマテさんがおっしゃっていた「自由」ということにつがなるのでしょうか。

伊礼:基本的にはそうです。マテの助言は当初、役柄やその時の環境などに捕らわれすぎて迷っていた僕の意見と合致したので、その日から迷いがなくなり自由にやっていいんだ!という勇気をもらいました。『グランドホテル』に関しては演出家・音楽監督・振付け師とみんなが外国人のクリエイターだったので、日本人とは感覚が違いますよね。なので、歌だけじゃなく、芝居に関しても自由に各々みんなで闘って作り上げていったような感じです。僕も稽古中に役を通して挑戦できる事は全てプレゼンしてみました。男爵の部屋のシーンで着替えるところはパンツ一丁になったりとか(笑)。その結果、いつも以上に自由に歌えましたし、自分のイメージ通りにやらせて頂くことができました。それを受け入れてくれる信頼できる仲間達と、クリエイター陣両者のイメージ・方向性が合致したんだと思います。

■伊礼さんは「本当に熱い人」ですが、姿月さんもマテさんも「熱い」です。共演をどう思われますか?

――伊礼さんにお会いするといつも「本当に熱い人だなあ」と思いますが、姿月さんもマテさんも「熱いなあ」と思います。残暑の9月をさらに熱くしてくれるであろう3人の共演について、どう思われますか。

伊礼:この3人だけでライブをすると誰が想像したでしょうか?僕もビックリです。この3人は1作品に1人いれば十分に濃いですからね(笑)僕らは集まると倍々に熱くなります。ご覚悟を!

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