フィリピン・ピナツボ火山噴火被災者を支援する「ピナツボ・アエタ教育里親プログラム」の最後の奨学生となった、ジェセルメイの専門学校卒業式が、2015年5月15日、フィリピンのサンバレス州オロンガポで行われました。
このプログラムは、フィリピンの貧しい子供を支援する里親運動に参加していた松中みどりさんが、20世紀最大の噴火と言われた1991年のピナツボ火山の噴火に直面し、ピナツボ火山を聖なる山として崇めてきた山岳先住民族「アエタ」の人々を支援するために始めたものです。松中の連れ合いの橋本も、呼びかけ人の1人として参加してきました。
23年の活動で、このプログラムの支援を受けて高校や大学に進学した奨学生は約200人、卒業した奨学生は約100人にのぼります。
1991年6月の大噴火から24年、プログラムの支援を受けた子供たちは、社会人となり、親となり、成長してきました。そして、このプログラムは、2015年5月で幕を閉じることになったのです。
明日、5月16日には、これまでの卒業生も駆けつけ、ジェセルメイの卒業を祝う昼食会が開かれます。
ジェセルメイ、おめでとう。そして、ビナツポ・アエタ教育里親プログラムを支え続けてくれた日本のみなさま、ありがとうございました。
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