2018年に25周年を迎える劇団ナイロン100℃の第44回公演『ちょっと、まってください』が、2017年11月10日、東京・下北沢の本多劇場で開幕しました。劇団公演としては3年ぶりの新作で、近年賞を総なめにしている作・演出のケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)さんが、自身のホームである劇団で上演する今回の作品。本多劇場での上演後、三重、兵庫、広島、福岡、新潟で、12日20日まで上演されます。
出演者は、三宅弘城、大倉孝二、みのすけ、犬山イヌコ、峯村リエ、村岡希美…といった劇団の主力俳優のみなさんが集結しているほか、水野美紀さん、遠藤雄弥さん、マギーさんという実力派客演陣が加わっています。
物語は、どこの国かははっきりしないものの、クラシカルな洋装に身を包んだ、裕福な家庭の居間から始まります。金持ちの父親(三宅弘城)、母親(犬山イヌコ)、息子(遠藤雄弥)、娘(峯村リエ)、使用人(マギー)などが四方山話に花を咲かせ、屋外では、宿無しの乞食の息子(大倉孝二)と娘(水野美紀)が、何やら込み入った話をしています。全く環境の違う2つの家族の日常の中に、少しずつ入り込んで来る異物感。この二つの家族にどんな接点が生まれ交差してゆくのか…。
公演初日を迎え、劇団員の三宅弘城さんは、「(初日を迎えるまでは)結構、切羽詰まっておりましたが、力を合わせて一つの作品を作り上げていくのは劇団ならではだなと思いました。今は無事に初日を迎えることができてホットしています。(お客様が入り)どんな風にご覧になり、どんな風に笑いがくるのか、楽しみだったのですが、喜んで頂けた感じだったので良かったです。爆笑するタイプのものとまた違う面白さがある作品だと思いますので、是非、劇場に来て頂けたらと思います。来年劇団は25周年、自分が出る作品は『睾丸』(仮題)という作品なので、タイトルに負けないように頑張りたいと思います」と、初日の感想を語り、来年25周年を迎える劇団への所感を述べました。
<ナイロン100℃ 44th SESSION『ちょっと、まってください』>
【東京公演】2017年11月10日(金)~12月3日(日) 下北沢 本多劇場
【三重公演】2017年12月6日(水) 三重県総合文化センター 三重県文化会館 中ホール
【兵庫公演】2017年12月9日(土)・10日(日) 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
【広島公演】2017年12月12日(火) JMSアステールプラザ 大ホール
【北九州公演】2017年12月16日(土)・17日(日) 北九州芸術劇場 中劇場
【新潟公演】2017年12日20日(水) りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館・劇場
企画・製作:シリーウォーク キューブ
お問い合わせ:キューブ 03-5485-2252(平日12時~18時)
<関連サイト>
ナイロン100℃ HP
http://sillywalk.com/nylon_swp/
キューブHP
http://www.cubeinc.co.jp