2018年4月6日に東京で開幕し、4月25日からは大阪で上演される舞台『PHOTOGRAPH 51』(フォトグラフ 51)に出演する矢崎広さんと橋本淳さんの対談インタビューをしました。矢崎さんはイギリス人科学者のレイ・ゴスリング役、橋本さんはユダヤ系アメリカ人科学者のドン・キャスパー役です。(上)(下)に分けてお届けします。
――台本のリーディングをされたそうですが、いかがでしたか?
矢崎:僕は、演出のサラナ(・ラパイン)さんと今日初めてお会いしましたが、とてもパワフルで、包容力のある女性だなと一発で感じました。すごく楽しい稽古場になりそうだなと思いながら、本読みをしました。
橋本:本読みをして、みなさんの声を聞いて、一人で台本を読んでいたときよりも立体的に、自分が立っているイメージが浮かび上がってきました。できるならば、もっとみんなでディスカッションしながら、ブレーンストーミングしたいですね。短時間でしたが、とても有意義な時間で、やりたい方向性も少しずつ垣間見えたので、すごく建設的な時間だったと感じました。
――この作品の魅力や、出演したいと思ったのはどんな所ですか?
矢崎:自分の役だけについて話すと、ゴスリングというロザリンド(板谷由夏)につく助手の役ですが、みんなそれぞれの視点の話がある中で、僕はストーリーテラーの部分を担っているんです。個人的にストーリーテラーがすごく好きで、ストーリーテラーをやっている役者さんが好きで、「いつか、この人のようになりたいな」と憧れていてました。
――具体的に憧れている方がいらっしゃるんですね?
矢崎:昨年亡くなられてしまいましたが、中嶋しゅうさんです。物語を語らせるというか、進ませることが、本当にすごかったです。そういうイメージがあって、憧れているところもあります。今回そういう思いがある中で、このタイミングでストーリーテラーというポジションができることが嬉しくて、頑張りたいと思っています。『PHOTOGRAPH 51』もそうですし、『ジャージー・ボーイズ』でもそういうところがあるので、今年はストーリーテラーに挑戦するチャンスがあるなと。
――2018年はストーリーテラー?
矢崎:そうですね(笑)。物語にいながら、その物語の中も飛び出すという演劇特有の、超常現象って言ったらおかしいな(笑)。魔法みたいな、「人の心が聞こえちゃう」とか、それって、ちょっとおもしろいし、魅力的だなと思っていることだったので、まず台本を読んだときに、そういう物語の進め方に魅力を感じました。特に同じ思いの人は、ものすごく楽しめると思います。
※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、海外の演出家の作品に出演することについてや共演について、お互いの舞台についてなどについて伺ったインタビュー前半の全文と写真を掲載しています。2月14日掲載予定のインタビュー「下」では、台詞がないまま舞台上にいる場合にどうしているかなど、舞台上の「居方」についてじっくり語っていただいたインタビュー後半の全文と写真を掲載します。
<有料会員限定部分の小見出し>
■橋本:サラナにお会いしたとき「参加するなら、ぜひキャスパーの役を」と
■矢崎:海外の演出家さん、楽しみ。『リチャード三世』は、すごく新しかった
■橋本:(矢崎)広がいる、いないでは僕の居心地のよさは違うんです
■矢崎:僕は、あっちゃんの舞台めっちゃ観てます。『魔術』『クレシダ』も
<『PHOTOGRAPH 51(フォトグラフ 51)』>
【東京公演】2018/4/6(金)~ 2018/4/22(日) 東京芸術劇場シアターウエスト
【大阪公演】2018/4/25(水) ~ 2018/4/26(木) 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
公式ページ
http://www.umegei.com/schedule/667/
公演ツイッター
https://twitter.com/Photograph51_JP
Instagram
https://www.instagram.com/photograph51_jp/
<関連サイト>
矢崎広 オフィシャルページ
http://tristone.co.jp/actors/yazaki/
矢崎広 Twitter
https://twitter.com/hiroshi_yazaki
橋本淳 アミューズオフィシャルサイト
http://artist.amuse.co.jp/artist/hashimoto_atsushi/
橋本淳 オフィシャルブログ
https://ameblo.jp/hashimoto-atsushi/
橋本淳 Twitter
https://twitter.com/tenpaorkusege
- 「腹に落とし込んで、初めて舞台に立てる」、矢崎広・橋本淳インタビュー(下) 2018年2月14日
- 「ストーリーテラー、嬉しい」、『PHOTOGRAPH 51』矢崎広&橋本淳対談(上) 2018年2月13日
- 彼女はなぜノーベル賞を受賞しなかったのか、『PHOTOGRAPH 51』4月に上演 2018年2月8日
- 2020年12月以前のプレゼント 2021年6月16日
- 『晦日明治座 納め・る祭』10月25日23:59まで無料配信、『大江戸鍋祭』は11月1日 2020年10月25日
- 2019年以前の有料会員登録のきっかけ 2020年8月18日
- 2019年以前の有料会員登録のきっかけ 2020年8月18日
- 「腹に落とし込んで、初めて舞台に立てる」、矢崎広・橋本淳インタビュー(下) 2018年2月14日
- 「ストーリーテラー、嬉しい」、『PHOTOGRAPH 51』矢崎広&橋本淳対談(上) 2018年2月13日
※矢崎広さんと橋本淳さんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。有料会員の方がログインするとこの記事の末尾に応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは2月27日(火)です。(このプレゼントの応募は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。
※ここから有料会員限定部分です。
■橋本:サラナにお会いしたとき「参加するなら、ぜひキャスパーの役を」と
――橋本さんは、どこに魅力を感じましたか?
橋本:僕は去年の秋くらいに台本を頂いて読んで、サラナとお会いしてお話したときに、「参加するなら、ぜひキャスパーの役をやらせて頂きたい」というお話をさせて頂きました。
やはり難しい本ではありますが、とても演劇的な本で、登場人物6人全員がそこに存在して、表現していくという作品なので、本当に難しい部分は多いのですが、読み物としてとても魅力的で、「このシーンはこうだから」とはっきり分かれていないんですね。時間軸的には、色々な軸が急に一行ごとに変わっていったりするので、いかに役者さんたちがニュートラルに立って、お客さんが感情移入していくのかというのが、おもしろいと感じる部分です。
作品の内容的にも普遍的な、異文化の人が観ても楽しめるような作品だなと思うので、今、日本でやる意味があると思いました。サラナも演出家として、とても魅力的な方で、是非ご一緒したいと思いました。
■矢崎:海外の演出家さん、楽しみ。『リチャード三世』は、すごく新しかった
――今、結構海外の演出家の作品が多いですが、やはり異文化の、日本人の想像を超えるおもしろさはありますよね。
矢崎:(2017年10月にプレイハウスで上演された)『リチャード三世』も観にいったんです。
橋本:おもしろかったね。
矢崎:「こんな解釈あるのか?」って。しかも、それがおもしろいから、次はどんなものが展開されるんだろうと。それでいて、『リチャード三世』が奇抜に見えない。演出は奇抜なんですが、物語がすっと入ってくるんです。何か、すごく新しいものを観た気がしました。海外の演出家さんと関わらせてもらえるということは、日本にいるだけじゃ分からない感覚だったり、それこそ、イギリスやブロードウェイの、最新のワークショップを教えて頂けると思うので、そういった部分もとても楽しみです。いつ何人の役者がそういう経験ができるだろうかと思います。
橋本:日本だけだったら、どうしても凝り固まった解釈や、魅せ方になってしまいますが、そういうものを全部引っぺがしてくれるんだろうなと思います。アメリカ的な、アクターズ的な演出方法もされるんでしょうけれど、サラナも日本人の役者の表現の仕方も絶対、否定はしたくないので、そこは寄り添いながら、お互いが肯定しあって、また新しい化学変化を楽しみたいと最初に言っていたので、そこは本当にお互いが遠慮せずに、言いたいことをぶつけあって、ブラッシュアップしていくのが本当に楽しいんだろうなと思っています。年齢関係なく遠慮せずに、どんどん突っ込んで。「いいものにしたい」という思いを、みんなもっているので、正直に、真摯に向き合えば、いい作品になるんじゃないかと思うので、とても楽しみですね。
■橋本:(矢崎)広がいる、いないでは僕の居心地のよさは違うんです
――今回の共演は、お互いに「やりたいです」と言ったあとに、「一緒になったんだ!」という感じですか?
橋本:はい。全く知らなかったです。
――共演が決まっていかがでした?
矢崎:「あっちゃん(橋本)、くるよね」って。「こういう作品にくるよね」という感じもあるし、プラス、やはり心強いですよね。あっちゃんとは早く共演したかったので、それは本当に嬉しく思いました。
――橋本さんは?
橋本:「矢崎くるよね」って思った。
矢崎:いや、思ってないよ。思ってないでしょ(笑)。
橋本:(笑)。板谷さんは同じ事務所でもちろん知っていますし、広がいる、いないでは多分僕の居心地のよさは違うんです。過去の共演ありなしはあまり関係ないですが、知っている人がいるだけで、変な雑念も入りづらくなるんですよ。年も近いし、共演歴も、割とコンスタントに2年に1本くらいやっていて。
――2年前に『黒いハンカチーフ』、さらに2年前が『る・フェア』で共演されていますね。
橋本:だから、お互いに見ていますし、「こういう表現方法でくるだろうな」とか、また逆も然りなんですが、そういう部分で遠慮なくぶつかれる人が板の上にいると、本当にやりやすいです。今日も本読みをしていたときに、「そうくるか」ってこともあって。楽しいですね。
■矢崎:僕は、あっちゃんの舞台めっちゃ観てます。『魔術』『クレシダ』も
――お互いの舞台はご覧になったりしているんですか?
矢崎:僕は、あっちゃんの舞台めっちゃ観てます。
橋本:観てないと思うんですけどね。
矢崎:観てる。
橋本:本当? 楽屋で会わないでしょ?
矢崎:本多劇場の『魔術』とか、『クレシダ』も観にいったし。
橋本:(矢崎)広の舞台は観に行ってるかな。ミュージカルはあまり得意じゃなくて。
矢崎:最近は、ミュージカルが多かったからね。
橋本:でも『ジャージー・ボーイズ』は観たかったな。
矢崎:あれはおもしろかった。ミュージカルが苦手な人でも楽しめる作品だと思うよ!
※矢崎広さんと橋本淳さんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。この下の応募フォームからご応募ください。応募締め切りは2月27日(火)です。(このプレゼントの応募は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。
矢崎さん橋本さんお二人共私の大好きな俳優さんです。その同年代の矢崎さんと橋本さんという二人の役者同士が共演も重ねながら今お互いをどう思っているかがインタビューで分かりとても興味深かったです。認め合いながら切磋琢磨されている御二方をこれからも応援していきたいなと再確認しました。とても素敵なインタビューありがとうございます。
橋本淳さんと矢崎広さんの、本当に芝居が好きなんだなという熱い思いが感じ取れるインタビューをありがとうございます。
「黒いハンカチーフ」以来の共演を拝見するのが楽しみです。
30歳に成った二人が、どんな相乗効果を見せてくれるのか、待ち遠しいです。
矢崎広さんが好きです。
これからも矢崎さんの考えや思いを知ることのできる機会があると嬉しいです。
矢崎広さんの大ファンです。
前回のインタビューもとても読みごたえがあり、矢崎さんの色んな側面が拝見できて
素敵な記事でした。
それにお写真もとても綺麗でした。
今回もとても楽しみにしています。
RHOTOGRAPH 51の舞台も橋本淳さんとの共演も楽しみです。
黒いハンカチーフ以来の共演、とっても嬉しいです?
インタビューに素敵な写真ありがとうございます!!!
矢崎さんと橋本さんの共演とても嬉しいです。矢崎さんがストーリーテーラー役だと分かり、楽しみが倍増しました!
いつも素敵なインタビューと写真を有難うございます。
矢崎さんのインタビュー待っていました❗前回のロミジュリの時写真も素敵だったのでまた載せていただけて嬉しいです✨ジャージーボーイズのインタビューもぜひよろしくお願いします❗