2019年1月30日（水）にソロ・メジャー・デビュー盤アルバム『I wish. I want.』 ～NAOTO KAIHO sings Disneyをリリースした海宝直人さんのインタビュー、後半です。海宝さんは、2019年1月31日（木）と2月1日（金）に、パシフィコ横浜で開催される『ディズニー・ブロードウェイ・ヒッツ』にゲスト出演します。ディズニー楽曲を歌うことについて伺いました。有料部分では、昨年再演された『ジャージー・ボーイズ』を振り返って頂きました。

ーー『ディズニー・ブロードウェイ・ヒッツ』にゲスト出演されますが、どんなコンサートかご紹介頂けますか？

今までにないディズニーコンサートです。ディズニー作品のコンサートは、年にいくつかありますが、ブロードウェイから実際にその役をやった俳優がやってくる公式のコンサートというのは、今まで日本で開催されていないと思います。そういう意味では、ミュージカル好きの方はもちろん、ディズニーをアニメや映画などしか知らない方にはすごく新鮮に、ディズニーの新しい面も見られるのではないかと思います。ディズニーが好きでも、ミュージカルは見ていない方はたくさんいらっしゃると思いますから。

ーー海宝さんは、どのくらい歌われるんでしょうか？

ソロ、デュエット、みんなで歌う曲など、結構歌わせて頂きます。

ーー日本人の方と日本語でデュエットをするのと、海外の方と英語でデュエットするのは何か違いがありますか？

根本的な違いはないのかもしれません。デュエットは相手次第なので、言語というよりは、その方次第かなと思います。

ーーそうすると言語が違っても変わらない？

デュエットで心がけるべきことは変わらないですね。

ーー海宝さんは、ご自身のコンサートや、ミュージカルコンサートなどで、ディズニー楽曲を歌う機会がとても多いですが、毎回どんな気持ちで取り組んでいますか？

毎回いろんなことを考えながら構成しますが、その時々で、曲の流れやストーリーなどを考えますね。だから、毎回少しずつ違うと思います。もちろん大元は変わらないですが、歌うときの感覚も少しずつ違いますね。

ーー『アラジン』や『ノートルダムの鐘』は、演じていたときはもちろん、コンサートでもほぼ毎回歌われていますし、お客様もかなりの回数聞いていらっしゃる方もいるでしょうね。

とてもありがたいことですが、最近は求められるところもあるのかなと。自分の昔のライブでは、ミュージカルの曲をあまり歌っていなかったんですよ。でも今は、ミュージカル曲を歌ってほしいと言って頂くことが増えていますし、はじめて来てくださる方にもわかりやすいセットリストを考えたりします。たくさんの方に聞いて頂けるようになって、昔のように自由に構成するのは難しくはなっていますが、その分、いろんなお客様に満足して頂ける構成のコンサートにしようと考えるようにしています。

※アイデアニュース有料会員（月額300円）限定部分には、2018年に再演された『ジャージー・ボーイズ』について、初演時から再演終了までを振り返って頂いたお話など、インタビュー後半の全文と写真を掲載しています。

＜有料会員限定部分の小見出し＞

■『ジャージー・ボーイズ』再演は、戦友のような感じで落ち着いて出来ました

■奇跡の巡り合わせで集まったメンツ。本当にみんなが仲良いカンパニーって素晴らしい

■チームとしてのダブルキャストは独特。チームならではのキャラクターになっていく

■『I wish. I want. 』は本当に愛情を込めて出来たCD。楽しんで頂けると思います

＜海宝直人 ソロ・メジャーデビュー盤CD『I wish. I want.』 ～NAOTO KAIHO sings Disney＞
発売日：2019年1月30日（水）
【初回生産限定デラックス盤】（CD＋Blu-ray）　UWCD-9003　¥5,400 （税込）
https://www.universal-music.co.jp/kaiho-naoto/products/uwcd-9003/
【通常盤】（CD）　UWCD-1018　¥3,240（税込）
https://www.universal-music.co.jp/kaiho-naoto/products/uwcd-1018/

＜ディズニー・ブロードウェイ・ヒッツ＞
【神奈川公演】2019年1月31日（木）～2月1日（金）　パシフィコ横浜 国立大ホール
公式ページ
http://www.disneybroadwayhits.com/

＜関連リンク＞
海宝直人オフィシャルサイト
http://kaihonaoto.com/
海宝直人オフィシャルブログ
https://ameblo.jp/naoto-kaiho
海宝直人 Twitter
https://twitter.com/naotosea

＜今後の活動情報＞

【海宝直人展「ミュージカルの一番星」（入場無料）】2019年1月29日（火）～2月13日（水）　読売新聞　本社ビル３F 10:00～18:00（土・日・祝日は休み）

【ディズニー・ブロードウェイ・ヒッツ】2019年1月31日（木）・2月1日（金）　パシフィコ横浜 国立大ホール　http://www.disneybroadwayhits.com/

【ミュージカル『イヴ・サンローラン』】 2019年2月15日（金）～3月3日（日）　よみうり大手町ホール、2019年3月26日（火）　兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール　https://www.yume-monsho.com/

【中島みゆきリスペクトライブ2019『歌縁』】2019年3月15日（金）　Bunkamuraオーチャードホール　http://utaenishi.com/

【ミュージカル『レ・ミゼラブル』】2019年4月19日（金）～（プレビューは4月15日から）　帝国劇場ほか全国ツアー　https://www.tohostage.com/lesmiserables/

【ミュージカル・ミーツ・シンフォニー［アナザーステージ］THE GREATEST HITS FROM ABBA】2019年7月26日（金）・7月27日（土）　東京芸術劇場　コンサートホール　https://mmsanotherstage2019.com/

【ミュージカル『ロカビリー☆ジャック』】2019年12月5日（木）～12月30日（月）　シアタークリエ　https://www.tohostage.com/rockabilly_jack/

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※ここから有料会員限定部分です。

■『ジャージー・ボーイズ』再演は、戦友のような感じで落ち着いて出来ました

ーー私も大好きな作品で、各地で拝見しましたが、昨年の『ジャージー・ボーイズ』について振り返って頂けますか？

他の作品にない濃さで残っていますね。思い返せばいろんなことがありましたから。特に初演は本当にみんな余裕がなかったところから始まりました。もちろんひとりでフランキー・ヴァリ役を演じていたアッキー（中川晃教）さんも余裕がなかったですし、僕らもダブルキャストで稽古が半分しか出来ない中で、すごく追い詰められていて、演出の藤田（俊太郎）さんも一から作らなければいけない状況で、焦っている役者をひっぱって作品を作らなければいけない。みんなが大変な状況でしたから、稽古場の最終通しはただただ不安になるだけの稽古で、このまま本当に幕が開くのだろうかと、頭を抱えました。

それが実際に本番が始まって、本番の強さと集中力とで何とか幕を開けて、もちろん本番が始まってからも試行錯誤しながらお届けして幕を降ろした初演だったので、それが読売演劇大賞を獲るなんて、誰も思っていなかったなかで、あれだけ評価して頂きました。初演の千秋楽の再演発表は、僕らもあの場ではじめて聞いたので驚きましたが（笑）、みなさんに評価して頂いたからこその再演でした。初演では、もちろん仲が悪かった訳ではないですが、みんながそれぞれのことを必死にやっていたので、結束はあるけれど大変だったなという思い出があります。再演ではみんなに余裕が出てきて、初演の大変なことを乗り越えた戦友のような感じでした。

ーー再演のスタートから絆があったんですね。

そうですね。そういう意味では落ち着いて出来ました。特にWHITEは、３人とも同じキャストでしたから、再演でぎゅぎゅぎゅっと結束が固まったなと思います。初演も再演も、いろんなことを柔軟に試してみようという人達がカンパニーに集まっていたので、毎回前向きに取り組んでいました。もちろん新キャストが加わったBLUEは、大変だったと思います。僕達が稽古したあとにBLUEがやって、前の日に組み立てたものが崩壊してしまったり、変更したところで上手くいかなくなったりしたこともたくさんありました。でも、その度にWHITEならではのチームワークでいろんなものを乗り越えて作ることが出来ました。

■奇跡の巡り合わせで集まったメンツ。本当にみんなが仲良いカンパニーって素晴らしい

ーー全国での公演があったことが再演ならではですね。

地方公演では福井（晶一）さんが美味しいお店をたくさん知っていて（笑）。どこの場所でも、WHITEが初日をやって先に帰るという公演日程でしたから、WHITEだけで打ち上げをしていました。カンパニー全体ももちろんですが、WHITEはファミリーだなと思いました。アッキーさんもおっしゃっていましたが、奇跡の巡り合わせで集まったメンツだなと思います。本当にみんなが仲良いカンパニーって素晴らしいなと。再演から入ってくださった畠中（洋）さんもそうですが、この作品は素敵な人を呼び寄せるんでしょうね。それも藤田さんの人柄なのかもしれませんね。

ーー先日インタビューをしたときに、福井さんが、平泉にみんなで旅行したのがチームWHITEには大きかったとおっしゃっていました。

そうですね、あの旅行は大きかったと思います。とにかく何よりも初演のときの大変さがあったので、ああやってみんなで、本当に肩の力を抜いて、ただ遊ぶという時間は全くなかったんです。結局本番もしんどいから、特にアッキーさんはシングルキャストですし、なかなか飲みに行ったり、遊んだりすることは出来なかった。そういう意味で、あの時間を取れたというのはすごく大きかったですね。本当にみんながリラックスして、仕事のことを忘れて遊んだのは楽しかったです。

ーーSNSに旅行中の写真が流れてきていましたが、みなさんとてもいい顔をされていましたね。

そうですねぇ……。電動自転車に乗って走りながら、「ふぉ〜！！！」って（笑）。

■チームとしてのダブルキャストは独特。チームならではのキャラクターになっていく

ーー（笑）。海宝さんはダブルキャストの作品が続いていますが、『ジャージー・ボーイズ』のチームでのダブルというのは違うんでしょうか？

チームとしてのダブルキャストは、独特ですよね。（ダブルというのを）意識しているような、していないような、ふんわりとした感じもありつつ。ひとりが変わったらバランスが変わってきますし、チームならではのキャラクターになっていくというのは確実にあるじゃないですか。交流のなかで固まっていくものもありますから。チームごとのキャラクターで存在していいというところもあり、でもあの人はあんな風に解釈するんだというのもありつつ、チームのダブルは面白いですよね。

ーー福井さんが、「この思い出は忘れないようにしないと」と。

忘れようとしても忘れられないんじゃないでしょうか（笑）。

ーーそれだけ特別な時間だったんですね。

そうですね。しかもチームWHITEは「やりきった！」という感覚が強いですよね。とにかく出来ることを、それぞれに頑張った再演でした。

■『I wish. I want. 』は本当に愛情を込めて出来たCD。楽しんで頂けると思います

ーー最後にCD発売に向けて、みなさんにメッセージをお願いします。

本当に愛情を込めて素晴らしい方々に力を貸して頂きながら出来たCDなので、楽しんで頂ける、何かを感じて頂けるものになっていると思います。出来たら盤で買って頂きたいですが（笑）、Apple Musicでも、Google Play Musicでもいいので、聞いて頂けたら嬉しいです。

ーー曲自体に不変の魅力があって、流行り廃りがないですよね。

そうですね。いろんな世代に聞いて頂ける曲達だと思います。ミュージカルに興味がない方にはディズニーから入って頂いてもいいですし、逆にディズニー作品が特に好きではないと思っていたミュージカルファンの方にも聞いて欲しいですね。今年も夏にはコンサートをやろうと思っていますので、楽しみにしていてください。

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