オリジナルミュージカル『ロカビリー☆ジャック』が、2019年12月5日(木)から30日(月)まで日比谷・シアタークリエで上演されます(福岡、愛知公演あり)。森雪之丞さんが書き下ろす新作ミュージカルで、1950年代のアメリカで光り輝いたロカビリー音楽をテーマに、スターになるために悪魔と契約をかわすシンガーを中心に描かれる楽しくも切ない若者たちの青春エンターテインメントです。演出を手掛けるのは『SONG WRITERS』以来2度目のタッグとなる岸谷五朗さん。テーマ音楽はミュージカル初参加の斉藤和義さん。さらに、さかいゆうさん、福田裕彦さんが作曲に加わります。久しぶりの共演となる、海宝直人さんと平野綾さんにお話を伺いました。
――どんな稽古場ですか?
海宝:盛り上がっていますね。稽古前に必ずみんなでウォーミングアップをやるんです。体操から始まって。
平野:マット運動もやって。
海宝:走って、発声も含めて1時間ぐらいやってから稽古に入っていくという感じですね。
――岸谷さんの現場は、いつもみんなで一緒にウォーミングアップをすると伺いますね。みんなでやると、変わりますか? 一体感ができるとか?
海宝:一体感できてるんじゃない?
平野:できてるよね。
海宝:いい意味で、皆さんちょっとずつ恥ずかしいところなんかも見えてきますしね。「あっ、できない……」みたいなところを(笑)。
――見せ合う、みたいな?
平野:私、カンパニーで唯一、側転ができないもので……。
海宝:唯一なのかな?
平野:みんなできるようになっちゃったから。私の目標は、稽古が終わるまでに側転ができるようになることです。ロンダードになってしまうので(笑)。
海宝:両足で着地しちゃうんだよね。
平野:別の技になっちゃう。
海宝:逆に難しい技(笑)。
――岸谷さんの現場は、お2人とも初めてですか?
海宝&平野:初めてです。
――参加されていかがですか?
海宝:とても新鮮です。
平野:最初から「好きにやって、どうぞ」という感じでしたが、岸谷さんの中では明確なものがあるんです。それを後から説明されて、自分のやったものとどう歩み寄っていくかという作業ですね。
――役者のやりたいことを先にやらせてくれる?
平野:そうですね。「何でも提案していいですよ」というスタンスです。
<取材協力>
海宝直人 ヘアメイク:AKI
海宝直人 スタイリング:鈴木拓人
平野綾 ヘアメイク:清水恵美子
※アイデアニュース有料会員限定部分には、この作品の中での海宝さんと平野さんのかかわり方や、共演する屋良朝幸さん、青柳塁斗さんらについて語ってくださったインタビュー前半の全文と写真を掲載しています。12月5日(木)日掲載予定のインタビュー「下」では、斉藤和義さん、さかいゆうさん、福田裕彦さんらによる作曲で、通常のミュージカルとは歌い方が違っていることや、海宝さんと平野さんが最初に共演した2015年の『レ・ミゼラブル』などについても語っていただいたインタビューの後半の全文と写真を掲載します。
<有料会員限定部分の小見出し>
■海宝:屋良朝幸さんは背中というか、取り組みの姿勢で引っ張ってくれる
■平野:(海宝さんの)歌の最中に乱入するんです。いいバラードを歌っている時に
■海宝:サマンサはテッド(青柳塁斗さん)と漫才コンビみたいに、シュールな空気感を生み出す
■平野:サマンサ&テッドに関しては「だだ滑る」のも正解のひとつというのを強みに
<ミュージカル『ロカビリー☆ジャック』>
【東京公演】2019年12月5日(木)~12月30日(月) 日比谷シアタークリエ
【福岡公演】2020年1月11日(土)~1月12日(日) 福岡市民会館
【愛知公演】2020年1月16日(木) 日本特殊陶業市民会館ビレッジホール
公式サイト
https://www.tohostage.com/rockabilly_jack/
<関連リンク>
海宝直人 オフィシャルウェブサイト
https://kaihonaoto.com
海宝直人 Twitter
https://twitter.com/naotosea
平野綾 オフィシャルブログ
https://ameblo.jp/hirano–aya/
平野綾 オフィシャルインフォTwitter
https://twitter.com/Hysteric_Barbie
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※海宝直人さん&平野綾さんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。有料会員の方がログインするとこの記事の末尾に応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは2020年1月4日(土)です。(このプレゼントの募集は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。
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■海宝:屋良朝幸さんは背中というか、取り組みの姿勢で引っ張ってくれる
――海宝さんはいかがですか?
海宝:その明確に決まっている部分が、すごく「発想豊かだな」と思います。今回初めて岸谷さんに演出を受けるんですが、「台本のこのト書きで、そういう動きになるんだ」とか、「ここでそういう小道具を使うんだ」とか、びっくり箱みたいだなと思います。
――日々、「何が生まれるんだろう」と?
海宝:そうなんです。
平野:雪さん(森雪之丞さん)が、稽古場に来られた時に、「台本に書かれてないところまで、五朗ちゃんが作ってくれてて」とおっしゃっていたんですが、本当にそうなんですよね。確かに「書かれていなくて、よくこれを思いついたな」ということが、すごくたくさん散りばめられています。
――森さんの台本ではあるけれど、岸谷さんカラーがものすごく出ていると?
海宝&平野:本当に!
――そんな稽古場で、今回のカンパニーはいかがですか?
平野:屋良さん(ジャック・テイラー役の屋良朝幸さん)がとにかく、座長としてすごく皆さんを引っ張ってくださるので、見習うところだらけなんです。とにかくまっすぐで、何に対しても、取り組み方のその姿勢が素晴らしい方だなと思います。
海宝:いわゆる座長として「やろうぜ」みたいなことではなく、その背中というか、取り組みの姿勢で引っ張ってくれるというか。
平野:多くは語らずともですね。でも、真面目だけではなくて、ちゃんと遊ぶところは遊んでという、バランス感覚がすごいです。
――そうすると、居心地のいい稽古場ですか?
海宝:そうですね。和気藹々としてるよね。
平野:常に笑いが起こっているよね。
――コメディーを作るにはもってこいですね。皆さんはアイデアを出し合うんですか? 岸谷さんが自由にやらせてくれるとおっしゃっていましたが。
平野:そうですね。何も言わないで勝手にやりだした圭吾さん(悪魔役の吉野圭吾さん)とか……。
海宝:名物だね(笑)。
――名物(笑)。期待しかないです。
平野:五朗さんが毎回爆笑していますね。
海宝:めっちゃ楽しんでる(笑)。
――お2人の役について、ご紹介をお願いいたします。
平野:私がラスベガスのクラブを取り仕切る女ボス・サマンサ役です。屋良さんが演じるジャックを雇っているんですが、一番最初のやり取りが、ジャックをクビにするところから始まるんです。海宝君が演じるビルはジャックのマネージャーで、「何としてもジャックを引き続き雇ってください」と言うのをつっぱねるところから始まっていて。そこで、だいたいの時代観、年代観は、私が全部説明します。「ロカビリーとは何か」とか。
海宝:いろんなロカビリー時代の有名な歌手の名前とかも出てきて。
平野:一気に言います。「こういう話なんだな」と分かります。ビルはひたすら振り回されてるよね。
海宝:はい(笑)。最初からひたすら振り回されています。物語の行く末を感じさせるような。
平野:色んな人に振り回されて、いろんな人に投げ飛ばされてる。
海宝:そうそう、床と仲よく。
――床と仲よく!? それはリアルに転がされるんですか?
平野:はい、物理的に転がされます。私としては、「こんな海宝直人見たことない」と。「床と仲いい海宝直人」(笑)。
海宝:仲よくしてる(笑)。マット運動が役に立ってるんですよ。
平野:キャラクターとして一番生かされてるよね。
――海宝さんのコメディーは意外じゃないですか?
海宝:そうですね、あまりやらないですね。
――逆に平野さんには、「やった! コメディー来た!」と期待してしまいます。
(一同笑)
平野:昨今、そんな感じになってます(笑)。ありがとうございます。
■平野:(海宝さんの)歌の最中に乱入するんです。いいバラードを歌っている時に
――お互いのコメディーの中での姿を、どんな風にご覧になってますか?
海宝:ぴったりですよ。
平野:やだ(笑)。それ、褒め言葉?
海宝:ラスベガスの女ボス感すごいです(笑)。
平野:嘘だ(笑)。そんなに圧かけてないよ。
海宝:僕は投げ飛ばされてるんです(笑)。
――平野さんによって投げ飛ばされる海宝さんが見られる?
平野:まさかですよね(笑)。それも台本に書いていないので、まさかそんなシーンが増えるとは思っていなかったです。マット運動の時に、五朗さんから最後に呼び出しされたんです。「じゃあ、綾ちゃんと直人君」って。
海宝:急にやったよね。
平野:「え、私たちですか?」みたいな感じになって。まさかのシーンが加わって。実際にどうなるかは、まだ分からないですけれど。
海宝:まだ泳がされてる感じです。
平野:今のままならば、私が海宝直人に柔道技を決めることになっているので(笑)。
海宝:「どりゃー!」ってね(笑)。それを見て、屋良さんはすごく喜んでる(笑)。
平野:いっつも笑ってるよね。
海宝:隣で言われたもん。「やられるシーン、すごくいいよ、面白いよ」って(笑)。
平野:投げた時に、はっと正面向くと、ちょうど屋良さんの席なんですよ。いつもすごく笑ってる……。
海宝:屋良さんのお気に入りのシーンだな。座長お気に入りのシーンだから頑張らないと!
――いつ投げられるんだ、とソワソワしそう(笑)。
平野:私はひたすら、ファンの皆様に申し訳ないなと。
海宝:(笑)。
平野:しかも、歌の最中に乱入するんですよ。
――海宝さんが歌ってる最中に乱入して、投げ飛ばす?
平野:すごくいいバラードを歌っている時に。
海宝:比較的真剣な曲です。
平野:すごいガサ入れ感半端なくて(笑)。「おらー! ガサ入れだぞー!!」って。
海宝:「どりゃー、どばーん」、みたいなね。
――じゃあ、歌い出しても、緊張感いっぱいですね。
海宝:「いい歌が流れてるわ」というムードで行くとは思うなよ、って(笑)。
平野:ひどいぶち壊し方をするので……(苦笑)。
■海宝:サマンサはテッド(青柳塁斗さん)と漫才コンビみたいに、シュールな空気感を生み出す
――海宝さんは、このカンパニーの平野さんをご覧になっていていかがですか。
海宝:テッド(青柳塁斗さん)とずっとコンビでやっていらっしゃって、漫才コンビみたいなところも雪之丞さん節というか、特に2人の掛け合いが、何とも言えないシュールな空気感を生み出す面白さがあるんです。それがちょっと笑っちゃう。2人は舞台の後ろにいて、ずっと見ているだけなんですが。
平野:すごい大変なんだよ。雪さんが稽古場で、「よくもあのつまらないギャグを、面白くしてくれたね」って。
海宝:(笑)。
平野:「つまらないと思ってたんだ!」ってびっくり。
海宝: 雪さんはそこを楽しんでない?
平野:そうなんですよ。「よく形にしたね」と言われて。いや、こちとら体張ってますよ、と(笑)。
海宝:そのコンビのやり取りも、面白いですよ。
――節々に役者の技が効かせられる?
平野:ギャグに答えがないんです。何が正解かがまだ出ていなくて。
――今はそこを詰めていく作業ということですよね。
海宝:お客様が入ると、また変わるだろうと思います。
■平野:サマンサ&テッドに関しては「だだ滑る」のも正解のひとつというのを強みに
――公演中もきっと日々反応が変わりますよね。
平野:でも私は、だだ滑る予感しかしなくて(笑)。
海宝:それはそれでまた、面白いんだよね。
平野:サマンサ&テッドに関しては、だだ滑るのも正解のひとつというのを強みに頑張ります。意外とビルはツッコミなんだよね。
海宝:はい。突っ込んでいるんです。
――投げ飛ばされるから、ボケなのかと思いきや、そうじゃないんですね。
平野:対サマンサだけじゃなく、色んな所で割とツッコミなんですよね。
海宝:初めてのタイプのツッコミで、「ボケてるのかなツッコミ」みたいな。絶妙な感じなんですよね。
平野:海宝君の、その一連の流れを最後に終わらせる時の、ツッコミ感がすごく好き。「もうこれで終わりだぞ」みたいなツッコミするじゃん。あれがすごく好き(笑)。観ていただければ分かると思うんですが。
――お話を伺っていると、笑い転げる12月という感じでしょうか。
平野:転げるかな……。大丈夫かな……。
海宝:転げ……させたい。シュールな笑いなんですよ。
平野:じわじわくる、みたいな。
海宝:冒頭からそういうテイストがあって。最初の冒頭の曲名も面白いですよ。
※海宝直人さん&平野綾さんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。この下の応募フォームからご応募ください。応募締め切りは2020年1月4日(土)です。(このプレゼントの募集は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。
毎回読み応えのあるインタビューをありがとうございます!!
公演が始まって2週間、何度も観劇していますが、また改めてこのインタビューを読みたくなりました。
すでに見てるからこそ「うんうん!」と思う部分もあり…読んで良かったです!
これからも楽しみにしております!
早速記事を読ませていただきました。
公演がますます楽しみになりました。早く観たいよ~
いつもいつも素敵な記事をありがとうございます。
12月が笑いあふれる一か月となりそうで楽しみです♪
いつも楽しいインタビューをありがとうございます。森雪之丞さんのミュージカルは怪人と探偵に続いて2作目、岸谷さん演出は初めてです。
海宝くんと平野綾ちゃん お顔がちょっぴり似てますね。おふたりとも可愛い!
インタビュー(下)も楽しみにしています。
インタビュー読んでますますロカビリージャック楽しみになりました!
どんな風に投げ飛ばされるんでしょう笑
明日初日いきます
ワクワクします♪
床と仲良しな投げ飛ばされるツッコミの海宝くんが楽しみです!
すごくすごく楽しみです!!!
新作オリジナルミュージカル!どんな感じかな?と明日の初日にワクワク、ドキドキしています!
記事で、キャスト、スタッフがとても良い関係のなかで、一丸となって作品づくりをしている様子が伝わって来ました。
今まで観たことがない海宝直人さんが見られそうなのも、とても楽しみです♪