回復期リハビリテーション病院を舞台に、新人の理学療法士と彼女が初めて入院から退院まで担当する患者の人間ドラマを描いた映画『歩けない僕らは』が、2019年11月23日(土)に新宿K’s cinemaで公開され、全国で順次公開されます。この映画に、仕事からの帰宅途中に脳卒中を発症して左半身が不随になった柘植篤志役で出演する、落合モトキさんにインタビューしました。
監督・脚本・編集は、初の長編監督作品『ガンバレとかうるせぇ』(2014)が、ぴあフィルムフェスティバル PFFアワード2014で映画ファン賞と観客賞を受賞した、佐藤快磨さん。1年目の理学療法士・宮下遥役を演じるのは、連続ドラマ「なぞの転校生」、映画『罪の余白』 出演を経て、『デスフォレスト恐怖の森3』(’15) で映画に初主演した宇野愛海さんです。宮下が担当する患者の柘植を演じる落合さんは、「おっさんずラブ」(’16 単発版)、「マジムリ学園」(’18)、ABC「パーフェクトクライム 」(’19)、WOWOW「ポイズンドーター・ホーリーマザー」(’19)などに出演しています。
<あらすじ>(プレスリリースより)
宮下遥(宇野愛海)は、回復期リハビリテーション病院1年目の理学療法士。まだ慣れない仕事に戸惑いつつも、同期の幸子(堀春菜)に、彼氏・翔(細川岳)の愚痴などを聞いてもらっては、共に励まし合い頑張っている。担当していたタエ(佐々木すみ江)が退院し、新しい患者が入院してくる。仕事からの帰宅途中に脳卒中を発症し、左半身が不随になった柘植(落合モトキ)。遥は初めて入院から退院までを担当することになる。「元の人生には戻れますかね?」と聞く柘植に、何も答えられない遥。日野課長(山中聡)と田口リーダー(板橋駿谷)の指導の元、現実と向き合う日々が始まる。
――どういう映画か教えていただけますか。
『歩けない僕らは』は、題名の通り、落合モトキ演じる半身麻痺となった患者と宇野(愛海)ちゃん演じる回復期リハビリテーション病院1年目の理学療法士が、初めてのことに挑戦していく話です。仕事であったり、自分のリハビリのことであったり、観た人が、今自分の目の前にあることの一歩を踏み出すきっかけになってくれればいいなと思います。
――障害をどう克服していくかというお話なんでしょうか。
リハビリ自体も描いていますが、リハビリのモチベーションを上げるために、歩いて何をしたいかという目標が必要なので、その後にどういう風に生きていきたいかも描いています。
――上映時間は37分となっていますが、短編だからこそできることもあるのかなと思いますが。
やりたいことを明確に見せてくれるので、観ている側としては観やすいし、感情移入も早いです。そのわりには結構、深い部分もあるので、観て損はしない作品だと思います。
――長編だと答えを出すところまで描くかもしれませんね。
宇野ちゃん演じる遥の場合は、目の前に新たなことが起きてくるんですけど、俺が演じた柘植の場合は、家どうしようとか、仕事どうしよう、収入どうしよう、彼女どうなっちゃったんだろう、という風になる。そこはリハビリで何とか、というわけじゃないし、自分がひとりで歩いていかなきゃいけないところだと思います。
――絶望、不安とか、希望とか、少しずつ出てきましたね。
それが37分の作品に収まったというのは、とてもいいと思います。
※アイデアニュース有料会員限定部分には、撮影がどのように進んだかなどについて伺ったインタビュー前半の全文と写真を掲載しています。11月22日(金)掲載予定のインタビュー「下」では、今後の予定や、2020年に30歳になられる落合さんご自身のことを中心に伺ったインタビューの後半の全文と写真を掲載します。
<有料会員限定部分の小見出し>
■舞台になったリハビリ施設の見学をさせていただいたのが、すごく大きかった
■今日、普通にペンを握れてて、お茶を飲めてるっていうことが、ありがたく感じる
■施設での撮影は3日間。本当の患者さんがいる場所なので、長々とは使えない
■宇野ちゃんとは現場で話さなかったんです。『緊張感』が生まれるんじゃないかと
<映画『歩けない僕らは』上映情報>
【東京】2019年11月23日(土)~11月29日(金) 新宿K’s cinema
【長野】2019年11月26日(火)~12月1日(日) 上田映劇
【愛知】2019年11月29日(金)~12月5日(木) 刈谷日劇
【大阪】2019年11月30日(土)~12月6日(金) シアターセブン
【大分】2019年12月6日(金)~12月12日(木) 別府ブルーバード劇場
【横浜】2019年12月21日(土)~2020年1月3日(金) 横浜シネマリン
※最新の情報を掲載しておりますが、変更がある場合もございます事をご了承ください。
詳しくはご覧になられる劇場までお問い合わせください。
公式サイト
https://www.aruboku.net/
公式 twitter
https://twitter.com/uno_narumi_proj
公式 facebook
https://www.facebook.com/unonarumiproject/
<映画『歩けない僕らは』『ガンバレとかうるせぇ』初日舞台挨拶・トークイベント>
会場:新宿K’scinema
■11/23(土) 10:00の回上映前
ゲスト:宇野愛海さん 落合モトキさん 細川岳さん 山中聡さん 佐藤快磨監督
■11/24(日) 10:00の回上映前
ゲスト:宇野愛海さん 落合モトキさん 佐藤快磨監督 ※お客様からのQ&Aの時間あり
■11/27(水) 10:00の回上映前
ゲスト:落合モトキさん 板橋駿谷さん 佐藤快磨監督 ※お客様からのQ&Aの時間あり
■11/28(木) 10:00の回上映後
ゲスト:門田宗大さん 佐藤快磨監督 ※お客様からのQ&Aの時間あり
■11/29(金) 10:00の回上映後
ゲスト:堀春菜さん ※お客様からのQ&Aの時間あり
料金など:
一般:1,500円/大学・高校:1,300円/シニア:1,000円
*当劇場は予約は行なっていません。当劇場は84席の定員・入替・整理番号制となっております。
*当日朝、劇場が開いた時間より3F劇場窓口にて受付を開始いたします。当日は9:40よりオープン予定です。オープン時間よりはやくお越しの際は、エレベーター横の階段を上り3F扉の前で開場時間までお待ちください。(※混雑の際は開場時間がはやまることもございます。)
*当劇場は消防法により、お立ち見席をご用意しておりません。満席の際にはご入場をお断りする場合がございます。あらかじめご了承下さい。
*チケットをご購入の際、クレジットカードはご利用になれません。
<関連リンク>
落合モトキ公式インスタグラム
https://www.instagram.com/motoki_ochiai/
- 2019年以前の有料会員登録のきっかけ 2020年8月18日
- 「『守りに入っていない芝居』ができてるかなって」、落合モトキインタビュー(下) 2019年11月22日
- 「ペンを握れるって、ありがたい」、『歩けない僕らは』落合モトキインタビュー(上) 2019年11月21日
- 2020年12月以前のプレゼント 2021年6月16日
- 2019年以前の有料会員登録のきっかけ 2020年8月18日
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※落合モトキさんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。有料会員の方がログインするとこの記事の末尾に応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは12月21日(土)です。(このプレゼントの募集は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。
※ここから有料会員限定部分です。
■舞台になったリハビリ施設の見学をさせていただいたのが、すごく大きかった
――役を演じるうえで、大変だったことはありますか?
台本をもらってから監督とプロデューサーさんと一緒に、今回舞台になったリハビリ施設の見学をさせていただいたのが、すごく大きかったと思います。どんな患者さんがいるとか分からないところで、『よーいスタート』ってカメラを回されてもと思うので。そうやって、現実を目の前に見せてもらって、いい経験になりましたし、この作品のためになったと思います。
■今日、普通にペンを握れてて、お茶を飲めてるっていうことが、ありがたく感じる
――ご自身に立ち返って、『自分がそうなったら』とか考えられたりしましたか?
しましたね。俺なら、周りにめちゃくちゃ頼ると思いますね。親だったり友達だったりとか。生活していくっていうことを一番に考えなきゃいけないし。かと言って、人生また一から始まったっていうわけでもないですし。本当に前向きに生きていかないとなっていうところですね。
――家族や周りの人の支えも大切ですね。
今日、普通にペンを握れて、お茶を飲めてるっていうことが、ありがたく感じるのかなって思います。
――突然のことですものね。
若いから、仕事のこともありますし。
■施設での撮影は3日間。本当の患者さんがいる場所なので、長々とは使えない
――撮影はずっと栃木で?
計4日間の撮影で、3日間栃木、もう1日が東京で家のシーンなどを撮影しました。
――3日というと、タイトではなかったですか?
わりとタイトですけど、この施設も本当の患者さんがいる場所なので、長々とは使えないので。
――監修された方とも、いろいろお話をなさって?
リハビリの先生が快く器材を貸してくださったり、本当のリハビリされてる方がやるように肩を掴んでなど指導していただいたので、本当にありがたかったです。
■宇野ちゃんとは現場で話さなかったんです。『緊張感』が生まれるんじゃないかと
――撮影時のエピソードなど、ありますか?
宇野ちゃんとは、まったく現場で話さなかったんです。『話さないようにしようね』と決めたわけではないんですが、2人で慣れ合ってても何も生まれませんし、『話さない緊張感』というのが生まれるんじゃないかと、お互いにそう思っていたらしくて。2人のシーンの時は、その空気でしたけど、(遥の先輩・田口勝役の)板橋駿谷君が来た時は、一瞬明るくなって。気が抜けたわけじゃないけど、ちょっと気が晴れたような感じで、いい風通しになりました。
――その距離感が映像にも映っている感じがしますね。
何も話さなかったことについては終わった後も話していませんし、終わった後は『お疲れ』って。『あの時は大変だったね』っていう感じの会話はしますけども、『あの時は距離取ってよかったね』なんて話は、まったくしないですから(笑)。今、人づてに宇野ちゃんもあの緊張感が効果的だったと言っていると聞くのは、ちょっと嬉しいですね。
※落合モトキさんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。この下の応募フォームからご応募ください。応募締め切りは12月21日(土)です。(このプレゼントの募集は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。