シリア危機を終わらせるために、国連が写真シェア呼びかけ

#What does it take
"Smoke rises from buildings after what activists said was shelling from forces loyal to President al-Assad in besieged area of Homs"

“Smoke rises from buildings after what activists said was shelling from forces loyal to President al-Assad in besieged area of Homs”

2011年3月に始まったシリア危機では、すでに20万人以上が犠牲になりました。1100万人以上が家を捨てて逃げ、国連は、1220万人が何らかの人道的支援を必要としていると推定しています。3月15日には5年目を迎えるこの圧倒的な人的被害。国際社会に無力感が広がっています。

そこで国連は、もっとたくさんの人たちに悪化しているシリアの危機的な状況を知ってもらい、シリアの人々に「何としても、あらゆる手段を使って、シリア危機を終わらせる」という連帯のメッセージを送ろうと #whatdoesittake キャンペーンを呼びかけています。(国連WFPニュースリリース 2015年3月11日)

“This crisis has a tragic human cost,” said Under-Secretary-General for Humanitarian Affairs, Valerie Amos. “Syrians need peace now – they need to know that the world is committed to securing their children’s future.” 「シリア危機は、悲惨な人的ロスを出し続けています」国連人道問題担当事務次長、ヴァレリー・エイモスさんは言います。「シリアの人々が今まさに必要なのは平和です。そして、彼らの子どもたちの未来に、世界が関心を寄せていると知る必要があるのです」

#What does it take

#What does it take

このキャンペーンに参加するには、 #WhatDoesItTake と書かれた紙を持って写真を撮り、フェイスブックやツイッターやインスタグラムにハッシュタグ #WhatDoesItTake をつけてシェアするだけです。シリアの人々への励ましや希望のメッセージを付け足してもらえると、良いですね。キャンペーンのページには、「enough is enough もうたくさんだ」「Half a million civilian slaughtered in Syria…How many more must go ? シリアでは50万人も殺されたんだ、あとどれくらい死なないといけないんだ?」「慈悲の心」「人間を優先して!」「暴力を止めて!」「正義のために立ち上がろう」というメッセージがたくさんの有名、無名な人々の写真とともに集まってきています。

翻訳メモ

WhatDoesItTake ですが、日本語ではどういう意味?と思う方もおられるでしょうか。

What does it take to be a good teacher ? のように、あとにto不定詞を続けて、「いい先生になるには何が必要ですか?」という構文が一般的ですね。

ニューヨークシティマラソンの参加者に配られたTシャツにも What does it take ? と書かれていたことがあったそうです。完走するには何が必要?とか、早く走るには何がいる?という意味だと思われます。

今回のキャンペーンでは、「シリアの危機を終わらせるには何が必要だろうか・・・」 クエッションマークがないのは、4年もたっていて、みんな本当は何が必要なのか分かっている、何としてもシリアに平和を!という気持ちだからではないでしょうか。

http://www.syria-whatdoesittake.org/

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