この秋、柚希礼音さん主演で「ミュージカル　バイオハザード～ヴォイス・オブ・ガイア～」が上演されます。アイデアニュースでは、７月に行われた製作発表の後に、出演者の平間壮一さんに単独インタビューをしました。（上）（下）２回に分けてお届けします。

「ミュージカル　バイオハザード～ヴォイス・オブ・ガイア～」の原作は、サバイバルゲーム「バイオハザード」。1996年にゲームソフトとして発売され、これまでのシリーズ累計出荷は6800万本という大ヒット作です。日本のみならず、アメリカ、ヨーロッパをはじめ、世界各国で絶大な支持があり、2002年にはハリウッドで映画化、シリーズ化されています。今年12月には全米に先駆け、シリーズ６作目・最終章となる新作が日本公開されます。人類を滅亡へと向わせる「ウイルス＝奴ら」との壮絶な戦いというゲーム原作のモチーフを、オリジナルミュージカルとして作り上げます。脚本・演出を手がけるG2さんは、「ゾンビやウイルスなどの脅威と戦いを通して、人間がもつ愛と希望を歌い上げる作品を目指します」とコメントしています。

平間さんが演じるのは、柚希さん演じるリサ・マーチンに思いを寄せ、行動を共にする若者ロブロ役。動画では、ロブロ役について語って頂いた部分を公開します。有料部分では、動画部分を除くインタビュー全文をテキストで掲載致します。

＜「ミュージカル　バイオハザード～ヴォイス・オブ・ガイア～」＞
【東京公演】9月30日（金）～10月12日（水）　赤坂ACTシアター
【大阪公演】11月11日（金）～11月16日（水）　 梅田芸術劇場メインホール

＜関連サイト＞
『ミュージカル バイオハザード ～ヴォイス・オブ・ガイア～』特設サイト
『ミュージカル バイオハザード』公式Twitter
平間壮一オフィシャルブログ

＜アイデアニュース関連記事＞
「ミュージカル　バイオハザード」出演、平間壮一さんインタビュー（上）
アンサンブルからメインキャストへ　平間壮一さんインタビュー（下）　8月12日（金）午前7時掲載予定

ここからアイデアニュース有料会員（月額300円）限定部分です。「ミュージカル　バイオハザード～ヴォイス・オブ・ガイア～」の共演者のみなさんについてうかがったインタビュー前半の全文を、テキストと写真で紹介します。インタビュー後半は8月12日（金）に掲載します。アンサンブルからメインキャストへ登ってきた平間さんの思い、自分を大きく変えたという岸谷五朗さんの言葉などを紹介します。

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■「お前体格細いし、小さいし、すぐに死ぬヤツだろ！？」って役者仲間に言われました（笑）

■柚希さんをとても尊敬していますし、綺麗でたくましくて格好いいですよね

■横田さんは、確実に出しているオーラが違うんですよ！　もうすごく気になってます

■「お前体格細いし、小さいし、すぐに死ぬヤツだろ！？」って役者仲間に言われました（笑）

――製作発表が終わったばかりですが、いかがでしたか？

今までに経験したことがない空気感でした。囲まれるようなスクリーンの映像も見応えがあって格好良くて、ショーのような感じでしたよね。リハーサルのときに、ひとりで見回しちゃいました（笑）。皆さんは慣れていらっしゃるから格好良く立っていらっしゃるんですが、僕ひとりだけ「うわぁ〜」って（笑）。

――平間さんは「バイオハザード」のゲームに詳しいんですよね。

１〜６までやった記憶があって、今、４〜６が家にあります。

――ゲームがお好きなんですか？

好きです！

――どんなときにゲームをされるんですか？

稽古中などの夜に目を瞑ると、体はすごく疲れているのに、自分が芝居している姿が出てきてしまって、ここをこうした方がいいかなとか考えが止まらなくなって眠れなくなることがあって。そういうときに稽古とは違うことをイメージしたいので、ゲームを30分から１時間ぐらいやるんです。

――逆に興奮してしまわないですか？　私は「バイオハザード」をやったことがないのですが、ゾンビとかよけいに眠れなさそうなイメージがあるんですが。

でも、最近のはゾンビっぽくないんですよ！　ほぼ人間の姿で、目の色だけ違うとか、そんなに気持ち悪い感じではないんですよ。

――映画もご覧になっているんですよね？　その魅力をぜひ教えてください。

戦う映画って、男性が主人公でめちゃくちゃ強いという作品が多いと思いますが、「バイオハザード」の映画は女性が主人公で、しかも銃ひとつ持って戦うのではなく、めちゃくちゃ動いているんですよね。最初に映画を見たときにこんなにアクロバティックな戦い方をするんだと驚きましたし、そこが魅力だなと思いました。

――ゲームと映画では魅力の部分は違いますか？

「バイオハザード」のゲームは最初嫌いだったんです。最初の思い出は小学生の頃で、ゲームをしている叔父を呼びにいったら、ちょうどゾンビが出てくるシーンで、「うわぁ！　気持ち悪い！」って怖かったんです。それからホラー映画も恐怖性になってしまって見られなくなってしまったくらい。その後、何がきっかけだったか覚えていないんですが、ゲームをすることになってやってみたら面白かったんです。

――そのゲームがミュージカルになって、出演されますが、率直な感想はいかがですか？

次の仕事は「バイオハザード」だからと言われたときに、ゲームもやっているし、映画もとても好きだし、嬉しいと思いました。詳細はまだわかっていなかったので、あのゲームのキャラクターが出来るんだろうかとか、映画の方の物語をやるんだったらクリスかなとか、いろいろ話していたんですよ。「お前体格細いし、小さいし、すぐに死ぬヤツだろ！？」って役者仲間の加藤真央に言われましたけど（笑）。

■柚希さんをとても尊敬していますし、綺麗でたくましくて格好いいですよね

――柚希さん演じるリサ・マーチンに思いを寄せる役ですね。柚希さんの印象はいかがですか？

柚希さんにお会いしたのは今日が３回目ですが、初めて拝見した舞台は「プリンス・オブ・ブロードウェイ」です。その前にテレビでドキュメンタリーをやっているのを見たんです。日本人で、しかも宝塚のトップスターをされていた方が、ここまで努力して、普通だったら恥ずかしいと思うようなことも果敢に攻めている姿を見て、この人はまだまだ上にいくことをやめていなくて、素直に人が言ったことを受け止められる素敵な人なんだろうなと思いました。実際に舞台をみても、外国人のなかで劣っているわけでもなく、日本人の良さを持ってあのなかで戦っているという姿は、日本人でもこうやってやれるんだと希望が見えました。とても尊敬していますし、綺麗でたくましくて格好いいですよね。柚希さん自身の魅力がそのままリサ役に繋がると思いますし、僕自身が持っている感覚が、ロブロ役にも生きていけば、上手くいくかなと思っています。

――リサを思う感情に自然に入っていけるんじゃないかと。

すごくときめいて、きゅんきゅんして好きという感じだけではないんじゃないかと思うんですよね。（ロブロ役への思いについては動画をご覧ください）

■横田さんは、確実に出しているオーラが違うんですよ！　もうすごく気になってます

――他の共演者の皆さんの印象はいかがですか？

吉野さんと、YOSHIEさんは２回目ですが、他の方は初対面です。

――今とても興味を持っていらっしゃる方はいらっしゃいますか？

横田さん！　きっととんでもない人だと思います。

――とんでもない人ですか！　その心は？

舞台裏で話していたときに、「ミュージカルやったことなくて、僕は歌やダンスをやらないのになんでここにいるんだろう」と話されたのですが、確実に出しているオーラが違うんですよ！　何もできない感じの人じゃないのに、おっかねぇって（笑）。

――（笑）。

「そんなことないですよね！　よろしくお願いします！」とお話しました。横田さんは一番強い役なので、「普段鍛えたりしてるんですか？」と伺うと、「僕なんて全然！」と言っておきながらいい体してるんですよ！　もうすごく気になってます。

――一緒に戦いますか？

後々には一緒に戦います。

――益々楽しみですね。他に気になっている方はいらっしゃいますか？

僕より少しお兄さんの渡辺くんや海宝くんですね。人生経験も、いろんな考えも、大先輩方には追いつこうにも追いつけないと思っているんです。でも、同じカンパニーで一緒に大事に作っていくなかで、一番大切なのは同世代の中で、どう自分らしさを出していくかだなと。台本を読みながら、自分が相手の役だったらどう考えるだろうかと準備しておいて、稽古場でどんな風にされるのか見て、吸収したいと思っています。

――貪欲ですね。渡辺さんとは来年上演の「ロミオ＆ジュリエット」でもご一緒ですね。

半年ぐらいご一緒するので、ぜひ仲良くして欲しいです！