ミュージカル『レディ・ベス』に出演中の石川禅さん&吉野圭吾さんのインタビュー、後半です。これまでにも何度も共演されているおふたりに、これまでのことや、お互いの印象などについて伺いました。有料部分では、ミュージカル界でベテランとなった今、思うことについて伺いました。
ーーおふたりはこれまでも色々と共演されていますよね。
石川:一番最初に共演したのは、TSミュージカルファンデーションの『砂の戦士たち』ですね。
吉野:何年前になるのかな。
石川:僕が39歳のときだから、2003年ですね。次は『レ・ミゼラブル』かな? マリウスとアンジョルラスで歌った記憶があるんだけれど、コンサートだったかな? その後は?
吉野:『レベッカ』だ!
石川:そうだ!
吉野:この絆が深まったのは『レベッカ』ですよ!
石川:丸3ヶ月、シアタークリエの楽屋では、ふたりでひとつの部屋を使っていたんだよね。
ーーそれは深まりますね!
吉野:はい。一緒に寝てましたもんね。
石川:そうそう! 圭吾ちゃんに色んな迷惑をかけました。
ーーそうなんですか?
石川:僕のことをストイックな役者だと思ってくれていたんです。彼は本番中は何も口にされないんですよ。僕はケータリングの場所が、楽屋から舞台へ行く通路中にあると、必ず二つ三つ持って帰ってくるんです。いつも彼の分も持って帰って来ていたんだけれど、驚いた顔をしていて。「食べる人なんですね」とあまりのギャップに驚いたみたいでしたね。
吉野:僕は幕間に寝ることを覚えましたね。幕間は寝ていいものなんだと(笑)。
石川:「ちょっと寝るから」って言ってね(笑)。
吉野:ふたりでいつもヨガマットを敷いて寝てましたね(笑)。
ーー『砂の戦士たち』で初めて共演されて、『レベッカ』の3ヶ月を経て、印象は変わられましたか?
石川:変わりましたね。彼はスッとしているし、踊れるし、意外と今時の感性なのかなと思ったら、思いのほか男臭かったりするんですよ。例えば後輩の子達が舞台上で、何かやってはいけないことをやってしまったとしたら、ビシッと言うタイプなんですよ。
吉野:ああ、怒ったことありましたね。
石川:これは周りに迷惑だよと。直ると「それでいいんだ」とね。それを見て男だねと。
ーー吉野さんは石川さんの印象変わりましたか?
吉野:愛おしくなりました!
石川:(笑)。
吉野:どこかフォロー出来ることがあればしたいなって思いました。
ーーどんなところをフォローするんですか?
吉野:大したことじゃないんですよ。ちょっとした身の回りのことです。
石川:そんな沢山の人のおかげで生きております(笑)。
※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、『ダンス オブ ヴァンパイア』の対決シーンがどのように作られていたかや、ミュージカル界の若手について話してくださったインタビュー後半の全文と写真を掲載しています。
<有料会員限定部分の小見出し>
■吉野:『ダンス オブ ヴァンパイア』は毎日違うネタで打ち合わせもなく、対決!
■石川:自分たちは新しい感性を迎え入れなければいけない世代になっている
■吉野:2.5次元のお芝居に出たんです。若者が礼儀正しくて、気持ち良くて
■石川・吉野:『レディ・ベス』、綺麗な舞台で綺麗な衣裳。夢の世界に、ぜひ
<ミュージカル『レディ・ベス』>
【東京公演】2017年10月8日(日)~11月18日(土) 帝国劇場
【大阪公演】2017年11月28日(火)~12月10日(日)梅田芸術劇場メインホール
<関連リンク>
帝国劇場『レディ・ベス』のページ
http://www.tohostage.com/ladybess/
梅田芸術劇場『レディ・ベス』のページ
http://www.umegei.com/schedule/594/
東宝演劇部Twitter
https://twitter.com/toho_stage?lang=ja
石川禅ホリプロオフィシャルサイト
http://www.horipro.co.jp/ishikawazen/
石川禅&STAFFTwitter
https://twitter.com/zenishikawa
吉野圭吾オフィシャルサイト
http://www2s.biglobe.ne.jp/~nut/index2.htm
吉野圭吾jujction公式プロフィール
http://www.junction99.com/p_yoshino.html
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■吉野:『ダンス オブ ヴァンパイア』は毎日違うネタで打ち合わせもなく、対決!
ーーその後に『ダンス オブ ヴァンパイア』があるんですね。
石川:そうですね。『レベッカ』でお互いに以心伝心でわかるようになった後の『ダンス オブ ヴァンパイア』は楽しかったですよ!
吉野:そう! もう対決です!
ーー面白かったですよね。
石川:毎日毎日違うネタが来るんですよ。
ーーそれは打ち合わせはしないんですか?
石川・吉野:何もしないですね。
石川:もう、だから怖くて仕様がないですよ。
吉野:僕は野獣にならなければいけなかったから。野獣と人間の対決を見せなければいけませんでしたね。
石川:『レベッカ』の3ヶ月があったから何となくね。
吉野:何の遠慮もなく。
ーー阿吽の呼吸ですね。目と目で語り合うぐらいの。
石川:そうですね。「ベスを消せ」のナンバーの中でも、目線の交わし合いが大事ですね。
吉野:たまに合わなかったりしますけれど(笑)。
(一同笑)
石川:たまに忘れちゃうの(笑)。
吉野:僕もそうなんです。
石川:「うわぁ、ごめん!」ってね(笑)。
ーーこれからその場面を拝見するのが益々楽しみですね。
■石川:自分たちは新しい感性を迎え入れなければいけない世代になっている
ーー今、ミュージカルが盛り上がっていると思いますが、長くミュージカル界にいらっしゃるおふたりから今をどう見ているのかお伺いさせてください。
石川:そうですね……僕からでいいですか?
吉野:どうぞ。
石川:(喋ろうとして)
吉野:あの、
(一同爆笑)
石川:いつもこういう感じなんですよ(笑)。
吉野:大事なところですよね(笑)。
石川:圭吾ちゃんは僕よりも、もうひと世代若いですが、気がついたらいつのまにかベテランと言われるようになってしまって、かつて若かった子達に年齢を聞くと「35歳になりました」なんて言われてびっくりするんですよ! そうすると、世代交代という言葉が出て来るじゃないですか。その時に、自分たちは新しい感性を迎え入れなければいけない世代になってきているんですよね。それは自分達が若かった頃に、「近頃の若い者は」と言われていたあの言葉がつい出そうになって、これを言ってしまったら終わりだなと。その若い人達の感性を自分が認められなかったら、ヤバイことになるぞと思っているんです。その感性というのは、モンスターペアレンツという嫌な言葉がありますが、私達はその年齢で、同世代が育てた子供達が、今若手として出て来ている。だから、責任は遠巻きながら僕にもあるかなと思ったりするんです。
先程お話しした、彼が若手をちゃんと怒っているというのは、とても大事なことなんですよね。今度は彼らが主体になるミュージカルの世界になりますから。そことどう融合して行こうかと、我々世代の役者は常にテーマになっていくんでしょうね。彼らを認めなければ、僕達も認めてはもらえないでしょうし、そこにどう折り合いをつけるか、なおかつまだまだ光りたいもんね。
吉野:そうですね。
石川:だからどうやって光っていくかということですよね。もう若さはないから、どうやって補填し、若い連中に負けていられるか、もっと光ってやるというところをどうやるか。だから楽しいですよ。
ーーなるほど。
石川:圭吾ちゃんどうぞ。
吉野:そう思います!
(一同爆笑)
■吉野:2.5次元のお芝居に出たんです。若者が礼儀正しくて、気持ち良くて
ーーもうお約束ですね(笑)。
吉野:(笑)。先日、2.5次元のお芝居に出たんですよ。若者が礼儀正しくて、気持ち良くて。演出家が西田大輔さんだったのですが、多分西田さんの教育がすごくいいんじゃないかと。若者ってすごく前向きですし、言えばちゃんと直りますしね。作品にいろんな人が集まっているので、僕もそこで光れるようにと思ってやっています。
石川:そうだね。
吉野:作品の中の役割を見せつけるくらいの勢いで。
石川:見せつけるんだ!
吉野:その背中を若者たちは見ているから。
石川:私達が若かった頃に、先輩たちの背中を見てきたように。
吉野:僕は高校生の頃から、市村正親さんや、山口祐一郎さんの背中を見ながら育ってきたんです。
ーーその背中になるということですね。
石川:そうですね。それは責任がありますね。
吉野:やはり自分に与えられた役目をちゃんと果たさなければいけないなと思います。そうしなければ、これからのミュージカル界も育っていかないだろうと思いますし、自分もダメになっていくだろうと思います。
ーーミュージカル界が盛り上がれば盛り上がる程、大人の力が必要だと思うので、ぜひ沢山見せて頂きたいと思います。
吉野:そこで必要とされる存在になりたいですね。
石川:そうだよね。
吉野:この役だったらこの人を入れたいと思われる役者でありたいですね。
■石川・吉野:『レディ・ベス』、綺麗な舞台で綺麗な衣裳。夢の世界に、ぜひ
ーー最後に、『レディ・ベス』を楽しみにしている方へメッセージをお願い致します。
吉野:ゴージャスですよね。舞台装置も、衣裳も華やかで。
石川:そうですね。再演で初めてご覧になるお客様は、帝国劇場に、あんなに大きな盆舞台、しかも床には綺麗に絵が書かれていて。見たことがない舞台装置だと思います。その分、役者は大変なんですが。
吉野:位置取りがわからなくなるんですよ。回るうえに、絵がたくさん書かれているから。
石川:もうひとつは衣裳が重い。
吉野:ゴージャスだからね。
ーーおふたりの衣裳も重いですか?
石川・吉野:重いですよ!
石川:私のは10キロ近くあります。ただ、あんなに綺麗な衣裳もそうそうないので。綺麗な舞台で、綺麗な衣裳で、夢のような世界が繰り広げられていますので、ぜひ…。
吉野:帝国劇場、大阪公演は梅田芸術劇場へ。
石川・吉野:足をお運びください!
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お二人ともいぶし銀の光を放っていらっしゃいます‼
まだまだ真ん中でも光輝くお姿をお待ちしています☆
初めて拝見させていただきました。
石川禅さんや吉野圭吾さんのファンで、レディベスは初演から観ていますが、
お二人の仲の良さは舞台の上からも伝わってくるのですが、普段あまり
聞くことができない舞台の裏話や役者としてのお二人の真摯なお話を聞くことができて、とても嬉しかったです。
また他の舞台でのインタビューも伺えればと思っています。
楽しみにしています。