『希望のホシ2018』に出演する緒月遠麻さんにインタビューしました。(上)(下)に分けてお届けします。
――宝塚を退団して1作目に出演された『希望のホシ』ですが、その続編『希望のホシ2018』に出演されることになり、いま一番楽しみにしてることはなんですか?
やはり、また池田努さんと金児憲史さんと共演できるというのが一番楽しみです。何年経ったからという感情はそんなに変わらず、宝塚時代もそうだったんですが、あまり「この役だから、こういう意気込みでいく」というのはなくて、どんな役でもモチベーションは変わらないですね。3年経って同じ役ですが、「こうしてやろう、ああしてやろう」というより、いつも通り与えられたことを、どう生かすかを考えて演じているので、それは変わらないなという感じです。だから、みなさんと共演できるのが一番楽しみですね。
――みなさんとお会いになるのは、初演以来ですか?
イベントや私が出演している作品を観に来てくださったり、舘ひろしさんのコンサートに行かせて頂いたときにお会いしたりしました。お芝居でご一緒するのは初演以来です。
――初演を振り返って頂いて、稽古や舞台などで、覚えていることはありますか?
バタバタコメディだったので、すごくテンポが速かったです。でも、役柄的に自分がもつ知識をどんどん出していかなければいけない役で、大浜(直樹)さんの作品は台詞まわしもすごく好きなんですが、そこがとても大変だった覚えがあります。
――出演されたときは大浜さんの作品自体はご存知でしたか?
知らなくて、出演させて頂くと伺ってから作品を見せて頂きました。
――ご覧になって、実際自分でもやってみてお好きになったんですね。どういうところが好きですか?
テンポがすごくよくて、分かりやすいところ。そして、私がツボに入る笑いの種類なんです(笑)。
――なるほど(笑)。
大浜さんの作品に出ていらっしゃる役者さんも、私の笑いのツボにハマる人が多くて、ビデオで観た方とも共演させて頂けて、「やっぱりこの人おもしろい」と思いながら芝居しました。大浜さんの作品に、毎回その方が出るのは、大浜さんの作品にあっているんだろうなと。今回もご一緒しますが、私はその方のお笑いのセンスがすごく好きなので、その一味になれるのも嬉しいなと思います(笑)。
――具体的に好みのツボというのは、どういう感じなんですか?
人なんですよ。
――人?
※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、共演する池田努さん、金児憲史さん、野村宏伸さんについて伺ったインタビュー前半の全文と写真を掲載しています。4月19日掲載予定のインタビュー「下」では、宝塚を退団されてからの3年間を振り返って、様々な作品に出演されていて感じていることや、オフの時間などについても伺ったインタビューの後半の全文と写真を掲載します。
<有料会員限定部分の小見出し>
■独特の雰囲気の役者の方が、大浜さんによって、よりおもしろくなる
■前回は宝塚を卒業して1作品目。多少なりとも経験は積んできました
■「石原プロの俳優さんと一緒に刑事ものをやること」そこから単純に観に来てほしい
■しっかりしているようで、「刑事がぶれる」というのがおもしろい
<舞台『希望のホシ2018』>
【東京公演】2018年6月13日(水)~17日(日) あうるすぽっと
公式ページ
http://kibou2018.mono-dukuri.com/
あうるすぽっと
http://www.owlspot.jp/
<関連リンク>
緒月遠麻オフィシャルブログ「私=おづき」
https://ameblo.jp/ozuki-toma/
緒月遠麻instagram
https://www.instagram.com/toma_ozuki/
緒月遠麻オFC ACT Plus「おづき」
https://twitter.com/actplus_ozukifc
- 2019年以前の有料会員登録のきっかけ 2020年8月18日
- 緒月遠麻ら出演、地方FMラジオ局を舞台にした『天狗 ON THE RADIO』5月2日開幕 2019年3月27日
- 「初演より女性らしく、その分、芯が強くなって」、緒月遠麻インタビュー(下) 2018年4月19日
- 2019年以前の有料会員登録のきっかけ 2020年8月18日
- 欠けているものを補いあって生きる大切さを教えてくれる音楽劇『Zip & Candy』 2019年7月10日
- ロボットファンタジーの絵本を舞台化、音楽劇『Zip & Candy』7月4日から 2019年6月21日
※緒月遠麻さんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。有料会員の方がログインするとこの記事の末尾に応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは5月2日(水)です。(このプレゼントの応募は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。
※ここから有料会員限定部分です。
■独特の雰囲気の役者の方が、大浜さんによって、よりおもしろくなる
その人が大浜さんの作品によって、よりおもしろくなるんです。その方を全然知らなくても、独特の雰囲気をもった役者の方が多いんですよ。その方がすごくおもしろいなと思って見ていたら、やはりおもしろくて(笑)。本読みの時点でやはりいい味を出していらっしゃる。
――その大浜さんのテイストに緒月さんがハマると、ご自身でもなにか違うんですか?
周りにもかき回されますし、自分でも発信していかなければと思うんですが、やはりなにか……。大浜さんもお笑いが好きなのかどうかは分からないですが、いつもニヤニヤ笑いながら見ていらっしゃるんです。そのリズムも分かるし、そういうところも合うので、私は大浜さんの作品が大好きです。
――なるほど。結婚相手や恋人とは「笑いのツボが合う人がいい」とよく言われるじゃないですか。そのツボという感じですよね。
そうだろうなと思います。すごくおもしろいことをやっても、私は意外と冷静で、ツンとしているときがあるんです。人とは笑いのツボが少しずれているのかもしれないですが、ここのメンバーはすごく合います。笑いのツボが一緒ってすごく大切なことで、芝居のリズムが合うんですよね。
――お芝居をしていても、そこは違うんですね。
合うなというのは、分かりますね。
■前回は宝塚を卒業して1作品目。多少なりとも経験は積んできました
――共演者の方のことを話してくださいましたが、それぞれのここが好きというところは、いかがですか?
お二方とも持ち味が違いますよね。本当に見た目の通りというか。池田さんは真っ直ぐな熱い芝居をされますし、金児さんも熱い芝居。やはりお互いがいいところをもっていて、それをお互いが引き出しあっている感じが前回からしていました。私はそこに乗らせて頂いているという感じでしょうか。
――今回、野村(宏伸)さんとはご一緒するのが初めてですよね?なにか印象はありますか?
まだお会いしていなくて、ドラマの『教師びんびん物語』の印象が強いです。今回は犯人役なので、どんなお芝居をされるのか、すごく楽しみですね。また大浜さんが、なにが理由で、どんなことを犯した犯人にしたのか、それがおもしろいですよ。
――なるほど(笑)。宝塚を退団した直後に、この作品に取り組まれたときを振り返って、いまだったら、「もっとこれができるな」というのはありますか?
やはり卒業して1作品目でしたからね。いままで何作品も出させて頂いて、多少なりとも経験は積んできているので、「あのとき、あれをやっておけばよかったな」とはいつも思います。でも、そのときがそれが一番のマックスなので。意外と過去を振り返らないタイプなんです(笑)。
――(笑)。
いまはいまって感じでしょうか(笑)。
■「石原プロの俳優さんと一緒に刑事ものをやること」そこから単純に観に来てほしい
――観客目線でみて、この作品のおもしろさはどういうところだと思いますか?
まず、「石原プロの俳優さんと一緒に刑事ものをやること」です。私はファンだったので、すごく楽しみだなと思います。やはりそのイメージが強いですよね。
――『太陽にほえろ!』とか。
私だったら、そこから単純に観に来てほしいと思うかな。2回目というのもあって、ある意味続編が上演されるということは、期待もされていると思うので、自分の中では少し重いですが、いままで通りがんばります。まだ脚本を読んでいないので分からないのですが、前回を振り返ってみると、おもしろいところ以外に感動するところ、ほろっとくるところがあったので、ちゃんと笑って泣いてすっきりして、ほっこりする感じになるのではないかと思います。だから、そこはすっきりして帰って頂けると思います。
――笑いっぱなしでは終わらないと。
そこが見所の一つですね。
――台詞は掛け合いがおもしろい?
掛け合いです。ポンポンポンと。一人間違えてしまうと、一気に転がって行ってしまうような(笑)。
――実際、そういうことはありました?
稽古中はありましたね。テンポが速くて最初は慣れないんですが、それに慣れてくると、そのテンポが心地よくなるし、なおさら滑舌を気にしないといけないので課題もでてきます。一見しっかりしている3人が、色々かき回されるところもおもしろいと思います。前回がそうでしたから。
■しっかりしているようで、「刑事がぶれる」というのがおもしろい
――犯人にかき回される?
犯人や周りにかき回されます。しっかりしているようで、「刑事がぶれる」というのがおもしろいところだと思います。
――「ぶれる」というのは、どういう意味ですか?
色々な意味だと思います。元々の考え方も3人とも違うというところの「ぶれ」や、かき回されてしまう「ぶれ」など、色々な意味もあるんだと思います。
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