緒月遠麻さんインタビュー後半です。宝塚を退団されてからの3年間を振り返って頂きました。様々な作品に出演されていて感じていることや、オフの時間などについても伺いました。
――宝塚退団後の3年間を振り返って頂きたいのですが、あっという間でしたか?
そうですね。あっという間でした。この初演が3年前というのも信じられないですね。一度出させて頂いたカンパニーの公演で、2回目も出させて頂いて、再びご一緒することも多くて、なおさら短く感じるのかもしれません。本当にあっという間だなと思いますし、気づいたらすぐに10年くらい経ってしまうんじゃないかと。
――そうすると、宝塚にはついこの間までいた感覚?
宝塚の舞台を観たりすると、「ここに立っていたのかな?」と感じたりはしますが、そんなにだいぶ前に辞めたという感じはしないですね。1作、1作、作品ごとに、精一杯すぎて、気づいたら3年経ってしまった感覚です。
――なるほど。観ている側の感覚なんですが、つい先日の作品が、逆にものすごく昔のように感じるんです。
分かります! つい最近の作品がでしょう?
――そうです。この間、終幕したばかりの公演が1年か2年くらい前のことかなと思うくらい(笑)。
それは分かる。それはそうかもしれないです。それなのに3年は一瞬なんですよ(笑)。
――おもしろいですね。逆みたいな感覚じゃないですか。
近くが遠い(笑)。
――3年前の『希望のホシ』がすごく昔の感覚で、緒月さんが宝塚を退団されてから3年しか経ってないということに驚きました。
こういう取材をさせて頂くと、そんなに前だったんだと気づくんですが、普段は考えないですもんね。取材っていいですね、脳の活性化に(笑)。
――(笑)。この3年間に色々な作品に出ていらっしゃいますが、こういう小劇場作品という感じのものと、2.5次元舞台が多いイメージがあります。ご自身で希望して取り組んでいるのか、もしくはめぐり合うという感じでしょうか?
めぐり合いますね。本当に色々な役をさせて頂けているので、自分の中では運がいいなと思います。頂いたときに「あっ!こんな役も素敵だな」と思う作品に出会えるという感じですね。
――この3年間の中で、記憶に残っているものは?
最近の作品になりますね。こういうストレートプレイばかり出ているのに、少し踊りがあった作品などはよく覚えていますね。やはり人間らしい役が好きなので、そういう作品は印象に残ることは多いですね。
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■『FLAMENCO CAFE DEL GATO』でスペインが、好きになっちゃった
■公演が終わると一斉に連絡が。公演が始まると、みんな連絡してこない(笑)
■あまり相談はしない。逆に相談を聞くことは、とても多いですが
■女刑事役は宝塚の元男役はやりやすいと思います。続編の上演をお楽しみに
<舞台『希望のホシ2018』>
【東京公演】2018年6月13日(水)~17日(日) あうるすぽっと
公式ページ
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あうるすぽっと
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- 2019年以前の有料会員登録のきっかけ 2020年8月18日
- 緒月遠麻ら出演、地方FMラジオ局を舞台にした『天狗 ON THE RADIO』5月2日開幕 2019年3月27日
- 「初演より女性らしく、その分、芯が強くなって」、緒月遠麻インタビュー(下) 2018年4月19日
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- 欠けているものを補いあって生きる大切さを教えてくれる音楽劇『Zip & Candy』 2019年7月10日
- ロボットファンタジーの絵本を舞台化、音楽劇『Zip & Candy』7月4日から 2019年6月21日
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■『FLAMENCO CAFE DEL GATO』でスペインが、好きになっちゃった
――具体的に覚えている作品はありますか?
TARAKOさんのNAO-TA!プロデュース作品に出させて頂くのが、とても好きで、本当に私にあてがきして書いてくださっているんじゃないかと思うくらい心情もわかりますし、境遇も近いものがあってとても好きでした。
――あてがきだったのかどうか、お聞きになりました?
やはり私に寄せて書いてくださっているみたいです。TARAKOさんが感じてくださった私ですね。
――こう見えているんだという感じ?
だから、ある意味自分に近すぎたので難しかったなと。きっとTARAKOさんには見えている部分もあると思うので、演じるのは難しかったですが、とても楽しかったです。
――踊りがあった作品も覚えているとお話でしたが、『FLAMENCO CAFE DEL GATO』がすごかったですよね。女性としてもすごく素敵でしたし、フラメンコの雰囲気も合っていて、のびのびされていて、すごく楽しそうだなと思いました。
まず、スペインが好きになっちゃったんです。
――スペインで稽古されていましたよね。
1ヶ月行っていて、この国はすごく合うと思いました。自分は日本で抑えてるつもりはないんですが、やはりスペインはとても自由で。
――抑えていたのか、みたいな。
こんな感じじゃないんです。
――どんな感じになるんですか?(笑)
陽気になります。日本人がいないというのもあるのかもしれませんが、すごく自分の中で肌に合っていました。毎日1場面ごとに振り付けするので大変でしたが、白夜でしたし、1度も雨が降らなくて晴天で、気分も晴れ晴れしていましたから。やはり周りの人が陽気なのがいいなと思って。私もきっとそうなんですが、日本では無意識のうちに抑えている気がします。日本は大人しい感じがしますね。
――その陽気さが舞台にも出ていたんですね。
共演者も陽気な方たちばかりで楽しかったですし、いまでも繋がっていますね。そういう意味では周りのキャストの方やスペインの方にも毎日助けられていました。私が一番足を引っ張っていましたから。親切に教えてくれて、大変でしたがとてもやりがいはありました。いい舞台でしたね。
■公演が終わると一斉に連絡が。公演が始まると、みんな連絡してこない(笑)
――インスタを拝見していると、オフショットも多くて、オフの時間も楽しんでいらっしゃるのが伝わってきます。
仲間達も、すごくインスタを見てくれているんですよ。公演が終わったと思うと、一斉に連絡がくるんです。だから、オフもすごく充実させてもらっていて、逆に公演が始まると、みんな連絡してこない(笑)。
――すごい!
「千秋楽終わりました」とアップすると、どどどって連絡がくるんです。5分で予定が埋まりますもん。もう、スケジュールは分刻みで(笑)。
――オフの方がむしろ分刻みみたいな(笑)。
そうなんです(笑)。
――オンもオフも人に囲まれているという感じですね。
ありがたいことに感じますよね。
――宝塚の繋がりが大きいですか?
宝塚の方も多いし、1回共演したことがある方も多いですね。
――舞台を重ねていくごとに増えていって、益々緒月さん争奪戦が始まりそう(笑)。
ありがたい話です(笑)。
――舞台もたくさん観に行かれていますね。
そうですね。みなさん観に来てくださるので、私もよく観に行きたいと思っています。
――そういう時間はインプットなんですか?それともオフという感じですか?
オフですね。一緒に共演していた方が、自分が見た役以外にどういうことをするんだろうと、そういう意味で楽しみだなと思って観ています。
――完全に観客目線ですね。
そうです。「どうでしたか?」「ダメ出しお願いします」と言われるんですが、明らかにこれはおかしかったなというのは別ですが、あとは言わないですね。
■あまり相談はしない。逆に相談を聞くことは、とても多いですが
――宝塚を退団して仕事に邁進される方と、ゆっくりされる方と、割と極端に分かれると思うんですが、みなさんと将来像などをお話されたりするものですか?
意外と、しょうもない話しかしてないですよ。「この間これ食べてさ」とか、先輩の話や健康の話。「将来私はこうなりたくて」というのは全然話さないから、なおさら一緒にいやすいです。
――だから、オフの時間に一緒にいられる?
しょうもないことを話せるから、いられるという感じですね。ときにはそんな話もしてもいいんですが、毎回するということは絶対ないですね。
――逆にそういう話をされるご友人、もしくは一緒に相談する相手はいらっしゃいますか?
相談事がないので、あまり相談はしないですね。逆に相談を聞くことは、とても多いですが、それに対して答えるくらいで、自分から「私、将来どうしようかな」ということはないです。
――自己解決できるタイプ?
なるようにしかならないなって、いつも思うんですよね。だから、あせることも何もないし……という感じですね。
――じゃあ、何歳までにというプランを練るよりは、出会ったものを大切にしている?
そういう感じはしますよね。
――今後もいまのところは、こうしたいという将来プランはないですか?
ないですね。でも、海外に行きたいです。
――え!? 移住したいとか?
ちょっと住んでみたい感じはします。
――スペインですか?
いや~、場所はわからないですが、海外にちょっと住んでみたいなと思っちゃうんですよね。最近、海外を特集するような番組って多いじゃないですか。ああいうのを観ていると、いいなと思います。
――タイミングももちろんあるでしょうが、場所はこれから探します?
探して行ってみたいと思います。
――突然、一目ぼれのように「ここに住みたい!」というのがあるかもしれないですよね。
そうそう!
――急にインスタが海外で溢れるときが来るかもしれないってことですね(笑)。
かぶれている感じが出るかも! そのときは海外かぶれのインスタを見てください(笑)。
■女刑事役は宝塚の元男役はやりやすいと思います。続編の上演をお楽しみに
――わかりました(笑)。最後にお客様にメッセージをお願いします。
続編の上演をさせて頂くにあたり、女刑事役は宝塚の元男役はやりやすいと思います。でも、3年経ったからこそ、初演よりは女性らしくなっているところも多少あると思いますし、その分、芯が強くなっている部分もあると思うので、いいバランスでがんばりたいと思います。お楽しみにしていてください。
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