2019年2月23日（土）に東京国際フォーラム ホールCで開幕する、ミュージカル『ロミオ＆ジュリエット』に出演する、三浦涼介さんと廣瀬友祐さんの対談をお届けします。三浦さんはベンヴォーリオ役（木村達成さんとダブルキャスト）を、廣瀬さんはティボルト役（渡辺大輔さんとダブルキャスト）を演じます。1月末にお話を伺いました。
三浦涼介さん（右）と廣瀬友祐さん＝撮影・岩村美佳
――前回『るろうに剣心』でおふたりにご登場頂いた際の反響が凄かったんです。ぜひ『ロミオ＆ジュリエット』で第２弾をと思い、ご登場をお願いしました。
三浦・廣瀬：ありがとうございます。
――最初に、稽古が進んでいる感想を教えて頂けますか？
廣瀬：再演というだけあって、本当に進みが速くて、今日２幕を通す予定です。
――もう２幕を通すんですか？
廣瀬：稽古場での稽古期間は残り２週間くらいある段階で、全幕を通せる状態にベースとして作っているんです。再演組は、なんとなく忘れていたものを思い出せば段取りなどはわかるんですが、初参加組は結構なスピードでここまで来ていることに対して、どう思っているのかなって（笑）。
三浦：ねぇ（笑）。こんなスピードでやっていくという作業はみなさんどうなんでしょうか。僕は割と小池先生の作品が続いていますが、『1789-バスティーユの恋人たち-』は再演から入りましたし、この間の『るろうに剣心』は宝塚版に続く形でしたでした。だから、そういう再演に入るということのプレッシャーや追い込み方が、続けざまにあった気はするんですよ。それでも、やっぱりすごく早いなと。
廣瀬：（笑）。
三浦：鍛えられていた分、多少なりとも「頑張って走れています」という感じですが、先生の作品が初めての人はテンパると思う。
廣瀬：今回初めてで、このスピードだったらね。
三浦：きっとかなりしんどいだろうとは思います。それでも再演とはいいつつ、先輩方やスタッフさんたちを含めて、皆で前回の映像を見ながら一緒に作っている感じがすごくあるんです。２年前に出演していた人でも、忘れていたり、思い出せない部分もありますし、そこを皆で試行錯誤して悩みつつ、作っている感じがするので楽しいです。新たな発見や、新たに生まれているものがあったり。僕らは初めてですが、前回出演されている方の映像ややり方を見て、「自分はこうしてみようかな」と考える。それを先生に見てもらう作業ができる分、大変な部分はありますが、充実していると思います。
※アイデアニュース有料会員（月額300円）限定部分には、三浦さんが演じるベンヴォーリオ役（木村達成さんとダブルキャスト）について、三浦さんと廣瀬が話した内容などインタビュー前半の全文と写真を掲載しています。2月19日掲載予定のインタビュー「下」では、『1789-バスティーユの恋人たち-』『るろうに剣心』を経て、１年近くご一緒されたなかでお互いを見ていて思うところなどを語ってくださったインタビューの後半の全文と写真を掲載します。
＜有料会員限定部分の小見出し＞
■三浦：小池先生に慣れてきたと思います。「こうやってみよう」とできるようになってきました
■三浦：ベンヴォーリオは、どっちつかずな感じ。「どうしよう」ってタイプ
■廣瀬：そのシーンに生きていれば、生き残る意味が見えてくるんじゃないかな
■（三浦さんが、そっとお茶を）廣瀬：やさしいティボルトでいこうかな（笑）
＜ミュージカル『ロミオ＆ジュリエット』＞
【東京公演】2019年2月23日（土）～3月10日（日） 東京国際フォーラム ホールC
【愛知公演】2019年3月22日（金）～3月24日（日） 刈谷市総合文化センタ
【大阪公演】2019年3月30日（土）～4月14日（日） 梅田芸術劇場メインホール
公式サイト
http://romeo-juliette.com/
＜関連サイト＞
三浦涼介 オフィシャルブログ
https://ameblo.jp/3ura-ryosuke/
三浦涼介 twitter
https://twitter.com/ryosukemiura216
廣瀬友祐 Official WebSite
http://hiroseyusuke.info
廣瀬友祐 twitter
https://twitter.com/hirose_yuusuke
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三浦涼介さん（右）と廣瀬友祐さん＝撮影・岩村美佳
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■三浦：小池先生に慣れてきたと思います。「こうやってみよう」とできるようになってきました
――自ら色々やって提案していく？
三浦：それもできますね。先生に慣れてきたのもあると思います。怖くなくなってきたんです。変な意味ではなくて、ビビッちゃって止まるんじゃなくて、「こうやって考えてもっていってみようかな」ということが自分の中でもできるようになってきたのかなと思います。
――ベンヴォーリオは出番が多くて大変じゃないですか？
廣瀬：一番出ていますからね。しかも、生き残っている分、歌っていますし（笑）。
――冒頭から最後までいる稀有な役ですからね。
三浦：これがシングルキャストだったら違う意味でも大変だったかもしれないですが、ダブルキャストなので、その余裕がありますね。相手がやっている間は、自分が見ることができて、次に自分の番になったときに、それを把握した上で動ける部分があるので。
――なるほど。そのスピードでやれているということですね。
三浦：「やれてます」って一応言っています（笑）。
全員：（笑）
廣瀬：一応ね（笑）。
三浦：一応、言っておきます（笑）。
――演出など基本的には前回と同じですよね？
廣瀬：そうですね。ベースは。
三浦涼介さん（右）と廣瀬友祐さん＝撮影・岩村美佳
■三浦：ベンヴォーリオは、どっちつかずな感じ。「どうしよう」ってタイプ
――三浦さんは、初めての『ロミオ＆ジュリエット』の世界と、ベンヴォーリオ役について、どんな風に思っていますか？
三浦：僕は、前回の公演を見させてもらった上で、いわゆる『ロミオ＆ジュリエット』という王道の、皆が知っているような部分が、本当にびっくりするくらい壊されたというか。「なんで、携帯出てきちゃったの？」って。
――衝撃的ですよね（笑）。
三浦：たとえば、洋服にしてもすごく今っぽくて、こういう風に見せられるんだと。でも、そこにはきちんと王道のストーリーがあって、その芯を捕えながら新しいものを作っていると思うと、より一層おもしろいですね。小池先生の頭の中ってすごいなって。歴史があって、それを経て突き進む人たちが山程いるなかで、先生は新たなものをあえて作っている。そのフレッシュさがおもしろかったですし、たとえば、そういう新しさが苦手でも、見れてしまう良さがありました。作品の良さというものは、元々ありきで、自分ならそれをどう表現するか。小池修一郎カンパニーの色というところで考えると、とてもおもしろかったというところから、ベンヴォーリオ役をやるというところに入っていったんですが、ベンヴォーリオの印象が全然なくて。
――印象がない？
三浦：最初から最後まで出ているのに、ベンヴォーリオという役が自分の中に全然残らなかったんですよ。それはなんなんだろうと思って。果たしてそれは役者のせいなのか、演出のせいなのか、なんなんだろうと。死んだ人の印象しか残っていない。
――なるほど。
三浦：まだこれから自分の中で意見が変わっていくかもしれませんが、稽古をしていく上で、その意味が分かってきました。残らないのがベンヴォーリオなんだなと。印象がない分、観客側としても一番彼に気持ちを置けるんだと思います。一番人間っぽいというか、普通なんですね。
――観客が、唯一理解できる、共感できる人なのかもしれませんね。
三浦：そうなんです。どっちつかずな感じ。「どうしよ、どうしよ」って、メニューはいっぱいあるけど、どれ食べようかな～って。そういうタイプ。
廣瀬：ドリンクバーにする？ どうする？ 単品でいいかな？ みたいな（笑）。
三浦：そうそうそう（笑）。そんなイメージだから、なるほどなと思いました。やっている側としては、なにか残したいと思いながら稽古してしまうのですが、最終的にそういう見え方になるんだろうなと、なんとなく最近の稽古中に薄々気づいてきました。
――なるほど。私も初演から全キャストを拝見していますが、観ているときはベンヴォーリオがそれぞれに違うことがすごくおもしろいんですよ。でも、確かに観終わると、あまりリアルには覚えていないなと思って。
三浦：キャラクターとしてですよね。大貫（勇輔）さんがこれまでこの作品に一番出演されていますが、唯一ベンヴォーリオだけが、演じる役者でイメージが変わると言っていました。もちろんほかの役も変わっているはずなのに、ベンヴォーリオだけは一番違うんですって。だから、そうだろうなと思うんです。
三浦涼介さん＝撮影・岩村美佳
■廣瀬：そのシーンに生きていれば、生き残る意味が見えてくるんじゃないかな
――廣瀬さんは前回から出ていらっしゃるので、『ロミオ＆ジュリエット』というものが分かった状態で、新しいベンヴォーリオの三浦さんを見ていて、どんなことを感じていますか？ 『1789-バスティーユの恋人たち-』『るろうに剣心』と一緒に過ごされてきて、色々な姿を見てきた三浦さんが、ベンヴォーリオに取り組むというのはいかがですか？
廣瀬：今の段階では、まだ稽古を軽く流してやっているところがあったり、一緒に立つと見れなかったりもするので、そこまで具体的に、りょん（三浦）のベンヴォーリオに対して思っていることはないんですが、モンタギュー側は、ちょっと仲間意識が高いんです。「世界の王」を歌う前などに、チャーミングな、コミカルな様子を出してくる三浦涼介には、新鮮さを感じましたね。
――なるほど（笑）。
廣瀬：自然とニヤけちゃうというか（笑）。
三浦：（笑）。
廣瀬：だから、色々なお芝居をしてきて、僕が見てきた三浦涼介のキャラクターとは、また今回違うという意味で新鮮な顔は見れています。やはり、りょんが言った通りベンヴォーリオという役どころって、客観的に見ていても一番難しいですし、裏を返せば一番簡単なのかもしれないですし、分からないんですよ。それは考えようだからだと思うんです。
「ベンヴォーリオって一番難しいよね」という話になったんですが、りょんが「俺は難しく考えてないんですけど」と話していて、なるほどなと。それでよしだと思うし、作品における自分の見せ場や自分が読む先々でなにか残したいとか、傷跡を残したいとかいう思いは、逆算して落ち着いてきたときに、役者それぞれが捉えると思うんです。僕は、そのシーンに生きていれば、ベンヴォーリオという人間の一番まともで、生き残る意味というところが見えてくるんじゃないかなと、元々思っているんです。
やはり、りょんとダブルキャストの木村くんを見ていても、同じ台詞でも人が違えば、本当に違う色になっていく。でも、不思議とロミオとベンヴォーリオとマキューシオの３人のバランスが見えてくるんですよね。僕自身も今はいっぱいいっぱいになっているところがあるので、今後もっと細かく、りょんのベンヴォーリオが見れたら、おもしろいだろうなと思います。
廣瀬友祐さん＝撮影・岩村美佳
■（三浦さんが、そっとお茶を）廣瀬：やさしいティボルトでいこうかな（笑）
――なるほど。私たちが拝見するときには、廣瀬さんが感じていらっしゃることが、より鮮明になるでしょうね。次はティボルトについて伺いますが、再びの役作りで、取り組み方に変化をつけたり、あえてつけなかったり、なにかありますか？
廣瀬：今はまだ前回をなぞっている感じです。なぞってやってみるときに、「こういう台詞の言い方していたな」「こういう感情だから、こういう台詞を言ってたのかな」と思い出しながら、やっているところがまず第一段階。その第一段階を終えたかなという感じです。ティボルトが死ぬまではなんとなくやったので、そこから今回自分自身が稽古をやりながら……。
（ここで、そーっと立ち上がって廣瀬さんにお茶を入れてあげる三浦さん）
廣瀬：ありがとう。（レコーダーに近づいて）りょんがお茶をくんでくれたよ。
全員：（笑）。
三浦：話していたのにごめん。邪魔しないように、静かにしてたの。
廣瀬：ベンヴォーリオには、やさしいティボルトでいこうかな（笑）。
三浦：（笑）。
三浦涼介さん（右）と廣瀬友祐さん＝撮影・岩村美佳
※三浦涼介さんと廣瀬友祐さんのサイン色紙と写真１カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。この下の応募フォームからご応募ください。応募締め切りは3月18日（月）です。（このプレゼントの募集）は終了しました）有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。
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アイデアニュースさん、ありがとうございます。大好きなシーンの動画。記事も内容たっぷりで嬉しい。三浦さんと廣瀬さんの真摯な姿&仲良しな様子♪…楽しく何度も読み返しています。
三浦さんの髪ゴムを持って廣瀬さんがそれを指さしてるお写真、どんなシーンだったのでしょうか？
とても気になります。
きっと可愛らしいエピソードが出てきそうで
お二人の仲の良さスゴく伝わってきました(^^)♡
全文読みたくて一時的に会員になってます(^^)
お二人がまた共演するの楽しみにしてます！！！
ようやく時間ができ、観劇後に拝読しています。
初日が開いてから読ませていただくと、お二人の役の造形過程がより興味深いですね。
シングルで回答されているインタビューももちろん面白いですが、こういった共演歴が多い・役柄の関係性が濃いといった複数キャストが同席するインタビュー大好きです。
今後も色々な形で企画いただけたら嬉しいです。
三浦涼介さんのお写真がカッコ良すぎます！
1789からずっと一緒の三浦さんと廣瀬さんの仲良しさがとても伝わってくる記事でした。ロミジュリは初めて初日に観劇予定です。今からとても楽しみにしています。
話題の作品に必ずと言っていいほど出演されているお二人。ルックスだけでなく着着と実力も蓄えていらっしゃるのでこれからどんな作品に出られるのか楽しみです。先日大掃除のとき出てきた1975年の宝塚じゃない「ベルサイユのばら」のパンフレットに三浦さんのお母さんの純アリスさんのお名前がありました。ロザリーを演じてらっしゃいました。因みにオスカルは森田日記さんでアンドレがにしきのあきらさんてした。
三浦さんは「手紙」「ベローナの二紳士」廣瀬さんは「パジャマゲーム」「グレイトギャッツビー」が印象に残っています、此れからのご活躍が楽しみです。
これまでにもいろいろ共演されていて仲の良いお二人の新たな共演作品がまた１つ増えてとても楽しみです。
「ロミジュリ」の廣瀬さんのティボルトがヴィジュアルも演じ方や歌も大好きでしたが、今回での変化や、
「1789」での細やかな演技や「るろ剣」のインパクトのあるパフォーマンスで感激させていただいた三浦さんのこれまでとは異なる比較的地味なタイプのベンヴォーリオという新たな役での見せ方も興味深くインタビューを拝見して更に期待が膨らんで開演が待ち遠しいです。
激しいシーンもあるのでお怪我などなく無事に幕が開いて、ラストまでそれぞれの役を生き抜けるように祈っています。
そして、大好きなお二人のレアな２ショットが是非欲しいです♡
ロミオ&ジュリエットは、初演から拝見していて大好きな演目です。今回、三浦涼介さんのヴェンヴォーリが、とても楽しみです。唯一、生き残れる人ですから！
皆様が、事故なく最後まで公演できますように。
三浦さん廣瀬さんのロミジュリにかける想いが伝わってくるインタビューでした。そしてお互いを気遣える仲の良さもひしひしと感じられて読んでいてほっこりしました。(2人が笑い合っているお写真も最高です！！)
来週からの舞台でお二人がどんなベンヴォーリオ・ティボルトを見せてくれるか益々楽しみになりました！後半の記事も楽しみです♪
記事を読んでお二人の仲の良さがとても伝わってくる。
ロミジュリの開演もあと少し、開幕と記事の続きを楽しみしてます。
とても素敵なお話でした。 初演チームに混じっての再演からの参加はとても大変だと思いますが変に頑張らず肩の力も入ってないなと感じました。三浦涼介さんのベンヴォーリオが楽しみしかありません。
特集ありがとうございました。
まさに本番まで1週間をきったロミジュリのインタビューをこの時期に読めるのはファンとして激アツです!ありがとうございます!廣瀬さんと三浦さんの役への捉え方が聞けてよかったでした。「お茶」のエピソード最高ですwますます観劇が楽しみになりました。またロミジュリ公演がはじまってからの廣瀬＆三浦コンビのインタビューもぜひお願いしたいです。
お二人の仲の良さが読んでるだけで伝わってきました?演じる方でまったく違う印象になるベンヴォーリオ、三浦涼介さんが演じるとどうなるのか✨楽しみで楽しみで待ちきれません!!インタビューの続きも楽しみです✨
りょんくんと廣瀬くん、仲良しskeskeコンビのインタビューとっても嬉しいです?ロミジュリ開幕が待ちきれませんね(*´▽｀*)
お二人の仲の良さが伝わってくる対談で、続きが楽しみです。
1789であれほど強烈な印象を残した三浦さんが、「印象に残らないベンヴォーリオ」をどのように演じるのか。とても楽しみです。
2人の対談、るろ剣の時もですがとても楽しく読ませていただきました。作品によってまた雰囲気の違う感じがでたりする中で、2人の変わらず仲良しな対談すごく和みます。さらに観に行くのがたのしみになりました。
真面目な舞台についてのお話はもちろん、紙幅に限りのある雑誌だったら省略されてしまうような仲良し感の伝わってくるやりとりまで読めて嬉しいです。
かっこよかったり、微笑ましかったりするお写真も素敵です！
〈下〉も楽しみにしています。
お2人の写真とても素敵です。まぶしい！
開演も近くなってワクワクしています。キャストの皆さんの演技に目が足りないくらいですがそれも一興と観劇させていただきます。