2019年2月23日(土)に東京国際フォーラム ホールCで開幕する、ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』に出演する、三浦涼介さんと廣瀬友祐さんの対談後半です。有料部分では、『1789-バスティーユの恋人たち-』『るろうに剣心』を経て、1年近くご一緒されたなかで、お互いのすごいと思うところを伺いました。
廣瀬:でも、変化は自分でも感じているんです。先日、稽古中に「(前回と)なにか変わったところある?」ってりょん(三浦)に聞かれて。
三浦:前回の稽古中のときと今回で、見えてきたことや変わったことがあるのか、ボソッと稽古中に聞いたんだよね。
廣瀬:前回は、色々なことに、いっぱいいっぱいになりすぎて、納得がいっていない部分やよく分からないまま、やっていた部分もあったんですよね。そこに、自分なりに落とし前をつけるような作業が今回はできるんじゃないかなと思えている自分がいて、少なからず前に進めているのかなと感じているからこそ、欲が出てきたというか。その出てきた欲を全うするには、さらなる技術と周りとのコミュニケーションなど、そういうものが必要になってくるんじゃないかと感じながら稽古をやっています。前回よりも“廣瀬友祐のティボルト”にこだわっている感は強いかなと思います。
――三浦さんは前回公演をご覧になっていて、今、廣瀬さんがそういう風に作っていらっしゃるのを見ていて、どうですか?
三浦:前回から2年という時間のなかで、彼が色々な悩みがあるなかで戦っているからこそ今があるんですよね。あの時できなかったことが、こういう風にできるようになったとか、そういうのを聞いたうえで思うと、安定感が出たなというか。年をとったからなのか(笑)。
廣瀬:(笑)。
三浦:わからないですが(笑)。
――年を重ねて経験値が増していきますよね。
三浦:その強さというか、芯を感じます。さらに僕の知らない廣瀬というところでいうと、動き回っているんです。普段は常にどしっとしていて、あまり動かないイメージなんです。まあ、走っているといえば走っているんですが、ちょこちょこ走って……。
廣瀬:(笑)。
三浦:すべって、ころんで……。
廣瀬:おい!
――(笑)。
三浦:普段そういうドジをしているときもあるんですが、今回はわかりやすく格好いいところも俊敏なところもみえる。でも、(キャピュレット家の)トップという芯のブレなさ、ティボルトというキャラクターのなかの切なさ、弱さ、ダサさも、こういうスタイルだから余計に一瞬の表情などが、めちゃくちゃ引き立ったりするんです。そのダサさが、より一層ダサく感じる。茶々をいれられて、自分が痛いところを突かれたときの感情が高ぶる一瞬でも、すごい迫力というか。前回観たときがそのときの廣瀬のベストだったと思いますが、今の一番いい状態が稽古場でそういう風に作れているんだとすれば、本番はもっとすごくなるんだろうなと客観的に見ていて思います。
※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、『1789-バスティーユの恋人たち-』『るろうに剣心』を経て、1年近くご一緒されたなかでお互いを見ていて思うところなどを語ってくださったインタビューの後半の全文と写真を掲載します。
<有料会員限定部分の小見出し>
■三浦:初めて会ったときより、ヒロは血が通っているなと。生きてる感じ
■廣瀬:小池先生の作品が続いてきて、見えなかったところが見えてきた
■廣瀬:りょんの腹の据わり方は毎回すげぇなって。かっこいいなと思います
■三浦:最高の時間を作れるように、廣瀬:前回よりもパワーアップして
■(マスクもピアスも…、双子みたいに似てきましたね)三浦・廣瀬:(笑)
<ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』>
【東京公演】2019年2月23日(土)~3月10日(日) 東京国際フォーラム ホールC
【愛知公演】2019年3月22日(金)~3月24日(日) 刈谷市総合文化センタ
【大阪公演】2019年3月30日(土)~4月14日(日) 梅田芸術劇場メインホール
公式サイト
http://romeo-juliette.com/
<関連サイト>
三浦涼介 オフィシャルブログ
https://ameblo.jp/3ura-ryosuke/
三浦涼介 twitter
https://twitter.com/ryosukemiura216
廣瀬友祐 Official WebSite
http://hiroseyusuke.info
廣瀬友祐 twitter
https://twitter.com/hirose_yuusuke
- 『古川雄大 The Greatest Concert vol.2 -A Musical Journey-』、2023年2月に開催 2022年10月10日
- 「人間は、こんなことを毎日やれるんだと」、『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』大貫勇輔・三浦涼介(上) 2022年9月24日
- 「とても身勝手にも見えるかも」、『クラウディア』、廣瀬友祐・田村芽実対談(上) 2022年7月5日
- 【動画】ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』ゲネプロ動画公開 2022年9月26日
- 「ふたりの関係があるからこその」、大貫勇輔・三浦涼介(下) 2022年9月25日
- 「人間は、こんなことを毎日やれるんだと」、『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』大貫勇輔・三浦涼介(上) 2022年9月24日
- 「カッコいい役は向いていない」、『東京ラブストーリー』、廣瀬友祐(下) 2022年11月27日
- 「チャラいけどそこにちょっと寂しさが」、『東京ラブストーリー』、廣瀬友祐(上) 2022年11月26日
- 「優柔不断さに、リアリティが」『東京ラブストーリー』、笹本玲奈・夢咲ねね(上) 2022年11月19日
※三浦涼介さんと廣瀬友祐さんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。有料会員の方がログインするとこの記事の末尾に応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは3月18日(月)です。(このプレゼントの募集は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。
※ここから有料会員限定部分です。
■三浦:初めて会ったときより、ヒロは血が通っているなと。生きてる感じ
――『1789-バスティーユの恋人たち-』『るろうに剣心』を経て、色々わかりあっているお二人だと思いますが、もう1年近くご一緒されていますよね。この1年間にお互いを見ていて、「こいつすげぇな」と思うところをお聞かせください。素でも、役者としてでも、なんでもいいです。
三浦:どう考えても初めて会った『1789-バスティーユの恋人たち-』の稽古場のときから今を考えると、豊かになったと思います(笑)。
――豊かになった?(笑)。
廣瀬:(笑)。
三浦:なんか廣瀬が豊かになった(笑)。
――人間らしくなったということ?
三浦:なんかね、肌の色がちょっとこう……。
廣瀬:人間色になった。
三浦:血色が良くなった。
廣瀬:血が通ってきた。
三浦:血が通ってるなという感じがしますよ。生きてる感じがします。
――1年前はどんな色をしていたんでしょう(笑)。
三浦:(笑)。1年前も迷いなく、まっすぐ歩いていたんだけれど、そこに少し寄り道する余裕ができてきた感じがするというか。
――なるほど。周りを見れるようになったんですね。景色を楽しんでいるとか(笑)。
三浦:そうそう(笑)。そういう感じがしますね。
廣瀬:目が動かせるようになったんだ(笑)。
■廣瀬:小池先生の作品が続いてきて、見えなかったところが見えてきた
――廣瀬さんは自覚していますか?
廣瀬:自覚はあります。どちらかというと自分自身の人生において、そういうタイミングでりょんと出会ったというところもあるので。
三浦:ヒロ(廣瀬)に「幸せですか?」って聞いたんだよね。
(詳細は前回の対談をご覧ください。https://ideanews.jp/backup/archives/61778)
廣瀬:だから、りょんが今言ったのは図星で。自分でも分かりますね。
――年齢的なこともありますか? 前回の『ロミオ&ジュリエット』からの2年間は、怒涛だったと思うんですが。
廣瀬:ちょっと偏ってはいるんですが、小池(修一郎)先生の作品が続いてきたなかで、今回の『ロミオ&ジュリエット』の再演というのが、今ひとつ区切りになっているんです。小池先生には『エリザベート』に初出演したときからお世話になっていて、『エリザベート』再演、『1789-バスティーユの恋人たち-』初演、再演、『グレート・ギャツビー』、『ロミオ&ジュリエット』新演出版初演、『るろうに剣心』、今回の『ロミオ&ジュリエット』。そのなかの環境で見えてきた余裕、余裕というと調子に乗っているみたいですが、最初見えなかったところが見えてきたりしたという意味では、よそみできるようになったというのは、あるかもしれないなと。色々な演出家さんとやらせて頂いていたら、ちょっと違ったかもしれないです。そういう意味で連続してお仕事をさせてもらっているというのもあると思いますね。あとは、自分の環境の変化もあります。
――では、廣瀬さんからみた三浦さんの「こいつすげぇな」と思うところはいかがでしょうか?
廣瀬:りょんと初めて会ったとき、当時の僕は腹が据わっていなかったんですが、りょんはだいぶん昔から腹を据えて、自分の人生に覚悟を決めているところをもっている人だなとは思っていました。今、その強さというのは改めて感じます。本当は自信ないくせに、本当に自分のことを信じているんだろうし、自分のことを信じていないんだろうし(笑)。
■廣瀬:りょんの腹の据わり方は毎回すげぇなって。かっこいいなと思います
――両方?
廣瀬:両方を同じバランスでもっているからこその狂気というか、悲しみもそうだし、そこに魅力が詰まっている。人を惹きつける力をもっている三浦涼介という男には、やっぱり単純に感服します。すげぇなって思うんです。さっきのお茶の気配りもそうですが、普段一緒に食事に行っていても、誰かのドリンクがなくなっていたら同じようにやってくれるんですよ。
三浦:(笑)。
――気遣いですね。
廣瀬:りょんが飲み会にいっぱい行ってるからかもしれませんが。
全員:(笑)。
――ただ飲むだけっていう人も、もちろんいますからね。
廣瀬:俺、ただ飲むだけなんですよ。りょんがやってくれるから(笑)。小さなことですが、そういうことですね。すごく周りを見ている。お芝居のことは、僕もよくわからないので、人それぞれだと思うし、何がいいとか悪いとかも捉え方ひとつだと思います。やっぱり、りょんの腹の据わり方は毎回すげぇなって思いますね。
――なるほど。
廣瀬:覚悟を決めている人は好きですね。裏で自信がなくても、全然いいんです。僕も自信はないので。いざやるとなったときに、そこに覚悟があるかないか、結構自分のなかでは分かるところがあるんです。特に稽古中などに人の芝居を見ていて、そこに覚悟があるのかないのかがわかる。そういう風に覚悟をもって立っている三浦涼介はかっこいいなと思います。
――なるほど。お互いの奥深いところを見ていらっしゃいますね。
三浦:そうなんですかね。
――恐らく、そんな話を日常的にはされないと思うんですが。
廣瀬:なかなか、しょっちゅうは(笑)。
――そうですよね(笑)。話さなくても見ているのかなと、今のお話を伺って思いました。
三浦・廣瀬:そうですね。
■三浦:最高の時間を作れるように、廣瀬:前回よりもパワーアップして
――ありがとうございます。最後に、楽しみにしているみなさんにメッセージをお願いします。
三浦:初めての参加で、ベンヴォーリオを演じます。この世界に入って、色々なお仕事をさせて頂いていますが、常に新しい気持ちで、初めて見て頂く方と同じように、僕たちも毎回フレッシュな気持ち、改たな気持ちで取り組んでいるなかで、色々なことを経て、ステージに立たせて頂くと思います。来て頂いた方たちと僕たちが本当に最高の時間を作れるように、ぜひ楽しみに待って頂ければと思いますので、よろしくお願いします。
廣瀬:僕は前回に引き続き、ティボルトとして出演させて頂きますが、間違いなく前回よりもパワーアップしていると思います。僕がというわけではなく、作品として、やはり再演組の方がもちろん多いですし、2年という時を経ての再演にあたって、それぞれが歩んできた時間が受け取れる作品になると思います。今回新しく入った新キャストのパワーもとてつもないので、本当に皆さんにとっても新しい出会いになるんじゃないかなと思います。改めて楽曲のすばらしさも感じているので、初めて見る方にも、何度も見ている方にも、「ロミジュリっていいね」と思って頂けるように、作品の力を存分に活かして、キャストとして頑張りたいと思うので、楽しみに劇場へ足を運んでください。
■(マスクもピアスも…、双子みたいに似てきましたね)三浦・廣瀬:(笑)
――ありがとうございます。ちなみに、同じマスクですよね(数ある普通の白いマスクながら同じもの)?
三浦:一緒?
廣瀬:ほんとだ。一緒。
――ピアスも似てる(笑)。
全員:(笑)。
三浦:なるほどね(笑)。でも、このピアスって流行ってるのかな。皆してるんですよね。
――そうなんですね。
廣瀬:ツイッターを見たらわかると思うんですが、小池先生にね。
三浦:そうそう。見ました? 僕のツイッターに載せたんですが、最近小池先生が稽古中に、僕の目の前に立ってて「りょん! おい、りょん!」って。
――見ました!
三浦:「それ、廣瀬です」って(笑)。「あ、こっちか」って。
廣瀬:そのとき、僕もニット帽を被っていたんです。
――さっき最初に部屋に入ってこられたときに、どっちなんだろうって思ったんです(笑)。双子みたいに似てきましたね。益々似ていくのかしら(笑)。
三浦・廣瀬:(笑)。
※三浦涼介さんと廣瀬友祐さんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。この下の応募フォームからご応募ください。応募締め切りは3月18日(月)です。(このプレゼントの応募は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。
ロミオ&ジュリエット大千穐楽を終えたタイミングで読み直しにきました。
舞台を踏まえた上で読むと、より納得する部分もあり、興味深かったです。
今このお二人が対談したら、どんなお話が聞けるのかな?というのも気になります。
岩村さんの質問の切り口や言葉選び、お人柄が出ていて温かいなと思うので、5月に開催される三浦涼介さんと岩村さんのトークショーが、改めて楽しみになりました。
東京公演が終わりあらためて読んでみると感慨深いです。
ブラッシュアップされるであろう地方公演も楽しみです。
ロミオ&ジュリエット観劇前に、2人の対談記事を読みました。お互いを凄いなと感じるところ、ファンとしても深く納得させられる言葉を廣瀬さんが話されていて、良い刺激をうけながらも心地好い関係というのがよく分かりました。とても素敵なお二人だなと改めて感じ、役に対する想いや捉え方を知った上で、同じ舞台に立つ姿を観られるのが楽しみでなりません。
前回のお2人のインタビューよりも今回はより内面的な事に触れられていて、舞台では文句なくカッコ良いお2人の繊細な所や覚悟が垣間見えるお話にファンとして読めてとても嬉しかったです。3度目の共演のロミオ&ジュリエットもとても楽しみです。今後はそれぞれ違う舞台で活躍される事と存じますが、またお2人のその後のお話が聞くことが出来る未来を期待しております。
どんどん似てきたお二人の作品に対する意気込みや取り組む様子を感じることができてうれしいです!これからはじまる舞台、とっても楽しみです☆
お互いをこうして分析して良いところを尊敬し合える仲ってなかなかいないと思うので、この1年間で本当によい出会いをして素敵な関係を築けてきたんだなとインタビューを読んで改めて感じました。どんどん似てきているお二人w本当にそう思います♪
こちらのインタビューを読んで益々今舞台が楽しみになりました!
魂の双子とも思えるお二人のインタビューまた期待しております!
お二人は本当によく似ている
考え方もよく似ていると思います
そんなお二人のロミオ&ジュリエットにかける思い
お互いの事……お話聞けて良かったです
特集ありがとうございました
雰囲気が似ているお二人だと思っていましたが、まったく違うところもあるのと、お互いがお互いをすごく理解しているから居心地のよい二人なんだなと思いました。
ファンから見てもとてもよい意味で似てきているなと思います笑
だからこそお互いに刺激もあり、お芝居のこともアドバイスしあったりできるのかな。
素敵な対談とても楽しく読ませていただきました。
舞台楽しみでなりません
とても読み応えのある、素敵な内容でした
インタビュアーさんの質問の仕方が素晴らしく、ふだんあまり聞けない三浦さん、廣瀬さんの心の声が聞けた気がします
お二人が互いをどう見て理解しているのか、どのような心構えで舞台に立っているのか、時折笑いをはさみながらも、深い視点でのお話を聞くことができて良かったです。
ありがとうございます。