「電車で『憎んでいるのです』とか言ってたかも(笑)」、藤原祐規インタビュー(下)

藤原祐規さん=撮影・NORI

舞台『銀河英雄伝説 Die Neue These ~第二章 それぞれの星~』が、2019年5月30日(木) ~6月2日(日)に東京・Zepp DiverCity (TOKYO)、2019年6月8日(土) ~9日(日)に大阪・Zepp Namba(OSAKA)で上演されます。銀河帝国軍人のオーベルシュタイン役の藤原祐規さんのインタビュー、後半です。座組みの中での役割や共演の皆さんについてお話を伺いました。

藤原祐規さん=撮影・NORI

藤原祐規さん=撮影・NORI

――共演のキャゼルヌ役の米原幸佑さんとのツーショット写真をツイートされているのを拝見しました。米原さんとは昔から親交をお持ちなんですね。

コウちゃんとはそれこそ10年近いと思います。

――以前、米原さんにお話を伺った際に、いわゆる大人キャラとしての立ち位置的なお話をされていたのですが、やはり、座組の中では大人グループだなということを意識されますか?

そうですね(笑)。まとめちゃうとやっぱり年齢差みたいなものなんですかね。本当に経験だけですけど、やっぱり僕がみんなより経験だけはあるから、僕の知り得たもので、まだみんなが知らないことだったりを、それをもし僕が言ってあげたら、ちょっと円滑に進みそうだな、みたいなことは言うようにしています。もちろん、演出家の仕事は演出家の仕事でやってもらって、僕は役者の域を越えてやらないようには気をつけながら、なんですけど。

あとは、そうですね、ヤな言い方にならないように「こうしてみたら?」とか、「こういうシーンかもしれないね」とかは言えるように。今回、杉本有美ちゃんと僕が、銀河帝国側に新しく新キャストとして入ったので、僕らがちょっと歳が上なので、年上としてできること、みたいなことは、ちょっとやっている感じです。

――今作では、どなたと一番絡みがあるのでしょう?

ほぼ、ラインハルトですね。

――ラインハルト役の永田聖一朗さんはどんな方ですか?

聖一朗くんですか? かわいらしいなーって(笑)。二十歳ですからね。なんか、なんだろうな、ほわほわ…スイーツ系男子ですよね。

※アイデアニュース有料会員(月額300円)限定部分には、ラインハルト役の永田聖一朗さん、キルヒアイス役の加藤将さん、ロイエンタール役の畠山遼さん、ミッターマイヤー役の釣本南さんら共演する皆さんについてのエピソードや、マヨネーズの話、電車の中での話など、インタビューの後半の全文と写真を掲載しています。

<有料会員限定部分の小見出し>

■(永田聖一朗さんは)明るい! きゃぴきゃぴしててカワイイ、タピオカ系男子!

■(加藤将さんは)初対面で「なんや?! この不器用なヤツは!」と思った。今は別人

■(双璧は)ロイエンタールではなく、ずっと見てたミッターマイヤーの方が気になる

■電車の中で台詞を言ってたら、隣の女の子どっか行っちゃって。よくやるんです

■役者ファンであっても、原作ファンであっても、演劇ファンであっても楽しめる舞台に

<舞台『銀河英雄伝説 Die Neue These ~第二章 それぞれの星~』>
【東京公演】2019年5月30日(木)~6月2日(日) Zepp DiverCity(TOKYO)
【大阪公演】2019年6月8日(土)~6月9日(日) Zepp Namba(OSAKA)

<関連サイト>
舞台『銀河英雄伝説 Die Neue These ~第二章 それぞれの星~』公式サイト
https://www.gineiden.jp/
舞台『銀河英雄伝説 Die Neue These ~第二章 それぞれの星~』公式Twitter
https://twitter.com/gineiden_stage

<関連リンク>
藤原祐規 Twitter
https://twitter.com/fukey0424
藤原祐規 アミュレート
http://amuleto.jp/talents/FujiwaraYuki.html

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藤原祐規さん=撮影・NORI

藤原祐規さん=撮影・NORI

※ここから有料会員限定部分です。

■(永田聖一朗さんは)明るい! きゃぴきゃぴしててカワイイ、タピオカ系男子!

――スイーツ系男子(笑)。甘いモノがお好きとか?

どうなんでしょうね。タピオカは好きっだって言ってましたけど。でもそれもちょっと年齢差を感じるところなんですよ。タピオカって、なんで今あんなに人気なんだろうって。メチャクチャ人気ですよね?(スタッフさんが「そうです」と、うなずくのを確認して)だってもう、わかんなくないですか? なぜ人気か? とか。(若いスタッフさんに)タピオカ好きですか?

(「大好きです」という返事を聞いて)出た!(笑)。…そうなんですよ。

――なるほど…タピオカ人気なんですね(笑)。

で、歩いててメッチャ並んでんなーと思って見ると、やっぱタピオカなんですよ。で、タピオカってそんな美味しいイメージないじゃないですか。

――アレ自体に味はないような…。

そうですよね。「ナンデ美味インダヨ?」って言ってたんですよ、僕、稽古場で。そしたら、聖一朗くんがタピオカのミルクティーを差し入れてくれて、「すごい人気店のやつだから、絶対ハマります。飲んでください!」って。カッワイイナーって思って飲んだんですけど。

――いかがでした?(笑)。

…ナンデ人気ナンダロウ? って、やっぱり思ったんですよ(笑)。で、それを飲みながら稽古してたら、不思議なモンで、すぐになくなったんですよ。「ん?」と思って。「コレ、確かにもう1回飲もうと思ったら、わりと喜んで飲むかも?」っていう。だから…タピオカ系男子!

――永田さんはタピオカ系男子?!(笑)。

聖一朗くんにタピオカを教えてもらって、でもその辺が、若ェなっていう。そうですね、まぁ、明るい! 明るいですね、きゃぴきゃぴしてて、ウン。彼をカワイイと思う女子は多いだろうなぁって思います。

藤原祐規さん=撮影・NORI

藤原祐規さん=撮影・NORI

■(加藤将さんは)初対面で「なんや?! この不器用なヤツは!」と思った。今は別人

――では、そのラインハルトの盟友、キルヒアイス役の加藤将さんについて。

僕は第1弾の舞台(2018年10月)のときに、声だけで出演させていただいていて、そのとき録音前に、大岩さんがスタジオを取ってくださって、声の感じとか、役作りを稽古して頂いたんです。演助の方も来られて、そこに加藤将くんが、「僕も出てるんで」みたいな感じで来てくれたんです、そこが初対面で。そのときに、あの、ホントぶっちゃけると「なんや?! この不器用なヤツは!」と思ったんですよ。こいつ不器用だなーって思って。でも、本番はとても頑張ったという話を聞いてて、そこから今回だったんですけど、加藤将くんはそのときと別人になっていて。

――本番を経ての成長がすごかったんですね。

そうですねー。良い現場を踏んできたんだろうなーと思いまして。話してみると、すごく真面目だし、頑張りやさんだなーっていう印象で。聖一朗くんと良いバランスの二人だなって思っています。だから、僕ら(帝国軍人)が支えないとなという気になります、ハイ。

藤原祐規さん=撮影・NORI

藤原祐規さん=撮影・NORI

■(双璧は)ロイエンタールではなく、ずっと見てたミッターマイヤーの方が気になる

――銀河帝国軍「双璧」のお二人、ロイエンタール役の畠山遼さん、ミッターマイヤー役の釣本南さんについては?

ハタケとは、それこそ5年くらい前に1回共演して(『最遊記歌劇伝 -Reload-』2015年)、だから、本当に久しぶりの共演なんです。ハタケもそうなんですけど、その時ともう別人なんですよ。「あぁ良い現場踏んできたんだな、ハタケも」って思って。で、僕はロイエンタールに関しては、とくになにも思わないんですよ。なにか思うのかなぁと思ったんですけど、なんにも。

――かつて演じた役ですが、現場に入ってみたら意外にも気にならなかった?

なんていうんですかね「オレのはオレの。ハタケはハタケで自由に演ってくれ!」っていう感じです。だから、気になるのは、どっちかって言うとミッターマイヤーのツリ(釣本南さん)なんですよ! 何故かというと、僕はロイエンタールとして、根本正勝さんのミッターマイヤーをずっと見ていたから、気になるのはミッターマイヤーなんです。

――なるほど!

ツリとは去年末、初めて共演したんですけど(本格文學朗読演劇シリーズ「極上文學」第13弾『こゝろ』2018年12月)、ツリも真面目、とにかく真面目ですよね。でもいろいろ稽古場でも試しているし、ハタケが別の作品の本番で来られないときも、1人でトライしている姿とかを見ているし。ハタケが完全に合流して、そこから稽古していったら、とてもいい「双璧」になるんじゃないかなと思っています。そして「悔しいッ!」って思いたいですね。「ネモっちゃん、観に来てよ。いい双璧だよ!」って、ネモっちゃん(根本正勝さん)に言いたいですね(笑)。

藤原祐規さん=撮影・NORI

藤原祐規さん=撮影・NORI

■電車の中で台詞を言ってたら、隣の女の子どっか行っちゃって。よくやるんです

――お話変わって、藤原さんのお好きなものと言えば!

アイスクリームが大好きです。

――冷蔵庫の中がなんとなく想像できますが(笑)。ちなみに、お料理は?

ほぼしないですね。冷蔵庫にはアイスはいっぱい入ってますけど。えっとー、水と、マヨネーズと、豆乳くらいしか入ってないですね、今たぶん。

――マヨネーズ…ですか? その状況は、ひょっとしなくともマヨラー?

マヨネーズ好きです(笑)。マヨネーズは万能だと思っています(笑)。

――(笑)。知人男性に、藤原さんと同世代のマヨラーが1人いるんですが。

アラ!

――「味の素」のマヨネーズが大好きで、自分の嗜好をさして「味ノモ党」って言ってます(笑)。

それ、ちょっと試してないですね。普通にメーカーなんでもいいからマヨネーズ買ってます。(ここで「味の素好き!」という声を聞いて)「味の素」か、試してみます。“マヨチュッチュ” とかしてました?(「してないです」という回答に)オレ、してたんだよな…。

――マヨネーズを直接舐めちゃうアレですか? カロリー大変ですよ…(笑)。

なんで親は止めなかったんでしょうね…(笑)。

――子供の頃ですか!?

ちっちゃい頃です。

――マヨチュッチュッする祐規少年ですか…。可愛らしかったろうことは想像に難くありませんが(笑)、これはもう筋金入りのマヨラーですね。

そうですね。アイスの話だったのに(笑)。

――スミマセン(笑)。マヨネーズはツイッタのプロフィールに掲げられた好きなものリストになかったので、食いついてしまいました(笑)。ツイッターといえば、先日電車の中の出来事をツイートされていましたが、あれは何が起こったんですか?(笑)。

超ショックだったんですよ! 僕、よくやるんですけど。

――電車の中で音楽を聴きながら台詞をさらっていらしたんですよね?

いやでも僕、頭の中でやってたつもりだったんですけど、電車の中で座席に座って、オーベルシュタインの今回の台詞を言ってたら、全然駅でもなんでもないのに、隣に座っていた女の子がパッってどっか行っちゃったんですよ。で、「待てよ?」と思って。もし、オレが原因だとしたら、台詞やってたから、なんか声に出てたのかなぁ? って。で、たぶん台詞が台詞だから…(それまでの、ほわっとした口調から、一転クールな良い声で)「憎んでいるのです」とか、「ゴールデンバウム王朝を討つ」とか、「彼の生み出したすべてのものを~」とか言ってたかもしれない訳じゃないですか。

――…電車の中で、それはコワイです…(笑)。

「わたしを撃てるか?」とか言ってたかもしれないじゃないですか、だからちょっと(笑)。定かではないけど、ちょっと反省して。でもそのときに僕が聴いてたのは、『トトロ』だったんです(笑)。だから、それさえわかってくれたら、そんな席を立つこともなかったのに、なにもわからずに、あの女性は、僕になんか、ね、変わった人だと思って立たれたんですけど。

――本当にそう思われたかはわからないですよー(笑)。

あ、そうですね。なんか急用があったのかもしれない。そっちのがいいな。

――藤原さん的には声を出していないつもりだったけど、もし聞こえていたのだとしたら、日常に馴染まない、インパクトある台詞が、そのイイお声でボソボソ漏れ出ていたかもしれない、と(笑)。

あー、そうですね、ボソボソ言ってたかもしれないですね(笑)。イヤホンしてたから、さらに出ててもわからなかったかもしんない。

――イヤホンで音楽聞いてたら、うっかり声出して歌ってた、なんていうのはよくありますから…。

あ、そうですよね、そういうことの似たたぐいのやつだったのかな。一応、気をつけようと思って。

――先程よくやるとおっしゃいましたが、こういうことは、その…しょっちゅうあるんですか?(笑)。

以前も…、それは共演者に言われたんですけど、駅で「今、台詞言ってましたよね」って。「えっ? なんでよ?」って聞いたら「動いてましたよ」って言われて。駅のホームで待ちながら、僕はなんか、こう、動いてたっぽいんです。でもそれも無意識で。「やってたかもしれないけど、そんな大きく動いてないでしょ?」って言ったら、「イヤイヤ、結構怪しかったです」と。「あ、そうか、じゃあやめるね」ってことが。

――無意識に台詞で身体は動くでしょうから、あり得ますよ、ソレ…(笑)。

そうですね(笑)。

■役者ファンであっても、原作ファンであっても、演劇ファンであっても楽しめる舞台に

――楽しいお話を有り難うございました。最後に、作品をご覧になるお客様へのメッセージをお願いします。

前回の舞台シリーズの『初陣』にロイエンタールとして出させていただいて、そのときに感じたプレッシャーというのは、原作が1,500万部を売り上げた人気小説で、アニメにもなっていて、舞台も何度もやっていて、タカラヅカさんもやっていて。だから、いろんな層のファンの方が観に来られるのが、やっぱりプレッシャーだったんです。というのも、それぞれを観に来られたお客さまの中に、すでに正解のイメージがあるじゃないですか。原作好きな人は原作の空気感を味わいたい。アニメ好きな人は、自分の好きなアニメのあの役をどう演じるんだろうと観に来られるから、お客さまそれぞれの正解が、やっぱりちょっとずつ違うんじゃないかなというのがすごくプレッシャーだったんです。それが、やっぱりオーベルシュタインを演るとなったときも、ロイエンタールもそうだったんですけど、同じようにこう、重圧みたいなものが、ガンッ! となりました。

でもたぶん、それは僕だけじゃなくて、みんなそのプレッシャーと闘いながら、一生懸命稽古してると思います。今回、僕が年上の方で、みんな年下なんですけど、みんな大したもので、「自分がやるならこうだ」みたいなエッセンスもプラスしながら稽古しているんです。まだ稽古は続きますけど、まだ、化ける可能性が、ちゃんとできつつあると思うんです。まだまだ化ける可能性がある舞台だと思うので、たとえば、役者ファンであっても、原作ファンであっても、演劇ファンであっても楽しめる舞台になりつつあるんじゃないかなと思います。DVDで観ていただくのも嬉しいですけど、是非ですね、舞台の良さである “生” で劇場で観劇していただきたいと思っております。頑張ります!

藤原祐規さん=撮影・NORI

藤原祐規さん=撮影・NORI

※藤原祐規さんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。この下の応募フォームからご応募ください。応募締め切りは6月29日(土)です。(このプレゼントの応募は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。

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“「電車で『憎んでいるのです』とか言ってたかも(笑)」、藤原祐規インタビュー(下)” への 3 件のフィードバック

  1. pin より:

    上下共に拝読しました。
    作品におけるお芝居のギミックの部分がより掘り下げられており、観劇前と後ではまた違った印象を受けます。
    質問の切り口も様々で、単なる一問一答で終わらないところに造詣が深くていらっしゃると感じました。同時に、対象に興味を持ち大切に向き合ってくださっていることも伝わります。
    自然体なお姿の写真も満載で、ファンとしてとても読み応えがあり、何度も読み返したくなる素敵なインタビュー記事でした。
    知りたいことや気になっていたこと、パーソナルな部分や新たな表情などもたくさん引き出してくださってありがとうございます。
    また達花和月さんのインタビューで、藤原祐規さんの記事を拝読できると嬉しいです。

  2. より:

    上下拝読させていただきました。普段はお芝居を通じてこちらが「こうやって演じてるのかな?」と感じ取るしかできないような繊細な部分を知ることができてとても貴重なインタビューでした。
    東京公演も観ましたが、ますます大阪公演も楽しみになりました。藤原さんの魅力をより引き出すようなトーク、お写真も凄く素敵に撮影してくださってファン冥利に尽きます。またインタビューしてほしいです。ありがとうございました!

  3. まりまり より:

    藤原祐規さんの記事を目当てに有料登録しました!お写真も凄く素敵で登録してよかったです。
    プレゼントも応募しましたが、当たったら嬉しいです(*´∇`*)
    せっかく登録したので、他の記事も読んでみようと思います!

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