アーティスト活動11年目を迎えた古川雄大さんが、ミニアルバム『Love songs』を2019年11月13日に発売しました。2015年リリースのシングル「Love me」以来4年振りのオリジナルCDは、様々な「愛」の形を描いたラブソング・アルバムです。様々な役を演じ、アーティストとしての経験も積み重ねた今だからこそ描けた様々な形の愛を、多彩なサウンド・アプローチを用いて紡いだCDについて、古川さんにインタビューし、全曲のコンセプトを伺いました。インタビュー「上」には収録曲のうち「love song」「ユラリ・フラリ」「Summer Time」についてのお話を、12月3日(火)掲載のインタビュー「下」には「飲みに行かないか?」「Baby」「Signal」についてのお話と、12月5日(木)からのライブツアー『古川雄大 TOUR 2019 〜Love songs〜』について、さらに2020年に出演する連続テレビ小説『エール』とミュージカル『エリザベート』について少しだけ伺ったお話を掲載します。
――ミニアルバム『Love songs』発売おめでとうございます。
ありがとうございます。
――まず、ミニアルバムを今のタイミングで出せる事に対して、どう思っていますか?
4年ぶりなのですが、だいぶ久しぶりだなと思っています。いつか形にしたいなという思いで、2曲、ライブのたびに新曲を披露していたのですが、コツコツと、サウンドプロデューサーの(坂本)暁良さんと話しながら曲を作っていました。ただそれが、ちゃんと完成には至っていなくて。僕のなかでは完成したつもりではいたのですが、明確な目標みたいなものがなかったんです。ライブで披露するのは目標のひとつですが、その合間で作っているものに対しては明確な目標がなかった部分があって、ちょっと曲を作って終わり、みたいになっていました。そういうものも全部形にしたいなということで、久しぶりにミニアルバムの形で出させていただけて、念願が叶いました。
――「Signal」は昨年のライブの新曲でしたよね。あとは今回のために書いた曲ですか?
「Signal」、その前のライブで歌っていた「Summer Time」、「Baby」以外は今回書きました。「Baby」は昔ちょっと作っていて、僕のなかではできていたものを今回再構築しました。今回は、『Love songs』というアルバムタイトルを先に決めていたんです。舞台でいろいろな愛をテーマに演じてきたので、いろいろな形の愛を書いてみようかというところから、このミニアルバムのコンセプトがスタートしました。「Summer Time」「Signal」も、すごく愛を歌っている、愛を感じられるものなので、このなかに入れました。さらに『Love songs』のなかの「love song」というリード曲ですが、いつもスタートラインが気持ちの低い所から始まっている歌が多いので、「love song」はある程度良い状態でスタートして、終わる時も良い状態なんです。
――他の曲はあまりハッピーではないところからスタートしている?
だいたいそうなんです、僕の曲って。
――別れた後に歌うとか?
別れた後に「大切だった」と気づくとか、よくある感じです(笑)。人間が書くものって似てきてしまうのですが。
――当時は気づかなかった思い、みたいな。
それだけではなくて、自分のテンションが高い位置にあって高いまま終わるというか、歌詞のなかでの気持ちの動きがあまりなくても、すごくハッピーな曲があっていいんじゃないかと。なるべくポップに、普段使わない歌詞を使ったりしました。ハッピーエンドではないのですが、その運命の人を求める過程をすごく自分なりに楽しんでいる歌を書いてみました。
――わくわくしている愛の、わくわくしている思い、ハッピーなテイストということですよね。
こういうテーマって、バラードにもできたりするのかなとも思うんですが。
※アイデアニュース有料会員限定部分には、ミニアルバム『Love songs』収録曲のうち「love song」「ユラリ・フラリ」「Summer Time」について伺ったインタビュー前半の全文と写真を掲載しています。12月3日(火)掲載予定のインタビュー「下」では、収録曲のうち「飲みに行かないか?」「Baby」「Signal」について、また12月5日(木)からのライブツアーについて話してくださった内容と、そして2020年に出演する連続テレビ小説『エール』とミュージカル『エリザベート』について少しだけ伺ったインタビューの後半の全文と写真を掲載します。
<有料会員限定部分の小見出し>
■「love song」は色でいうとピンク。運命の人を求めるのは人間の本能で、誰にでもある
■「ユラリ・フラリ」は“譲る愛”というか。そういう愛も必要なのかという思いを
■「Summer Time」は夏の思い出。好きということを伝えられなかった自分が
■当時は言えるわけない。よくよく聞いたら「え、向こうも好きだったの?」みたいな
<古川雄大 Newミニアルバム「Love songs」>
2019年11月13日リリース
<『古川雄大 TOUR 2019 〜Love songs〜』>
【東京公演】2019年12月5日(木) Zepp DiverCity(TOKYO)
【大阪公演】2019年12月10日(火) なんばHatch
【愛知公演】2019年12月11日(水) DIAMOND HALL
公式サイト
https://www.ken-on.co.jp/furukawa_tour2019/
<関連リンク>
古川雄大スタッフ(公式)Twitter
https://twitter.com/furukawa_staff
古川雄大instagram
https://www.instagram.com/yuta_furukawa_official/
古川雄大オフィシャルサイト
https://www.ken-on.co.jp/furukawa/
古川雄大オフィシャルファンクラブ
https://yuta-fc.com
- 「ライブではいろいろな箇所にミュージカル曲を」、古川雄大インタビュー(下) 2019年12月3日
- 全曲のコンセプトを伺いました。アルバム『Love songs』古川雄大インタビュー(上) 2019年12月2日
- 『古川雄大 The Greatest Concert vol.2 -A Musical Journey-』、2023年2月に開催 2022年10月10日
- 【動画】ミクロな視点とマクロな視点を行き来する濃密な時間、『バイオーム』ゲネプロ 2022年6月8日
- 「共感によって生まれるエネルギーを感じてもらえたら」、『i be』古川雄大(下) 2022年4月30日
※古川雄大さんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。有料会員の方がログインするとこの記事の末尾に応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは2020年1月2日(木)です。(このプレゼントの募集は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。
※ここから有料会員限定部分です。
■「love song」は色でいうとピンク。運命の人を求めるのは人間の本能で、誰にでもある
――「love song」は、ライブでみんなが手を振っている様子が浮かびました。
そんな曲にしたいなと。色でいうとピンクとか、そっち系の色の曲。「Love me」「SUNDAY」に括られるような曲を書こうかなと思いました。統計上、ファンの方にも喜んでもらえる曲は、やはりこういう甘い曲だったので…。
――統計を取ってみたんですか?
アンケートを取ったり、なんとなくライブで反応を感じて、こういう曲をお客さんは求めているんだなと思いました。自分が書きたい曲を書くのもアーティストとして良いと思いますが、どういうものを求められているかと思った時に、今はひとりで運命の人を求めるという、人間の本能じゃないですが、そういう部分は誰にでもあって、その過程を悲しく書くんじゃなくて、すごくハッピーに書いてみたら、そういう方法もあるなと。
――なるほど。ロミオ(『ロミオ&ジュリエット』)の「いつか」みたいですね。
確かにそうですね。
――彼もあの時ちょうどハッピーだったなと。
ロミオよりもハッピーにしたいな。彼はちょっと陰がありますが、でも確かに似た要素はすごくあると思います。
■「ユラリ・フラリ」は“譲る愛”というか。そういう愛も必要なのかという思いを
――ぜひ全曲のコンセプトを伺いたいのですが、「ユラリ・フラリ」はいかがですか?
いろいろな愛の形ということで、「ユラリ・フラリ」は、人生は選択が続くなか、自分がどうしようもできない“譲る愛”というか。そういう愛も必要なのかという思いをこの歌に書きました。
――なるほど。
よくあるテーマのひとつでもあると思いますが、誰かのために自分を犠牲にする。でも、どこか諦めきれない自分が居る精神状態がこの「ユラリ・フラリ」。この精神状態を聞いてほしいというか。サビを聞いてくれでなく、「ユラリ・フラリ」というワードが散りばめられていて、そのBメロをメインに書いた曲です。
――「ユラリ・フラリ」のカタカナが良いなと思いました。
「ユラリ・フラリ」をひらがなにしちゃうと、ちょっとアイドルが歌う感じになるのかなと(笑)。カタカナのほうが覚えてもらえるかなとも思いました。
――“ユラリ”と“フラリ”は、字面が似ている感じも印象深いですね。
ずっと「ユラリ・フラリ」と流れている、それを聞いてもらいたいです。「ユラリ・フラリ」は自分の精神状態なんですが、こういう選択をしたゆえの状態。選択する時期って、誰にでも訪れて、その選択によって人生が変わっていきますが、自分の人生を良くするための選択もありながら、彼女のために自分を犠牲にする。そんな感じです。
――「選択する」とか「譲る」とか、そういうワードを思い浮かべながら書き始めたんですか?
そうですね……。どちらかというと、選択していく人生みたいなところに自分がすごく強く感じていたところがあります。パラレルワールドみたいなものに、すごく興味を持っていて。
――へぇ! 例えば、こっちの選択をすると、こっちのワールドに行くとか?
両方の世界が実は存在して、みたいな感じでしょうか。選択する事によって人生が大きく変わってしまうなかで、どういったものを選択していくか、僕はすごく悩んでしまうんです。すごく大切な瞬間に自分を犠牲にするって、なかなかできないですよね。自分の子供とか、まだ自分の家族がいない人間にとっては全員他人であって、そのために自分を犠牲にするのはすごく大きな愛なんじゃないかと思えて、書きました。
■「Summer Time」は夏の思い出。好きということを伝えられなかった自分が
――「Summer Time」は以前作られたということですがどんな思いで作られたんですか?
夏をテーマに、夏の歌が書きたいなと思いました。かなり前に青春を過ぎ去った人たちが、当時の青春を思い出してしまって、「あの時こうだったな」と、あの時の思い出をちょっと後悔するという歌です。
――今の思いじゃないんですね。
そうなんです。ただ、まさに今青春まっしぐらです、という歌に感じてしまうのかなとも。まさに今この夏を味わっているよ、こんな事があったよ、という歌ではなくて、過去を振り返っている。あんなことがあったね、ちゃんと好きということを伝えられなかった自分がそこに居たよ、という歌なんです。曲調やテンポ感で、まさに“now”みたいな感じで捉えられてしまわないかなとは思いますが、振り返る瞬間がわりと詩的になっているんです。でもBメロでメッセージを置いてみたりして、わりと振り返っているという事を伝えているつもりですが。そういう風に、これを読んでもらえたら嬉しいです。
――なるほど。
昔あんな思いをして今すごく恥ずかしいとか、振り返った後悔みたいなものはみんな結構あるんじゃないかなと思って。
――あると思います。夏って、思い出として鮮明に残りやすいというか。
そうですね。その甘酸っぱい感じ、夏の淡い恋みたいなものをテーマに、(この曲を書いた)当時30歳の自分が振り返った、“ちょっと後悔”を書いています。
■当時は言えるわけない。よくよく聞いたら「え、向こうも好きだったの?」みたいな
――そういう“ちょっと後悔”ありますか?
ありますね。すごくあります。
――夏でした? やはり。
夏の後悔……(笑)。でも恋愛とかに関してはすごくありました。やはり、まさに好きって言っていなかったこともあるし。
――あの時言っておけばよかった、みたいな。
そう。今だから言っておけばよかったと思いますが、当時はそんなの言えるわけないじゃないですか。ドキドキして。
――そうですよね。特に学生時代とか。
そう。よくよく話を聞いたら「え、向こうも好きだったの?」みたいな。じゃあ絶対言えばよかったじゃんって。そんな甘酸っぱい、青春みたいな(笑)。
――30歳で思い出す青春。なるほど(笑)。
30歳になって甘酸っぱい歌が書きたかったんです(笑)。
――その甘酸っぱさを「Summer Time」に詰め込んだんですね。
※古川雄大さんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。この下の応募フォームからご応募ください。応募締め切りは2020年1月2日(木)です。(このプレゼントの募集は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。
こんなにもひとつひとつの曲について詳しくお話を聞ける機会はこのアイデアニュースさんのインタビュー以外にはありません。それぞれの曲にこめられた想いやエピソードを知ったうえで再度曲を聴くとまた違うことを感じられて更に楽しくアルバムを聴くことができました。素敵な記事をありがとうございます。
ライブ前、名古屋ライブ参加後に読ませて頂きました。岩村さんの古川さんへのインタビューの際の質問やそれを受けての発言へのさらに掘り下げていく丁寧な取材の姿勢がとても好きです。お写真もとても素敵で、岩村さんのテキストはとても楽しみで、今回の古川さんのインタビューも古川さんのミニアルバム、ライブ、これからの思いなど古川さんの今を言葉でたくさん伝えて頂き、これからもずっと応援させて頂きたい!て思いました。ideanewsの有料会員もずっと続けます。
この記事を読んでから改めてCDを聴くと更にさらに楽しめました!雄大さんの思いとか伺えて良かったです☆
東京でのライブ前に再登録して読んだのですが、必読!な内容でした!ありがとうございます(^^)突然の「パラレルワールド」という単語にびっくり(笑)古川さんの考えていることが面白くて笑いながら読みました♪
さらにミニアルバムを
聴き込みたくなる
貴重なインタビューでした。
やっぱり、古川雄大さん
素晴らしく大好き💕
知りたかったことを文字にしてくださる、まさに”痒いところに手が届く”読み応えたっぷりのインタビュー。お写真もどれも美しい!素敵な記事をありがとうございます(^_^)
「今」の古川くんが何を感じてどう曲を作っていったのか。過去の話を引き出しつつたくさん聞いてくださって、とても興味深いインタビューでした。後半も楽しみにしています!
古川君のミニアルバムのお話とても、ワクワクして読みました。色々な場面を想像してのlove songs アルバム買って何度もリピートしています。
いつも、みんなが聞きたかったところを聞き出してくれる素敵なインタビューありがとうございます!
写真も、美佳さんだから取れる優しい表情が、素敵です。
後半も、楽しみにお待ちしています!
楽しみにしていました!
素敵な写真とインタビューでした。
舞台で観るゆんとは別の姿が見れて嬉しいです!ありがとうございました(^^)
アルバムの楽曲についてのインタビュー、とても興味深く読ませて頂きました!曲に込められた古川さんの想いをかみしめながら、またじっくりとCDを聴こうと思います。美しい写真もありがとうございます!
舞台で観る古川さんとは、また違う顔をのぞくことができました^_^
お写真もいつも素敵です(≧∀≦)
LIVE前にインタビュー記事とお写真を拝見してますます楽しみになりました!
古川さんの想いが伝わる素敵な記事をありがとうございます。
記事を拝見してさらにCDを聴くと心に深く伝わってきて嬉しいです。
ありがとうございました。
特典付きストイベは購入したのに当日参加出来ず特典はいただけませんでしたが
感想を伝えたいのと、お写真が当たることを願い応募してみました。
アルバムを1曲ずつ掘り下げたインタビューを読んでから、またアルバムを聴くとより深く好きになりました!(下)の方も楽しみにしております!
Love songsインタビューお待ちしていました!2019LiveTour直前に岩村さんの素敵な掘りさげインタビューで雄大くんの詩に込める想いや曲作りの想いを受け止めながらそれぞれの曲を聴くと本当に素敵な歌ばかりです。素敵な写真とインタビューありがとうございます!
(下)ライブへの想い、楽しみにしています。
古川さん特集嬉しいです。素敵な写真も!次も楽しみです。ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
岩村さんのインタビュー読み応えあります。
曲の背景や想いが読めて嬉しいです!
ライブに行くのがより楽しみになりました!
いつも素敵なお写真とインタビューありがとうございます❣️有料会員限定部分1枚目の黒い背景のお写真が特に好きです!インタビュー読んでからミニアルバム聴くと心に染みるし、ライブで生で聴けるかと思うと、ますます楽しみ倍増です!!
いつも素敵なお写真とインタビューありがとうございます。
ライブ前に曲のお話が聞けて嬉しいです。
明日の更新も楽しみにしています!
いつも素敵なインタビューとお写真ありがとうございます。最近の古川さんのビジュアルが良すぎてくらくらしてしまいます。
今後ともよろしくお願いいたします。
いつも素晴らしい記事とお写真ありがとうございます。ファンが聞きたいこと見たいことを的確にインタビューしてくださっていて涙が出そうです…これからも楽しみにしています!
待ってました!
素敵な写真、記事
本当にいつもありがとうございます!!