アーティスト活動11年目を迎えた古川雄大さんが、ミニアルバム『Love songs』を発売しました。2015年リリースシングル「Love me」以来4年振りのオリジナルCDは、様々な「愛」の形を描いたラブソング・アルバムです。様々な役を演じ、アーティストとしての経験も積み重ねた今だからこそ描けた様々な形の愛を、多彩なサウンド・アプローチを用いて紡がれています。インタビュー後半では、東京、大阪、愛知で開催されるライブツアーについて、音楽活動への思いや目指すことも伺いました。
――「fate」はいかがですか? また全然曲が変わりますよね。
「fate」は、コード数を少なくして繰り返していくなかで、どれだけ自分がメロディで展開していけるのかを、ちょっと挑戦してみた曲です。今までA、B、サビ、A、B、サビ、D、間奏、落ちサビ、サビ、転調、大サビ、みたいなわりと定番があるなかで、ちょっと違うアプローチでいけたらいいなと思って、そういう感じに作ってみました。洋楽を聞いていた時があって、こういう曲良いなと思ったものを自分なりにそのコードを新しく作って、3コードを4個ぐらいをずっと繰り返していくなかで、結構フェイクも入れたりしながら作ってみた曲です。
――曲を重視して、新しさというか、今までと違うコード進行を入れた?
そうですね。詩の内容としては、僕は結構助けられることが多いんですが、助けられた側である僕は、そのことがずっと残っているんです。同じことを誰かにしてあげようと思いました。例えば、前に僕の調子があまり良くなかったときに、(山崎)育三郎さんがすごくケアをしてくださったんです。僕としては、辛い時期にあんな事をしてくれたと、すごく心に残っていて。それで、もし体調を崩してしまった人がいたら、僕はその辛い気持ちをすごくわかっているから、何とかしてあげたいなという思いで、知り合いにいろいろ病院を聞いたり、何か力になれないかなと思いました。そういう歌です。
――助けた側はそんなつもりじゃなかったけれど、助けてもらった側はよく覚えている。
与えていくもの、見返りなく与えていくものが愛なのかと思っています。それがずっと代々続いてきたことが、やはりすごく奇跡的だなと思います。そういう見返りのない愛を与え続けることを、人は根本的に持っているのは、すごく良いんじゃないかと。些細な「助けてくれてありがとう」という思いを、もうちょっと広げて書いてみた歌です。
――人間の根本みたいなところですよね。
本当に、それが根本なんじゃないかと思っています。
※アイデアニュース有料会員限定部分には、ミニアルバム『Love songs』収録曲のうち「飲みに行かないか?」「Baby」「Signal」について、2019年12月5日(木)からのライブツアー『古川雄大 TOUR 2019 〜Love songs〜』について話してくださった内容と、2020年に出演する連続テレビ小説『エール』とミュージカル『エリザベート』について少しだけ伺ったインタビューの後半の全文を掲載します。
<有料会員限定部分の小見出し>
■「飲みに行かないか?」は、本当に2時間ぐらいで作りました。ラジオの帰りの車で
■「Baby」は、本当はペットにしたかった。ファンの方々が僕を飼っているみたいな(笑)
■(武道館などに行っていただきたいなと)そうですね、ひっそりと目指そうかな
■来年は、連続テレビ小説『エール』、『エリザベート』…。ライブで会いましょう
<古川雄大 Newミニアルバム「Love songs」>
2019年11月13日リリース
<『古川雄大 TOUR 2019 〜Love songs〜』>
【東京公演】2019年12月5日(木) Zepp DiverCity(TOKYO)
【大阪公演】2019年12月10日(火) なんばHatch
【愛知公演】2019年12月11日(水) DIAMOND HALL
公式サイト
https://www.ken-on.co.jp/furukawa_tour2019/
<関連リンク>
古川雄大スタッフ(公式)Twitter
https://twitter.com/furukawa_staff
古川雄大instagram
https://www.instagram.com/yuta_furukawa_official/
古川雄大オフィシャルサイト
https://www.ken-on.co.jp/furukawa/
古川雄大オフィシャルファンクラブ
https://yuta-fc.com
- 「ライブではいろいろな箇所にミュージカル曲を」、古川雄大インタビュー(下) 2019年12月3日
- 全曲のコンセプトを伺いました。アルバム『Love songs』古川雄大インタビュー(上) 2019年12月2日
- 『古川雄大 The Greatest Concert vol.2 -A Musical Journey-』、2023年2月に開催 2022年10月10日
- 【動画】ミクロな視点とマクロな視点を行き来する濃密な時間、『バイオーム』ゲネプロ 2022年6月8日
- 「共感によって生まれるエネルギーを感じてもらえたら」、『i be』古川雄大(下) 2022年4月30日
※古川雄大さんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。有料会員の方がログインするとこの記事の末尾に応募フォームが出てきますので、そちらからご応募ください。応募締め切りは2020年1月2日(木)です。(このプレゼントの募集は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。
※ここから有料会員限定部分です。
■「飲みに行かないか?」は、本当に2時間ぐらいで作りました。ラジオの帰りの車で
――「飲みに行かないか?」は、また全然テイストが違いますね。歌詞を見て「え!?」と思ってしまいました(笑)。
「飲みに行かないか?」は、本当に2時間ぐらいで作りました。ラジオの帰りに歩いていたら、3人組の男の人がいて、ひとりが「飲みに行くぞ」と言っていて、「このあと××なんだよね」と言い訳していて。「いや絶対嘘だよ」と言われて「嘘じゃないよ」と冷静に言えばいいのに、「嘘じゃねえよ!」ってすごく怒っていたんです。「嘘じゃねえよ!」と怒って言うのは、もう嘘なんです(笑)。
――(笑)。
もう、心は正直だなと。
――言葉の表現に本音が出てしまっているんですね(笑)。
僕はそれを堪えながら聞いてしまって。ちょっと膨らましていますが、そういう出来事があった帰りの車で、ずっとメロディと歌詞を考えていました(笑)。家に到着する頃には全部何となくはイメージができていました。わりと良い感じのメロディで、この歌詞にするのはちょっともったいないなと思いましたが、ギャグソングっぽく書いて、ちょっとメロディが良いじゃんというのもアリかなと思って。最後は自分の実話も交えて終わるんです。
――スタートからラストまでがドラマみたいになっていますね。
そうですね。この曲で言いたいのは、言葉は要らないよねという事です。言葉がいろいろな表現を邪魔しているよね、という歌にしたいのですが(笑)。ギャグソング風の、ちょっと良い曲じゃんっていうところを狙っています。
――「飲みに行かない?」と言って断られるのはあるあるですよね(笑)。
まさにそれを見てしまったので、これはもう書くしかないなと(笑)。
――日常のなかから生まれてきた曲ですね。
■「Baby」は、本当はペットにしたかった。ファンの方々が僕を飼っているみたいな(笑)
――「Baby」はいかがですか?
曲はもう作っていて、“Baby what do you want?”というフレーズもできてはいたのですが、もうちょっと“服従”しているというか(苦笑)。見返りのない愛という、「fate」と共通するところもありますが、ちょっと立場が違うんです。
――相手側のほうが力を持っている感じですよね。
本当はペットを題材にしたかったんです。
――ペット!?
実は人間がペットに飼われているという風にしたかったのですが、ちょっと難しかったので、わかりやすく、男女の恋愛のなかでこういう服従する愛、与え続ける愛のようなものも書いてみました。
――サウンドがすごく新鮮だと思いました。
そうですね。これも作ったのはだいぶ前なんです。作った時から、自分のイメージは、ドラムの感じをわりと細かく伝えて、わりと明確にこの曲のイメージを持っていました。
――ライブで盛り上がりますよね。
盛り上がると思いますし、みんなが歌いやすくて、僕もみんなに振りやすい。みんなに歌ってもらえるだろうなと。きっとこういう気持ちなんでしょうね、僕に対して、ファンの方々は…。
――(笑)。面白い! ペットと飼い主と同じ力関係ということですね(笑)。
僕を飼っているみたいな感じなんでしょうか(笑)。でもそれを逆に捉えても面白いと思うんです。僕が飼っている側で、ファンの方々がペット側でも面白いし、逆でも面白い。その歌っている空間って、傍から見たらすごく面白いんだろうなと思いながら、ライブで使えるような曲を書いてみたい思いもあり、この曲を作りました。
――ライブでこの曲を聞いたら、会場中が可愛い動物たちに見えそうです(笑)。
本当はペットでうまく書けたらよかったのですが、ちょっと難しかったです。
――「僕を飼っている」という発言がすごく面白い(笑)。
良くないのかな……(笑)? どっちにとってもいいですよね。僕が飼われているでも、僕が飼っているでもいいし。人によって多分どちらかだと思います。違うのかな? わかんない(笑)。「古川雄大を飼ってやっている」なのか、「古川雄大に飼われている」なのか。
――「古川雄大を飼ってやっている」が面白い(笑)。では、最後に「Signal」はいかがでしょうか。昨年のライブで作った曲が、一年経ってアルバムに入ることになりましたね。
そうなんですよね。これは愛を頂いた場合に、その愛がずっと残っているという歌。10周年を迎えてライブで披露した歌です。これまで、かなりたくさんの方々にお世話になってきて、それを忘れていないよという思いでも書きたかったですし、忘れないよという思いも書きたかったんです。もっと頑張っていくことによって、それがその人たちに伝わるのかなという、自分への「もっと頑張れよ」というメッセージも込めて書きました。イメ―ジでいうと、ライブの最後にみんなで大合唱できるような歌を書きたくて作りました。
■(武道館などに行っていただきたいなと)そうですね、ひっそりと目指そうかな
――このアルバムを引っ提げてのツアーでは、どんな感じのライブにしたいと思っていますか?
現段階では、「Love songs」というライブツアータイトルなので、今まで作った歌のなかで、僕のなかでも特に愛を感じる、ラブソングを集めて構成していますが、音楽活動とミュージカルを並行してやってきたので、自分の歌もミュージカルの曲もあります。今までは別物として、ひとつのコーナーとしてミュージカルの曲を歌っていたのですが、どちらも並行してやってきて、これからもそういう思いでやっていきたい気持ちを込めて、今度は今までのセットリストのなかに、いろいろな箇所にミュージカル曲を交えています。「ミュージカルコーナーをやります」ではなくて、自然に僕のライブのなかにミュージカルが存在するようにやってみたいです。
――ご自身の曲とミュージカルの曲がミックスしていくんですね。
そうですね。もしかしたら「えっ?」と驚かれるかもしれませんが、いろいろなところにミュージカルの曲が自然に入っていて、それをお客さんが自然に受け止めてくれていたらいいなという思いで、挑戦のセットリストです。ラブソングをかき集めた、自分のなかで新たな挑戦をしようと思っています。そのなかでも、自分のベーシックなライブスタイルを探そうという、前回ぐらいからの試みを忘れずに、何より100%楽しんでもらえるように尽くすものにしたいなと思っています。
――今アルバムが出るこのタイミングで、ご自身にとって、今の音楽活動をどんな時間ですか?
定期的にライブができていて、それが今の音楽活動の軸になっています。ライブで自分の作った歌を共有してもらえる時間、その空間を楽しんでもらうのが好きなので、それができている事はすごくありがたいです。年々お客様が増えてくださっている事も本当に、正直ちょっと驚きながら……。
――驚きなんですね。
驚いていますね。いろいろなことを考えると、お客様が自分のために来てくださることが、すごいことだなと思います。
――長い音楽活動のキャリアの変遷を考えてもということですか?
はい。感謝しながら、どんどん聞いてくれる人が増えてくれたらいいなという思いで、大きな会場を目指していきたいです。
――ぜひ武道館などのさらに大きなステージに行っていただきたいなと期待しています。
そうですね、そこをひっそりと目指そうかなと。
――ひっそりと目指す(笑)。
あまり公言しないというか……。「俺は武道館でやるぜ!」というタイプではないので。
――ああ、なるほど!(笑)
実は狙っていますよ、みたいな。みんな武道館を目指すじゃないですか。それが伝統みたいになっていますし。武道館でできたら、やはり、ひとつ目標が達成したとなると思います。でも、そんな贅沢を言わず、もっとたくさんの人に聞いてもらいたいですし、少しでも大きなところでやれたらなという思いで頑張っていきたいと思います。
■来年は、連続テレビ小説『エール』、『エリザベート』…。ライブで会いましょう
――今年のライブのあとは、来年、連続テレビ小説『エール』、『エリザベート』4都市公演が決まっていますが、楽しみにされている皆様に向けてメッセージをお願いします。
来年の『エリザベート』出演が発表になりました。発表までは、多分皆様はトート役はどうなるんだと思っていたのかなと思いますが、なかなか発表のタイミングまで言えませんでした。やっと言えたということで、喜んでくださっているんだと信じています。生で会える『エリザベート』をやりながら、自身の幅を広げるために、映像の演技ももっと勉強しながら、来年も皆様に会えるように、それを楽しみに僕も頑張りますので、皆様も自分の勉強や仕事を頑張ってください(笑)。ライブで会いましょう。
※古川雄大さんのサイン色紙と写真1カットを、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。この下の応募フォームからご応募ください。応募締め切りは2020年1月2日(木)です。(このプレゼントの募集は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。
上の記事にもコメントさせていただきましたがひとつひとつの曲の話が詳しく聞けてとても楽しく拝見させていただきました。今年も古川雄大さんの記事を掲載していただけたら嬉しいです。楽しみにしています。
上下共に素敵なインタビュー、写真ありがとうございました☆これからも楽しみにしております♪
上下ともに楽しく読ませていただきました!ミニアルバムの曲についての濃いインタビュー、そして素敵なお写真、ありがとうございます。この記事を読んだうえでまたアルバムを聴いてみます♪
舞台やリリースがある機会に素敵な記事と、素敵なお写真をいつもありがとうございます。今回は運良くライブのチケットが当たり参加する事ができます。アルバムを聴いた後、ライブに行く前にこの記事を読めて古川くんの話が聞けて本当に良かったです。ありがとうございます。これからも素敵な記事楽しみにしています。
明日、古川くんの東京のライブに行きます。このインタビューのおかげでより楽しめそうです! 古川くん独特の言い回しや思考が伝わるインタビューでとても読みごたえありました。
掘り下げたお話が聞けてとても嬉しいです。ライブに向けて、また新たな想いで聞き直したいと思います。素敵な古川さんのお写真もありがとうございます。これからも古川さんをよろしくお願いします☆
明日のライブに行く前に、以前から気になっていた、アイデアニュースさんの有料会員になりました。
いろんな有料のものがあるので、どんどん増えてもなあと、足踏みしていましたが、岩村さんのお写真がやっぱり、いつもとても素敵なのと、アルバムの曲に込めた古川さんの想いを知ってから、いきたいなあと思ったので。
会員になってみて、やはり、よかったです。お写真も素敵なのはさることながら、記事も知りたいことが掘り下げられていて、作った時期や、ファンに向けての気持ちなどもわかり、読みごたえがありました。明日のライブを楽しみに、この記事を読んでますます楽しめそうです。これからも、古川さんの記事をよろしくお願いいたします。
雄大くんの曲作りが詳しく分かり、ライブが益々楽しみになりました。舞台や映像の仕事に対する思いも聞けて、それぞれ頑張って行ってくれると分かり、ホッとしました。どの作品でも雄大くんのご活躍を楽しみにしてます。
素敵な記事と写真^^ 全ての曲の成り立ちを伺えるなんてファンとしては凄く贅沢!これからCDを聴く際に思い起こしながら~曲に浸りたいと思います。これからも雄大くんの意外な一面を引出してください!
とても濃い内容のインタビューと美しいお写真をありがとうございます!
ご自身のアーティスト活動でも、常にファンが喜ぶ事をいつも考えてくれている事が伝わります。
古川さんの真摯で優しいお人柄を沢山引き出して下さり感謝です!
これからも素敵なインタビューとお写真を楽しみにしています!
上下ともとても楽しく読ませて頂きました!
それぞれの曲のお話も今まで聞いたことのない内容も多くて、ライブ前に大変貴重なインタビュー本当にありがとうございました。お写真もどれも素敵で、さらにライブが楽しみになりました!
楽しく読ませていただきました。ライブはもちろん、『エール』『エリザベート』そして『トップナイフ』!古川さんの今後のご活躍が本当に本当に楽しみです!!上下ともに素敵なインタビューをありがとうございました(*^^*)
インタビュー(下)も、ありがとうございます!興味深く色々と妄想(笑)しながら読みました!雄大くんに飼われてみたい( *´艸) 今回のお写真、赤い背景にも映えて素敵です。ライブで雄大くんと共有できる時間をしっかり楽しみたいです。
気分屋さんのゆうたくんを飼ったらどんなに翻弄されるのだろう?と想像したら楽しくなっちゃいました!ライブでBABYを聴いたらニヤニヤと妄想が膨らみそうです♪
素敵なインタビューをありがとうございました。
とても楽しく読ませていただきました!
突っ込んだ内容で、BABYのとこが特に面白かったです(笑)
いつも内容の濃い記事と素敵な写真ありがとうございます♪