「箱いっぱいに届くお手紙、ありがたいなって」、前山剛久インタビュー(下)

前山剛久さん=撮影・NORI

2021年6月4日(金)から6月13日(日)まで本多劇場で上演され、6月12日(土)にはライブ配信も実施されるミュージカル、A New Musical『ゆびさきと恋々』に、逸臣(いつおみ)役で出演される前山剛久さんのインタビュー、後編です。前山さん自身の大学生時代のことや、「30歳までに帝国劇場に出る」という目標を2021年8月5日開幕のミュージカル『王家の紋章』で達成されること、 これからの抱負などについて伺った内容を紹介します。

前山剛久さん=撮影・NORI
前山剛久さん=撮影・NORI

ーー『ゆびさきと恋々』ではキャンパスライフが描かれていますが、前山さんご自身は、どのような大学生でしたか?

僕は、芸能の仕事をするために大阪から東京の大学に進学したんです。すぐに仕事を始めたので、どっぷりキャンパスライフを満喫することはなかったのですが、あの頃は本当に子供だったと思います。だからこそ、逸臣みたいにビジョンを持っている人はすごいと感じます。

ーー大学生の頃、ミュージカルに出たいというお気持ちはありましたか?

その頃は「歌が好き!」というレベルでした。2.5次元の舞台でデビューしてからは、歌もお芝居も楽しいと思う時期がずっと続いていました。アニメがもともと好きで、2.5次元の勢いがすごいというのもありましたが、やっぱり、歌いたかったんです。2.5次元の作品で、ある程度自分でも手応えを感じてきたタイミングで、歌が好きならミュージカルに出たいと思って「30歳までに帝国劇場に出る」という決意をしました。20代後半のころですね。

ーー今年30歳で帝国劇場ですよね! おめでとうございます。

ありがとうございます。「帝国劇場とグランドミュージカル」は、芸能生活を続けていく上での一番の目標だったので、本当に頑張らなくてはいけないなと思っています。『王家の紋章』は、まさかの2役(Wキャストのルカ役とWキャストのウナス役)に挑戦です。頂いた楽譜は中を開いて、一回スッと閉じました(笑)。たくさんの楽曲があったからです。改めて頑張りたいと感じました。

ーー『王家の紋章』も漫画原作ですね。

僕の中でも、これまでの流れとリンクしているんです。僕は2.5次元作品にもミュージカル作品にも出演し続けていきたいと思っています。2.5次元で応援してくださるファンの方々もいますし、ミュージカルをご覧になって好きになってくれる人もいると信じています。どちらのファンの方々にも楽しんでいただけるようになりたいです。『ゆびさきと恋々』も『王家の紋章』もミュージカルですが、原作を扱っているという点では2.5次元の要素もあると思うので、これまでの経験を活かせるのではと思っています。役づくりのアプローチは、どちらも「感情を増幅」させていく方向だと感じているので、そこは近いのかなと感じています。

※アイデアニュース有料会員限定部分には、幼稚園の頃にカラオケで褒められて歌が好きになったエピソードや、これからの抱負、ファンの方々の想いなどについて話してくださったインタビュー後半の全文と写真を掲載しています。

<有料会員限定部分の小見出し>

■目標を口に出して、自分を追い込むんです。次はディズニー声優をしたい

■幼稚園の時に「CAN YOU CELEBRATE?」を歌って褒められて歌が好きに

■何を届けたいのか、どう感謝しているのか、本当の言葉じゃないと伝わらない

■『ゆびさきと恋々』は配信もあります。配信でもぜひ観てください

<A New Musical『ゆびさきと恋々』>
【東京公演】2021年6月4日(金)~6月13日(日) 本多劇場
公式サイト
https://yubisakimusical.westage.jp/
チケット 8,800円(全席指定・税込)
聴覚障がいのあるお客様を対象とした「タブレット型字幕ガイド付きチケット」ネット予約
https://l-tike.com/yubisaki-guide

<A New Musical『ゆびさきと恋々』ライブ配信>
配信日時:2021年6月12日(土) 18:00開始 ※アーカイブ配信あり
視聴券購入URL:
https://w.pia.jp/t/yubisakimusical/
販売期間:2021年5月15日(土)10:00~6月18日(金)21:00
料金:3,500円(税込)
配信サイト:PIA LIVE STREAM

<関連リンク>
前山剛久オフィシャルサイト
https://www.watanabepro.co.jp/mypage/10000043/
前山剛久オフィシャルTwitter
https://twitter.com/maechan_we_taka
前山剛久 Instagram
https://www.instagram.com/maechan_we_taka/
前山剛久 オフィシャルブログ
https://ameblo.jp/takahisa-maeyama-we/
俳優集団D-BOYS オフィシャルサイト
https://www.d-boys.com

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前山剛久さん=撮影・NORI
前山剛久さん=撮影・NORI

※ここから有料会員限定部分です。

■目標を口に出して、自分を追い込むんです。次はディズニー声優をしたい

ーー前山さんは今年役者デビュー10周年ですが、これからどのようなチャレンジをされたいですか。

もっともっとステップアップしていきたいです。いろんな目標も立てているんです。僕、ディズニーがずっと好きなんですよ。なので、次はディズニー作品の声優をしてみたいとか。一つ目標を達成できたら、次の目標を達成するためにまた努力します。そのためにも僕は、具体的に書くようにしているんです。ここでは話せないですけど、5年先の目標とかまでデータ化しているんです。データ化してマネージャーに見せます。「この制作さんの、この作品」といったようにリストを見ながら具体的に絞っていくんです。すべてがその通りに行くわけではありませんが、習慣にしています。

ーーその習慣はずっと続けられてきたのでしょうか?

最初はしていなかったです。先輩に、やった方がいいとアドバイスされましたが、「そんなことしなくても」と思っていたんです。でも、20代後半になって「これからどうしよう」と悩んだとき、目標を立てようと決めたんです。宣言しておこうと。さっきの「ディズニー作品の声優をやりたい」という目標も、口に出して自分を追い込むんです。そこを目指して頑張ろうってなりますから。帝国劇場とミュージカルの話もそうだったんですよ。「帝国劇場でミュージカルに出たい」って、ずっと周りにも言っていたんです。言っていたら、今回出演できることになったので、改めて口に出す重要性を感じました

前山剛久さん=撮影・NORI
前山剛久さん=撮影・NORI

■幼稚園の時に「CAN YOU CELEBRATE?」を歌って褒められて歌が好きに

ーー目標リストを更新して、次へですね。

まずは目の前の作品に集中して取り組みます。そして次の目標の一つにディズニー作品の声優があります。アラジンが大好きで、ずっと声優をしてみたいと思っていました。『銀河鉄道999』の舞台でご一緒した中村倫也くんがアラジンで木下晴香ちゃんがジャスミンの吹き替え役に抜擢されて、すごいな、自分もやりたいなって思いました。近くにそういう方がいると、刺激になりますね。そうやって刺激を受けながら自分で考えて練り直して、目標に落とし込んでいきます。

ーーちなみに、歌は小さい頃からずっとお好きだったのでしょうか。

幼稚園ぐらいから好きになったかもしれないですね。家族や、家族の友達も合わせて大人数でカラオケに行ったんです。親が安室奈美恵さんの「CAN YOU CELEBRATE?」を歌っていて、急にマイクを渡されたんです。まだ子供だったので、高いキーも出るんですよね。ちょっと歌ったときに、「わー! うまーい!」ってみんなに言われたのをずっと覚えていて、歌をやっていきたいなって思いました。

ーー原点が、今に活きているということですね。

親も歌が好きで、日常的に家の中で歌が流れていたんです。僕が好きなKinKi Kidsさんの曲も。そんな中で、歌をやりたいと思ったのが、この世界を目指すスタートでした。いろいろ悩みながらですが、原点の想いを叶えながら仕事ができているのかなって思います。

前山剛久さん=撮影・NORI
前山剛久さん=撮影・NORI

■何を届けたいのか、どう感謝しているのか、本当の言葉じゃないと伝わらない

ーー囲み取材では「『ゆびさきと恋々』を観て、生きていてよかったと思ってもらえたら」と話されていましたが、舞台への気持ちはいかがですか?

これほどの想いを言葉に出すことは今までなかったですね。ありがたいことに舞台に出させていただき続けていて、発言の機会も増えています。その中で、何を話そうかと考えたとき、お客様に何を届けたいのか、どう感謝しているのかということを、伝えたいと思うようになったんです。昔は、気恥ずかしくて「ありがとうございました」とか当たり障りのないことしか言えていなかったんですが、自分の「本当の言葉」じゃないと伝わらないと思うようになったんです。

決められたことだけを喋るのは嫌なんです。自分の気持ちを伝えるようにしています。様々な想いをもってお客様は観に来てくださると思います。だから、その想いに応えなければいけないと感じます。元々お客様に感謝の気持ちはありますけれども、もっと感謝しなきゃなと、日々思っています。

前山剛久さん=撮影・NORI
前山剛久さん=撮影・NORI

■『ゆびさきと恋々』は配信もあります。配信でもぜひ観てください

ーーファンの方々とのコミュニケーションも、今は難しいのではないでしょうか。

コロナの前は、写真集を出したときに握手会ができたんです。今は、ほぼオンラインで参加していただく状態が続いています。対面してお話して、顔を覚えさせていただいたり、お手紙を読ませてもらって、「○○ちゃんだよね」と話したり、そういうコミュニケーションが以前はできていました。

ーーお名前を呼んでいただけると嬉しいですよね。。

この方は何回目のご参加とか、そこも覚えるようにしています。ファンの方の存在はとても励みになります。あと、僕ちょっと、女心わかるんです(笑)。お手紙とかも嬉しいです。このご時世なのに、段ボール箱いっぱいに届くんです。ありがたいなっていつも思っています。本当に力をいただいています。

ーーでは最後に、そんなファンの皆様やお客様にメッセージをお願いいたします。

今回、『ゆびさきと恋々』は配信公演もあります。劇場に来ることが難しければ、配信でぜひ観てください。ただ、舞台って生の方が絶対にいいんです。できるだけ僕も直接お会いしたいなという思いもあります。大変な状況の中観に来てくださると思うのでその分楽しんでいただけたら幸いです。併せて配信もお楽しみください。

ーーありがとうございました。

※前山剛久さんの写真1カットを、有料会員1名さまに抽選でプレゼントします。この下の応募フォームからご応募ください。応募締め切りは7月3日(土)です。(このプレゼントの募集は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。

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“「箱いっぱいに届くお手紙、ありがたいなって」、前山剛久インタビュー(下)” への 5 件のフィードバック

  1. さくさく より:

    後編もとても興味深い記事で拝読していて、楽しかったです!
    目標をデータ化や自分の本当の言葉を伝える…など、お芝居で表現を大切にされているように、発言ひとつひとつも大切にされているんだなと改めて感じることができ、そういう所が大好きで応援できていて幸せだなと感じました。
    上下共にたっぷりと前山さんの魅力を、文章・お写真で引き出してくださりありがとうございました!
    また前山さんの記事を拝読できる機会があれば嬉しいです。

  2. ゆり より:

    前山さんが、これからの目標を具体的にデータ化して立てているというお話は初めて知ったので、面白かったです!

  3. sena より:

    前ちゃんへの沢山のインタビューありがとうございます。
    舞台への熱い想いがとても伝わってきました。前ちゃんが話していた自分の「本当の言葉」の気持ちが嬉しくなりました。観る側も感想を伝える時も、私自身も自分の「本当の言葉」で伝えたいとおもいました。

    明日私にとっての「ゆびさきと恋々」初日になります。とても楽しみにしています。もちろん配信も拝見させて頂きます。

    最後に、沢山のインタビューを心から、ありがとうございました。前ちゃんへ舞台が終えたら、さっそくお手紙を書こうと思います。

  4. より:

    読み応えある記事と素敵すぎるショットの写真たくさんありがとうございます。
    改めて前山さんのすごさを再認識できるインタビューでした!

  5. みか より:

    前山剛久さんの記事、上下共に早速インタビュー読ませて頂きました。
    まずは素敵なお写真とインタビュー、ありがとうございます。前山剛久さんの今の想い、帝劇に立つことや今後の目標についてクローズアップして頂けてとても嬉しいです。貴重なお話が聞けて、会員登録させて頂けて良かった、と大満足です!
    インタビュアーの方の、「前山さんにポンポンされたら、みんな嬉しいと思いますよ」ってところでめちゃくちゃ頷いてしまいました(笑)

    本当に素敵なインタビュー記事をありがとうございました!

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