「リアルに撮影」、『女の戦争~バチェラー殺人事件~』古川雄大インタビュー(上)

古川雄大さん=撮影・岩村美佳

舞台に映像に活躍中の古川雄大さんのインタビューを上下に分けて2日連続でお届けします。「上」は、古川さんがテレビドラマ初主演を務め2021年7月3日から放送中の『女の戦争~バチェラー殺人事件~』(毎週土曜日11時25分からテレビ東京ほか)について。古川さんが演じているのは、華麗でハイスペックな御曹司バチェラー(独身男性)の鳴戸哲也。哲也の愛を巡って繰り広げられた女性たちのバトルの末、哲也が殺される場面からはじまる愛憎サスペンスです。誰がバトルに生き残り、誰が犯人なのか、毎話怒涛の展開が繰り広げられています。古川さんに、テレビドラマ初主演の思いや、物語の面白さ、この作品ならではの撮影の仕方や、現場での思い出などを伺いました。インタビュー「下」では、古川さんが豪華ゲストを招いて初めて開催するミュージカル曲で構成されたコンサート『古川雄大 The Greatest Concert vol.1 -collection of musicals-』について伺ったお話を紹介します。

【追記】『古川雄大 The Greatest Concert vol.1 -collection of musicals-』は中止となりました。

古川雄大さん=撮影・岩村美佳
古川雄大さん=撮影・岩村美佳

――テレビドラマ初主演はいかがでしたか?

舞台では主演を務めさせていただいていましたが、ドラマで主演をやらせていただける喜びはすごく大きかったです。その初主演作品が、この面白い作品で嬉しかったですし、共演者も素晴らしい方々で、スタッフチームもとても仲がよく、撮影環境も本当によかったです。僕も主役なので、スタッフさん、共演者、いろんな人とコミュニケーションを取る意識でしたが、本当に全体が仲よくなったんです。なので、初主演がこの現場で本当によかったなと強く思います。

――舞台の主演とドラマの主演では、居方などは変わりますか?

舞台では練習をたくさんしたいタイプなので、とにかく練習してできなかったことを全部克服していき、いただいたダメ出しをうまく整理していき、最終的に、皆様に良いものをお届けしたいと思っています。僕の中では、「舞台で頑張っていくから、ついてきてください」みたいな感覚だと思います。これまで、いろんなタイプの主演の方々を見てきましたが、僕は背中で見せるまではいかないですが、そういう姿勢などで、座長としていられたらなという思いではいました。舞台の座長であっても、僕なりに普通にコミュニケーションは取っていますが、ひとりで考えていたりする時間が多かったんです。今回は、自分の感覚で何かを変えようと意識したわけではないですが、比較的自分からいろんな人に話しかけていくようにはした気がします。

――この物語の面白さは、ご自身ではどう感じていますか?

いろんなストーリー展開があるのが、面白い部分ですが、大元のベースはサスペンスだと思います。僕が演じる鳴戸哲也が死んだところから始まって、「誰が犯人なのか」というのが大きな軸。そこに綺麗なラブストーリーがあり、後半に行くにつれてデートシーンがたくさんありますが、その映像はすごく綺麗です。レオマリゾートのすごくいい施設で撮らせていただいたのですが、画ヂカラもすごくある場所なんです。そういった美しさがありながら、テンポよく、女性同士のバトルは、真剣だからこそ滑稽に見えたり、コメディの要素もあるなと。いろんな盛りだくさんの部分が見どころだと思います。視聴者は、誰が犯人だと思うんだろうと、興味が湧きます。

※アイデアニュース有料会員限定部分には、撮影がどのように進められたかや、葵わかなさんら共演者について、役と自身のギャップなどについて話してくださったインタビュー前半の全文と写真を掲載しています。8月3日(火)掲載予定のインタビュー「下」では、2021年8月27日(金)に開幕するコンサート『古川雄大 The Greatest Concert vol.1 -collection of musicals-』について伺ったインタビューの後半の全文と写真を掲載します。

<有料会員限定部分の小見出し>

■重さがありながらもポップに描いている部分が、見ている人を人を引き込む

■女性に取り合いをされるのは、客観的には面白いですが、すごい場所だなと

■役と普段のギャップ…「コンビニに行くんだ」みたいな話はしました(笑)

■女性たちも絞られてきましたが、最後まで気を抜かずに見ていただけたら

<テレビ東京 サタドラ「女の戦争~バチェラー殺人事件~」>
2021年7月3日(土)夜11時25分放送スタート 毎週土曜日夜11時25分放送
放送局:テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、テレビせとうち、テレビ北海道、TVQ九州放送
主演:古川雄大
出演:葵わかな トリンドル玲奈 寺本莉緒 尾碕真花 / 松大航也 喜多乃愛 芹沢瞬 / 羽場裕一 / 北原里英 成海璃子 真飛聖
番組公式HP:
https://www.tv-tokyo.co.jp/onnanosenso/

<関連リンク>
古川雄大オフィシャルサイト
https://www.ken-on.co.jp/furukawa/
古川雄大スタッフTwitter
https://twitter.com/furukawa_staff
古川雄大instagram
https://www.instagram.com/yuta_furukawa_official/

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古川雄大さん=撮影・岩村美佳
古川雄大さん=撮影・岩村美佳

※ここから有料会員限定部分です。

■重さがありながらもポップに描いている部分が、見ている人を人を引き込む

以前話題になったNetflixのドラマ「13の理由」は、自殺した人がどうして自殺したのかを、遡っていくサスペンスで、やはりすごく綺麗な愛などが描かれていたりするんですが、結局「主人公が亡くなっているんだよな」という、どこかすごくもやもやを抱えながら見ていくお話になっていました。このドラマもそういう形でスタートしているので、どこか重さがありながらも、それを美しくもポップに描いている部分が、見ている人を引き込むポイントなのかなと思います。色濃く恋愛が描かれた時に、もっと重いものを感じる瞬間も来るのかなと僕は思っています。

――皆さんとお芝居をしてみていかがでしたか?

リアルなものを撮るという意味で、あまりテストがなかったんです。出会いのシーンもテストなしの本番でした。ずっと長回しでした。哲也的に見ると、すごく着飾って登場してきている女性陣が、暴露タイムによって素顔が明らかにされていくのを目の当たりにしてリアクションしていく。だから哲也のト書きは「……」という台詞がすごく多くて、受けるという意味ではかなりいろんな衝撃がありましたが、それに対して哲也はすごく優しい言葉をかけたりしています。着飾った女性の、装飾が取れた姿も、すごく素敵なんだよという意味だと思うんですが。

――いろんな強烈な暴露があっても、哲也は引いてしまわないのもすごいですね。

でもやっぱりさすがに演じてみると引いてしまうところもあって。演じながら「どうこの台詞につなげようかな」と思うところもありましたが、ありのままの姿もすごく魅力的なんだよということは、どこかで感じているんだと思うんです。でもその内容がなかなか激しいものだったりするので。哲也も仕事に対して、恋愛に対して思うことがあって、理想がすごくあるんです。だからすごく綺麗なものを求めている人で、現実を突きつけられる瞬間でもあったりする。結局仕事や恋愛がうまくいっているだけじゃだめなんだという、正論じゃないですが、そういうことを突きつけられたりしながら、哲也も悩んでいくので、皆さんの演技をそのまま受けて、衝撃を受け、考え、という感じです。

古川雄大さん=撮影・岩村美佳
古川雄大さん=撮影・岩村美佳

■女性に取り合いをされるのは、客観的には面白いですが、すごい場所だなと

――女性に取り合いをされるというシチュエーションは、古川さんはどう思いますか?

客観的に見ている分には面白いですよね。いろんな人間模様を見られるというか。でも、あそこに立つとなると違う感覚があります。やっぱり、すごい場所だなと思います。

――人間不信になりませんか?

「哲也さんの前ではいい子してます」と言っていますが、意外と哲也がいる場所で、結構はっちゃけたりしちゃっている人もいて(笑)。「哲也の前でこんなこと言うんだ」みたいな。もちろん、芝居のなかで、それを見なければいけないんですが、「これを見ていいのか」と思うことが多々ありました。着飾っているものが剥がれ落ちる瞬間なども垣間見えたりして。だから、その女性たちの中で、また独特な空気を放っていたふたり、若菜さんと、麗奈さんが、哲也が惹かれたところなのかなと思います。

古川雄大さん=撮影・岩村美佳
古川雄大さん=撮影・岩村美佳

■役と普段のギャップ…「コンビニに行くんだ」みたいな話はしました(笑)

――葵(わかな)さんとは、『ロミオ&ジュリエット』で共演されましたが、今回映像でご一緒して、何か印象に残っていることはありますか?

葵さんとは、ミュージカルと朗読劇でご一緒しましたが、一緒にお芝居していて安心感は感じました。

――舞台とドラマでは、お芝居の質の違いみたいなものはありましたか?

葵さんは、『ロミオ&ジュリエット』が初舞台だったんです。その時に、舞台役者とはまったく違うアプローチで、小池(修一郎)先生がすごく評価をされていました。舞台とドラマという質の違いは多少あるとしても、そんなに大きな変化は、演じていて感じませんでした。

――他の共演者の方で、印象に残っていることはありますか?

本当にいろいろなタイプの方がいらっしゃるなと思いました。こういう風に見えて、こんなに強い一面があるんだ、とか、こんなにしっかりしているけれど、こんなにお茶目な一面があるんだなと、そのギャップを見るのは、すべての女優さんにおいて面白かったです。

――逆に、共演者やスタッフの方から、古川さんが意外に思われたことはありますか?

あんまりないかもしれないですね。王子キャラ、みたいなことじゃないでしょうか。今回演じている役に対して、普段のゆるっとした部分が見えていると、そういう風な部分もあるんだ、みたいなことは話しました。「コンビニに行くんだ」みたいな(笑)。

――(笑)。

極端に言うとそんな感じです(笑)。バチェラーというイメージで演技している部分と、普段とのギャップはあったのかなと、僕自身も思います。

――逆に言うと、そういう部分を出せる、リラックスできる現場でしたか?

僕自身は割とかっちりしていたと思うんですが、会話のなかで、ゆるっとした部分が垣間見えたということなんでしょうか。

古川雄大さん=撮影・岩村美佳
古川雄大さん=撮影・岩村美佳

■女性たちも絞られてきましたが、最後まで気を抜かずに見ていただけたら

――ドラマ撮影はもう慣れましたか?

少しずつ経験を積んでいる最中です。

――映像の面白さをどう感じていますか?

新鮮でリアルな反応を楽しむというか、舞台と違って稽古期間もありませんし、自分で作ったものを、その場で他の役者さんとやってみて、生まれるものを楽しむ場所なのかなと思います。

――今回の撮影で新しく発見したことはありますか?

リアリティショーの撮影現場の設定なのでドキュメンタリー的に撮っているということでは、今までとはまた違う撮り方がありました。それぞれの寄りのカットでも長回しをしていたり、テスト撮影がなかったり、よりリアルなものを作るために、あえて意図してやっている部分があって、撮り方の違いがあるんだなと分かりました。

――いよいよ佳境ですが、読者の方に伝えたいことはありますか?

後半に行くにつれて、女性たちも絞られて展開してきましたが、最後まで気を抜かずに見ていただけたらと思います。哲也のお父さんが登場したことで、父親との過去など、もうひとつ哲也の成長につながるポイントがあります。またそこで新しいものが生まれていくので、注目していただきたいです。

古川雄大さん=撮影・岩村美佳
古川雄大さん=撮影・岩村美佳

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“「リアルに撮影」、『女の戦争~バチェラー殺人事件~』古川雄大インタビュー(上)” への 8 件のフィードバック

  1. さくら猫 より:

    やっぱりいいです。ドラマも舞台であっても古川雄大さんの最高のパフォーマンスが造られる舞台裏や心境が垣間見える記事に、やっぱり良いとしかいいようがない。王子様キャラだけどコンビニ行くとか分かっていても古川さんらしいエピソード好きです。バチェラーは個性的なキャラ女優陣の中で堂々たる古川さんに座長のスキルと真面目さを感じて楽しい記事でした。長いコロナ禍で萎える心はエンタメで生き返ります。医療機関で働く私には、まだまだ光が見えない世界ですが、この記事や写真は私にとって大きなエールです。本当にありがとうございました。

  2. ラムネ より:

    先の読めない展開にドキドキしながら、毎週ドラマを拝見しています。今回、古川さんがドラマ初主演という事で、映像のお仕事に関する考え方や役作り、共演者の方々のお話等々とても興味深い内容のインタビューでした。古川雄大さんの魅力を更に引き出すカットのお写真も、どれも美しいですね。後半のインタビューも楽しみにしております。

  3. みりん より:

    涼しげな佇まい、浮世離れした美貌とスタイル、エレガントな所作……古川雄大さんなしには「女の戦争」を語れないくらい完璧なバチェラーを演じておられます。
    ドラマ初主演、舞台と映像作品の違いなどインタビューを通して知りながら、さまざまな経験を積んで更なる飛躍をされていくのだと思うと、これからも楽しみです。
    そして後編は私も楽しみにしているミュージカルコンサートについてのインタビューとのことなので、そちらの公開も楽しみにしています!

  4. れもん より:

    毎週ドラマを楽しく拝見しています。
    かっこよくて優しい完璧なバチェラー鳴戸哲也という役を演じながら、素のゆるっとしたトークのギャップが本当に素敵だと思います(^ ^)
    客観的に考えて構築する部分と感覚的な部分での役作りをしっかりされているんだなぁと改めて知ることができました。
    哲也さんの感情が伝わる表情、声に引き込まれます!
    深く掘り下げたインタビューと光と影を感じる画像をありがとうございます!

  5. やっちん より:

    岩村さんのお写真は、だいたい(ヒッ!)と言葉をのんでしまいます(笑)今回黒背景に溶け込むかのようで、それでいて美貌が際立って見えます。いつもありがとうございます。
    毎回インタビューも濃い内容。古川くんの思いや努力が知れて嬉しい限りです。あと岩村さんだから?受け答えに何となく安心感も見受けられます(笑)「下」も楽しみにしてます!

  6. aki より:

    久しぶりに古川くんのインタビュー、楽しく読ませて頂きました!
    いつもボリュームたっぷりのインタビューと素敵なお写真ありがとうございます。撮影の裏側などのお話がきけてとても楽しかったです。ドラマでの古川くんの演技が本当に素敵で、みるたびに素晴らしいなぁと感嘆しています。
    後半のインタビューも楽しみにしています!

  7. りのん より:

    強烈な女性陣の中で清涼剤のような哲也さんは雄大くんにぴったりでした。暴露タイムでの哲也さんの冷ややかな表情はヒューッと凍りつきゾクッっとしましたが大好きな表情です。深く切り込んだ魅力溢れる素敵なインタビューをありがとうございます。後半も楽しみにしています。

  8. 佳子ママ より:

    いつも素敵な写真とインタビューありがとうございます。バチェラーの古川さんとてもかっこいいし、ドラマでも目の演技に射貫かれてます。
    後半の部分もとても楽しみにしております。

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