1stアルバム『EPIKOS』リリース、竹内將人ら4人の「Gen・Rin」インタビュー(上)

「Gen・Rin」1stアルバム『EPIKOS』ビジュアル、(左から)濵野杜輝さん、大橋征人さん、藤川大晃さん、竹内將人さん

竹内將人さんと濵野杜輝さんの歌、大橋征人さんと藤川大晃さんの作曲によるクラシカル・クロスオーバーユニット「Gen・Rin」のファーストアルバム『EPIKOS(エピコス)』が2021年5月31日にリリースされ、2021年10月31日23:59まで販売されています(数量限定)。4人は、東京藝術大学音楽学部の同級生で、ミュージカル俳優の竹内さんはミュージカル『レ・ミゼラブル』にマリウス役で出演するなどしており、オペラ歌手の濵野さんは英国王立スコットランド音楽院に留学中、映像音楽作曲家の大橋さんはゲーム音楽などを作曲、現代音楽作曲家の藤川さんはドイツのハンブルクに留学中です。「Gen・Rin」のファーストアルバム『EPIKOS』は、作詞・作曲・アレンジ・歌唱を全てメンバーが手掛けた完全オリジナルの5作品を収録したもので、エピック(叙事詩)をテーマにしており、メソポタミアの『ギルガメシュ叙事詩』やダンテの『神曲』、能『敦盛』などの物語が含まれた壮大な曲が集まっています。今回のアイデアニュースのインタビューが、「Gen・Rin」としては初の取材となります。インタビュー「上」では、自己紹介と4人の出会いについて、ファーストアルバム『EPIKOS』のテーマなどについて伺った内容を紹介します。「下」では、『EPIKOS』に収録されている曲のコンセプトや魅力、メンバーそれぞれが特に思い入れのある曲、今後の活動への抱負などを紹介します。

「Gen・Rin」1stアルバム『EPIKOS』ビジュアル、(左から)濵野杜輝さん、大橋征人さん、藤川大晃さん、竹内將人さん
「Gen・Rin」1stアルバム『EPIKOS』ビジュアル、(左から)濵野杜輝さん、大橋征人さん、藤川大晃さん、竹内將人さん

<「Gen・Rin」1stアルバム『EPIKOS』収録曲>
Spotify、Apple Musicで聴けます。
Spotify:
https://open.spotify.com/artist/6yB3MpO7AygDdnHkS0KR2s
Apple Music :
https://music.apple.com/jp/album/epikos-ep/1564202730

■01「永遠」:アイリッシュ風のメロディで幕を開ける、壮大な映画のプロローグをイメージした楽曲。『ギルガメシュ叙事詩』などから着想を得ている。

■02「SAKURA」:日本発の「クラシカル・クロスオーバー」を目指して作った作品。『赤とんぼ』のメロディーに基づいて作曲されている。英語詩は桜を題材にした和歌にインスパイアされている。

■03「EPIKOS」:能『敦盛』が題材。源平の戦いで、若くして敵に討たれた敦盛と、敦盛を討たざるを得なかったことを悔やみ出家したのち毎年一の谷へ供養に参る蓮生法師(直実)が対面し、当時を振り返りつつ語り合う。

■04「BUJIN」:日英伊の3ヶ国語によるシアトリカルな作品。戦地に出向いた2人の若者がそれぞれ抱く「苦しみや心の叫び」が共鳴するというストーリーになっている。

■05「風に寄する歌」:エンディングロール的な位置付け。戦いが描かれた、前の2曲(EPIKOS, BUJIN)が過ぎ去ったあとの静かで優しい楽曲として制作された。

ーーまずは自己紹介をお願いします。

竹内:ヴォーカルの竹内です。福岡県出身で、ミュージカル俳優として活動しています。子役として舞台に立っていた頃からお芝居が大好きでした。『ライオンキング』のヤングシンバ役をきっかけに、ミュージカルが大好きになりました。ミュージカルを仕事にするしために藝大に入学し、卒業後はイギリス王立音楽院に留学しました。帰国後、昨年は『アナスタシア』のイポリトフ伯爵役をいただきました。今はマリウス役で『レ・ミゼラブル』に出演しています。(このインタビューは2021年7月上旬にオンラインで行ったものです)

濱野:ヴォーカルと作詞担当の濱野です。静岡県の出身で、今は英国王立スコットランド音楽院に留学し、オペラを学んでいます。父は元バンドマンのレコーディングエンジニア、母がピアノの先生、兄もバンドを組んでいます。小さい頃からIL DIVOや、アンドレア・ボチェッリが好きで、音楽の先生になろうと、歌や声楽も習いつつ高校2年生までは総合的に勉強をしていました。地元のお祭りで2曲ほど歌う機会をいただいて「歌いたいんだな」とはっきり気づいて、藝大に進みました。

大橋:作曲の大橋です。出身は神奈川県で、映画音楽家になりたくて作曲を勉強し始めました。大学院に進学する際には、映像音楽に特化した「サウンドデザイン」という科を選びました。音楽による演出の方法を学びながら、映画の仕事もさせていただきました。今は、ゲーム音楽の作曲もしています。一番最初に作曲したのは、小一の頃で、「むーちゃんのおねんね」という曲を「ハムちゃんが寝ているところに、BGMとして流れていたらいいな」というイメージで作りました。

藤川:同じく作曲を担当している藤川です。僕も初めての作曲は小一の時でした。「おほしさま」という、すごく短い7小節くらいの曲でした。今は研究生として、ドイツのハンブルクで作曲を学んでいます。藝大では、作曲のほか「能楽」や「謡」について学びました。素人の発表会には毎年出ていて「独吟」をしています。実践的にも理論的にも、能の研究を続けています。つい先日、ハンブルクの授業の中で、能のプレゼンテーションをするように先生からリクエストがあり、謡も披露しながら1時間ほど語ってしまいました。

ーーみなさんが出会われたのは?

濱野:進路を藝大一本に絞った高2の夏に、竹内に出会ったんです。音大志望者向けの講習会で、レッスンのペアが一緒になったのが最初でした。

竹内:本当に、たまたまの出会いでした。

※アイデアニュース有料会員限定部分には、メンバー4人の出会いのエピソード、Gen・Rinというグループ名の由来、グループ結成のきっかけ、アルバム『EPIKOS』のコンセプトなど、インタビュー前半の全文と写真を掲載しています。9月14日(火)午前11時0分掲載予定のインタビュー「下」では、アルバムタイトルにもなっている曲「EPIKOS」について、メンバーそれぞれのイチオシ曲、Gen・Rinの今後の目標などについて伺ったインタビューの後半の全文を掲載します。

<有料会員限定部分の小見出し>(有料会員限定部分はこのページの下に出てきます)

■竹内:声楽科はレッスンにピアノ伴奏が必要。自分で探さなきゃいけなくて

■大橋:竹内に声をかけてもらって連絡先を交換したら「どっちもマサトだ!」と

■藤川:「Gen・Rin」という名前の由来は、幽玄の「玄」と六輪の「輪」

■濵野:ジャケットのビジュアルは曲と連動して「戦い」や武将のイメージで

<「Gen・Rin」1stアルバム『EPIKOS』CD>
歌:竹内將人  濵野杜輝  
作曲:大橋征人  藤川大晃
¥2,800(税込)
受付期間:2021年5月31日~2021年10月31日23:59
※数量限定(期間内でも限定数量に達し次第販売終了)
cubit club plusオンラインショップ:
https://store.cubitclub-plus.com/product/detail/?id=CU-CU-0596
Apple music:
https://music.apple.com/jp/album/epikos-ep/1564202730
Spotify:
https://open.spotify.com/artist/6yB3MpO7AygDdnHkS0KR2s

<関連リンク>
Gen・Rin 公式twitter
https://twitter.com/ugen6ring
Gen・Rin 始動ニュース
https://www.cubeinc.co.jp/archives/3784
竹内將人 MASATO&STAFF 公式twitter
https://twitter.com/smbinfk2
濵野杜輝 twitter
https://twitter.com/manmos_t
藤川大晃 twitter
https://twitter.com/kehunofujikawa
大橋征人 twitter
https://twitter.com/masatohashi
IZUSTUDIO MUSIC YouTube(Gen・Rin)
https://www.youtube.com/watch?v=lNPv3WzTmt8&t=1353s
濵野杜輝 オフィシャルページ
https://www.tokihamano.com
杜のうた工房 twitter 
https://twitter.com/studiomorinouta
Daiko Fujikawa YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCkQr9NQ05J_lGVKFPVIqaUw/featured
kefuno.公式ページ
https://kefuno.com
kefuno.「月に惑ふ」シリーズ YouTube
https://www.youtube.com/channel/UC5Sip5ena_SVHoRoW4JSxOA

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竹内將人さん
竹内將人さん
濵野杜輝さん
濵野杜輝さん
(手前左から)藤川大晃さん、大橋征人さん、(奥左から)濵野杜輝さん、竹内將人さん
(手前左から)藤川大晃さん、大橋征人さん、(奥左から)濵野杜輝さん、竹内將人さん

※ここから有料会員限定部分です。

■竹内:声楽科はレッスンにピアノ伴奏が必要。自分で探さなきゃいけなくて

ーー4人になったのは?

藤川:僕と大橋は、藝大の作曲科の同級生です。音楽学部全体で300人もいない中、作曲科は15人なので、入学式の日から全員知り合いになるんです。入学式が終わって作曲科の15人で集まって喋っていたところに、声楽科の竹内と濱野が来たんです。

竹内:声楽科は、歌のレッスンにピアノの伴奏が必要なんです。伴奏者は、先生が振り分けてくれるわけではなく、自分で探さなきゃいけなくて。

藤川:先輩に「伴奏者には、作曲科の人がおすすめだ」と言われたんでしょう。おそらく「あの辺に作曲科が溜まっている」というのを聞きつけてやってきて、竹内がまず、大橋に声をかけたんです。次に濱野が、僕に声をかけたんです。

藤川:というわけで、Gen・Rinの4人は、入学式の日に全員が知り合いました。

竹内將人さん
竹内將人さん

■大橋:竹内に声をかけてもらって連絡先を交換したら「どっちもマサトだ!」と

大橋:覚えているのは、竹内に声をかけてもらって連絡先を交換したら、「どっちもマサトだ!」という話をしたことです。

ーーたしかに「まさと」ペアですね。

濱野:ピアニストと合わなくて途中で変わる人もいるのですが、僕も竹内もいいピアニストに出会えて、4年間ずっとこのペアでした。ちなみに、藤川の伴奏の人気は凄まじかったです。学部の4年生の頃には、声楽科の4分の1くらいの伴奏は、藤川が担当していました。

大橋征人さん
大橋征人さん

■藤川:「Gen・Rin」という名前の由来は、幽玄の「玄」と六輪の「輪」

ーーグループ名の「Gen・Rin」の名前の由来を教えていただけますか?

藤川:漢字では「玄輪」と書きます。能や枯山水などの文脈でよく登場する「幽玄」というワードから取ったのが「玄」。「輪」は、世阿弥の義理の息子の「金春禅竹」という人が書いた本「六輪一露之記」に由来します。Gen・Rinは、室町思想を反映する言葉を組み合わせて作った造語なんです。

竹内:濱野と僕はイギリスに一緒にいた時、カフェでよく話していました。いずれ大橋と藤川を含めて、グループとして何かを作っていくんだろうなと考えた時、海外生活の中で日本人であることや日本の文化の大切さを感じていたことも、「Gen・Rin」(玄輪)という名前に反映されています。

ーーGen・Rinとしての活動は?

濱野:2020年の夏の「伊豆スタジオ」でのスタジオライブがきっかけです。ロンドンから僕が一時帰国したときに、竹内と藤川と3人で開催したら、あまりにも楽しくて。いつか4人で活動したいとずっと思っていたので、その場ですぐに大橋に連絡しました。

ーーそれまでにも、何かを一緒に作ったことはあったんですか?

濱野:4人で一緒に作ったことはありませんでしたが、4人の中でいろいろ組みながら創作をしていました。藤川と僕は大学2年生の頃に、日本の音楽を追求するプロジェクトを立ち上げて、今も「杜のうた工房」という活動を行っています。竹内と大橋は『星の王子様』という音楽劇を作っていましたし、大橋と藤川も作った曲をお互いに聴き合っていたようです。

藤川大晃さん
藤川大晃さん

■濵野:ジャケットのビジュアルは曲と連動して「戦い」や武将のイメージで

ーーファーストアルバム『EPIKOS』の構想は、いつ生まれたんですか?

濱野:伊豆スタジオでのライブのときです。次に僕が帰国するのは2020年12月だったので、その時にファーストアルバムのレコーディングを完成させようという計画を立てました。そこを目指して、4人で会議をしながら、テーマを「エピック(叙事詩)」に絞りました。

竹内:濱野は「Gen・Rin」全体のプロデュースをしているんです。全体のテーマを決めたり、作曲して上がってきたものを直すなど、監督的な役割を担っています。

濱野:歌詞が必要なら僕が基本的に書き、作曲家の2人が曲を付けていきます。基本的にはこのプロセスで曲作りをしました。

ーーアルバム名の『EPIKOS』は、ギリシア語で「叙事詩」という意味なんですね。このテーマを選んだ理由は?

濱野:もともと大好きなクラシカル・クロスオーバーというジャンルを意識して決めました。このジャンルならではの、壮大さや凝った演出などの特徴を、いろいろな角度から生かせるテーマがいいと思ったんです。

ーー『EPIKOS』のジャケットのビジュアルも、凝ってますね。

濱野:エピック映画やドラマのポスターなどを参考にしながら考えました。『ロード・オブ・ザ・リング』や『ゲーム・オブ・スローンズ』、日本だと紀里谷和明さんの作品などです。メンバーそれぞれは、収録されている曲のストーリーと連動して「戦い」の要素や武将のイメージを意識しています。

ーー袴の上にコートやハットなど、和洋が融合したイメージも素敵ですね。

大橋:オーソドックスではなく、新しい着物の着方をしたいという話になったんです。

濱野:大橋がかぶっている帽子は、僕がイギリスの古着屋さんで買ってきた、「ボーラーハット(山高帽)」です。日本と世界との文化的な融合は、音楽からも伝えようとしていますが、このビジュアルでも表現されているんです。

濵野杜輝さん
濵野杜輝さん

※竹内將人さんのサイン色紙を、有料会員3名さまに抽選でプレゼントします。この下の応募フォームからご応募ください。応募締め切りは10月13日(水)です。(このプレゼントの募集は終了しました)有料会員の方はコメントを書くこともできますので、どうかよろしくお願いいたします。

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