海宝直人さんがヴォーカルを務めるバンド・シアノタイプが、ミニアルバム『PORTRAITS』を2021年8月18日(水)に発売しました。そして、2021年10月9日(土)に、行徳文化ホールI&I(千葉県市川市)でワンマンライブを開催します。アイデアニュースでは、シアノタイプの皆さんにインタビューをしました。上、下に分けて掲載します。「上」では、『PORTRAITS』をどんな一枚にしようとしたかや、収録曲の『キャラメル・シティ』について語っていただきました。10月9日(土)午前11時0分に掲載する予定の「下」では、『紬 -tsumugi-』『間違傘』『After the Rain』『運命の環』『届かないラブレター』それぞれの曲について、さらにライブに向けた想いを伺いました。シアノタイプは、ボーカル海宝さん、ギター小山将平さん、ベース西間木陽さんによるロックバンドで、『PORTRAITS』全曲の作詞作曲は西間木さんが手掛けています。
ーーどんな一枚にしようと思いましたか?
海宝:(小山さん・西間木さんに)新しいシアノタイプという感じがしますよね?
西間木:そうだと思います。今までにないような楽曲が核になっているのかなと。
小山:創初期から数えると、3回くらいバンドが変わっているんじゃないか。
海宝・西間木:確かに。
小山:どの時代も好きなんですが、今回は、30代のサウンドといいますか、大人な感じに仕上がっていて、すごく好きですね。落ち着いた中にもロック魂があり。ファーストアルバムが、意外と若々しかったので、そこから2年しか経っていないのに、相当老け込んで。
海宝:確かに。
西間木:実は思うことがあって、ファーストアルバムを出すまでの活動期間が長かったので、5年間分のアルバムなんですよね。そう考えると、『PORTRAITS』は、出すまでの期間の幅が短いから、昔からの曲もそんなにないし。
海宝:今のシアノタイプだね。
ーーこの2年でみんなで話すことなども変わりましたか?
海宝:それは変わらないね。
小山:話す内容は変わらないんだよね。
西間木:成長がないってこと?
小山:ほぼラーメンの話ですね(笑)。
ーーサウンドが変わったのはどうしてですか?
西間木:ファーストアルバムを作った時に、16ビートの曲をやってみたい思いがあったので、それがアルバムの核になっていることで、全体的なサウンドが引っ張られたのはあるかもしれないです。あとは、アレンジャーさんのお力も大きいのかなと思います。ファーストアルバムの時も、アレンジャーさんにお世話になっている楽曲もあるのですが、アルバムを通して全曲にアレンジャーさんをつけて作ったというのは、今回のアルバムが初めてなので、その影響も強いのかなと思います。
海宝:アレンジの力もそうですし、西間木ワールドが、ある種年齢も重ねたことにより、俯瞰した感覚で物づくりをしていくようになっているのかなと感じています。
西間木:成長してるのかな。
海宝:もちろんこのアルバムに入っていない、すごく重たい曲などもあったりするんですが。今回は、よりいろんな人に共感してもらえる世界観の楽曲が多いかなと感じるところかもしれないですね。アレンジャーの方のサウンドで、それがさらに花開いた感じがしています。だから、歌っていても本当に新しい感覚がしてワクワクしました。
こちらはYouTubeのCYANOTYPEチャンネルに掲載されている「CYANOTYPE / キャラメル・シティ OFFICIAL MUSIC VIDEO」です。
※アイデアニュース有料会員限定部分には、収録曲の『キャラメル・シティ』についての話を中心に伺ったインタビュー前半の全文と写真を掲載しています。10月9日(土)午前11時0分掲載予定のインタビュー「下」では、『紬 -tsumugi-』『間違傘』『After the Rain』『運命の環』『届かないラブレター』それぞれの曲について、さらにライブに向けた想いを伺ったインタビューの後半の全文と写真を掲載します。
<有料会員限定部分の小見出し>(有料会員限定部分はこのページの下に出てきます)
■小山:シアノタイプはバイキング形式で面白い、いろんないいお料理をちょっとずつ
■海宝:『キャラメル・シティ』はキーが鬼高い。この表現をしたいと思い必死に練習
■海宝:楽しい曲書いてって。レトロな懐かしさ、ノスタルジーもありつつの明るさ
■西間木:MVではカットされている部分も収録された、初回限定版のCDとDVDをぜひ
<シアノタイプ ミニアルバム『PORTRAITS』>
2021年8月18日(水)発売
公式サイト:
https://www.cyanotype.jp/
<関連リンク>
シアノタイプ 公式YouTubeチャンネル:
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■小山:シアノタイプはバイキング形式で面白い、いろんないいお料理をちょっとずつ
小山:多様性をどう捉えてもらえるかですね。バンドというのは、普通は世界観が同じというか、ロックバンドならばロックの曲が6曲でアルバムを作ると思いますが、シアノタイプはロックバンドではあるんですが、いろんなことをやっている、バイキング形式と言いますか。
西間木:バイキング!
小山:僕はそれが面白いと思います。いろんないいお料理をちょっとずつみたいなね。バイキングが好きな方は、シアノタイプ好きだと思います。
海宝:確かに! いろんなものをね。欲張りさんね!
ーー欲張りさんにピッタリのバンドであり、『PORTRAITS』ですね。
■海宝:『キャラメル・シティ』はキーが鬼高い。この表現をしたいと思い必死に練習
ーー6曲それぞれのお話を伺いたいのですが、じっくり語っていただくお時間もないので、ひとり2曲づつ主に話す方を選んでいただいて語ってください。早い者勝ちでどうぞ!
海宝:じゃあ、よーいスタート!
西間木:最後でいいよ。
海宝:譲り合っているうちに喋れる時間が過ぎていくから! 座談会形式で行くよ! じゃあ、『キャラメル・シティ』は、……だからさ、いいよね!
西間木・小山:……いいよね(爆笑)。
海宝:これは西間木くんが最後に持ってきたんです。しかも結構ギリギリに。普段は西間木くんが歌を入れてくれるので、その歌で確認するんですが、この曲は歌詞と打ち込みの音源だけでした。歌詞を見てめっちゃいいなと思って、音源を聞いていいなと。
西間木:歌う時間がなかったんです。
海宝:出来た時にいいなと思い、将平くんもいいねと。「西間木くんは大体ギリギリに一番いい曲を持ってくるんだよ」って。
西間木:それはそれで凹むんだよ。
海宝:シアノタイプに今までにない感じで、一番最初にキーを決めるときに、僕もいろいろ試したんですが、西間木くんが「高すぎると思う」と。でも、自分で歌ってみたら、結局このキーが一番良かったんです。難しいけれど、このサウンドはこの音で歌いたいと思ったんです。
ーーこのキーで歌うのは、海宝さんでも難しいんですね?
海宝:鬼高いです。
西間木:高く感じないんですよね。高く聞こえないのがおかしいくらいに、めちゃめちゃ高いです。
海宝:女性キーぐらいの高さがあるので。でも、この表現をしたいなと思って、一番いい具合を求めて必死に練習しました。でも、これまでで一番キーに迷わなかったんです。これで行きたいというのがはっきりした曲です。
■海宝:楽しい曲書いてって。レトロな懐かしさ、ノスタルジーもありつつの明るさ
ーー『PORTRAITS』に哀しい曲が多い中、『キャラメル・シティ』は幸せですよね。
海宝:そうですよね!? (ドヤ顔で)僕がお願いしたから。
全員:(爆笑)。
海宝:楽しい曲書いてって。
小山:逆に言うと、楽しい才能も持ち合わせていたということだね。
海宝:そうそう。突けば出てくる。
小山:“楽しい曲書けない病”だと思っていたから。むしろ、楽しい曲がいい曲だった。
海宝:いい具合なんですよ。歌詞もド直球にハッピーでもなく、今っぽくもありながら、レトロな懐かしさも感じさせるようなところ。最後の部分をどういう歌詞にしようかと相談していたんですが、このレトロっぽい感覚を残したいなとお願いしていて、この形になりました。“レコード”とか。
西間木:“ネオン”とか?
海宝:ノスタルジックな感じが散りばめられているんですよね。このノスタルジーもありつつの明るさですね。
■西間木:MVではカットされている部分も収録された、初回限定版のCDとDVDをぜひ
小山:西間木くんは、根が暗いから「明るいのをお願いします」と言ってちょうど良いぐらい。
西間木:これは明るいでいいでしょ?
小山:超明るいわけじゃないもんね。
海宝:そうですね。
小山:ゆずさんの『夏色』みたいなニコニコした感じじゃないじゃん。
海宝:そういう楽しさじゃないね。
小山:だからちょうどいいんだよね。
西間木:よーし! 誰もがニコニコする曲書いてやる!
海宝:それは楽しみだね!
ーーDVDのMV(ミュージックビデオ)ロングヴァージョンにだけ入っている、最後の部分がいいですよね。すごくキラキラしていて。
海宝:いいですよね! 僕もすごく好きなんです。
小山:そうそう!
西間木:ギターソロがあってね。
海宝:残念ながら公開されているMVではカットされているんですよ。悲しい。
西間木:ぜひCDとDVDでご覧いただきたいですね。初回限定版には全て収録されていますので。
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バイキング大好きな欲張りなので、シアノタイプも大好きです。今回のアルバムだと「キャラメル・シティ」が特にお気に入りです。
誰もがニコニコする曲もいつか聴けるのを楽しみにしています♪
素敵な記事をありがとうございました。
本日、久々のライブ行きます。
歌はもちろん、3人のトークも毎回楽しみです。
PORTRAITS、何回リピートしても飽きないアルバムですね!別れを歌った歌でも曲調が明るかったり、キュンとくるアレンジで、聴いてて前向きになれるんです。
ライブで生音が聴けるなんて!楽しみにしてます♪︎
海宝さんが歌うことで、歌詞の情景がぶわっと浮かんできます。この感覚がたまらなく好きです!
これまでも海宝さんの舞台、シアノタイプのライブを見て来ましたが、今回のアルバムでは今までに聴いたことがない新しい声にびっくり!更なる魅力に気付かせられました♪
対談記事で9日のライブ、さらには今後の活動がますます楽しみになりました\(^^)/